進撃の剣人   作:カムカム@もぐもぐ

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そろそろ原作と違ってくる部分ができてきます。

今回の注意点

まどろっこしい言い回し、説明多め。

実は結構賢いハンク少年。

あとがきに少しですが補足します。


7話

「さて、さっそくだけど…私たちが誰かは解るかい?」

「…」

 

椅子に座らされ、周りには調査兵団の兵士たちが佇んでいる。

別に尋問や拷問をされているわけではない。

純粋に呼び出され、座らされているだけだ。

敵意も悪意も感じない。この場で危険はなさそうだ。

 

「エルヴィン・スミス…と調査兵団」

「じゃあ私達の紹介は必要ないね。君には報告書を出して貰った。その内容についての確認…という建前で君を呼んだ」

「…」

 

建前…ね。

他の連中は街の掃除…いや、この言い方は駄目だったな。昨日こう言ったらアニとクリスタに結構な剣幕で怒られた。トラウマになりそうだった…いや、思考がずれた。出払っているというのに、俺やアルミン、ミカサはこうやって順番に呼び出されている。

エレンはあの後帰ってこなかったので、どこかに監禁でもされているのだろう。

 

「私は主に、君のことについて聞きたい。君の考えなどを聞かせて欲しい。さて…我々は、君の技能を高く評価している。駐屯兵団の精鋭たちからの報告は聞いたよ。報告の通りの実力が君にあるとすれば、君はとてつもなく優秀な人材だ」

「…どうも」

「ほぼ通常種とはいえ相当数の巨人を倒した君は、これからどうしたい?」

「…どうしたい、とは?」

「君はすでに訓練兵団を卒業した身だ。進路のこと、とでも考えてくれ」

 

別に悩む必要などない。即決即断即座に言葉を返してもいい。

だが、なぜそんなことをわざわざ聞く?優秀だったから?それならミカサも同じ質問をされたのだろうか。

いや、必要ない。

こんなことをしなくても、俺たちは勝手に好き勝手なところに行かされるはず。

スカウトなんて事はないだろう。スカウトなら初めから用件だけ伝えれば良い。まどろっこしい建前など作る必要なんてない。

答えは簡単だ。

 

―警戒されているのか。

 

実力云々は二の次にしてもだ。きっとこいつらは…違う。少なくともエルヴィン・スミス団長はエレンの可能性についてかなり警戒している。俺を敵である可能性として考えて遠回りに尋問しているのか。

面倒くさい連中だ。

 

「…調査兵団を希望している……ます」

「そうか。なぜだ?」

「…」

 

言葉につまる。

なぜ…か。どうしてかなんて考えたこともない。夢や理想の話をしてもいい。だが、それは希望だ。夢であり、妄想。

こうなればいいなんていう不確かな未来のために戦うのは本当に理由と言えるのだろうか。

少なくとも俺の知るなかでは、エレンはそうしていた。

確かに、自由を掴みたいという夢はある。義手がなければただの障害者な俺だ。そんな人間にでもこの世界の先が見たいという考えはある。

調査兵団を希望する理由…それは夢より一歩手前の話し。

いつもそこにいて、それでいてこの世界の悪意の象徴ともいえる存在。

立ち向かう必要なんて本当はないのに、立ち向かおうとする矛盾。

壁の中で腐りきって死ぬ人生が嫌?別にそうでもない。

生きている理由?別にそうでもない。

腕の恨み?別にそうでもない。

 

 

 

あぁ、そうか。そういうことか。

 

夢は夢。理由は理由。理由があって、夢がある。夢のために、理由がある。

 

「巨人を見ると、殺さずには居られないから」

 

この世界の、先を見るために。口外はしないが、心の中でそう繋げる。

答えはいつだってそうだった。

 

「そうか。悪くない答えだ」

 

狸が。物事の善し悪しなんて度外視の癖に。

俺の言葉で俺が敵ではない確信でも得たのか、緊張感が和らいでいるように見える。

 

「じゃあ次に、君はエレンをどう思う?」

「…別に」

 

どうも思わない。希望だとかそういうのは幻想だ。

あいつがいることで終わらない可能性はあるとしても、この質問に適した答えは持ち合わせない。

そんなことは当人たちが勝手に決めればいいことだ。この答えにエルヴィンは「ほう。」と驚いた様子を見せる。

俺がエレンを守っていたので、何か感じとっているとでも思っているのだろうか。

どの道俺にエレンの存在価値は計り知れない。誰がどうこう決めることなどできない物を、俺がとやかく言うことなんてできないだろう。

エレンの事はエレンが決めるだろうし、エレン自身が自身の価値について気付いていなかったとしてもこれから俺たちの命はゴミのようにあいつに使われることになるんだ。

そしてそのことに気付いたエレン自身が、自身の価値を見出して行くだろう。

 

