パスパレ結成回千聖編です
雅とのデートから1週間が過ぎた。
私にとっては、ありふれた平凡な1週間だった。
いつも通り、仕事と雅のお世話を熟していると、気づけば過ぎていた感覚。正直、1週間も過ぎた気がしない。
そして、今日も朝から雅の家で時間を過ごし、仕事に向かう。ただ、今日はいつもと違う点が一つだけあった。事務所からの呼び出しメールが私のスマホに届いた。ただそれだけ。だけど、そのわずかな変化が、私には何かの始まりに感じられた。これから、何か私にとって特別な出来事が起こる気がする。そんな予感じみたものを感じながら、私は事務所の扉を開いた。
「おはようございます。すみません、前の仕事が押しちゃって」
「おはようございますっ!」
「あれ?千聖も呼ばれてたの?」
扉を開けると目に飛び込んできたのは、慌ただしく動くスタッフさん達と、ピンクの髪をした女の子と、見慣れた男の子の姿があった。そういえば、今日が例の締切日だと忘れていた。朝から仕事があると言っていたけれど、どうやら私と同じ仕事だったみたい。そして、彼と同じ仕事ということは、もしかして私が・・・
「あら、雅も来てたのね。そういえば、今日が締め切りって言ってたわね。その日に私が呼ばれたってことは、もしかして、私がデビューするのかしら?」
だとしたら、はっきり言ってすごく嬉しい。正直、アイドルという職業にはあまり興味がない。だけど、その歌う曲を雅が作るならば、話が変わってくる。なりたい。素直にそう思える。
「おはようございます!」
私が、アイドルについて考えていると、銀の髪をした女の子が入ってきた。彼女も呼び出されたのかしら?だとすると、彼女もアイドルの関係者?そういえば、最初からピンクの髪の子もいる。もし、彼女もアイドルの関係者なのだとしたら、一つの可能性が出てくる。アイドルは一人ではないという可能性が。つまり、グループである可能性が。
「全員揃っていますか?」
そして、ここでスタッフさんの声がかかる。どうやら、時間みたいだ。
「まだ一人来てないみたいですね」
後一人、ということは、このグループは4人構成なのかしら?まだ情報が少ないため、確証は持てない。
「あれー?ミーティングがあるって聞いてきたんだけどー、今日じゃなかった?」
そして、また新たな入場者が現れた。水色の髪をした少女、彼女からは何か独特な雰囲気を感じる。
「むしろ遅刻ですよ」
「あ、そうなんだ。ってことはー、あたし以外はみんな揃ってたりする?じゃあじゃあミーティングはじめようよ!」
やっぱり、独特な子。この子と一緒のグループで大丈夫なのか少し不安になる。まぁ、まだ一緒のグループになると決まったわけではないけれど。
「では、改めて。今日はみなさんにお話があって集まってもらいました。みなさんには、新人アイドルグループPastel*Palettesとしてデビューしていただきます!」
やっぱり、このメンバーで一つのグループ。私と、ピンクの髪の子と、ハーフの子と、独特な子。この4人でPastel*Palettes。アイドルは初めての経験だけど、私にできるのか少し不安になる。だけど、きっと大丈夫。なぜなら、私たちの曲を雅が作ってくれるのだから。それだけで勇気が湧いてくる。
「それって、ホントですか!?」
「ええ、本当ですよ!彩さんは、事務所の研究生としての経験を活かして頑張ってくださいね」
「はいっ!ありがとうございます!」
彩と呼ばれた子と、スタッフさんの会話、その内容を聞く限り、彼女はどうやら研究生らしい。これが実質の芸能界デビューということになる。見た目、頼りなさそうな雰囲気があるけれど、大丈夫かしら?
