神様さえ、知らない場所へ。   作:Artificial Line

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森の中で篝火の前に座る騎士が居た。

炎を見つめるその瞳には、赤黒い輪が不気味に浮かんでいる。

「――――ッ!!!」

誰かの絶叫が騎士の耳に入る。
それを受けてゆっくりと立ち上がった騎士は、絶叫の方へと駆け出した。


【Act-1-5】月光の下での邂逅

現在地、スマイリーホームリビング。

クラン・スマイリーに彼、狩人アリーヤと人形がやってきてから一月程の時間が過ぎた。

 

人形との邂逅に再びの絶叫を上げることになったルヴィリアスであったが、今ではすっかり仲の良い姉妹のようにになっている。

その二者をメイとアリーヤは微笑みを浮かべながら見守っていた。

 

最初こそ動く等身大人形に絶叫し、不気味がっていた彼女ではあったが

それもすぐに拭われ今では微笑ましい関係を築いている。

ルヴィリアスは強情で強気ではあるが、同時に世話好きでもあった。

 

人の世を知り得ぬ人形に、ルヴィリアスは楽しそうにいろいろと教えていく。

 

ルヴィリアスの第二の母たるメイにとっても、

人形の第二の父親たる狩人(アリーヤ)にとってもそれは子達の成長を感じられる嬉しい光景であった。

 

「ではルヴィリアス様、男性にムリに手を引かれそうになったらとにかく鳩尾をめがけて打撃を放てばよろしいのですね?」

 

「そうよ。人形は可愛いから邪な気持ちを抱いて近寄ってくる男もいるはずだわ。そんな奴らにかける情けは無用よ」

 

些か教育の方針が過激で偏りのある気もするが、まあさしたる問題でもないだろう。

二人はその後にも数言言葉を交えた後、話題を切り替えるように狩人とメイに声をかけた。

読書をしていたアリーヤとメイはその声で顔を上げる。

 

「そう言えば狩人様、メイ様。先日ルヴィリアス様と市街へ()()()()に出向いた際に聞いたお話を思い出しました。八百屋の御婦人から伺ったのですが、この街の方々は狩人様への関心を高めているようでしたよ」

 

「そうそう。あんた(アリーヤ)はふと気がつけばいなくなっているか探索に行ってばっかりだから知らないと思うけど、今アリスライキの探索者の話題はあんたのことで持ちきりよ。正確にはあんたとうち(スマイリー)についてだけど」

 

「あーそう言えば私も同胞に訊かれたなー!『あの男ってメイが拾ってきたの?』って!」

 

アリーヤは本に栞を挟んだあと、座り直して彼女たちを見やる。

はて、そんな事になっていたのか。

 

「身に覚えがないが、どんな風に話題になっているのだ?」

 

その言葉を受けてルヴィリアスはあんぐりと口を開く。、

上位者たる彼の常識(戦闘能力)と只の人間達の常識には致命的な差異があるので致し方ないが。致し方ないのだが、それをルヴィリアスがわかるはずもない。

 

「あー、君がそんなことを言うからルヴィリアスが固まっちゃったじゃないか。アリーヤ。君の世界(悪夢)じゃ|君より強かった人たち《別世界のキチガイ神秘マンやパリィ灰エヴェマン》も確かに居たんだろうけど、ここじゃあ君の戦闘能力は突出したものなのさ。Eランクになりたてだったはずの新人が、並のAやSランク以上の活躍をしているんだから、話題になるのも当然だと思うよ」

 

それもたった一ヶ月で。

メイは最後にそう付け加える。

 

ここ一月の彼の活躍は、この世界の一般常識に置いて間違いなく異常なものであった。

それは具体的にどのようなものか。

 