「では…」

 

 

「君には何が見える?」

 

明確な意思の籠った質問。さっきまでの言葉に意志を感じなかったと言えば嘘になるが、この質問はエルヴィン自身が聞きたいといった様子だ。

数瞬の間、目と目が合う。

その目は、全てを見抜きそうなほど真剣でそれでいて…濁っているようにも見えた。

行きすぎた善意が悪意なように、何かを求めるこいつの目は俺には濁って見える。

目が濁っているなどと、人のことは言えないが。

 

 

「質問の意図が分からない…です」

「…そうか。では、これで失礼する。あんな事件の後だったんだ、ゆっくり休むと良い」

 

そう言って立ち上がり、兵団の兵士と出て行こうとする背中に椅子から立ち上がり声を掛ける。

立ち去ろうとするエルヴィンの声には何となく力がなく、期待していた答えは望めなかったということが明確に伝わる態度にカチンと来た。

何となく気に食わない態度だ。確信の無い答えだが、一応答えてやろう。

立ち上がらずに、振り向きもせずに声を掛けるつもりで声を発する。

 

「調査兵団」

 

俺の言葉に全員が立ち止まり、俺の方へ視線が向く気配がする。

 

「駐屯兵団」

 

息をのむような気配を感じさせる調査兵団の兵士達。それはそうだろう。急にこんなことを言い出せば。

 

「訓練兵団」

 

しかし、それはきっと一人を除いて。

 

「憲兵団」

 

その一人は当然、団長であるエルヴィン・スミスだろう。

 

「あるいは、人畜無害を装った兵士以外の民」

 

体を斜めにし、振り返る。

一見ポーカーフェイスのエルヴィンのその顔。しかしその目は驚きと、期待に溢れている。

 

―お望みの答えはこれか?

 

こう言って欲しいなら言ってやるよ。

 

「少なくともあと2人、いるだろうな。壁の中に」

 

俺の言葉を聞いて数瞬の後何のことか分からないような調査兵団の連中をよそに、エルヴィンは口を開いた。

 

「そうか」

 

たった一言だがその言葉には、満足だ。とでも言うような力が込められていた。

 

その後、調査兵団は去っていった。

俺は取り残されたわけだが、来る時も案内があったわけではないのでスムーズに宿舎へと帰ることが出来た。ほとんど尋問寸前の空気だっただけに、やたらと疲れた。

まだ他の連中は帰ってきていないようで誰もいないので、ベットで横になりエレンの可能性について考える。

 

戦力としての運用はもちろんだが、それだけではない。

エレンが人間でありながら巨人になれたということは、同じく巨人になれる人間がいる可能性がある。

そいつらは恐らく、いや間違いなく鎧と超大型だろう。

二度にわたって“偶然”壁の中でも脆い扉部分を攻撃するなどあり得ん。それに鎧に至っては内側の扉を壊している。

通常の巨人の知能ではあり得ない行動だ。人間を見れば、猪突猛進して食らいつく。

奇行種だとしても、人間を捕食することを考えていることには変わりない。

突然変異だろうがなんだろうが、ほぼ全ての巨人がそうなのに人間も食わずに壁の扉部分だけを壊す巨人など説明がつかない。

だが、それは2体とも“巨人である”という前提条件があってこそだ。

エレンの存在は巨人の中でもよくわからない2体の前提を覆す。エレンと同じ人間が変身し人間の思考で壁を壊す。

 

人間が巨人になっているという前提条件。これならば十二分に鎧と超大型の行動に説明がつくのだ。これは、理屈が分からなくてもかなりの進歩のはずだ。

 

そして、奴らは人類を滅ぼそうとしている。

 

エレンの存在は、壁の内部に巨人に与するものがいることを示唆しているに他ならない。

エルヴィン・スミスはきっとそのことについて聞きたかったのだろう。

そして、自身がそれに気づいたように同じ思考の持ち主を探している…と言ったところか。

俺も最初はエレンがいれば、いや…エレンのその力があれば結果的に良いくらいにしか考えていなかったが実際はそうではなかった。

最初に俺が見かけたとき…巨人になって巨人を殺しまくっているところは意識がなかったという。それを聞いて俺は巨人化すると意識がなくなるものだと思っていたが、実態はそうではなかった。

