幼馴染の好感度が低すぎる件   作:足でされたい

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過去回のくせにくそ長いです


五十嵐早苗の初恋

五十嵐早苗 高校2年生 身長165cm体重??? 胸はbカップ。普段は長い黒髪をポニーテールにまとめている。家族構成は父母弟の4人家族。お父さんがソフトボールチームの監督をしていることもあり小学校入学と同時にソフトボールチームに参加。中学校では公立ながらもチームをバッテリーの赤星と引っ張り県大会決勝まで進めた成績を持つ。

 

 

 

試合前日赤星と共に小林先生に職員室に呼び出された。

 

「早苗なんかやらかしたの?」

 

「いや、赤星こそなんかやった?」

 

「ううん、職員室に呼ばれるようなことしてないんだけどなぁ、なんか手伝って系かな、私達放課後大抵暇してるし」

 

「あーそれはある、、、まぁいいや終わったらみっちゃんに飲み物奢ってもらおうよ」

 

「それはあり!」

 

コンコンコン。

「失礼します。小林先生います?赤星と五十嵐です」

 

「おー待ってたよ、こっちきてこっち」

 

小林先生の職員室の席は一番奥にあり周りの先生の目が少しだけ気になってしまう。

 

「お待たせしました」

 

「大丈夫よー、それで呼び出した要件なんだけどね、明日3.4時間目に体育があるじゃない?聞いた話だと隣のクラスはその2時間使って違うことするらしいからグラウンドが1面使えるみたいでさ」

 

「あーはい、それで私達に何を?」

 

「まあまあ慌てなさんな、私はソフトボールの紅白戦をしようかと思ってるの、それで貴方達にaチームのバッテリーをしてもらおうかと思ってね。経歴見たら貴方達中学の時バッテリー組んでたらしいじゃない」

 

「別に構いませんけどそれなりにしっかりソフトボールやってきたつもりですし試合にならなくなりません?打てるのうちのクラス野球部の小久保君と天谷君ぐらいじゃないですか?」

 

 

「ふふん、そういうと思ったわ、これを見なさい」

 

そこには過去に北原静がソフトボールの全国大会で活躍したと言う記事があった。

 

「え!?静ってバスケ部だったよね?」

 

「うん、びっくり、先生つまりbは静、一姫バッテリー、aは赤星、五十嵐ってことですね。面白そう」

 

「なら話はOKね!メンバーは明日発表するから!それじゃ解散!」

 

「はーいさよなら先生」

 

「はいさよなら」

 

 

 

「投げるの久々じゃない?大丈夫?」

 

「大丈夫よ、弟の練習にも付き合ってるし問題ないよ」

 

「なら完封だね、それじゃまた明日!」

 

「うん!任せといて!じゃね」

 

 

久々にマウンド立つんだ、、、もう投げないと思ってたけどちょっと楽しみかも!出来れば小久保君味方がいいな、なんたって2年ながら野球部でクリーンナップだからね。天谷君はピッチャーだしなんとかなりそうな気がする。

 

 

「へっくしゅ!」

 

「ちょっとじゅんにぃ風邪?やめてよねー」

 

「菜華ちゃん違うよ、多分誰かが俺の噂してるわ」

 

「自意識過剰とか気持ち悪い」

 

「静さん、、、」

 

 

 

 

---------------------

 

試合当日。メンバーを見た私は正直打線に1点取れるの?これって思った。

 

 

1番 ショート佐々木(サッカー部主将)

2番 ライト 木下(帰宅部)

3番 センター 天谷

4番 ファースト 橘(柔道部)

5番 レフト 坂下 (帰宅部)

6番 ピッチャー 五十嵐(帰宅部)

7番 セカンド 桜井(文芸部)

8番 キャッチャー 赤星(料理部)

9番 サード 風見(バスケ部マネージャー)

 

なんで赤星が下位打線なの!?しかも天谷君の前にランナーためられる要素あるかなこれ、、佐々木君はよくわかんないけど木下さんってガチガチの運動出来ない子じゃん、、、これ私が出て赤星に返してもらうしかないよね、、、

それに向こうの打線は1.2.4で経験者だし、、、しかも3番の人には全力投球は禁止。全力投球していいのはお互い経験者にのみ。きついなぁ、、、

 

 

「どう思う赤星?」

 

「やる前からきついとかあんま言いたくないけどきついね。なんとか天谷君にやってもらうしかないよ」

 

「そーだね」

 

 

「はーい!じゃあ並んで!!これよりaチーム対bチームの掃除をかけた紅白戦を始めます!!7イニング制で同点の際は代表によるジャンケンになります!」

 

小林先生の掛け声とともに両チームの選手が集まる。

 

「おっしゃあ!お前ら勝とうぜー!!!」

 

「うぇーーい!!」

 

小久保君の言葉でbチームが奮起する。こういう時クラスのムードメーカーは助かるなぁって思う、こっちの野球部の方は、、、ぼーっとしてるだけかよ!何か言ってよまとまんないよ!

