幼馴染の好感度が低すぎる件   作:足でされたい

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家に帰って

「純一歩くの遅くない?」

 

手を繋いだはいいものの2人の歩調はバラバラだった。純一は気付いていないが静は誰かに見られたら恥ずかしいという気持ちがとても強く自然と歩くペースが競歩の選手並みに早かった。

 

「いや、静さんあからさまにペース上げて歩くのやめてもらえませんかね」

 

「犬の分際で私のペースにケチつけんの?ほら、ワンちゃん早く早くー」

 

なんか静のテンションがおかしい、、、俺は仕方なく競歩並のペースで自宅へ帰った。でも静は結局最後まで手を繋いでくれたのはめちゃくちゃ嬉しかった。

 

 

「ただいまー」

 

「おかえりなさい、あら一緒だったのね」

 

出迎えてくれたのは何故かゆかりさんだった。

 

「平然と俺の家から出てくるのやめてもらってもいいですか、、、めちゃくちゃ心臓に悪いんですが」

 

「また来たのゆかり」

 

「なんだかんだここ居心地いいのよ、心配しなくてもご両親帰ってきたらおいとまするわ」

 

「まぁ静がいいなら自分は大丈夫っすけど」

 

「別に私も平気、ゆかりの家のことも知ってるしね」

 

「そう?じゃあ遠慮なく。今菜華ちゃんお風呂入ってるから上がったら2人で入ってくれば?あ、後静。貴方歩くの早すぎよ、せっかく手繋いでたんだからもっとゆっくり歩いてお互いの手の感覚楽しんでればよかったのに」

 

相変わらずどこでゆかりさんは見てるかわかったもんじゃないな、、、

 

「な、な、なんでゆかりがそれ知ってるのよ!後お風呂は1人で入るし!」

 

「あらぁ真赤になっちゃって可愛いじゃない。別にキスももうしてるみたいだしいいじゃないそれぐらい。それとも私と入ろうか純一君?」

 

静はいわゆる恥ずか死ぬ状態になってしまっていて話せるレベルじゃなくなっていた。乙女かよ。

 

「あの、その情報はちなみにどこから?」

 

「いやぁ菜華ちゃんとお風呂入りたくてお願いします!お願いします!言ったらおねぇとじゅんにぃの秘密教えるので勘弁してください!って言われてそれで知っちゃった」

 

平気で姉を売ったよあの子、、、

 

「菜華ちゃん、、、ってかゆかりさんは菜華ちゃんにベタベタしすぎっすよ」

 

「なに?もしかして妬いてんの?姉妹丼でもご希望なのかしら?」

 

くすくす笑いながら話すゆかりさん。本当にその姿は魔女にしか見えなかった。学園の姫とはよく言ったものである。

 

俺はゆかりさんの言葉を無視して自室へと着替えに行った。

 

しばらくして菜華ちゃん、静がお風呂から上がってようやくお風呂の順番が回ってきた。今まで家族3人で風呂を回していてだいたい最初に入っていたからかはわからないが何故か新鮮な気持ちになった。結婚とかして子供とか出来たらこんな感じになるのかな?なんて考えたら自然と顔がにやけてしまうのがわかった。

 

 

俺はさくっとシャワーを浴びて風呂場を後にした。リビングでは女の子3人でアイスを食べながら談笑しているのが目に入ったので邪魔をせず明日に備えて寝ようと思ったんだが、、、

 

prprpr..prprpr

 

ったく誰だよこんな時間に、、、

 

「はい、もしもし」

 

「あ、夜遅くにごめんね早苗だけど」

 

早苗ちゃん?ってか番号教えてたかな?まぁいいやそこわ。

 

「大丈夫だけどどうしたの?」

 

「赤星から聞いたんだけど夏の大会出れないってほんとなの、、、?純一君去年投げてなかった?」

 

どうやら俺が背番号貰えなかったことを気にしてくれての電話だったらしい。

 

「あーそのことならもう解決して試合出れるよ。なんか喫煙疑惑かけられて困ったよほんと」

 

「はーなにそれ!絶対そんなことするの他校の野球部の人じゃん!1人ピッチャー削りに来てるよね考えらんない!」

 

ごめんなさい早苗ちゃん多分身内です、、

 

「ほんと後輩とゆかりさんがネットで同じような画像見つけてくれて監督説得してくれて助かったよ。早苗ちゃんもわざわざ電話ありがとうね」

 

ドタドタドタ!なんか早苗ちゃんが電話の向こうでバタバタしてる気がしたけど気のせいかな。

 

「べ、別に私は何もしてないしお礼言わなくたって大丈夫なのに。夏の大会応援しに行くから絶対勝ってよね!それじゃおやすみ!」

 

「おう、ありがとな。おやすみ」

 

そう言って俺は電話を切って寝ることにした。のだが、、、

 

「随分仲良さそうに話してたけど誰?」

 

俺を寝させんとばかり次から次へと何か起こるな、、、そこには静が立っていた。ってかいつのまに俺の部屋入ってたの、、、

 

「同じクラスの五十嵐だよ、ほらこの間の紅白戦の時こっちのチームのピッチャーだった子」

 

なんとなく早苗ちゃんとは呼ばないようにした。なんか言われそうだし。

 

「あーあの子ね。そーいや反省会とかしてたんだっけ」

 

「そーそー。めちゃくちゃ落ち込んでたよホームラン打たれたこと」

 

「まぁあの時はスライダー来るって分かってたから打てただけなんだけどね」

 

「え?わかってたの?」

 

初耳だった。そりゃそれなりの打者なら球種絞れてるならそりゃ打てるわな。

 

「タカがスライダー投げる時わずかにだけどグローブ構える位置が下がるってのに気付いてね。流石にキャッチャー一筋でやってるだけあって観察眼ぱないわ」

 

「なるほどね、それよりどうしてここに来たの?」

 

「あーなんだっけ、あぁそーだ土曜日の予定決めとこうかなって思ったんだけど眠くなっちゃったからまた今度でいいわおやすみ」

 

「お、おう。おやすみ」

 

土曜日も楽しみだけど明後日は大会の抽選会もあり今週は色々忙しくなりそうだなと思う純一だった。

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