「それでは、初めましての方が多いでしょうし、自己紹介をしましょう。彩さんから」
「は、はい!丸山彩です!えーと、昔からアイドルになることが夢だったのですごく嬉しいです!その、精一杯がんばるのでよろしくお願いしますっ!」
緊張からか、少しぎこちなく自己紹介をする彩ちゃん。こんなところで緊張してて、本番は大丈夫かしら?心配になる。
「私の名前は若宮イヴです!モデルをやっていました。ブシドーの気持ちを忘れずに、がんばります!」
「ブシドー?」
思わず声に出してしまう雅。その気持ちはすごくわかる。モデル出身らしいイヴちゃんという子も、これまた独特な子みたい。このメンバーが一つにまとまることなんてできるのか心配になる。いざという時は、私がなんとかしないと。そう決意し、私も自己紹介をする。
「白鷺千聖です。子役時代から、ドラマや映画に出ていました。だから、みんなより芸歴だけは長いのだけど、アイドルとしては新人だから、よろしくね」
そう、私はここにいるメンバーの中で最も芸歴が長い。私と肩を並べられるのはこの中では雅ぐらいだと思う。だけど、私は雅に無いものを持っている。それは交友関係。共演者などを通じて、私は多くの交友関係を持っている。それは、きっとこのグループの助けになると思う。
「さっき、千聖ちゃんが入ってきた時に思ったんだけど、千聖ちゃんと雅君って仲良さそうだよね?」
不意に彩ちゃんが聞いてくる。確かに、昔から私と雅が二人でいると、大抵の人にそう言われる。雰囲気からそう感じると前に聞いたことがある。いつもなら、そう聞かれたら幼馴染だからだとだけ答えているのだけれど、ここで私は一つのいたずらを思いつく。ここにいる子たちは、アイドルに選ばれるだけあって可愛い子ばかり。ありえないことだとは思うけれど、雅が取られないとも言い切れない。ありえないことだとは思うけれど。そのための牽制を仕掛ける。
「それはそうよ。だって、私と雅は将来を誓い合った仲だもの」
要は、雅は私のものだと皆に教えてあげる。これで、雅と私の仲を印象付けることができたはず。
「しょしょしょ将来!?」
「なるほど、これが事実婚というものですね!」
「イヴちゃん。それはちょっと違う・・・いや、意味的に違わないのかな?でも、ビックリしたなー。二人とも大人だねー」
予想以上の効果だったみたい。メンバーのみんなは大混乱に陥っている。雅でさえも百面相を顔に浮かべている。あの様子を見るに、たぶんそんな誓いしたっけ?もしかして僕が忘れてるだけ?忘れてるんだったショックすぎる。とでも考えているのだと思う。ただ、気になるのはスタッフさん達は全く動じていないのが気になる。どうしてかしら?けどそれは置いといて、メンバーの混乱は収まりそうにない。まさかここまで効果があるなんて。これは真実を教えないと収まりそうにない。
「ふふっ、冗談よ。雅とはただの幼馴染よ」
「な、なんだー冗談かー」
「普段のお二人を見てると、冗談とも思えませんがね・・・」
本当は冗談にしなくてもよかったのだけれど、仕方ないから真実を教えてあげる。自分で
「じゃあ気を取り直して、次はあたしかな?名前は氷川日菜!日菜でいーよ。なんかー、バンド?のオーディションに出てみたら受かったんだよねー」
「バンド?でも、これはアイドルニットの集まりだよ?」
次に自己紹介した日菜ちゃん。メンバー全員の自己紹介を聞いた感想は、よくこんな彩り豊かなメンバーが揃ったなといったところ。強い個性の集合体といったところかしら?自分の色が強すぎて、周りの色に交わらない。それが結果的に彩りの多いグループになっている。だけど、本当にこんなグループで結束を
だけど、その話は一旦置いておいて、日菜ちゃんの自己紹介の中に気になる点があった。彼女は、バンドのオーディションに出たらしい。なのに、どうしてここにいるのだろう?このグループはアイドルグループ。バンドのオーディションは関係ない。もしかして彼女は、グループメンバーではなく、バックバンドのメンバーなのかしら?