 

 

「ねぇ、天谷もほら掛け声!」

 

「あ、ああ俺かごめん」

 

何俺かって、、、さっきキャプテンって言われてたじゃん、、、

 

 

「よっしゃぁ!全力でaチーム潰してやろうぜ!!!」

 

「っしゃーーー!!!」

 

しまんないなぁ、、、こんな調子で大丈夫なのかな、、、早苗の不安は的中する。1番の佐々木君は打たされてショートゴロ。2番の木下さんは三振。「どんまいだよ木下!俺が打つから大丈夫!気にすんな!」その時の天谷君の表情が普段見たことなかったから少しドキッとしちゃったな。よく得意な種目になると調子乗る人いるけど天谷君は木下さんに対してすんごい優しい声掛けてたな。ああいう声かけられる人は少ないから貴重よね。そして3番の天谷君は、、、体感140キロのストレートに100キロのチェンジアップを投げられて三振。あんなんチートやって思ってしまった。コントロールも良くつけいる隙があるのかなって感じ、、、

 

 

一方の私の立ち上がりは一番気を付けなきゃいけないし一番打席に立つ静を変化球を使って見事三振に抑えた。これだよこれ!この高揚感!やっぱりマウンドは面白いや!その後の打者も2つ内野ゴロで打ち取り初回は0-0で始まった。

 

2回表の攻撃は4番からだったが4.5番ともあっさり内野ゴロと内野フライでツーアウトとなる。

 

「6番ピッチャー五十嵐さん!」

 

このコールも久しぶりだなぁ。最初は恥ずかしかったな、、、

 

「五十嵐!ストレートかチェンジアップどっちかに絞んなきゃきついぞ!球速だけじゃなくて手元で伸びてくるから!」

 

ベンチの天谷君から声がかかる。やっとキャプテンらしく声出てきたじゃない。

 

「はいよ!任せといて!」

 

ピッチャーの静を見つめる。こんな才能の塊に勝てるのだろうか?いや、勝てるか?じゃない勝つんだ!

 

第一球を投げた!

「ボール!」

 

うわ、、、ほんとに手元でもうひと伸びしてくるじゃん、、、こんな球投げるピッチャー私知らないよ、、、ううん!弱気になっちゃダメよ早苗!

 

第2球を投げた! きた!チェンジアップ!!私の非力なパワーじゃ外野まで飛ぶかわからないストレート待つよりチェンジアップミートして外野の前に落とす方が簡単!

 

「もらっ、、な!?」

 

かきっ!情けない打球音を残し打球はフラフラとキャッチャー頭上へと上がって冴島が捕球する。キャッチャーフライに打ち取られた、、

 

まさかチェンジアップに見せかけてスローボール投げてくるなんて、、、ど真ん中から落ちて低めいっぱいに決まるぐらいの落差あるやつ見せられてるからど真ん中なんか待てるわけないじゃん、、、やられた、、、

 

2回の裏は天谷君の小久保君への対策もあり1人は塁に出してしまうも0点に抑え2回終わって0-0。しかし3回表の攻撃は赤星に回るものの三振に倒れてしまう。他の打者がコーナーつく配球になんとかなるわけもなく回は裏へ。

 

「1番ピッチャー北原さん」

 

絶対打たせない。この気持ちだけで充分だよね赤星。サインは、、、ボールからストライクになるスライダーね。私もそれでいいと思う。普通の打者なら仰け反ってストライクの判定に不服を持った打者も少なくない。それぐらいそこのコースは自信がある。だから仰け反ってストライク判定に驚いた顔見せてよね全国レベルさん。

 

私はプレートに足をかけ、、全身全霊の一投をした。

 

よし!最高のとこ!ホームベースの角にギリギリ重なるとこ!

 

 

 

え?

 

 

なんで踏み込んでるの、、、考えられない。そこのコース初見で踏み込んで来る人なんて今の今までいなかったのに、、、やめて!お願い打たないで!そこ打たれら私、、、

 

 

カキーン!!!!

 

嘘、、、でしょ?

