進撃の剣人   作:カムカム@もぐもぐ

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欲しいものランキング。

やらしい話、お金がほしい。そして、PCがほしい。あとは・・・なんか欲しい。

お金があればPCを買ってなのはが書ける=皆うれしい(はず)

というわけでどうぞ。


4話

 

巨人を避けて、飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ。

奴らを見ていると、殺意でどうにかなってしまいそうだ。

 

殺してやりたい。

 

感情があるのなら、俺があの時受けた苦痛をそっくりそのまま返してやりたい。

 

 

だが、今はそれよりも優先する事がある。

こいつらを殲滅する…いや、駆逐するのは俺一人の力では無理だ。

俺が、“そう”のように、こいつらも“そう”なら今のままではだめだ。

 

きっと、何も変わらない。

 

殺し、殺されるだけの関係の並行線上には何もない。

 

エレンが言っていた、物量作戦では巨人に勝てない。それはそうだろう。生命力も単体での戦闘力も人間の数段上を行くような連中に数で立ち向かおうなんて無駄。

 

この世界の秘密が“こいつら”ならば、俺は失望するだろう。

 

だが、こいつらを越えた先にある“何か”ならば・・・俺は見てみたい。

巨人が人類に与えられた試練なのか、なんなのか。

 

この世界に神がいるというのなら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本部に近づくにつれて巨人が減っている気がする。

 

気のせいにしては巨人があまりにも少ない。それどころか蒸気が所々から上がり、巨人が始末されているのが分かる。

 

慎重に近づくと、本部の周りの巨人と戦う“巨人”がいた。

 

そいつを見ていると、胸が高鳴る。

 

まるでそいつは、俺の殺意を糧に巨人を殺しているのかと思うほど・・・・そいつが巨人を殺すたびに、俺は落ち着いてゆく。

 

俺は髪を掻きあげ、大きく息を吐く。

 

「…任せたぞ」

 

確信はなかった。

 

だが、俺と同じ気持ちを抱いているだろう巨人に向かってその言葉は驚くほどすんなりと出た。

あいつが巨人を倒して暴れまわっているうちに中に入り、中にいるだろう連中を助ける。

 

俺は勢いを付け、窓ガラスを割りながら中に突っ込む。

 

 

 

 

中に入り、周りを見渡すと人はいない。

窓ガラスもほぼ全壊しているところから、恐らく補給室にでもいるのだろう。

補給室に向かおうとすると次の瞬間、銃声らしきものが響き渡った。

 

「最悪の事態ではないと良いが…っ!」

 

仲間割れ、自殺。簡単に思いつくだけでも最悪の事態などいくらでもある。

出来るだけいい方向に思考を持っていきつつ、俺は駆けた。

 

 

 

 

 

補給室に入ると、数体の巨人が蒸気になっているのが分かる。

そして、二体の巨人が生きていてコニーとサシャに襲いかかっている。サイズは4Mほどで、通常なら大した脅威ではないのだろうがガス切れからだろう、立体起動を装備していない。

 

アンカーを天井に突き刺すと、ガスを吹かし、飛び出す。開幕から全開なのでかなりの勢いが出るが、目は逸らさない。

 

剣を抜き、振り子の要領で勢いを付けて突っ込む。

 

巨人の背後には、サシャ側にはミカサが、コニー側にはアニがいるのが分かる。

 

―良かった。

 

体を捻り、天井のアンカーを外すとサシャ側の巨人の眼球に向かって刃を投擲する。

視力を奪えばミカサのことだ。確実に倒せるだろう。

 

再度刃を充填し、アンカーを巨人の額に撃ちこむとそのまま巨人の顔に飛び込む。

 

ガスの勢いを利用し、両腕を目玉に叩きこむ……っ!!!

 

「ぐっ……あああああああああああああああ!!!!!」

 

柔かく、生温かい泥に手を突っ込んだかの様な感触が異様に気持ち悪いが気にせず、そのまま力の限り腕を広げ、巨人の顔を裂く。

さすがの巨人も怯んだのか、一瞬動きを止めるがすぐさま俺を掴む。

だが、もう遅い。

 

「アニ!!!!」

「っ!」

 

巨人の背後にいたアニは俺の声に反応して、攻撃してくれたようだ。

怯んだ巨人はそのままアニに項を削がれたようで、崩れ落ちていく。

 

―ざまぁみろ。

 

内心でほくそ笑みながら巨人を見つめる。フラストレーションが溜まっていたからか、かなりすっきりしている。

 

「ハンク、どこに行ってたの?」

 

振り向くとアニが訝しげな顔をしながらこちらに視線を送っている。

そうか、俺が別行動を取っていたのを知っているのはミカサとアルミンくらいか。

 

「た、助かったぜ、ハンク!アニ!」

「「どうも」」

 