「言うのを忘れていましたが、みなさんにはアイドルバンドとしてデビューしていただきます」
アイドルバンド?なるほど、それなら彼女がバンドのオーディションを受けたのも納得できる。ただ、歌って踊れるだけでなく、楽器もできないと話にならない。逆に私にとってはそっちの方がいい。私はダンスよりも楽器のほうが自信がある。昔から、雅といっしょにいる時間が長かった私は、自然と音楽に関わる時間も長くなっていた。当然、楽器に触れて、弾く機会も多かった。その結果、大抵の楽器は弾けるようになっていた。ちなみに、一番得意なのはベースだったりする。
でも、私と日菜ちゃんは大丈夫だとしても、他の二人は大丈夫かしら?彩ちゃんはアイドルを目指しているって言ってたから、ボーカルぐらいなら大丈夫だと思う。だけど、演奏はできないと思う。なんとなく、そんな気がする。だとすると、彼女をボーカルに置くのが一番理想な形だと思う。はっきり言って、ボーカルは私がやりたい。私の女優としての階段を上るためにも、ボーカルというバンドの華は喉から手が出るほど欲しいポジション。それに、曲を作ったのが雅だとするとなおさら歌いたい。
私にはいくつか目標がある。女優として大きなステージに立つという目標。今よりももっと、さらに大きなステージに。そして、雅との関係を進展させること。要するに、恋人関係になるということ。そして、雅が主題歌を担当する映画の主演女優を務めること。これは大きなステージに立つことの延長線上。そして最後の一つ、これが今回一番重要な目標。それは、雅が作った曲を、私が歌ってデビューすること。いつの日からか、私は雅と同じステージにも立ってみたいと思うようになっていた。そのための歌手デビュー。だけど、もし事務所から歌手デビューを依頼されても、雅以外が作った曲なら私は断る。歌うなら、雅の曲がいい。
そのチャンスが今回巡ってきた。ソロデビューでは無いけれど、雅が作った曲でデビューする大チャンス。絶対ボーカルを務めたい。それが私の本心。だけど、頭で理解はしている。このグループを最も効率よく動かすには、彩ちゃんがボーカルを務めるべきだと。それが一番、練習時間等の短縮化にも繋がる。だけど、それを私の心が拒む。どうしたらいいのか、私にもわからない。
「では、詳しい説明に入る前に雅さんも自己紹介お願いします」
私が自分のコントロールができずにいる間に、スタッフさんが話す。どうやら、雅の自己紹介もするみたい。
「その前に、一ついいですか?僕は、事前に5人組グループだと聞いていたんですけど、見たところ、ここには4人しか女の子がいません。まさか、僕もこのグループに入れとか言いませんよね?」
「え?何を言ってるんですか?そう言うに決まってるじゃないですか?」
雅の質問でわかったことだけれど、どうやらこのグループにはもう一人メンバーがいるみたい。雅は事前に情報を聞いていたのかしら?そしてそのメンバーは雅。
・・・雅?雅がアイドルグループのメンバー?私は想像してみた。かわいい衣装を着て、愛嬌を振りまきながらギターを弾く雅の姿を。・・・何それ?すごく見たい。
「ちょっと、え?何言ってるんですか!?僕は男ですよ!?明らか女性アイドルグループに相応しくない人種ですよ!?」
「あはは、冗談ですよ。今現在5人目のメンバーは探している段階です。見つかるまでは臨時のメンバーで対応します。その子も後で紹介しますね?」
どうやら5人目は別にいるみたい。雅のアイドル姿が見れないとなると、すごく残念に思う。急に悲しくなってきた。だけど、この和やかになった空気のおかげか、幾分さっきよりも気持ちのコントロールはできた気がする。ある程度、ボーカルに選ばれなかった時の覚悟もできたと思う。完ぺきではないけれど。
「はぁ、早く見つかるといいですね。まぁそれは置いておいて自己紹介ですね?初めましての方は初めまして。そうじゃない方はお世話になってます。 Pastel*Palettesの作曲を受け持つことになった黒城雅です。以後お見知りおきを」
「え?雅君が私達の曲を作ってくれるの?」
「まぁ事務所にそう言われたからね。おそらく、今後もそうなるんじゃないかな?」
「はい、その予定です」
事務所の狙いにはある程度気づいていた。わざわざ、アイドルソングを作った経験も実績も無い雅に、作曲を依頼した理由。それは彼の名前を使うため。彼は、現在ブレイク中のシンガーソングライターだ。彼が曲を作ったとなれば、それだけでも、かなりの話題性ができあがる。それに、私だっている。女優白鷺千聖が所属するアイドルグループ。この二つの話題性が合わされば、かなりの集客率が予想される。
「ミヤビさんのことは知っています!まるで、侍の刀のように、切れ味鋭いギターを使われていますね!」
イヴちゃんが言う。その例えはどうなのかと思うけれど、言いたいことはわかる。雅のギターはキレがすごい。ギターの質も良いけれども、彼の演奏技術がそのキレを実現している。一度聴いたら、耳から離れなくなること間違いなしの音色が体験できる。
「あたしも雅君の曲はいつも聞いてるよー。先月出したアルバムもるんってきたから買っちゃった!」
るん、って意味はよくわからないけれど、雅のアルバムを買ってくれたことはありがたい。彼女も雅のファンということかしら?雅は絶対に渡さないけれど。ちなみに、そのアルバムは当然私も5枚購入している。
「あれ買ってくれたの?日菜ちゃんありがとう。これからもどうぞご贔屓にね?それで、話は変わりますけど、彼女達のお披露目はいつになるんですか?」
「二週間後の日曜日を予定しています」
お披露目の予定を聞く雅。スタッフさんからの回答は信じられない内容だった。2週間?あまりにも時間が短すぎる。私はなんとかなると思うけど、他の子は正直わからない。日菜ちゃんはオーディションで合格するほどだから、たぶん大丈夫だと思うけど、彩ちゃんとイブちゃんに関しては全くの未知数。無茶じゃないかと思う。
「2週間はさすがに短すぎませんか?彼女たちが演奏を覚えるには無理があると思います」
「覚える必要はありません。いえ、正確には演奏ではなく、違うことを覚えていただきます」
覚える必要が無い?言ってることが全然わからない。覚えずに、どうやって演奏するというのだろう?