 

 

無情にも打球はレフトを守る坂下の30メートル後ろにぽつりと落ちた。ホームランとなる。

 

 

bチームから歓声があがりaチームからは諦めの声が上がっていた。

 

 

私のせいで、、、私が慢心してストライクから入ったからだ、、、私なんか所詮県大会レベルなのに調子乗った罰だ、、、

 

「早苗!ちょっと早苗聞いてる!?」

 

キャッチャーの赤星がマウンドに来ていることにも気が付かないぐらい放心状態だった。

 

「あ、ごめんアクア」

 

「は?」

 

「いったあい!何すんのよ!」

 

「あんたが私の気にしてるとこ触れたからでしょ!次言ったら乳首削ぎ落とすから!とにかく今のは私の配球ミスだから気にしないで次の一姫抑えるよ」

 

「うん、今のは打った静褒めるしかないね」

 

「そいこと、じゃあ頼んだよ」

 

私はもう一度赤星のサインを見つめる。初球外に逃げるスライダー。内野ゴロ打たせたいのねわかった。

 

第一球を投げる!

 

 

 

しまった!?指に上手く引っかからなくてボールは真ん中高め、つまり絶好球になってしまったのだ。

 

カキーン!

 

打球はセンターの前に落ちるかというライナー。

 

「天谷!!」

 

それは天谷君はスライディングしながらゴロゴロと地面を転がってダイビングキャッチ。

思わず見とれてしまった、、、今の上がった瞬間に突っ込んでいなかったらもちろんノーバンなんかじゃ取れなかったし怪我をしないように受け身を取っていた。

 

ベンチに戻ると私は自然に足を天谷君の方に向けていた。

 

 

 

「ごめん天谷助かったよ、、、って膝擦りむいてるじゃん!ちょっとまってて!」

 

「大丈夫だよ五十嵐さんこのぐらい」

 

「だめだよベンチ座ってて!」

 

「お、おう」

 

私はすぐさま保健室まで走って救急箱を取りに行った。あんなプレーをしてもらったならこのぐらいのことは当たり前だ。

 

私は中学の頃選択科目で保健を取っていたから包帯の巻き方などはほとんどマスターしている。

 

「はい!これでよし!ホント助かったよありがとね天谷」

 

「ううん、俺も打ててないでごめん、五十嵐さんめちゃくちゃいい投球してんのに申し訳ない」

 

 

「え?いい投球?そ、そーかな」

 

小さい頃からそれなりの成績を残してきても父親は厳しく褒めてくれることがなかったから何か新鮮な気持ちだった。

 

「そーだよ!次は静の球打ってみせるから、引き続きお願いね」

 

「う、うん頑張る」

 

なんだろうこの気持ち、、、ドキドキして恥ずかしいようななんていうか、、、でも分かることは絶対静には負けたくないって思える。絶対勝とうね天谷君。

 

その頃純一は故意死球を受けて早苗の気持ちなどを知る由もなく、、、

 

その後試合はお互い得点を取れずロースコアの展開になった。そして最終回1アウトランナー2塁で天谷君。

 

 

「天谷打って!!!」

 

「純一絶対打って帰って来いよ!!!」

 

1打同点、一発出れば逆転の場面でaチームからは大歓声が飛ぶ。

しかし天谷君は思いも取らぬ打ち取られ方をしたのだった。

 

いきなり静が告白まがいの事を言ってa.bチームを巻き込む歓声が飛んでいるあいだに小林先生がプレイをかけてそれに気付かず見逃し三振。しかも最後余計にあんたのことなんか好きになるわけないじゃん。これを聞いた瞬間私は胸の奥が熱くなった。

 

 

 

なんでそんな事言うの?

 

 

 

天谷君の悪口なんて言わないで。

 

 

 

絶対に許さない。

 

 

 

気が付けば私は静がのいるマウンドに向かっていたのを赤星に止められた。

 

「今何しようとした早苗」

 

「わかんない、いきなりかーって熱くなってそれで、、、悔しくて」

 

「その涙は早く拭いちゃいな、天谷君に見せられないでしょそんな顔」

 

「うん、ごめん赤星」

 

 

私と赤星は笑顔とは言わなくとも良い顔で天谷君を迎え入れられたと思う、でも肝心の天谷君の顔色が真っ青で心配だった。

 

私と赤星は他の人と被らないように女子更衣室に入った。なんとなく他の人に顔をあわせたくなかったのだ。敗戦投手にもなってるし励ましの声なんて聞きたくなかった。それに今静に会ったら変なことを口走りそうな気がしてならなかった。

