多くの仲間を喪いながらも、人間を守った英雄の元に物好きな人々が訪れた。
※とあるキャラが性転換しています
英雄、それは偉大な事を成し遂げた人間を指す言葉だ。
大概が傑出した能力を誇り人々に崇められる存在である。
しかし、違う言い方をすればそれは力がなければ英雄たり得ない様見えるだろう。
現に、人類を怒れる太母と空からの悪意、そして………聖書から守り抜いた彼等は皆過去の英傑の魂や血を引いていて、超常の力を宿していた。
だが、万人より救世主と称えられている
「英雄とは讃えられる為に在らず」と。
「英雄というのはね、誰にだってなれるものだ。血筋や魂に関係なく、ね。」
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「よく来てくれたね。曹操、ゲオルグ、それにヘラクレス。」
「構わねぇよ兄者!!兄者の呼び掛けがあるなら俺は何時だって駆けつけるぜ!!」
「ありがとう兄妹、でもあともう少し堪えてくれ。」
「うん!!」
健康的な小麦色の肌に鼻の頭に絆創膏を貼った美少女ーヘラクレスが奥に座る男に対して馴れ馴れしく話しかけている。
仮にも他の組織の長に対してこのような態度は適切ではないが、他の幹部も「ブラコンが過ぎる」「まるで仔犬ね。」と呆れてはいるものの、止めようとするどころか微笑ましそうに見守っている。彼等にとっては見慣れた光景なのだろう。
―若しくは、こちらの反応を伺っていると言うべきか。
もしそうだと言うならば声を大きくして彼は言うだろう。
何で俺は兄妹の戯れを見せられているのだろう………と
漢服を着た青年―神滅具・黄昏の聖槍を宿す曹操は疲れた顔で目の前の光景を眺めた。
肩まで伸びた金の髪に日に焼けた肌、そして彫りの深い顔立ちは端正と言えよう。目の前に座す男は黄昏の如き強烈な光を宿している。
これはただならぬモノの目だ、それは不朽の意思。諦めを知らない愚かで真っ直ぐなそれが曹操とその副官ゲオルグを見定めている。
男だけではない、両脇の幹部2人もじっと見定めている。
………見定めているのだが……
「1つ聞いていいか?えーと……」
「ああ、名乗るのか遅れて申し訳ない。私の事はエンピレオと呼んでおくれ。」
にこやかに答えるエンピレオ、美形は動作の一つ一つが映える。
「ああ、エンピレオ………聞いていいな?。」
「どうぞ。」
曹操は大きく息を吸い、思い切り腹の中の思いを吐き出した。
「対談しに来たのになんで修飾がパーティのそれなんだよ!!!!!!!」
『ようこそ英雄派』と書かれた看板が、曹操の怒号でズレた。
「えっ?禍の団御一行様いらっしゃいの方が良かったかい?」
エンピレオの的はずれな発言に曹操は遂にずっこけた。
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「あの時が間違いなく、俺達の転機だった。
それまでの俺達は尻の青いガキでしかなく、神器と血筋のみに目を向けて自分は偉大だと自己暗示をしていた、どうしようもない大馬鹿者だったのさ。」
苦笑混じりに
「最初は出来の悪いコメディのような出会いだったけれどね。
けれども、俺は……いや、俺達は彼等に会えて良かったと思う。」
大切な人なのですか?と誰かが問うた。
「ああ、とても大切な人だった。今、生きている世界が在るのは彼等のお陰であるからね。」
何をした人なのですか?と誰が問うた。
「全ての人間に、可能性を与えようとしていたよ。己の道を、己で選択して進めるように……だから彼等は三大勢力を許せなかった。」
三大勢力について聞きたいことがあります。誰かがそう述べた。
「なんだい?」
『最後の赤龍帝』と『血赤の道化師』はどんな人物だったのですか?
「……そうだね、ただの人間だったよ。心の底から理不尽に憤り、誰かの幸せを祝福出来る、ただの人間だった………少し……いや、かなり不器用なね。」
悲しそうに
エンピレオ並びに彼の組織の設定は活動報告に置いておきます。