「アイドルバンドなのに、演奏を覚える必要が無い?それってどういうことですか?」
彩ちゃんが聞く。たぶん、ここにいるみんなが同じことを疑問に思っていると思う。
「みなさんには、演奏しているフリを覚えていただきます。曲自体は、プロの方に演奏していただいたものをバックに流します」
演奏をしている、フリ?実際には演奏せず、違う音源でお客さんを騙すということ?それって・・・
「演奏はフェイクということですか」
「それは、ブシドーに反します!」
「私も、ちゃんと練習してお客さんに聞いてもらった方がいいと思います」
みんなが次々に言う。当然だと思う。普通はそう思うはず。だけど、私は成功に近い道を選ぶ。成功に近いのは、スタッフさんの指示にしたがい、うまくなるかわからない素人の演奏を聴かせるより、確実にうまいプロの演奏を聴いてもらい、自分たちの評価を上げる。それが成功に最も近い道。普通の私ならばその道を選ぶ。普通の私ならば。だけど、それを、私たちが歌う曲が拒む。雅が作った曲が。雅が作った曲を、雅をこんな客騙しに巻き込みたくない。なにより、私自身がちゃんと演奏したい。歌いたい。だからこそ、私は生まれて初めて、事務所の意向に反対する。
「・・・私も、できることならば、ちゃんとした演奏を聞かせたいと思います」
初めて反対意見を言うものだから、簡潔な言葉しか思い浮かばなかった。だけど、言葉なんて重要じゃない。
「スタッフさん。確かに僕は楽曲を作りました。自分の成長のために、楽曲を作りました。だけど、僕はこんなニセモノの演奏を聴かせるために作ったわけではないです。自分の成長のことしか考えていなかったとはいえ、僕も音楽家としてのプライドがある。こんな猿芝居に使われるぐらいなら、提供の話は無かったことにしていただきたいです」
「千聖さんだけじゃなく雅さんまで・・・す、少しお待ちください」
そして、雅からの追撃が入る。集まって慌ただしい雰囲気で話し出すスタッフさん達。私達からの反対意見はよっぽど効いたみたいね。
「わ、わかりました!みなさんがおっしゃるのであれば、その方針で進めていきます!ですが、みなさんの中には、楽器未経験の方もおられます。それなのに2週間でまともな演奏ができるようになるのはさすがに無理があると思います。なので、最初のお披露目ステージに関してだけはプロの演奏を使わせてください。何分、延期することができないものでして・・・」
延期ができないのならば、仕方ないかもしれない。本当は絶対にいやだけど、完成度の低い雅の曲を聞かせるのはもっといや。それならば、一度だけはと目を瞑って、次回から本物の演奏を聞かせよう。次で、プロを超えてればいいのだから。
「そういう理由ならば、仕方が無いと私は思います」
「わ、私も千聖ちゃんと同じです!」
「なるほど、これが武士の情けというものですね!」
「イヴちゃんそれは全然違うと思う。僕もそれならば仕方が無いと思います」
「あたしはちゃんと弾けるんだけどなー。ちなみに、ほかの子達は何の楽器やるの?