俺が言葉を発するよりも先にコニーが感謝の言葉を掛けてくる。

俺としては巨人を殺すことだけを考えていたため、あくまで救助は二の次だったのだが結果として喜んでもらえたのならいいだろう。まぁ、いいけど。

 

「で、ハンクは」

「ハンク!!!」

「ぐっ!」

 

アニの言葉を遮りつつ何者かが抱きつくようにタックルしてきたようだ。

結構な勢いがあったらしくふらついてしまうが、咄嗟にアニが裾を引っ張ったので倒れずには済んだ。

 

「良かった!良かった!」

「…痛い」

「え?どこか怪我したの!?」

「…アニ」

「うわ!」

 

俺にくっ付いていた金髪の少年…アルミンをアニに引き剥がしてもらう。

悪いが俺にそっちの趣味はない。

 

「アルミン…悪いが俺にそっちの趣味はない」

「アルミン…」

「え!?馬鹿なこと言わないでよ!」

 

アニは露骨なまでに「えー…ホモかよぉ」といった風な目つきだ。

仕方がない。俺に同性愛の趣味はない。

 

「そんな目で見ないで!それに、本当に死んだかと思ったんだから!」

「…俺は死なない」

 

ここ数年の間に死ぬ予定はない。目標を達成した後俺に何も残らなかったというのならそうでもないのだろうが、今の俺には崇高ではないまでも目的がある。

 

「ハンク、何してたの?」

「別に」

「…ハンク」

 

アニの目が俺を貫く。

俺はアニの目が嫌いではない。訓練中につまらなそうに誤魔化している時の目も、自慢の格闘技で俺やライナーを空中へ吹き飛ばした時に見せる一瞬の輝きも。

だが、こうして疑いの眼差しを向けられるというのは辛い。

 

―きっとアニは泣くよ。

 

詰まらん。

だが、それ以上に泣かれるのは嫌なものだ。

がりがりと後頭部を掻くと、視線をアニへ向ける。視線が交錯する。

相変わらず綺麗な目だ。だがその目からは感情は窺えず、まっすぐに俺を見つめる。

 

俺はその視線の強さに負け、軽く息を吐きながら言葉を紡ぐ。

 

「多少危険な賭けだっただけだ」

「多少?」

「多少だ」

「アルミン」

「かなり」

「…」

 

俺の中では最善手だったはずだ。良識ぶる気はさらさらないが、こと身体能力や可能性に賭けるならばミカサの能力は現状で最も優れた戦力のはず。

そのミカサをむざむざ殺して、俺が生き残るよりかは多少のリスクを得負ってでも両方生き残る方に賭けるべきのはずだ。

 

「アルミンはハンクが何をしてたか知ってるの?」

「詳しくは知らないけど…」

「俺の話はいい」

 

強制的に話を切る。今すべきことをする方が先だ。

 

「ハンク、後で」

「…あぁ」

 

アニもガスの補充の方が先だと理解してくれたようだ。

 

俺が助けた…なんていう恩着せがましいことは言いたくないが、本人はせっせとガスを補充している。

それでいい。俺のことなど気にも留めずに巨人を殺してくれ。その先にある何かのために、俺も巨人を殺す。

 

ガスを補充し終わり外に出ると、真っ先に屋上へ上る。

すると、ミカサも上って来た。目的はあの巨人だろうか。

 

だが、巨人を殺す例の巨人が他の巨人に食われていた。

しかも、巨人の特徴でもある超がつくほどの再生能力も発動していない。

 

「どうにかして、あの巨人の謎を解明できれば…」

 

「この絶望的な状況を打開する、きっかけになるかもしれないと思ったのに……」

 

全くだ。だがそれよりなにより、

 

 

あいつを食おうなんていうその感じが気に食わない。

 

 

「同感だ!」

 

視線を向けるとライナー達が上って来ていた。

とんとん拍子に進む話を聞いているとどうやら、あの巨人を味方につければ百人力。そんな夢のある話だ。

何より意外だったのは、アニまで賛成するとはな。

 

「殺せばいいんだろ?」

 

「…ハンク?」

 

「あいつに集っているゴミ共を、一匹残らず。」

 

それに、俺もあいつには感じるところはあるしな。

巨人でありながら、巨人を殺すか。なかなかどうして面白い。

 

「あ…あいつは…トーマスを食った奇行種…!?」

 

巨人殺しの巨人に近づいてくる巨人にアルミンは見覚えがあったらしい。

トーマス…そんな奴がいた気がしないでもない。アルミンと同じ班だったのか。

 

次の瞬間、空気が震えた。

 

巨人殺しの巨人が砲轟したのだ。そこからの展開は早かった。

複数の巨人に取り押さえられ、食われるだけだった巨人殺しは突如周りの巨人を振り払うと、一瞬で巨人を殲滅した。

 