いつか世界の果ての探索率は1%にも満たないという話をしたと思うが、彼はこの一月で人跡未踏であった世界の果ての深部までの探索を()()で成し遂げてしまった。

無論全てを探索したわけではない。だが、今までは辿り着くことすらも出来なかった地の探索を行い、そこから数々の物資を持ち帰ってきたという事実は、

多くの人々を驚愕させるに至った。

獲物を逃さず確実に狩る驚異の新人。

 

故に彼は市街で―――『狩人』と。そのような通称で呼ばれていた。

 

彼にとってはヤーナムやら聖杯やらを探索するノリで回っていたら

気がつけば深部にたどり着いていてしまっただけであり、別段深部を目指していたわけでも物資を持ち帰ろうとしていたわけでもない。

 

それも彼が自身の話題について自覚が無かった要因でもある。

 

以上の実績をたった一月で叩き出した彼に対して、管理局は大混乱に陥っていた。

未知の物資やら未踏の地の情報の取扱もそうであるが、それ以上に彼の待遇について手をこまねいていた。

 

短期間の出来事とは言え、彼の実績は間違いなくSランク相当の活躍である。

しかし、E-に昇格したばかりの彼を突然Sランク帯にしたのでは

探索者の一部から反発の声が上がるのは必至であった。

 

探索者の統合管理機構である管理局にとってそれは避けたい事項であり、

だがしかし明確な実績を前に昇格をさせ無いとなればそれはそれで管理局への不信感にも繋がりかねない。

 

結果、特例措置として彼はA-への飛び級昇格を認められていた。

それは手をこまねいている管理局に対して、

上級探索者会議、通称『お茶会』からの打診が反映させられたものである。

 

自分たちの上に立つ上級探索者達の意向となれば、ほとんどの探索者達は素直に受け入れるだろうという打算から措置あった。

 

それらを踏まえ、彼はルヴィリアスやメイの話しを聞いて、自らの常識を見つめ直す必要があると感じた。

 

「まああんたに対する話題はこんなところね…。それとは別に噂程度だけど市街で流行っている話題がもう一つあるわ」

 

衝撃から復帰したルヴィリアスが言葉を紡ぐ。

 

「最近郊外で()()()()が目撃されているようなの。商隊なんかが盗賊の襲撃を受けていると、蒼いサーコートが目を引く立派な鎧を身に着けた異国風の騎士が突然現れて賊を殲滅していくっていう噂。で、ここだけの話何だけどその"蒼い騎士"と"ブラス・メイデン"が実際に一戦交えたそうよ。詳しい経緯は知らないけど、ブラス・メイデンが"蒼い騎士"とやりあったのは事実みたい。真鍮色の乙女(ブラス・メイデン)とやりあえる実力があるのだとしたら、相当な手練ね。まあ…あんたの実力みたあとだと自信がないけどね…」

 

 

彼はブラス・メイデンという存在を詳しくは知らないので、その"蒼い騎士"といういうものがどの程度の強さなのか推し量る事は出来ない。

だがルヴィリアスはブラス・メイデンの強さについて深く理解していた。

 

真鍮色の乙女(ブラス・メイデン)。実名ウィン・D・ファンション。

アリスライキでも3本の指に入る上級探索者であり、高火力な魔術と高い俊敏性を持って敵を蹂躙する女傑である。

ルヴィリアス、ひいては彼女の家レイア家とも交流があり、幾度か社交界などの場で言葉を交えた間柄だ。

 

故に彼女は"蒼い騎士"という存在の強さも推し量る事ができる。

 

アリーヤはブラス・メイデンについての説明をルヴィリアスから受け、その口角をマスクの下で釣り上げた。

 

それはまだ見ぬ強敵への啓蒙を得た狩人の性か。

 

それにブラス・メイデンという女性へも興味が沸く。

 

「なるほどな。どちらも()()のだな。ぜひ一戦"手合わせ"を願いたいものだ」

 

彼の不穏な発言に、人形以外の二人は目を丸くして彼を見やる。

 

『あ、こいつ戦闘狂かもしれない』

 