「はい、今からそれを説明しますね。まず彩さん、あなたがボーカルです」
「わ、私がですか!?」
「・・・」
そして言い渡される担当。予想通り、ボーカルは彩ちゃんだった。わかってはいた、わかってはいたのだけれど、すごく悔しいし、すごく悲しい。思わず、唇を噛みしめて俯いてしまう。せめて涙だけは流さないようにと必死に堪える。
「ボーカルも、2週間後はすいませんが事前に収録したものを流します。
収録のスケジュールは追ってお伝えしますね」
「・・・はい」
「他の方は、日菜さんがギター。千聖さんはベース。イヴさんはキーボード。ドラムは雅さんです」
他の人の担当は、涙を堪えるのに必死でよく聞こえなかった。かろうじて、自分がベースだということだけ聞き取れた。それだけわかれば充分。
「なんで僕がメンバーに入ってるんですか!?」
「あはは、だから冗談ですよ。ドラムの子は今探してます」
「私はベースですか。得意な楽器で安心しました。縁の下の力持ちとして、精一杯、頑張りますね!」
雅とスタッフさんが話してるけど、内容まではよくわからない。とりあえず、悔しさを撥ね退けるように大き目の声で決意表明をする。うん、少しマシになった気がする。周りの声もよく聞こえるようになってきた。
「それと、今から臨時のメンバーを紹介します。大和さーん!いる?」
そうスタッフに呼ばれると、事務所の奥の方から茶髪でメガネの女の子が出てきた。おそらく、この子が大和さんでしょう。
「は、はいっ!この事務所で、サポートドラムを務めている大和麻弥といいます。メンバーが見つかるまでの間ですが、よろしくお願いしまっす!」
なるほど、サポートドラムの子なら、問題は無いと思う。そして、私が気になったのは彼女の容姿だ。実際に見てみないとわからないけれど、この子、メガネをはずしたら化けると思う。いっそのこと、メンバーに入ってくれないかしら?
「それでは、今日はこれで解散にしますね!後日、お披露目イベントの詳しい説明を行います!お疲れさまでした!」
「お疲れさまでした。雅、せっかくだからお昼食べに行きましょ?」
「そうだね。行こうか。それじゃあみんなお疲れ様。これからよろしくね」
そして、私たちは事務所を後にした。これから始まるアイドルとしての活動。正直、まだ期待より不安の方が大きい。この、彩り豊かなメンバーで大丈夫なのかしら?ニセモノの演奏で迎えるお披露目イベント、本当に成功するのかしら。それに、確かイベントのある日って・・・
「そういえば雅。お披露目イベントは2週間後の日曜日って言ってたけれど、あなたその日ライブの予定じゃなかったかしら?」
「あ」
この反応を見る限り、雅本人も忘れていたみたい。そう、イベント当日は雅自身のライブがある。つまり、雅は当日いない。私の晴れ舞台、雅に見て欲しかったなっていうのもあるけれど、雅がいなくて、万が一、不測の事態に陥ることになったらと思うと不安になる。それに、私には失敗が許されない。Pastel*Palettesの失敗は、そのまま楽曲を提供した雅にも降りかかる。私だけ叩かれるならいい。でも、私のせいで雅まで叩かれるのだけは我慢できない。そうならないようにも、絶対失敗だけは許されない。私は強く決意する。このPastel*Palettesとしての活動を、絶対成功させてみせると。雅には絶対迷惑をかけないと。私のアイドルとしてのキャリアを、華やかに彩ってみせると。そう強く決意した。
その決意が無駄になるということも知らずに・・・
どうも、ソウリンです。
予想してたけど8000字超えちゃった・・・
いやー基本8000字は超えないように抑えようとしてるんですけどね。どこかで切るにしてもキリが悪いですしね。
これで8000字オーバーはすでに2回目です。デート回千聖編と今回ですね。
千聖編はどうしても文字数雅編より増えちゃうんですよね。仕方ないよね。
今回のサブタイトルはミスチルさんの彩りです。いやー正直パスパレといえばこの曲名だろうなって思ってました。なお曲の内容は(ry
それと、本編で語るつもりの無い設定を一つ。花音が出てきたときに、千聖が、雅との関係を知っているのは花音と後一人だけだと言っていました。まぁ、この場合の関係っていうのは雅の生活の補助までのことを言うのですが、二人と普段から接点のある事務所スタッフやマネージャー達はなんとなく察してます。はい、バレてるようなものです。というどうでもいい設定。まぁこれが千聖の冗談後の、スタッフのセリフにつながるわけです。はい。
そして、一つご報告があります。早くも、書き溜めストックが無くなりました(白目
なので、次回から大幅に投稿が遅れることが予想されます。
どれくらいの投稿ペースになるかは正直自分でもわかりません。
ですが、目標としては週に1度の更新を目指したいです。この場合の1度というのは、雅編、千聖編を各1パートずつのことなので、実質2話分だということをご理解ください。
ですので、次の投稿は目標では来週水曜日の午前0時となります。
もし、間に合わない場合は、活動報告に執筆状況を報告します。間に合う場合は、雅編投稿をもって、答えとさせていただきます。ご了承ください。
次回はお披露目イベントまでいけたらいいですけど、おそらく間にワンクッション挟むかと思います。まぁ、文字数と相談して決めます。
では、今回はこのへんで。
次回雅編でお会いしましょう。
ではでは、次回もよろしくお願いします!