道化
今作主人公、悪魔のキルカウントがもうすぐ4桁台
兵藤一誠
原作主人公、血の繋がらない兄によって人の汚い者を理解し変態でなくなった代わりに熱を失った。
リアス・グレモリー
原作ヒロイン。お貴族様なので殺し合いの場ではあまりにも弱い。
木場祐斗
優男、初見で道化の身のこなしを見抜いた。
塔城小猫
チビ
新しい街に来てはや二週間、道化は両手の指では数え切れない数のはぐれ悪魔を殺めた。全員肉体のどこかしらが獣のようになっている為に判別しやすく、人間との区別はすぐについた。そして今日もまた、悪魔を狩った。
狩ったのだが…………
「私の領地で勝手な真似はこれ以上許さないわ、貴方を捕縛する。」
「慎重に行きましょう、部長!はぐれとはいえ悪魔を一撃で仕留めています!!ただ者ではありません……!!」
赤い髪の小娘とその仲間に囲まれていた。
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はぐれ悪魔バイサーの討伐に来た俺達グレモリー眷族の前に立ちはだかったのは、バイサーではなく黒ずくめの服を着た男である。
装飾とその仮面からして過去に見たピエロそのものだった。
ただ、記憶の中のピエロと違うのは人間の死体が転がっている場にいないのと、生首を手に持っていないという点だ。
自分の顔の血が下がって青ざめていく様子が分かる。
ピエロが掴んでいるバイサーの首が言いようのない不気味さを醸し出しているからか、部長達が出発時と打って変わって殺気立っているせいか分からないが、俺はバカなりに理解した。
ここで下手を打つと皆死ぬ。
「蝙蝠がまた性懲りもなく来たか。」
ピエロは忌々しげに、吐き捨てる様にそう呟いた。
俺はこの喋り方に既視感がある。血の繋がらない兄貴が滲み出していたそれと同じだった。
失望と呆れを含み関わるのも面倒だという態度、そして憎悪が入り交り躊躇いもなくそいつの命を奪うのに何ら罪悪感を感じない態度………
蝙蝠というのは、恐らく悪魔の事を指しているんだろう。
悪魔という種族に大してコイツは、このピエロは明確に悪意を持ってやがる……!!
「ぶ、部長……ここは逃げましょう、アイツはヤバいです。」
俺は部長に具申する。
相手は悪魔を一撃で殺したんだ。俺が勝てないのは当然ながら、部長達4人が戦って、傷を負わないとも限らない。幸い、悪魔はあのピエロが退治してくれている。仕事はある意味完了しているんだ、今あのピエロとやり合うメリットはない。だからここは逃げましょう部長。
「大丈夫よイッセー。相手が如何にやり手とはいえ所詮は人間、私達4人でかかれば負けはしな―」
部長が振り向いて、俺を安心させるように微笑みながらそう言った瞬間。
小猫ちゃんが吹き飛んだ。
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マリティアの解析によれば目の前の連中も悪魔、しかも人間を悪魔に変える駒を持つ純血悪魔らしい。それを聞いた瞬間、俺は目の前の悪魔を殺すことを決めた。一番後ろにいる若い男が退却を進言するも遅い、真ん中の赤毛が後ろを向いた瞬間、仕掛ける。
「鈍い」
気がついたらしい優男とチビは即座に戦闘態勢に入るが遅い。優男に先程殺した悪魔の生首を投げつけ、チビに肉薄する。
「っ!」
優男は投げつけられた生首に一瞬反応が遅れたが、剣の鍔で防いだようだ。
見かけによらず悪くない動きだ、チビも即座に反撃に転じられるよう構えている。だが無意味だ。
「お前はここで死ね」
チビはその細い腕で守りを取ろうとするが関係ない、俺はねじらせていた右腕を回転と共に鋭く突き出した。
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ホームランでかっとぶ野球ボールのように小猫ちゃんは吹き飛ばされた。
当然受け止めるキャッチャーはいない、故に小猫ちゃんは天井の梁に叩きつけられると、そのまま落ちてくる。
「小猫ちゃん!!」
慌てて抱きとめる。間一髪で間に合うものの高所から落ちてきたので思わず転んでしまう。
「よくも小猫を!!」
部長が憤り、その手に嫌な感じのする魔力を集中させるのと同時だった。
今度は木場の腹から血が噴き出した。
オッス!俺兵藤一誠!!
悪魔になって初めてのはぐれ悪魔退治でとんでもない奴と出会ってちまった!!
小猫ちゃんは意識不明の重体で木場は倒れて動かねぇ!!
このままじゃ朱乃さんと部長も危ねぇ!!
だけど俺にはどうすることも………
そこで問題だ!この危機的状況でどうやってあの化け物から生き延びるか?
3択―ひとつだけ選びなさい
答え①イケイケな俺は突如反撃のアイデアがひらめく
答え②誰かがきて助けてくれる
答え③全員死ぬ。現実は非情である。