混沌の戦い (停止) 作:弓風
二人が後ろのにライトを向けると、少し遠くにそれはいた。人、いや人だったと思われる生物が20以上存在する。見た目は体が腐り落ちているが、確実に動いており、こちらに向かって来るのがわかる、その姿はゾンビというのに相応しい状態。その光景に大きな恐怖により林達は前を向き逃げようとするが、前にもゾンビが5体、逃げ道を塞ぐように向かって来るのがわかる。
葉っぱ「え?ちょ、え?」
林「くそ、挟まれてる。」
葉っぱ 「ど、どうしましょう!?」
林 「一旦落ち着こう落ち着け。」
林達を中心に前後にゾンビが存在し、このままなら林達は死を迎えるだろう。そこで二人落ち着いたことにより冷静になった頭をフル回転させて考え、考え出した結果は、
林「いいか、逃げる為にはあれを倒さないといけない、後ろの方はまだ距離がある。正面のあれを倒し逃げるぞ。」
葉っぱ「うっ、でもそうするしかないですね。やりますよ。」
林と葉っぱは、懐から林はP230、葉っぱM37を持ち出した。
P230・・・32口径自働拳銃であり、装弾数8発と、弾数は少し多めだが一発の威力は低い。32ACP弾を使用する。
M37・・・38口径リボルバーであり、P230に比べて威力が高いが、装弾数が5発と少ない。38スペシャル弾を使用する。
林「いいか、弾は多くない、ギリギリまで引き付けろ。」
警官は、拳銃弾の予備を持っておらないため、全部撃ちきったら再装填は不可である。
ここで林と葉っぱの持ち物の確認。
林の持ち物
武器・P230、警棒
防具なし
その他・警察手帳、携帯電話など
葉っぱの持ち物
武器M37、警棒
防具なし
その他・ほぼ同じ
ゾンビ5体をそれぞれ、A.B.C.D.Eとする。
林達は、ゾンビ達を5m程まで引き付けることにした。二人は冷や汗をかきながらじっと待ち続け、ゾンビが近く来る。腐敗の匂いが鼻につく。そしてゾンビが5m程に近づいた瞬間二人は連続でトリガーを引いた。二人の撃った弾丸はB.Eのゾンビに向かい、体内に弾丸がめり込む。その衝撃によりEは倒れ動かなくなるが、Bは体に3発の弾丸が直撃するが当たり所が悪かったため、動きが鈍くなっただけであった。葉っぱは倒れない事に驚き隙を見せてしまった。その隙をゾンビを突かれてしまい葉っぱは、ゾンビの振り上げた手によって胴体に引っ掻かれてしまった。葉っぱの胴体からは血が滲み出る。
葉っぱ「いっ痛!」
林「葉っぱ!すぐに下がれ。」
葉っぱは痛そうにしながら傷口を押さえながら後ろに下がるが、後ろのゾンビはどんどん近づいて来る。林はその時偶然、遠くの山からチカッと光が見えたように感じた。その直後、目の前のゾンビのいた場所で突然爆発した。規模は数m程に及んだ。
林、葉っぱ「な!?」
煙がはれると、そこにはゾンビは居なく、地面がチリチリ燃えている。
葉っぱ「いったい何が?」
林「と、とりあえず逃げるぞ。」
後ろにいるゾンビは構わず進んで来るため、逃げることにした。そのあと二人は走り続けてると街の光が見えてきた時に後ろを向くとゾンビが見えず、追いかけて来てない事がわかった。
林「はぁはぁ、逃げ切ったか。」
葉っぱ「いったい何がどうなっているのでしょうか?」
林「ひとまず葉っぱは、タクシーでも捕まえて病院に行ってこい。俺は署に戻る。」
林は署に戻って上司にゾンビの事を隠しながら報告を行った。上司は報告の怪我すら気に求めてないが上機嫌だったのか、林の求めた防刃チョッキの使用許可が降りた。報告終了後は銃弾の補給などの始末書などの書類が山ほどできていた為に処理していると、病院で治療を受けた葉っぱが帰ってきた。
林「大丈夫か?」
葉っぱ「はい、もう痛くもありませんし、怪我も深くありませんでしたので。」
林「それはよかったが葉っぱ、あれはどう思う。」