その言葉は口に出ることもなく、彼女達の内心へとつぶやかれるのだった。

 

 

 

話は先日に遡る。

ブラス・メイデン。ウィン・D・ファンションはアリスライキ郊外の街道を疾走していた。

常人には目を捉えることも困難な速度で走り続ける真鍮色の髪を持った乙女。

無論そのような速度を身体能力だけで出せるわけもない。

魔術による基礎能力の底上げと、"瞬時"と呼ばれる魔術によるものだ。

 

 

瞬時

 

瞬間的に肉体から魔力を放出し超速度での移動を可能とする

只人にとっては瞬間移動のように見えるが、その実は魔力放出による爆発的な加速に過ぎない

故に肉体への負荷も尋常のものではなく、この魔術は一部の者しか使いこなせなかったという

魔術は良い、だが乱用は身を滅ぼすのだ

 

 

彼女の後ろには部下と思われる探索者たちも追従しているが、そのうちの何名かはあまりの速度に追いつけず落伍している者もいた。

 

普段の彼女であれば、そのような協同を乱すような事はしない。

相手や味方のペースに合わせて立ち回る聡明な女性だ。

では何故彼女は味方の落伍すらも気にせずこのような速度で走り続けているのか。

 

それは彼女のもとにはいった通報故だった。

 

内容は、街道を通過中の商隊が盗賊団による襲撃を受けているというもの。

だがそれだけではここまで急ぐ理由にはならない。

 

昨今は減ってきたとはいえ、この辺りで商隊が襲撃されるなど珍しくもないからだ。

アリスライキには戦力過多とも言えるほど上級の冒険者や軍人が数多くいる。

世界の果てへの入り口という性質上当たり前ではあるが、

それでも尚往来を狙う野盗盗賊の類は後を絶たない。

 

いや、()()()()と言ったほうが適切だろう。

アリスライキのクランから除名された探索者。

または管理局のブラックリストに登録されるような行為を成した探索者の辿り着く先。

それがアリスライキ周辺の盗賊野盗共の正体である。

 

商隊が襲撃されている以外にも、ウィン・D・ファンションが急いでいる理由は2つあった。

一つは襲われている商隊が彼女と間柄の深い"ファットマン"と呼ばれる老人の部隊であるということ。

 

そしてもう一つ。最大の理由にして最大の懸念。

"蒼い騎士"が現場に乱入しているということだった。

 

姉御(ウィンD)!部隊の連中に落伍者が出てきている!スピードを落としてくれ!」

 

「事態は一刻の猶予もないやもしれん!後で合流させろ!あと私のことを姉御と呼ぶな!!」

 

管理局から彼女達へ依頼されたのは

『商隊の救出と賊の撃退。また可能であれば"蒼い騎士"を管理局まで連行する』こと。

 

管理局としては先日の"狩人"が起こした人跡未踏の地到達の処理だけで手一杯だと言うのに、

ここ最近目撃され始めた"蒼い騎士"への対処は頭痛の種であった。

 

それ故にS+ランクという絶対者の一人、ブラス・メイデンへ今回の依頼を出したのだった。

 

「ウィンDか!まさかお前がくるとはな!!ハッハッハ!」

 

ウィンDと落伍せずに追従したインテリオルの面々が現地に到達するなり、しゃがれた声が笑いを上げる。

声の主は短く刈り上げられた白髪の深い皺を刻んだ老人(ファットマン)だ。

 

「ファットマン、無事だったか。状況を……ッ!?」

 

ウィンDはその言葉を言い切らずに目を見開く。

それは辺り一帯の光景故であった。

 

街道一面に広がるは、生々しい赤色。臓物、肉片。

商隊の馬車群の先は血の池地獄と化していた。

 

そしてその血の池に立つ人影が一つ。

返り血に塗れているが、それでも美しい蒼色が目に入る。

 

