生きる時間   作:滝翔

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特別授業二十五時間目 集まってくれた仲間達

東京駅の改札口を通れば不破が出迎えてくれた

 

「久しぶり!! 義子ちゃん!!」

 

「久しぶり不破さん!! ……と?」

 

不破の後ろには忘れるわけないあの人達だった

 

「久しぶりだね義子さん!!」

 

「こっち来るなら私達にも一声掛けてくれれば良かったのに……」

 

 

「久しぶり渚!! それと茅…… 野さん?」

 

 

「そうだよ~~? ……もしかして私だけ忘れちゃったの?!」

 

「いやそういう事でもないんだけど…… 変わった?」

 

「うーんまぁね! いろいろあったけど 少し正直になったかな?」

 

至って前と変わらない茅野の風貌に頭の?マークが消えない義子

そんな義子の背後から赤髪のあいつが

 

「そりゃぁ変わったでしょ~~? はいこれ!」

 

突如として現れた業にとあるスマホの写真を見せられた

 

「えっ? ちょっとこれって? えぇぇぇぇぇ?!」

 

「「 んぎゃ~~~~!!!! 」」

 

それはご存じ二人のディーーーーーープな一枚だった

 

「茅野ちゃん……」

 

「こ…… これには!! じ…… ちゃんとした事情がありましてですね!!」

 

「おめでとうぉ!!」

 

「いや違うの!!!! 違くもないけどちゃんと話させて!!」

 

 

「そ・れ・に~~ 他にはいろいろと~~ ちゃぁんとやることやったんだよね~~

ねぇ!! な・ぎ・さ!!」

 

 

「「 やめい!! 」」

 

 

金髪の帰国子女 中村莉桜も加入

業を含めて口から発せられるアダルトで生々しいイロハは

渚・茅野コンビのカバンが二人の顔面にスパーキングしたことで一時を免れた

 

赤面の義子は

奥に居るもう一組に挨拶した

 

「久しぶり! 神崎さん 杉野君」

 

「久しぶり義子ちゃん すっごく明るくなったね!!」

 

「エヘヘ…… そうかな?」

 

「うん!! 前よりずっと生き生きしてるよ!!」

 

ここで不破が咳払いを一つ

それぞれで好き勝手している皆を一つにまとめた

 

「それじゃぁ作戦会議しますか!」

 

「作戦会議?」

 

「そう!! 今回の連続強盗事件についてはもう私達でいろいろ調べているの」

 

「もしかして……」

 

 

『はぁい!! 私です!!』

 

 

ポケットから聞こえる律の声で全てを察した

 

『敵のアジト・日本に滞在してる構成員の数・輸入された武器

それを基に侵入経路・人員の配置・捕獲プロジェクトなどなど 全て私のデータが管理しています!!』

 

「うわぁ… すごーい」

 

ーーそういえば田舎に行ってから一度も律と話していなかった……

 

不破は義子の手を取る

 

「助けたいんでしょ?」

 

「……うん 私も此乃葉の知ってることを話すね」

 

目に溜まる涙を拭き取り

八人は予約しているカフェへと向かう

 

「あ それとさ~~義子さん」

 

「え?」

 

業は耳元で

 

「渚君…… いよいよ取るらしいよ?」

 

「えぇ?!」

 

 

「業!!!」

 

 

「渚…… 茅野さんを泣かせたら許さないから」

 

 

「「 ホントそういうのじゃないから!! 」」

 

「てか取らないし!! なんでそこだけ察せるの義子さん!!」

 

賑やかな移動中は主に業と中村のツートップの独壇場だった

カフェに着くなり 皆の目の色が変わる

まるで暗殺教室の時を思い出されるかのように

 

「えぇ~~ それでは!!

烏間先生からも止められている多国籍犯罪組織のアジトにて徒花此乃葉さんの救出と

触手の種を発見された次第 速やかに回収する作戦を

ここに義子ちゃんがいることで再確認しようと思います」

 

「なんで皆やる気なの?」

 

「なんていうか~~」

 

 

「それは追々話すからね義子ちゃん」

 

 

神崎さんがそういうので義子は追求を止める 気にはなるけど

元E組と触手に関しては けして遠い場所の話ではないだろうから

 

「では律 お願い」

 

『了解しました!!

まず組織のアジトは海沿いにある椚ヶ丘港の第二倉庫

現在は使われていない廃港だとかで誰も近づきません

悪党が根城にするには持って来いです!!

ちなみに収入源は密輸入・賭博・覚醒剤・強盗です

納税は0 いけませんね~~

ちなみに徒花此乃葉は資金調達の強盗が担当のようです』

 

「此乃葉……」

 

『侵入経路は西側の使われてないタンカーが集まっている場所

倉庫裏に進めば非常階段や屋根に鉤縄(かぎなわ)を引っかける部分もあり屋根伝いからの侵入可能です』

 

不破はスマホをスクロールし

通話へと切り替える

 

「千葉君と速水さん!! そっちの状況はどう?」

 

『こちら偵察隊

外国人の出入りが激しいのと一隻の大型船が目の前にある』

 

『多分だけど大漁の密入国者のリストが事務所に置かれているから……

考えたくないけどクレーンで船から運ばれてくるコンテナの中身は戸籍を持たない外国人で間違いないわね』

 

 

「了解!! ……敵が増えるのか」

 

 

通信を切ろうとした千葉の背後に迫るしなやかな触手

それは事なきを得るに一瞬だった

 

『テステ~ス 聞こえてますか~?』

 

「……お宅は誰ですか?」

 

急に目の色が変わる業

それは場の空気が変わることを義子も知る

 

『まだガキみてぇだが…… お前ら…… 何者だ?』

 

「名乗るならまず聞いた方からが常識じゃない?」

 

『電話の向こうもガキみてぇだな…… 俺は〝アギト〟ってもんだ』

 

 

「っ……」

 

 

ーーアギト……

 

 

アギト…… アギト!! アギト!!!!

 

 

 

おそらくの予想でしかなかったが

義子の中で何故に徒花此乃葉という人間が犯罪集団に入ったのか

その経緯が繋がってしまった

 

「お前が此乃葉を……!!」

 

『あん? 誰だお前は?』

 

「お前が……!! お前が!!!! 此乃葉を返して!!

っ…… 返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

「落ち着いて義子ちゃん!!」

 

 

それは勿論電話口でも聞こえる怒号だった

アギトの近くに居る千葉と速水を捕らえている少女はそれに反応する

 

「代わって……」

 

「ん? お…… おぅ」

 

代わった相手は此乃葉だった

 

『久しぶり義子』

 

「此乃葉!!? ねぇ無事なの此乃葉!!!!」

 

『義子も酷いよねぇ…… なんで教えてくれなかったの?』

 

「え?」

 

『シロって奴に話聞いたときは半信半疑…… というかほぼ信じてなかったんだけどさ~~』

 

「どうしたの? ねぇ?」

 

『この触手の力 すごい気持ちいいねぇぇぇぇぇ? アッハハハハハハ!!!!』

 

「……やめてよ やめてってば!!」

 

 

「やっぱり義子はあたしの友達には なれなかったんだね……

親友を欺くまで秘密を隠すなんて親友のすることなんかじゃないもんね~~ エヘヘ!!!」

 

 

 

 

 

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