幼馴染の好感度が低すぎる件   作:足でされたい

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HR前にて

俺は早々に支度をして学校に着いていた。

 

 

今日の放課後を久々に部活があって夏の大会の背番号が配られるので大事な日でもある。俺達2年はまだ来年があるからいいが先輩達は負けたら終わりのデンジャラスだ。今年こそは甲子園に行きたい。神奈川は激戦区だけど俺達だってこの夏までにたくさん練習してきたし絶対大丈夫!春の大会でベスト8にも残ったからシード権獲得出来たし絶対行ってやる。

 

教室に行くと昨日仲良くなった五十嵐早苗に声をかけられた

 

「純一君RINE見てないでしょ!?」

 

「あ、ごめん早苗ちゃん携帯全然見てなくて、、、」

 

「もーちゃんと昨日帰り際言ったのにぃ、まぁそんなことだと思ってたよ、まぁ後で返信でもしといてよ」

 

「ほいほい」

 

えーっとRINEは、、、って未読が10件もあるじゃん、、タカからは明日背番号楽しみだね。とええ、まぁいいや後で見てなかったって言お。後は、、、ゆかりさん!?あの人からまだ連絡来ると思わなかった、、今日の練習メニューはポジション別2チームに別れての紅白戦だから最後監督にアピールするチャンスだよ!と。なんであんな事があってこんな気軽にRINE送れんだよすげーな、、、んで早苗ちゃんからは

 

『赤星の名前教えてあげるよ!本人には内緒だからね、あの子の下の名前愛空(アクア)って言うのよ。本人はどうもコンプレックス持っててね、私は可愛くていいと思うんだけど、これ内緒だからね(๑´ڡ`๑)♡』

 

なるほど、、、俺も別に最近は難しい漢字の読み方とかも増えてきたしなんとも思わないけど本人が嫌ならだまっとこ。

 

「ねぇ純一?」

 

今度は隣の席の静に声をかけられた。

 

「んあ?どした?」

 

「私が知らない間に随分早苗ちゃんと仲良くなったみたいじゃない、下の名前なんかで呼んじゃって」

 

「おいおい、勘違いすんなよ昨日言ったろ?お前らが祝勝会やってる間にこっちも少人数とは言え反省会みたいなのしてたって、その時苗字呼びは好きじゃないから名前にしてって言われたんだよ」

 

「ふーん、まぁいいけど。まぁあんたは私に夢中だもんね」

 

小声とはいえさらっととんでもないことを言われ少し焦ってしまった。

 

「んな!?べ、別に夢中になんてなってねーよ」

 

「ふふ、ほんとあんたわかりやすいわね。嘘つくの下手くそだし浮気とかしたらすーぐわかるね」

 

「心配しなくてもそんなことしねーよ」

 

「まぁヘタレの極みみたいなやつだもんねあんた」

 

流石にちょっとだけ今のはカチンときた。俺はへたれじゃなくて相手を大事にしたいからってことをちゃんと言っておこう。それにキスだってしたんだしへたれじゃないでしょ、、、それでヘタレって言われるってことは静はそれ以上を求めてるってこと???って何考えてんだよ俺、、、

 

「おい、それは肯定しないぞ、俺はヘタレじゃない」

 

「ほぉ?言うようになったじゃない、あんたから反論なんて珍しいこともあるものね」

 

「そりゃ違う時ぐらい言うわ、、、俺をなんだと思ってんすか、、、」

 

「え?彼氏だけど?」

 

やばいっす、、、今のキョトンとした顔で言われて完全にハート撃ち抜かれたわ、、、そっか彼氏だもんな俺、思わず口元がにやけてしまうのがわかった。

 

「なにニヤニヤしてんのよ気持ち悪い」

 

「いやそうだよな静も俺の彼女なんだよなと思って」

 

「全く、、、まあまあ恥ずいわね直接言われると」

 

「ははは」

 

「ええ!?静と純一君付き合ってたの!?いつからいつから!?」

 

「「え!?」」

 

静と俺は近付いて聞き耳立ててる人物に気付かなかった。まだ時刻は8:10でHRまでは30分と時間があることもあり教室の中にはほんの数人しかおらず俺の席周辺には人はいなかったはずだったんだけど。

 

「いやぁ静もようやく素直になったんだね!ねぇどっちから告ったの!?やっぱり純一君!?」

 

そこにいたのは静と俺の中学からの友人八神祐希だった。

 

「な、なんであんたがここにいるのよ!?」

 