月光に照らされて浮かび上がっているのは、左手に人間の頭部を下げた

"蒼い騎士"の後ろ姿であった。

 

ゆっくりとした動作で騎士が振り返る。

フリューテッド式の兜に刺繍の施された蒼いサーコート。その上には鎖帷子を身にまとい、手足までくまなく鎧で覆っている。

右手にはロングソードを握りしめ、背中に担ぐは美しい紋章の描かれた蒼い盾。

 

完全武装の"()()()()"がそこには居た。

 

左手に持っている生首を無造作に投げ捨てる。

騎士はウィンDたちを注視するだけで、なにも行動を起こさなかった。

 

「ウィンD!」

 

「マグノリア!貴女も無事だったか。詳しい状況を聞きたい」

 

ファットマンの隣にいた青髪の女性がウィンDの名前を呼ぶ。

マグノリア・カーチス。ファットマンの相棒にして隻腕の運び屋。

 

「ええ。私達の隊が賊の襲撃された直後にアイツ(上級騎士)が現れたの。私達には攻撃を加えず、賊だけを蹂躙していってこの()()な光景の出来上がり。ウィンD、貴女が来たって事はきな臭い話でもあるんでしょアイツ」

 

「…その確認だ」

 

会話をしながらもウィンDとマグノリアは騎士に睨みを効かせ続けていた。

マグノリアもウィンDも数多の実戦を経験してきた歴戦の猛者である。

故に騎士から漂う尋常ならざる空気を感じ取っていた。

 

「私達に危害は加えてきていないけど、かといって味方である保証もない。ウィンDどうするの?」

 

マグノリアの言葉への答えの代わりとばかりに、数瞬の間を置いてウィンDは言葉を発した。

 

「そこの騎士。インテリオル・ユニオンのウィン・D・ファンションだ。管理局が貴方への事情聴取を希望している。我々と同行を願う」

 

言い切ったウィンDは相手の出方を待つ。

 

それに対して騎士が言葉を返すという事はなかった。

その変わりに、青く輝く大きな月へ天を仰ぐ。

 

しばらくそうした後、勢いよく振り返るとロングソードの切っ先をウィンDたちへと向けた。

いつのまにか背中にあったはずの盾は左腕へと握られている。

 

「そうか…。そちらがその気なら、無理矢理にでも引っ張っていくまでだ―――ッ!!!」

 

その瞬間!ウィンDの右腕に握られた騎士剣から極大の蒼い閃光が放たれた。

瞬きする間にその閃光は騎士へと向かっていく。

 

通常の人間であれば一撃で消し炭になるであろう魔術の一撃。

その一撃を見て"3名"を除いたその場の面々は事の決着を予想した。だが……

 

「嘘…だろ!?姉御の本気の一撃を食らって、何故"()()"なんだ!?」

 

騎士の盾からは若干の煙が立ち込めている。

しかし盾には何の損傷も見られない。

 

ウィンDにはその一撃が防がれる事が解っていた。

邂逅した瞬間にこの騎士は"()()()()()()"事を本能的に感じ取っていたのだ。

 

現に全力で放った一撃を容易く防がれている。

多くの面々は困惑に飲まれているが、ファットマン、マグノリア、ウィンDの三名は驚くこともなくそれを見つめていた。

 

「ウィンD。こいつ尋常じゃないぞ。マギー、なんとかなんねえのかよ?」

 

「ファットマン、少しは自分で考えて。とにかくウィンD以外の面々は総員撤退!急いで!」

 

「はっ!?姉御を一人にできるわけねえだろ!!」

 

「じゃあ貴方は散々ウィンDの邪魔をした挙げ句無意味に死ねばいい」

 

「ッ!!クソッ!姉御!俺たちはこいつを護衛しつつ引きます!ご武運を!」

 

背後での会話を聞いてウィンDは静かにうなずく。

その表情は一切の油断もなく騎士を睨みつけていた。

 

