そんなに内容がわからなくなることはないと思います
※次話は今日(4/18木)の20:30頃投稿しますので、この話を読み飛ばされる方は30分ほどお待ち下さい
~200階 ヒソカの部屋~
「やぁ◆」
嬉しそうに笑むヒソカ
「なんなのあんた?最初から本気で戦えばいいのに」
冷たく突き放すマチ
「ちょっと成長の仕方が面白くてね◆」
ククク、と笑うヒソカにマチは少し睨み顔で尋ねる
「あんた、あたしの下着盗ってないわよね?」
「下着…?さぁ、知らないな」
ヒソカの嘘は見破れないが、マチの勘は違うと言っていた
「…じゃぁいいわ。さ、腕だして」
マチに自分の千切れた右腕を渡す
それを受け取り、ピッ、と針を取り出すマチ
針先に念を込め始める
キラキラと針の後ろに見えないほどの糸が現れる
念糸縫合!
あっと言う間に腕が元通りになる
「キミのこれが見たいが為に怪我をするのかも◆」
「それよりも団長からの伝言よ」
そう言ってマチはヨークシンシティでの集合場所と日時を伝える
「りょーかい◆…どうだい、これから食事でも◆」
そう誘うも、振り返ったときにはもうマチはいなかった
「…ザンネン◆」
そしてヒソカはシャワーを浴びながら次の獲物を考える
(べジータは…次で終わり◆そうだね…そろそろ…)
蜘蛛を狩るか、と1人呟き、背中の刺青を剥がして握りつぶした
~200階 宿泊施設前 通路~
廊下に出たマチはイライラを抑えながら歩く
ふと顔を上げたとき
遠くに変な子供がいるのが視界に映る
曲がり角を曲がろうとしているようだ
目を細めると…
(私の下着ッ!!!!)
絶も忘れて物凄い勢いで駆けるマチ
その気配に気付いてか、子供がマチの方を向く
(しめた!顔が見え)
だが振り返った子供は…顔をマチの下着で隠していた
(なんて被りかたッ!!!)
子供からはマチが見えたようで、即座に曲がり角へ消える
しかしマチの念を足に込めた速度は異様な速さを誇る
一瞬でその曲がり角の通路に着く
だが
曲がり角の先には大人がまばらに歩いているだけだった
マチは目を疑う
確実にこの曲がり角を曲がったはずだ
そして曲がり角の先は長い直線の廊下
隠れる場所もない
(あの子供が曲がってからあたしがこの曲がり角に着くまで0.8秒…、この長い廊下を次の曲がり角に行くまではあたしでも1.7秒はかかる…)
つまり自分の2倍以上の身体能力か念能力者でなければ無理
そうそうそんなに高い身体能力を持つものはいないはず
念能力だとしても、凝をしているが隠れている痕跡もない
歩く大人の影に物理的に隠れていないかどうかも確認したが見つからない
つまり、マチは見失った
(見つけたあの瞬間に糸を付けていれば…)
マチは歯噛みしながら天空闘技場を後にした
すみません、伏線回収の為にちょっと書きました