・阿門 美月(ミツキ・アモン)
赤黒く長い髪をした目つきが悪いギザ歯の美人。
目つきがあまりにも悪いので普段はサングラスをかけている。
アモン家の当主にして外交官(スケープゴート)、セラフォルーが戦闘力しか取得のないダメ外交担当のため皺寄せを被る可哀想な悪魔。
ぶっちゃけセラフォルーよりカトレアの方が良かったと思っている。
宿す天体は「月」
リアス・グレモリーが道化と衝突した一件についてだが、実はその光景を見ていた者がいる。
名は阿門 美月……真名、ミツキ・アモン。
アモン家の出身で、外交担当のセラフォルー・レヴィアタンの下で働いている純血悪魔。眷属はまだない。
そんな外交担当が何故駒王町にいるか?
第一に、調査のためである。
少し前から駒王町の廃教会に堕天使とはぐれ悪魔祓いが出入りしていると報告を受け、目的を探る事。
ちなみに、この報告はリアス・グレモリーからではなく部下から受け取ったものである。
第二に、リアス・グレモリーとソーナ・シトリーの統治の監査である。
予め監査が来ると知っていれば取り繕うだろうと考え、こっそり駒王町に来て適切に治められているか調べに来たのだ。
ソーナ・シトリーは及第点だが、リアス・グレモリーに関しては………コメントを控えたくなる出来であった。
これをセラフォルーならまだしもサーゼクスに伝えなければならないとは……
アモンは思わず溜息を吐いた。
「治世も半端、学業も半端、そして戦闘センスも半端とは……現魔王と同じで何もかもが足りてない。」
リアス・グレモリーは撤退……否、敗走した。
人間相手に負けておめおめと逃げ出したのだ……下僕の命と引換に。
同情の余地はあれどそれは紛れもない事実である。
これらの一部始終を眺め、そして録画していたアモンは公表するつもりだ。
「敵を侮った貴女が悪いのですよ、姫。貴女の配下は危険性に気づいていたのに……」
これを見れば魔王の身内贔屓もマシになるだろうか。
シトリーは兎も角グレモリーな余りにも度し難い。
これを見てなお妹を甘やかすならば………
彼女はそうボヤきながら廃墟から立ち去った。
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「何か言い残す事はあるか?」
手首より伸びる刃を兵藤一誠の首に押し付けながら道化は尋ねる。
「ないっす。」
兵藤一誠は真顔で、臆する様子も狼狽える様子もなく、ただ無感情でそう言い放った。
「腹はとうに括ってあるってか。嫌いじゃないぜそういうのは。」
そう言うや否や、道化は兵藤一誠の頭を掴み刃を首に深くめり込ませようとして―
『ストップだ、バディ。その少年には使い道がある。手を止めてくれ。』
突然、中性的な声で止められた。
道化は「お前が殺せと言ったんだろうが……」と舌打ちし
兵藤一誠はどこからか聞こえた第三者の声に警戒するも、発言の主が道化から来ていると知り思わず二度見した。
『ハロー、デーモン。私はマリティア、彼と肉体と運命を共にしている者だ。
単刀直入に聞こう、君は人間に戻りたいか?』
中性的な声の主はマリティアと名乗り、不思議なことを聞いてきた。
道化の方は小声で何考えてやがるとぼやく。
だが、それは兵藤一誠にとって魅力のあるものだったのだろう。
「俺を人間に戻せるのか!?本当に!?」
激しく食いついてきた。
『ああ、可能だとも。ただし条件がある、君にしか出来ない事だ。』
「人間に戻れるならなんだっていい!!何でもやる!!だから早く教えてくれ!!」
『そう慌てるな。君に頼みたいことはただ一つ……リアス・グレモリー並びに駒王学園で悪魔の情報をこちらに流して欲しい。
有り体にいえばスパイになれ、ということだ。』
兵藤一誠は自分の主への忠誠を貫き通すのか!!
人に戻る為に自分の主と仲間を裏切るのか!!
全ては!!神のみぞ知……神様死んどりますがな。
何はともあれつづく!!