 

「あー結局静から誰一人として打てなかったねぇ」

 

「赤星惜しかったんだけどねストレート狙いで初球捕らえたいい当たり小久保君の正面だったからね」

 

「まぁねぇ、、、後早苗?」

 

「ん?なに?」

 

「天谷に惚れたろ?」

 

「へ?」

 

「へ?じゃないよ、まさか早苗が天谷をねぇ、ついに初恋じゃん、中学の頃とか告白結構されてたけど全部断ってたし恋よりソフト!だったしね」

 

「いやいや、何言ってんの!?私が天谷を好き!?」

 

「あんた気付いてないかもだけどあのセンターライナー捕って貰ったあたりが天谷の顔見る度に乙女みたいな顔してたよ、それに立ち直れたのも天谷と話してたからでしょ?」

 

「まぁ確かに天谷の一言なかったらあのままズルズルいってたかも、、、確かに傷の治療してた時初めて男の子にドキドキしたかも、、、」

 

「ほらね、そうと決まれば早くアタックかけな!以外に人気あるんだからね天谷」

 

「え!?そうなの!?」

 

「静とのやり取り見て何しても許されそうとか甘やかしてくれそうとかいう不純な理由だけどね、、、」

 

「ちょっとわかるかも、そっかぁ初恋かぁ、えへへ」

 

「何にやけてんのよ気持ち悪い」

 

「酷いよ赤星、ほんとこんな気持ち初めてなんだから仕方ないでしょ!」

 

「まぁ早く掃除しに教室行こ」

 

「もー!」

 

私と赤星はこうして女子更衣室から教室に向かった。

 

 

教室に戻ると天谷君が1人黄昏ていた。やっぱり何かがおかしい、それに三振した直後より顔色死んでる、、、もしかしてだけど聞いてみよ。

 

 

「天谷大丈夫?さっきから顔死んでるけど」

 

「あー大丈夫だよごめんね心配かけて」

 

「ううん。ってか天谷がショック受けてるのって試合の結果うんぬんより静の言葉なんじゃないの?三振した時はうわぁやられたみたいな顔してたけど静が好きにならないって言った瞬間いっきに顔色悪くなったのわかったからさ」

 

それをいった瞬間天谷君の表情が変わった。

 

 

「あぁ、うんあってる。そんなに顔に出てたのね俺、、、」

 

「もしかして静の事好きなの?」

 

「んーまぁ別に隠すことでもないしそーだよ」

 

え?

 

 

 

天谷君が静の事を好き?

 

いきなり私の初恋終わったんですけど!!!

 

でも世の中には略奪愛とかntなんとかって赤星が言ってた気がするし諦めるのはまだだよね!私はとにかくアピールしなきゃ!

 

 

 

「そーなんだ、、、あーなんだぁ好きな人いたんだぁ。ここだけの話だけど結構天谷うちの女子から人気あるんだよ、まぁ理由がどんなこと言っても許されそうとか甘やかしてくれそうとかまあまあ酷いけどね、多分静と天谷のやり取り見ててそう感じたんだと思うけどね」

笑いながら話す五十嵐さん。

 

「ひでぇなおい、、、なんか喜んでいいのか複雑だわそれ、、、」

 

「まぁそうだよね、でも私はそうは思わないよ、一生懸命に野球するとことか他人に気を使ってくれてたりするでしょ?ほら?今日だって木下さんつらそうにしてて声掛けてあげてたじゃん?私はそういうとこ好きだよ」

 

何気なく好きだよって言うのがこんなに恥ずかしいだなんて思わなかった、、、

天谷君の表情は、、、?

顔赤くして照れてる、ふふふ可愛い。まだ諦めるのはやっぱり早いよね!

 

 

「お、おうありがとな励ましてくれて」

 

「ううん、私で良ければいつでも相談乗ってあげるから!後五十嵐さんはやめてよ、他人行儀っぽいから早苗って呼んで。私も純一君って呼ぶから」

 

「はいよ、ありがとな早苗」

 

「う、うん!じゃあまた放課後掃除の時にね!」

 

早苗ちゃん早苗ちゃん、、、今言われた言葉を頭の中でリピートする。その言葉を思い出すだけで顔が熱くなるのがわかる。

 

 

見てなさいよ北原静!貴方なんかに純一君は渡さないんだから!!!

 

 

 

 




次回は野球部の背番号渡しから始まります。野球部関連の話が増えると思うのでゆかりさんの出番も増えるかも?
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