龍球茨歌仙GT   作:ふりかけの巫女

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あまりに遅い投稿!多分誰も気づかぬ復活!
でも一応投稿しておきます


第弐話 新たな出会い!孫悟空と風祝!

= 前回のあらすじ =

 

一羽の鳥が運んできた報告により博麗神社に探していたと思しきものがあると知り、急行した華扇。しかし、博麗神社にあったのはただのおもちゃであった。その時知った博麗神社の現状に呆れた華扇は改善を促すため、これからはたびたび神社を訪れることを宣言したのであった。

その頃、血相を変えて飛んで行ってしまった華扇を尻目に修行に励んでいた悟空は華扇の顔なじみである死神・小野塚小町と戦っていた。彼女の動きを読み切り勝利した悟空は、改めて戦意を燃やすのであった。

 

= = = = = =

 

その夜。華扇は自室で日課の瞑想に勤しんでいた。

ちなみに悟空は動物たちに混ざって雑魚寝している。これでいいのかと聞いたが、「オラ寝られるならどこでもいいぞ」とのことである。彼の生活基準はどうなっているのだろうか。

そんなことを考えていたからか、間近に出現した何者かを認識するのに一瞬を要した。

 

「・・・っ、誰?」

「ふむ、あんたが考え事とは珍しいねぇ。悟空のことかい?」

 

窓辺にいたのはたまに来るので顔なじみの死神、小野塚小町である。心なしか、いつもより纏っている空気が穏やかな感じを受けるのは気のせいではないだろう。

 

「まぁね。かの斉天大聖と同じ名前に本物の尻尾。気になることしかないわ」

「中々面白いのを拾ったね」

「ん?小町、あなた悟空と会ったの?」

「ああ。昼休みに寄ってみたらあんたがいなかったんでね。ちょっと話し相手になってもらったのさ」

「へぇ、『話し相手』ね。地獄の渡し守が嘘を吐くとは世も末ね」

「別に嘘は言ってないし、巫女と賢者にはバレてないから大丈夫だよ」

「そういう問題じゃないの。幻想郷のルールは知ってるでしょう?」

「悟空が幻想郷に属するものと決まり切ってない以上、お咎めは無いはずだよ。お叱りならあるかもしれないけどね」

「説教なら得意分野。お望みならどうかしら?」

「お説教は四季様で間に合ってるんでね。遠慮させてもらうよ。それじゃあね」

 

そう言うと、小町は能力を行使してその場から消失する。それを見届けた華扇は瞑想を続ける気にもなれなかったので床に着いた。

 

そして翌日―

 

「ひゃー食った食った。さ、修行でもするかな」

「・・・全く。食べ過ぎは体に悪いわよ?」

「腹八分目っていうもんな!そこは気ぃつけてるから大丈夫だ!」

「そ、そう・・・。ならいいわ」

 

数十人前を平然と平らげて腹八分目とかどんな体だ、などと悟空の胃袋に改めて驚愕する。華扇の趣味が『食』であるからこその蓄えで何とか二食は凌げたが、このままのさばらせておくと幻想郷の食糧が喰いつくされかねない。こっちもある意味幻想郷の脅威だと思う華扇であった。

 

「あ、そうだ。修行といえば…この前の超サイヤ人だっけ。あれの続きを見せてほしいのだけど」

「おう、いいぞ。まだ見せてなかったしな」

「じゃあ決まりね。着いてきて」

「おう!」

 

豊かな自然と穏やかな気候が齎す柔らかい風が、庭に出た二人の髪を揺らす。爽やかな気持ちになった華扇は笑みを浮かべ、悟空は音もなく宙に浮きあがる。邸宅の屋根を見下ろすほどの高さで静止した二人が空中で向かい合う。

 

「さて、と。今日は超サイヤ人2からはじめっぞ!」

「え、えぇ。お願いするわ」

 

安直な名づけね、などとは口に出さず。華扇は悟空に起こる変化を見守る。

 

「はぁっ!」

 

彼が込めた気合は僅か、転じたその姿も先日のものとそう違わない。逆立った黄金の髪に翡翠の瞳。

だが、その身に宿る黄金のオーラは密度を増して稲妻のように変質していた。

 