「貴様、何者だ?」

 

「……………」

 

「答える義理はないか…。――ッ!!」

 

言葉を言い終えた瞬間、彼女がその場から消える。

いや消えたのではない、只人には捉えられなかっただけだ。

ウィンDは瞬時を2連続で用いて一瞬で騎士の背後へと回って斬りかかる。

 

「クッ!」

 

「…………」

 

ガァンッ!という尋常ならざる金属音が鳴り響く。

只人には見ることさえ叶わない神速の一撃を、騎士は盾で防いだ。さも当たり前のように。

 

「―――ッ!!」

 

直後、騎士の反撃がウィンDの髪をかすめる。

身体を反らしてそのロングソードによる切り払いは回避したものの、続けざまに騎士は連撃を放った。

 

ステップを用いてそれを避けていく。

 

『右からの切り払い、バックステップで回避、次点左より裏拳、攻撃方向へステップ、回避、シールドバッシュ、瞬時を用いて一気に背後へッ!』

 

高速で思考を巡らせつつ実践していく。

瞬時による超加速で一気に背後へ回り込む事は成功した。

ウィンDは左手に握っている短剣に魔力を巡らせた。瞬間、短剣より青白い魔力の刃が形成される。

 

瞬時による加速の勢いのまま、それを騎士へと振り抜いた!

 

「……ッ!!」

 

だが。

 

「なん…だと…ッ!?」

 

ウィンDの高速の一撃を、騎士はタイミングをあわせ盾で振り払う。

―――パリイだ。

 

パリイの成功によってウィンDはその体勢を大きく崩し、致命的な隙を見せることになってしまった。

 

『―――マズいッ!?』

 

騎士の右手に握るロングソードが月光を反射して妖しく煌めく。

そしてその剣先をウィンDの腹部へと勢いよく突き刺す――――

 

「……ッ!?」

 

―――事は叶わなかった。

 

ウィンDの背後から飛来してきた赤いレーザーのような魔力が騎士へと直撃する。

 

騎士はすぐさま盾を構えてバックステップで後退していく。

最初の一撃こそ直撃したものの、次弾からは盾で当たり前のように防いでいた。

 

「ウィン・D様!!」

 

「リリウムか!助かった!」

 

「いえ、お気になさらず。お怪我はありませんか?」

 

「君が助けてくれたからな。大丈夫だ。だが油断するなよ、あの騎士は"()()()()()()"」

 

リリウムと呼ばれた銀髪の少女は、ウィンDの横へと並び立ったあと一瞬の油断もなく騎士へその得物の切っ先を向けていた。

両手に持つ不思議な柄が特徴的な双剣だ。

【挿絵表示】

 

剣の先端は赤熱し、魔力の充填がなされている事がひと目で分かる。

 

「しかしリリウムレーザーを受けてもさしたるダメージは無しか。化物かこいつは」

 

「ウィン・D様。その呼称(リリウムレーザー)はおやめください。リリウムにも恥じらいぐらいはあります」

 

騎士は盾の構えを解いて二人を見つめていた。

月光に照らされた鎧が光を反射し、さながら陽炎のように揺れ動く。

酷く、不気味であった。

 

唐突に騎士がポーチより何かを取り出す。それに警戒して魔術を放とうとした瞬間!

騎士の周りに一瞬(骨片)が凪いだかと思えばその姿はどこにも無くなっていた。

 

「消えた…?」

 

「そのようだな。逃げられたか。あれほどの実力を持ちながら、複数を相手にするような慢心も持ち合わせては居ないか。これは厄介だぞリリウム」

 

「仰るとおりですね。とりあえず一度管理局へ報告に戻りましょう」

 

「ああ……そうだな…」

 

ウィンDはそう返すと月を見上げる。

青白い光を放つ満面の月が、なぜだか酷く妖しく見えた。




リリウム好きすぎて死ねる。

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