最初こそ暴走したもののエレンは“意識がある状態で”巨人の姿になり、岩を運んだ。

意識がある状態で巨人化できるのであれば、初めから思考する巨人より“思考出来る人間が巨人となり思考している”の方が説明がつくことに気がついた。誰に話すわけでもないが…誰が敵とも分からない状況で闇雲に同じ考えの人間を探すわけにはいかなかったが、意外と簡単に見つかったな。

 

全く、回りくどい事しやがって。面倒くさい。

これで俺まで怪しまれるなんて、面倒極まりない事態だ。

 

まぁ、どっちでもいいけど。

 

頭の後ろで手を組み、俺は目を閉じた。

 

 

 

 

 

男は兵士を引きつれて歩いていた。

男の名前はエルヴィン・スミス。調査兵団の団長であり、世間からは人類の希望と呼ばれている。

エルヴィンは現在機嫌が良かった。

それは周りにいる兵士にも分かるほどである。

 

しかし、なぜエルヴィンの機嫌が良いのかは今日一日供にしている兵士たちにも分からないことだった。

何か新しい発見があったわけでもなく、進展もない。

特別変わったことと言えば、巨人化する少年“エレン・イェーガー”と行動を共にしていた訓練兵を呼び出し尋問―いや、質問をしたくらいか。

最初の二人は問題の人物、エレンの幼馴染らしく希望的観測が多く含まれていた。

 

―…エレンには何の危険性もない、です。

 

―僕たちは昔から一緒にいたんです!だからこそ分かります!エレンは人類にとって害なんて無いって!!

 

正直な話、エルヴィンを含む兵士たちは失望していた。そして全員が同じことを思っただろう。

 

―そんなことは、どうだっていい。

 

もっと重要な事があるはずなのだ。

なぜ巨人化できるのか。それはどうしてエレンに宿ったのか。それは一体…どんなものなのか。

 

報告書の確認と言う建前で呼び出している以上、あまり露骨に聞くことは叶わなかったが聞くも何も聞かされたのは聞く必要のない話だった。

そんなこともあってからか、焦っていたのかもしれない。

エルヴィンも、兵士も。

 

3人目はミカサ・アッカーマンと並び駐屯兵団の精鋭たちの報告書で、これでもかと言わんばかりに賞賛されていた少年だった。

駐屯兵団の総合的な技能値は、調査兵団に比べれば圧倒的に低いため“どうせ大したことない”と油断していたのかもしれない。

だが…少年を見た時、ほとんどの兵士が戦慄した。

 

少女と見まごうほど愛嬌のある中世的な顔立ち、そして金髪の綺麗な髪。

身長は170ほどだろうか。さらに特徴を言うなれば、両腕が義手であることだ。

 

そう語られれば、見目麗しい哀れな美少年……と言ったところだがそうではなかった。

少年の目は人間とは思えないほどに………濁っていた。

 

狂っているようには見えない。受け答えもしっかりする。

でも、それ以上に少年の目は戦慄を与えた。

 

深淵のさらに奥、冥府にでも繋がっているのではないかと思わせる黒い瞳。

 

適切な表現をするなれば、目が死んでいるのだ。

 

その瞳からは一切の感情の色を移さない。

 

それが、兵士たちを震えさせた。

 

 

だが、エルヴィンはそのような事はお構いなしと言わんばかりに質問を続けていく。

少年は敬語が苦手なのか、たどたどしくも言葉を紡ぐ。

そしてその中で知的なエルヴィンは、焦ったのか、そうでないのか。

焦れていた本能を開放するかのような迫力で、こう告げた。

 

 

「君には何が見える?」

 

 

少年―ハンクはどう思ったか分からないが、兵士たちには何のことかまるで分らなかった。

質問の意図もそうだが、エルヴィンが何を考えているのかも。

 

「質問の意図が分からない…です」

「…そうか」

 

エルヴィンの声には失望の色が濃く現れていた。

そして立ち去ろうとするエルヴィンと兵士に、ハンクは声を掛ける。

 

なんの脈絡もない発言に、ついに狂ったのかと思った兵士も居た。

 

その言葉の抑揚の無さもそうだが、顔をこちらに向けず声を発する少年はひたすらに不気味だった。

 