(な、なんてエネルギー…こんなの、ただの人間が宿していいものじゃ…⁉)

 

「これが超サイヤ人2、超サイヤ人を一つ越えた姿だ。そしてこれが…っ!」

「ま、待って待って待ちなさい!もういいわ、じゅうぶんにわかったから…」

「そうか? やっぱ仙人ってなると分かっちまうんだな!」

 

さらに上の姿…超サイヤ人3への変身も見せようとする悟空だが、華扇が己の力を見抜いたのなら必要もないと変身を解いた。華扇が把握したのは力の底ではなく…彼女自身の目的を果たすに十分すぎる代物だ、という事実だけなのは知る由もない。

 

「…うん、ありがとう。それじゃ、私は行くところがあるから」

「んじゃ、オラもこの世界を見て回ってくる。また後でなー!」

「えっ!? ちょ、ちょっと待っ」

 

小町との触れ合いでこの世界に興味が湧いたのか、華扇の静止も聞かずに飛び去ってしまった悟空に思わずため息がこぼれる。

 

「どうやって帰ってくるつもりなのかしら…? 放っておいても妖怪の餌になったりはしないでしょうけど…別の意味で心配ね…」

 

個人が持つには大きすぎる力に反して純朴な人柄。事件には発展しないだろうが…となどと思っていると。外から帰ってきた大鷲が慌てて彼女の肩に留まり、矢継ぎ早の鳴き声をあげる。

 

「間欠泉の活動が異常に活性化している…それは大変ね、すぐ見に行く必要がある」

 

その内容は彼女にとっては重大なもので、今日の予定を変更する動機としては十分すぎるもので。彼女は先の悟空以上の勢いで幻想郷の空に消えていった―

 

 

~ サイヤ人飛行中 ~

 

「やっほーーーうっ!」

『随分上機嫌なものだ…』

 

幻想郷。自然の霊気に満ち、健全な生命に溢れる星の様子は悟空の故郷を想起させる…結果として、悟空は久しぶりのハイテンションで空中を飛び回るに至っていた。

もちろん、そんな状態では人の目に触れないはずもなく

 

「そこの君―っ!」

「ん、オラのことかー?」

 

緑の髪をした、涼しげな格好の少女に呼び止められたのだった。自分に用があるのだろう、そう判断して悟空は地面に降り立ち、今の自分より幾分背の高い彼女を見上げる。

 

「この山の上は無暗に飛び回らないほうがいいですよ?」

「そうなんか? いやー悪い悪い! オラ、まだここに来たばっかで知らなかったぞ」

「ふむ、外の方でしたか。無縁塚以外から入ってくるなんて珍しいですねぇ」

「ムエンツカ? なんだそれ、うめぇんか?」

「いえ、食べ物ではなく…あなたのような、外から来た人が集まる場所ですよ」

「へぇ、オラ以外にもここに来る奴がいるんだな?」

「えぇ、それはもうたくさん…私たちも、その中に含まれますしっ」

 

話の流れを全く考慮せず、質問しまくる悟空に嫌な顔一つせずに対応している少女。彼女は悟空が理解しきれていないことに気づくと、情報を与えるより引き出すほうに家事をきった。

 

「あなたはしばらく幻想郷にとどまるつもりなのですか?」

「おう、行くとこもねぇしな!」

「それなら付き合いもあるでしょうし、自己紹介でもしておきましょうか! 私は東風谷早苗、この山の神社の巫女です!」

「おめぇ、早苗っていうんだな。オラは悟空、孫悟空だ!よろしくな!」

「えぇ、仲良くしましょう!」

 

ウマがあったのか、拳の先を突き合わせる二人。この二人は後に、幻想郷の一部界隈で恐れられることとなるのだが…今の二人にはそれをしる由はないのであった。

 

「悟空くん!来たばかりだというなら、私が幻想郷を案内してあげましょう!」

「お、いいんか? そんじゃ、頼むぞ!」

「えぇ、幻想入りの先輩のすごさを見せてあげます!」




早苗「ふふっ、私にもついに幻想入りの後輩が…!さーて、どこに連れて行ってあげましょう! というわけで次回!

「皆さんのリクエストコメントがあったらその場所に案内します!」

絶対見てくださいね!
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