葉っぱ「あれとはどれですか?」
林「腐った人型の奴だ。」
葉っぱ「あれはなぜ生きているのでしょうか?いや生きているのか?」
林「うーん、生きてはないと思うがわからんな。」
葉っぱ「とにかくあれを早く調べましょうよ。」
林「まずほれ、これが終わってからな。」
と、林は葉っぱのデスクにかなり厚い始末書をドンと置いた。
葉っぱ「はぁーマジっすか。」
二人はしばらくして、始末書を処理したが、すでに深夜だった為、朝になるまで仮眠室で死ぬように眠りについた。
翌朝、二人は警官Cに起こされた。
C「おい、おい、起きろ。」
林「んー、なんか用か?」
C「狙撃事件がまたおきた。」
林「え、マジ?」
C「マジ。」
林「葉っぱ起きろ事件だ、行くぞ。」
葉っぱ「へーい了解です。」
林と半覚醒状態の葉っぱでまず鑑識に向かい、シオン達と合流することにした。鑑識に向かう途中に、
葉っぱ「林さん、昨日の事は伝えますか?」
林「あー、どうするかな。さすがに全部話すのは、な。」
葉っぱ「そうですね、なら信用できるシオンさんと西川さんだけに説明します?」
林「確かに、一応何かあった時の為に二人だけに話しておくか。信用してくれるか別問題だがな。」
など言いながら鑑識に入っていく。
林「おーいシオン、ちょっと。」
シオン「よー、林どうした、なにか用か?例の事件の調査ならもうすぐ行くが。」
林「それもあるが、ちょっと話があってな、あと西川も呼んでくれん?」
シオン「はいよ、西川ーちょっと来てくれへん。そうだ林、部屋空いてるぞ?」
林「まったく、お前のそうゆう所凄いと思うぜ。」
シオン「それは喜ばしい事だ。」
西川「何を話しているのです?」
シオンがニヤニヤしてる所に、西川がなにをやっているのかわからない様子で話しかけてくる。
シオン「いやいや、なんでもないよ。それより部屋に行こう。」
西川「?」
よくわからない西川を連れて隣の部屋に入り、林達は二人にゾンビの事や爆発の事などを伝える。
林「つーわけやが。」
シオンと西川は、頭を抱えながら考える。
シオン「嘘、じゃなさそうやな。お前達はこんなときは嘘をつかない。信じづらいが...俺は信用しよう。」
3人は残った西川の様子を見る。
西川「僕は二人を信じます。こんな話を話してくれたのは信じてくれたからですよね?なら僕も信用しないといけません。」
葉っぱ「はぁ、よかったわかってくれて。」
林「本当そうだよな。」
林と葉っぱは、二人が無事信用してくれて、緊張の糸を緩めた後、シオンと西川になにか気になる事があるか聞いてみた。
西川「その、ゾンビと言うやつって、腐っていたんですよね?」
林「そうそう、腐敗臭がしてたから間違いないが、腐敗臭がしてるから生きてる訳ないんだよな。」
シオン「あとは、戦っている時に近くの山での光は恐らくマズルフラッシュだろ。」
マズルフラッシュとは、銃などを撃つ時に発生する光のこと。
林「そういや、聞き込みしたときに、山から光が見えたとか言ってたな。」
シオン「なら十中八九マズルフラッシュで間違いないな。火薬を使うタイプの武器か、少しだけでもわかったのは、でかいぞ。」
西川「多少わかったからって対処のしようが無いですけどね。」
シオン「それ言ったらおしまいやろ。」
葉っぱ「実際やりようもないですので諦めましょう。」
林「まぁそうやな、んじゃ話終った事だしそろそろ行くか。」
みんな林に賛成して事件現場に向かおうとしたら、受付の人に止められた。
受付「あのー葉っぱさんですよね?」
葉っぱ「はい?そうですけどどうかしました?」
受付「葉っぱさんに渡してほしいと、封筒を預かっていましたので渡しに。」
と、手紙とか入れるくらい大きさの白い封筒を渡して来た。葉っぱは、それを受け取る。
葉っぱ「大丈夫ですかね?」