最後の言葉を放つ時、こちらを向いたハンクの目を直視した兵士たちは悪寒に包まれた。

 

だが、ハンクの最後の言葉を聞いたエルヴィンは驚くほど機嫌が良くなっていたのだ。

 

 

 

「エルヴィン団長」

「どうした?」

 

兵士の一人がエルヴィンへと声を掛ける。

不思議な機嫌の良さの理由を本人に聞こうとしているのだろう。

 

「先程の少年…ハンクでしたか。彼をどう思いましたか?」

「不思議な事を聞くな。そうだな…」

 

ふむ。と言った様子で顎に手を当て考える仕草をするエルヴィン。

 

「君にはどう映った?」

「…正直な話、不気味でした。本人には悪いとは思いますが、その…目が…」

「同意見だ」

「…え?」

「私も彼という存在を測りかねている。だが、それでも今日はっきりしたことがある」

「なんですか?それは」

 

エルヴィンは一旦目を瞑り、再び目を開くと通路の奥を見据える。

そこは扉が開いていて、外の光が眩しく差し込んでいる。まるで、未来へ進む道は希望の光で溢れていると言わんばかりの光景だ。

その光に兵士たちは目を細める。

 

「彼は、調査兵団にとって必要な存在であり…」

 

「壁に閉ざされた我々の世界への、希望の光になるかもしれない人間と言うことだ」

 

そう言い残すと、すたすたと出口へ向かう。

 

その背中は、もう何も語ることがないと言っているようだった。

 

 

 

 

 

本当に、碌な事がない一日だったと思う。

俺は、調査兵団へ入るために訓練兵となった。

恒例行事だか何だか知らないが、訓練兵を威圧しまくる教官。

なんだかよくわからないが、俺は目を見られただけでスルーされた。意味の分からない理由で威圧されるなど堪ったものではないので僥倖だったとは思う。

そして、これが長い。何か理由があってか全員を恫喝紛いの威圧をしているわけではないのだが数が多いためとてつもなく長く、疲れた。

時々、後ろを向け!とかいう謎の方向転換がさらに疲労を加速させる。

 

極めつけはこれだ。

偶々訓練兵を見に来ていた憲兵団の一人に絡まれたのだ。

俺の腕を見て早々に近づいてくると、

 

「なんだ?その腕は。…まるで使い物にならないではないか!いいか、よく聞け訓練兵!義手などと言ういつ壊れるかも分からない物を付けている奴などあてにならん!つまり、何が言いたいのかわかるな?…なんだその顔は。ならはっきり言ってやろう!その腕では使い物にならんな。よかったじゃないか、こんな時期に順位が解るなんて。貴様は“除外”だ」

 

とか言い出す始末。別に何を言われても構わないが、そいつの顔がムカついた。

憐れそうに俺を見る同期がいたのもイラついた。

しかしそういう性格の歪んでいる奴ほど権力を持っているらしく、どうやら憲兵の中でも新兵をどうこうできる程度は簡単らしい。

憲兵になれるのは上位10名のみのことを考えると、それだけでも奴の権力の範囲内に俺がいるのは間違いないだろう。

憲兵なんて興味ないけどな。

 

さらに続く嫌な出来事。

エレン・イェーガーとか言う巨人は俺が倒すんだ!みたいな事を言っている奴と、ジャン・キルシュタインとか言う奴が巨人がどうこうとか言う話になっていた。

そこで巨人にビビってるとか何とかで、ヒートアップしたジャンは俺の腕を指さし「あぁなっちまうぞ!」とか何とか。

なぜ俺が…とも思ったが、別にいい。興味がないので好き勝手言わせておいた。

そのあとそれは言い過ぎだとか言われていてその後謝りに来たが、自称正直すぎる男らしいので放っておいた。

その素直さをもう少し役立てれば良いのに。

まぁ、別に良いんだけど。

 

そのあとも初日だと言うのに誰とも親交を深めようとしない俺を見かねたとか言って、ライナー・ブラウンとかいう巨漢に絡まれた。

一緒にいたベルトルト・フーバーがフォローしていたが、どうやらお節介のようだ。

俺なんて放っておいて、ずっと一人でいた金髪の女の方へ行けと言ったが聞く耳もたん!とうっとおしい態度をとるので早々に寝た。

 

 

 

