ハンター試験から約一か月
ベジータの所へ情報が舞い込む
"ヒソカ、天空闘技場へ現る"
「やっと見つけたぞ...」
ベジータはクラピカから届いた電報を聞き、にやりと微笑んだ
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天空闘技場 1階受付
「ヒソカはどこだ!?」
怒鳴るべジータを無視して受付員は記入用紙を差し出す
「天空闘技場へようこそ。こちらに必要事項をお書きください」
「オレ様はヒソカの野郎と戦いに来ただけだ!」
「ヒソカという選手は登録選手でございます。バトルをするには受付して頂く必要がございます」
ペンを差し出す受付員
「ちっ、まぁいい」
そう言ってペンを取るべジータ
(む、名前を書くのか…遊んでばかりいるとブルマに言われるのも癪だな…)
カキカキ
「これは…そのまま"王子"と呼べばよろしいでしょうか?」
「さっさとしろ」
「登録受け付けました。では早速バトルとなりますのでこちらへどうぞ」
「気が利くじゃないか。早速ヒソカをやれるとはな」
ニヤリと笑むべジータ
「いえ、ヒソカ選手は200階クラスの方なので戦えませんよ?」
「なにぃ!?どういうことだ!」
「この天空闘技場では強さにより階層分けをされております。同じ階層どうしでないと戦うことはできません。1階は入場者の強さレベルを測る階で、それ以降から段々とクラスアップしていきます」
そして、と続ける
「200階以上は猛者の集まる階となっており、その上にはフロアマスターと呼ばれる最強の選手も!特に今のフロアマスターは荒」
「ご託はいい!さっさと始めやがれ!」
良いところなのに、と受付員は口をとがらせる
「では中へどうぞ」
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べジータは闘技場の中へと入っていく
「天下一武道会の真似事みたいなものか」
ホールを上から見下ろしながら呟く
フロア内はコンサート会場のようになっており、観客席が舞台をぐるっと囲んでいる
中央の舞台は16に分かれ、それぞれで戦いが繰り広げられていた
「君、番号は?」
会場の係りらしき人が声を掛けてくる
「この紙に書かれてるやつか?」
受付で記入後に渡された紙を見せる
「B-256か、では西ゲート付近で呼ばれるのを待ちたまえ」
そう言われたとき、後ろから声がかかる
「べジータさん?」
そこにはゴンとキルアが立っていた
「べジータ…さんも参加するつもり?」
「オレたちもなんだ!また一緒に戦えるね!」
「オレ様はヒソカのやつをぶっとばしに来ただけだ」
ぶっきらぼうに答えるべジータ
キルアはヒソヒソとゴンに話をする
「ああ見えて結構喜んでるぜ。オレも天の邪鬼だからわかるんだ」ニシシ
「オレもなんとなくわかるよ」ニシシ
二人で笑い合う
「…お前たちはなんでここへ来た?」
「修行だよ」
「キルアがさ、8歳の時にここに来たことがあるんだよ。それで修行にはもってこいだって聞いてさ。キルア凄いでしょ!」
ゴンが自分事のように嬉しそうに話す
「ゴン、恥ずかしいからやめろよ」
「いいじゃん。オレなんて8歳の頃はただ森を駆け回ってただけだったし。べジータさんは?」
「オレか?ただひたすら星を植民地にしていただけだったな…。嫌な想い出だぜ」
(星?植民地?)
ゴンたちの疑問を他所に黙り込むべジータ
「ま、いいけどさ。とにかく目標は上の階でしょ?」
「べジータさんも一緒に行こうよ」
「ふ、まぁいいだろう」
ゴンたちの無邪気さにトランクスを思いだし、少し和らいだ顔で答えていた
そんな中、アナウンスが流れる
"B-256 王子選手 Bの舞台へお願いします"
「やっとか…先に上の階に行っている。ついてこい」
フッ と得意気に笑って舞台へ向かって降りていった
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「よ、よろしくお願いします」
ひ弱そうな男がべジータの相手だった
「ちっ、なぜオレ様がこんなやつと」
立会人が二人の間に入る
「それでは、はじめっ!」
トンッ
合図と共に相手の後ろに回り首の後ろを軽く叩く
それだけで相手は意識を手放した
「…!お、王子選手の勝ち!」
立会人がべジータの勝ちを宣言する
(いまの動きは素晴らしい。だが相手が弱すぎただけかもしれない…。ここは様子見で…)
「では、王子選手は20階へ!」
「ほぅ、1階ずつではなくいきなりクラスアップか」ニヤリ
細く笑みながら舞台を降りる
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10階の休憩所にて
「遅かったな」
あとからやってきたゴンとキルアににやけながら声をかけるべジータ
「ゴンの試合が始まるの遅くてね」
「まぁいい。だがこれから一緒に行くのは難しそうだな」ニヤリ
「なんで?」
べジータは確認するように言う
「ここは10階ずつ上がっていくシステムだろう」ニヤリ
「そうだけど強さによっては飛び級、いきなりクラスアップできるってことだろ」
キルアが口を出す
「そういうことだ」ニヤリ
笑うべジータにゴンも笑顔で答える
「大丈夫だよ!オレもキルアも同じ50階だから!」