林「まずどんなものが入っているか、外から触ってみ。」
葉っぱ「えーと、なんか小さいボタンみたいのが、一つ入っているかな?」
西川「捨てます?」
シオン「いや、情報かもしれないし、どちらにせよ中を見ないと、判断出来ないと思う。開けようぜ。」
葉っぱが恐る恐る開けると、中には紙と小さい袋に入った錠剤が入ってた。
手紙を読むと、(狙撃事件、大量失踪事件、謎の生物、十分かな?薬は飲んでいた方がいい。)と書いており、他に明日の午前2時、そして住所が書いていた。
葉っぱ「えーと、 どういうことですかね?」
林「多分ここに行け、じゃないか?」
シオン「恐らくそうだろな。受付さん、誰がいつ渡したかわかるかい?」
受付「はい、えーと、名前は知らないですがたしか、黒の長髪の綺麗な女性でした。あと服装が白いシャツに、長いスカートを着けていて、時間は日が暮れたくらいだったはずです。」
シオン「封筒と情報をどうも。」
受付の人が戻ってから、
西川「とりあえずどうします?」
シオン「錠剤は調べておくは怪しいからな。あとは謎の生物と書いているところだよな、謎の生物ってあれよな。」
林「だろうな、それよりなぜ知ってるのかが問題だ。あれは俺たちしか知らないはずだ。」
葉っぱ「とりあえず、まず行くか行かないか決めませんか?」
林「うーん、俺は行くべきだと思う、ここで行かなかったら情報を見逃す可能性がある。」
シオン「俺もそう思う。」
西川「でも、危ないと思いますが。」
シオン「どうせ行かなかったら、口封じされるだけだろ。」
林「割りとありそうだから困る。」
シオン「だろ、それじゃ俺は錠剤を調べてくるから、1時間くらいで終わるから待ってて。」
と、シオンは鑑識に向かって歩いていった。
葉っぱ「僕達どうします?」
林「んじゃ、俺はその封筒を渡した奴を調べて来るわ。まぁろくにないだろうけど、葉っぱは今回の狙撃被害者について調べて見て、西川は住所について調べてくれ。」
葉っぱ、西川「了解。」
葉っぱと西川が調べていたら、シオンと林が戻ってきた。
シオン「んーなんか、めぼしい物あったかい?」
葉っぱ「一応被害者は住んでる家以外に小さい一軒家を持っていることくらいです。」
西川「あの住所は北区の奥の方の墓地でした。そちらはなにかありましたか?」
シオン「墓地か、死体を隠すのならうってつけだな。あとあれは薬品みたいだけど、なんの薬品かまではわからなかったけどね。」
葉っぱ「明日生きて帰りたいです。」
林「運が良ければなんとかなるのかな?ちなみにこっちは予想通り無いわ。あと薬は俺が持っておこうか葉っぱ?」
葉っぱ「あっお願いします。」
林「わかった、やっとこさ行くか。」
林達は新たな被害者宅に向かうことなった。新たな被害者宅は、またもや北区の一軒家である。
被害者に到着し調査を開始したが、前回とほぼ同じ事を行った。違う所は葉っぱが林と聞き込みをしてるだけである。前回よろしくろくに情報がないため被害者が持ってる他の小さな一軒家に向かうことにした。
一軒家に到着したあとにパプニングか起こった。
林「あ、鍵がないわ。」
葉っぱ「え、入れないじゃないですか
か。」
シオン「ならガラスを割って。」
西川「やめてください騒ぎになります。ちゃんと取りに行きましょう。」
シオン「はぁ、俺が取りに行くか。」
そして、シオンが被害者宅から鍵を取りに行って帰って来て玄関の鍵を開ける。
中は、長い廊下に部屋数が4と小さいものであった。そのうちトイレと風呂もあるため調べる所は2箇所であった。それぞれ林と葉っぱ、西川とシオンの二組に分かれ調査を始める。
林達方の部屋は小さな台所と机が置いてある。全体に埃が溜まっていた為、ぜんぜん使ってないのがよくわかる。
葉っぱ「いったい何に使っていたのでしょう?」