今日は早朝から立体起動装置の適性テスト兼姿勢制御訓練を行うらしい。

どうやら揺れがなければないほど適性が高いらしい。

みんな大した揺れもなく出来ていることを考えると、大したことはないのだろう。

一人空中に放り出されたかのようにひっくり返っている奴がいたが。

 

結果から言えば、俺は何の問題もなかった。

それどころか微動だにしない俺を見た教官は驚きを隠せないようだった。

俺の前にも黒髪の女が出来ていたような気がするのだが。

 

「すげぇじゃねぇか、ハンク!」

「…」

「あのミカサってやつも相当だが、お前もそれと同じくらいの適性みたいだぜ?」

「…」

「聞いてるか?」

「…」

「おい!」

 

うっとおしいことこの上ないお節介だ。

話しかけてきたのは当然ライナー。話しかけるな、と言って寝たのに昨日の今日で話しかけるやつがいるとは思わなかった。

 

「…黙れ」

「そう言うなよ。同期なんだから、仲良くやろうぜ?」

「そう思うなら二度と話しかけるな。俺は仲良くするつもりなどないが、別段問題を起こそうとも思わない。お互いの事を考えれば俺のことなど放っておけ」

「…この先何があるか分からないんだ。今は今を満喫しようぜ?」

「…くだらん」

 

そう言って俺は、その場を離れた。

 

 

 

「うーん…姿勢制御のコツか…」

「頼む!三人ともすごく上手いって聞いたぞ」

 

「ベルトルト…ライナー…ハンク…」

 

 

驚くほど面倒な事態に巻き込まれた。死ぬほどお節介のライナーで部屋で捕まったかと思えば、今度はエレンとアルミンとかいうのに姿勢制御訓練のコツを聞かれだした。

ライナーはぶら下がるのにコツがいるとは思えんと言う。

面倒なので返事をしないでいると俺も同意見だと取ったのか、話は進む。

 

話は変わり、ベルトルトの発言から巨人の話になった。

ベルトルトの体験談、アルミンの考え、そしてエレンの思い。

 

「殺さなきゃならねぇと思ったよ…」

 

「奴らを…一匹残らず」

 

その言葉を聞くと、自然に頬が緩んでいた。ニヤリと笑みを浮かべてしまう。

エレンの言葉を聞いて俺は声を出す。

 

「エレン…と言ったな。昨日はとんでもないお花畑が入ってきたと思ったが…」

「…は?」

「俺は俺の目的のために巨人を殺す」

「…」

「お前の考えは、嫌いではない」

「…そうかよ」

 

それに続くかのようにライナーの言葉。

信念を口にし、言葉を贈る。

 

「お前ならやれるはずだ。エレン・イェーガーだったっけ?」

「あぁ、ありがとよ…。ライナー・ブラウンだよな?あと…ハンク…」

「ハンクでいい」

 

 

次の日、エレンは合格した。

金具の破損による装置の不具合。それがエレンの連続失敗の原因。

なんてことの無い結末だ。

 

 

 

 




まどろっこしい言い回しの解説。する必要がないと思うけど、一応。

ハンクの思考。

夢…両腕を失い、自由を掴む(比喩表現)ことができないがそんな自分でも巨人を殺していけば自由を得られるのではないか。
という夢のために日々戦っています。

理由…調査兵団に入る理由は巨人を見ると殺さずには居られないから。つまり、巨人を見ると殺したくて仕方ない人種。夢をそのまま理由にしなかったのは夢は最終目標で、調査兵団は過程の段階だとハンクは考えたから。

ハンクの容姿。かなり中性的。アルミンは全然中性的ではないと思う作者。
極度のレイプ目。

訓練兵初期のハンク。他人に興味がなさ過ぎて、基本話しかけられたら無視。
馬鹿にされても無視。天敵はライナー。名前を復唱するかのように一人称で出てくるが、その数分後には記憶の彼方に忘却している。
本編中のハンクが名前を覚えていることから、しっかり成長を感じさせる。

作者的にはエレン意外に巨人化できるやつがいるということに気づく人が少なすぎる気がしないでもなくない。確かに考えたくない事態だとは思うけど…。
だからというわけではないですが、ハンクはあっさり気づきます。
本当はこんなこと書かなくてもいい作品が書ければいいんですが、作者の技量では…(ぶわっ
次話も少しの過去編と何か+αですかね。


…というわけで、見てくれた方ありです!
誤字脱字、あると思います。ですので、報告等お願いいたします!
感想及び評価など、お待ちしておりますので!!
でわー。
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