「いやぁ静朝練終わってすぐ着替えに行っちゃったから放課後のメニュー聞いてないだろうと思って教えに来たんだけど仲良さげに純一君と話してたから何話してんのかなぁ思って聞き耳立ててたらまぁお熱いことで」

 

「ちょっと祐希他の人には言わないでよ?」

 

「なんでよ?別に恥ずかしがることじゃないじゃん?栞さんにもうRINE送っちゃったよ静に春が来ましたって」

 

「はー!?あの人に言ったらすぐ広まっちゃうじゃない!もおおお」

 

頭をくしゃくしゃとする静、よっぽどバレたくなかったらしい。

 

「まぁ、どんまい?でもなんで隠したがるの?」

 

「あんたが言ったんでしょうが!いや、なんていうか私達ってその傍から見たら飼い犬と飼い主とか言われてたんでしょ、、、?そんなんが付き合ってたとかなったらなんか私が照れ隠しで純一にそういう態度取ってたとか言われそうだしさぁ、、、それにこいつこんなんでそれなりにモテるのよね、幼馴染だから好きな人聞いてきたとか何度言われたことか」

 

「なるほどねぇ、、まぁ静らしい理由っちゃ理由だね、まぁバレたらバレたでしゃーないしゃーない!」

 

「あんたがそれを言うなっての!」…

 

「ちょっと待って前半部分は俺も聞いてたけど後半部分初耳だぞ、それに静が俺に好きな人聞いてきたのってゆかりさんの件の時ぐらいだったじゃん」

 

「はぁ相変わらず鈍いな純一君わぁ、そんなの静が敵に塩を送るようなことするわけないじゃん」

 

「祐希余計なこと言わないで、まぁだいたいあってるからそういう事よ」

 

少し頬を赤らめながら静が八神さんに続く。

 

そういう表情毎回思うけどずるいわ。ほんと可愛いんだもん。照れてる静とか今までほとんど見たことなかったし。

 

「ちょっと純一何ニヤニヤしてんのよ気持ち悪い」

 

「別にニヤニヤなんてしてねーよ、そろそろ皆来る時間だし大人しくしとこーぜ」

 

「そーね、祐希もそろそろ教室戻りなよ」

 

「えー!?酷い、、、アツアツの二人もっと眺めてたかったのに」

 

ニヤニヤしながら言う八神さん。

 

「部活の時泣かすから祐希。覚えといて」

 

「キャー純一君静がいじめるぅ」

 

「ちょ、ちょっと八神さん!?」

 

静を挑発するように八神さんは俺の腕に抱きついてきた。流石にまずいんじゃ、、、静から何か言うのかと思ったその時思いもよらぬ人が飛び込んできた。

 

「ちょっと祐希ちゃん!?何してんの純一君に!?」

 

「「「え?」」」

 

3人揃って思わぬ人物の登場に間抜けな声を出してしまった。そこにいたのは長い黒髪をいつもポニーテールにまとめている五十嵐早苗が顔を真っ赤にして立っていた。

 

「早苗じゃん!めちゃくちゃ久しぶり!去年話した以来じゃない?」

 

「そ、そーだけど今はそんなことよりなんで祐希ちゃんが純一君の腕に抱きついてるのか説明して欲しいんだけど!?」

 

「んーいや、なんとなく?ってか早苗って純一君とそんな仲良かったっけ?名前呼びする仲だとは思わなかったよ」

 

八神さんは俺と静の顔をちらっとみて返答していた。流石に俺と静が付き合っててからかい半分に抱きついたとは言えなかったんだろう、でも言い訳が苦しすぎる、、、

 

「いいからはな、れて!昨日から仲良くなったんだよ、祐希ちゃんこそ純一君と仲良かったの?」

 

強引に俺の腕に抱きついてる八神さんを引き離して言う早苗ちゃん。

 

「私と静と純一君同じ中学だったんだよ。中学時からの付き合いだからそれなりに仲良くさせて貰ってるよ」

 

「あーそーだったんだ、、、じゃあ私席戻るね!祐希ちゃんも早くクラス戻りなよ!」

 

「お、おう、静、早苗ってあんなにはきはき喋る子だったっけ?」

 

「なんか昨日からこいつとなんかあってからか元気なのよね。純一?心当たりは」

 

「ないです」

 

そんな怖い顔であるか?って言われてあるなんて言えねーよ。

 

「ならいいけど、それじゃ祐希また部活でね」

 

「うん」

 

五十嵐早苗か、、、まぁ私達両思いだしあいつに限って浮気なんかしないだろうけど間違いなく純一の事好きだよね早苗ちゃん、、、

 




次回は五十嵐早苗のプロフィールと早苗視点の試合の回想になります。
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