林「さぁな、何もなさそうだしこの部屋はもうやめてシオンとこに行くか。」
一方シオン達はいくつか本棚が置いてある部屋であった。やっぱり埃っぽいが。
シオン「うーん、ここにある本はぜんぜん使ってないようだね。」
西川「全部に埃が付きまくっていますね。」
シオン「ん?あそこの床だけ埃がないな?」
西川「どこです?」
シオンが見た先は普通の床だがそこだけ無駄に綺麗であった。
ちょうどそこに林達がやって来た。
林「うん?二人してなに床見ているんだ?」
シオン「林か、あの床見てみろ。」
葉っぱ「あれ?あそこだけ綺麗ですね?」
林「ちょっと調べてみるか。」
林がその床を調べていると、パカッと床が開き地下に向かう梯子が出てきた。地下の方は真っ暗である。
林「その発想は無かった。」
西川「想像できる訳ないです。」
シオン「中を携帯で、光らしてみるか。」
シオンが中を照らすと4m程の深さがあるようだ。
シオン「さて、誰が先導行く?」
林「俺が行くから、次に葉っぱが来い。」
葉っぱ「わかりました。」
林を先頭に梯子を降りて行くと、中は部屋の一室くらいの大きさの空洞でそこに机が一つだけ置いてあり、机の上に黒っぽい紫の髪飾りと本が7冊程あった。
林「なんだこれ、髪飾りと本か?」
西川「本は何語かわからないです。」
シオン「ともかくこれを調べるのはあとにして、それを持って署に戻ろう。」
地下の入り口を閉めて家を出て車に乗ろうとしたら、
林「?」
林は家の中から気配を感じ取った気がしたが気にせず車に乗った。
車の中でタイトルを解読しようとするがどこの言語がわからず、本の調査は諦め、髪飾りも特に変化ない普通の髪飾りであった。
四人は夜中に備え万全を整えることになった。
林が皆に上司から許可を取れた防刃チョッキを配り、ライトや本などを車に載せ、残ったの時間は仮眠を取った。そして12時に出発して2時前に墓地に到着した。
墓地は真っ暗でライトをつけないと、数m先すら見えない暗闇でありながら、薄気味悪い雰囲気を放っていた。
ここで、装備の確認をする。
林
武器・P230、警棒
防具・防刃チョッキレベル2
その他・ライト、携帯電話など
葉っぱ
武器・M37、警棒
防具・防刃チョッキレベル2
その他・ライト、携帯電話など
シオン
武器・P230、警棒
防具・防刃チョッキレベル2
その他・ライト、携帯電話など
西川
武器・P230、警棒
防具・防刃チョッキレベル2
その他・ライト、携帯電話など
・チョッキには、防弾、防刃、耐衝撃、の3つがあり、レベルも1~3まである。
防弾・銃の弾を防ぐ
防刃・刃物や鋭い爪などを防ぐ
耐衝撃・打撃などを防ぐ
目的のチョッキ以外の攻撃には強くない、つまり防弾で刃物を受けると防げない可能性がある。
レベル
1・服の下に着てもばれないが、防御力は強くない
2・標準的な防御力
3・軍用の装備、重いが高い防御力
四人はいつでも銃を撃てるように警戒しながら奥に向かう。所々大きな木が生えている。
そこで強い月明かりで周りが照らされると、一番近い木に腰を掛けてる女性がいた。その女性は長い黒髪にキリッとした瞳をしていて、白いシャツに黒いロングスカートを着ており、街で質問したら10人中10人が美人と言うだろう。だがその格好で街にでも行けば警察が来るだろう。なぜなら、その女性は左の腰に長い鞘と中くらいの鞘、右には中くらいの鞘と拳銃のホルスターを着けていたからだ。
ホルスター・拳銃を入れて、素早く取り出す為に使う入れ物。
女性は林達に視線を向けてると、こちらに向かって歩き出す。警戒している林達の前に立ち、笑顔で、
謎の女性「初めまして、自分の名は大和(やまと)、よろしく。」
もしかしたら修正によって話し方等が変わることもあります。流れは変わりませんので、ご了承お願いします。