「…オイ」

 

そう呟いたのは誰だろうか。

俺はただひたすらに得物を狩り、歓喜ともいえる雄叫びをあげる“ソイツ”に夢中だった。

 

「何を助けるって?」

 

全くだ。こいつがいれば・・・・

 

「あ…!!」

 

大きな音を立て、巨人殺しは崩れ落ちる。

それを見たジャンは立ち去ろうとするが、俺を含めて他の奴らもその場を動けない。

徐々に蒸気を出し、消滅しようとする巨人殺しの項に人影が見えたのだ。

 

誰もが言葉を発せないまま、その光景を見つめる中でミカサが近づく。

そしてその人影を抱きしめると、俺たちの近くまで連れてきて抱きしめながら声を上げて泣き出してしまう。

アルミンもその人影の手を握り、涙をにじませる。

 

 

あぁ、絶望なんて見えないな。

 

俺も泣きだしたくなって来たぜ。

 

なぁ、“エレン”。

 

お前さえいれば、

 

 

「これをエレンが、やったってことか?」

 

吹き抜ける風の音は、今日一番で大きく聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かごめかごめと言ったか。昔聞いたそういう遊びを思い出す」

「…」

「いたずらに気を張っても疲れるだけだ」

「…なんでそんなに落ち着いてるの?」

「エレンが起きなければどの道死ぬ」

 

いくら俺とお前でもな。

そう付け加えると、ミカサは苦い顔をする。それでいて周囲に気を張り詰めて周りを威圧している。

俺も刃を抜いてはいるが、現状ではどうすることもできないので周囲を見渡し、“連中”に視線を送る。

 

「…おい」

「!?き、貴様!!!言葉を発するな!!!!!」

 

巨人の中からエレンが出てきてからの進展は早かった。

その場面を目撃していた兵士から現場の司令官らしき男に情報が回ったらしく、エレンを連れて来いと言われてミカサ達が運ぶことになった。

俺はなんとなくだが嫌な感じがしたので付いていくことにした。

 

大体、呼びに来たやつのエレンを見る目が巨人を見たときの目だ。

どうやらろくな事にはならないと思ったが、現状はこれだ。

 

壁際に追い込まれて、やむなく俺とミカサでエレンとアルミンを守る形を取っている。

 

指揮官なんて言うが碌なもんじゃねぇ。ビビって後先何も考えず殺そうとしているだけだ。

本人が起きたら、なんていう世迷言をほざいていたがどうなるかなど目に見えている。

あの青ざめた顔でこちらを警戒しているのが、もうすでに俺らを敵だと判断している証じゃないか。

くだらない。

実にくだらない。

 

まぁ、どうでもいいんだけど。

 

 

「殺シテヤル…」

「…エレン?」

「?」

「は…!?」

「…エレン!!」

 

エレンが目覚めたか。寝言にしてはずいぶんと物騒だったが。

しかも高々寝言にずいぶんな反応だ。

『俺らを喰い殺す気だ。』だとか『俺たちの事だ。』だの。

馬鹿どもが。

 

エレンも状況が呑み込めていないのか、はたまた飲み込むことが出来たのか。周りを見渡し、青い顔をしている。

 

「イェーガ―訓練兵!!意識が戻ったようだな!」

 

ビビりの指揮官もエレンの意識が戻ったことに気づいたらしく、本人曰く確認の問答が始まった。

その声を聞いて、ミカサに緊張感が走ったのが分かる。

 

「今貴様らがやっている行為は人類に対する反逆行為だ!!貴様らの命の処遇を問わせてもらう!!」

 

「下手にごまかしたりそこから動こうとした場合はそこに―――」

 

「榴弾をブチ込む!」

 

「躊躇うつもりは無い!!」

 

尋問は脅迫へ変わった。

 

「…は?」

 

自分が何を言われているのか理解が追い付いていないのだろう、エレンは大砲の方へ顔を向け呆然としている。

 

「率直に問う」

 

指揮官は、出来るだけ平静を装いながら言葉を発する。

 

「貴様の正体は何だ?」

 

きっと、全員が気になっている質問。

 

「人か?」

 

お前の未来は、

 

「巨人か?」

 

DEADorALIVE?

エレンの方へ視線を向けると、青ざめた顔を困惑に変え口を開いた。

 

「し…質問の意味が分かりません!」

 

だろうな。

 

 

 

 




作品の完成度はどうなのだろうか。
というか最近気づいたのですが、あらすじを書くセンスがない()
作品のセンスは置いといてもあらすじで引き込む才能がほしいです。あらすじで引き込まれることが多くそういう人たちを尊敬しています。

よし、あらすじを弄ろう()

というわけで、誤字脱字および感想などあればお願いします。
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