ベジータ達がウイングの部屋でヒソカの能力について話し合っている時間から、遡ること3週間
~3週間前 ある上空~
「どこ行けばいいんだ?」
悟空は迷っていた
「オラ地図の見かたなんてわかんねぇぞ…。確か天空の塔だとか言ってたような…」
うーん、と空中で悩む悟空
「…カリン塔?行ってみっか!」ヒュン
~3週間前 カリン塔~
ヒュン
「おっす!カリン様!」
ズルッ!!わわわわわわわわ!
「悟空!急に出るんじゃない!」
「たはは、わりぃわりぃ」
急に現れた悟空に驚き、下界を覗いていたカリンは落ちそうになっていた
「…ふぅ。なんじゃ一体」
「いやぁちょっと道に迷っちまってよぉ」
そう言って地図をカリンに見せる
「うん?これのどこに行きたいのじゃ?」
「あり?どこだっけな?」
「い、行きたいところもわからんようじゃワシにもわからんぞ…」
困るカリンと悟空に声がかかる
「なんだ?悟空だぎゃ」
「おーー!ヤジロベー!懐かしいなぁ!」
「おみゃーさんが修行ばっかりで顔ださねぇから久しぶりに感じるだけでねぇか」
「そー言うなよー、そうだ!ヤジロベー知らねぇか?なんとかの塔っちゅう高い塔!」
なんとかの塔ぉ?と、眉を寄せるヤジロベー
「あー、なんか天下一武道会みたいな戦いができるとこだとか言ってたな」
「それ、天空闘技場のことだぎゃ」
それそれ!!と、嬉しそうにヤジロベーの背中を叩く悟空
「ワシはそんな俗物知らんぞ」
「オレがわかるからいいだぎゃ。カリン様は今回役立たずだぎゃな」
スコーン
杖でヤジロベーを叩くカリン
「何するだぎゃ!」
「お主はちーーーーっともワシを敬っておらんな」
「ちょっとしたことで我慢できずに叩くやつをどう敬えばいいだぎゃさ」
バチバチと目線で火花を飛ばす二人
「ちょっとカリン様にヤジロベー、それより先にオラにその塔の場所教えてくれよ」
「ふん、地図だとこの場所だぎゃ」
ヤジロベーは地図に丸を付ける
「でもオラ地図の見かたわかんねぇぞ。どっちの方向にあるんだ?」
「そこまでわかるか」
ヤジロベーが匙を投げる
「ほら見ろ、ワシの出番じゃないか」
そしてカリンはヤジロベーの丸を付けた場所を確認して、悟空に北北西の方向を指す
「この方角じゃ。ずーっと真っ直ぐ行ったところじゃな」
「天空闘技場は確か1000m近くあるから行ったらすぐわかるんでねぇか」
ヤジロベーがそれとなくフォローする
「サンキュー!ヤジロベーにカリン様!絶対また来るから!」
そして悟空は高度を落として1000m付近の高さに合わせて飛んでいった
~3週間前 天空闘技場~
「多分ここだな」
シュタ
降り立つ悟空
「んで、ここで1番強いやつに勝って連れていけばいいのか…あっ!」
そう言えば…、と腕を見る悟空
「ハンター試験のあとにリミッター外してもらうの忘れてた…。まぁいっか」
そして悟空は受付で尋ねる
「1番強ぇ奴と戦わせてくれ」
「えっと、当闘技場での目的は…?」
「フロアなんとかっていうのと戦って連れてかなきゃなんねぇんだ。仕事してお金稼がねぇといけなくて」
受付員は首をかしげながら確認する
「フロアマスターのことでしょうか?お金に関してはこちらで戦って勝ち進んで頂ければ充分なお金が手に入ると思いますよ」
「そうそう、フロアマスターっちゅぅやつだ!戦えばお金もらえるのはほんとけ!?」
「えっと、まずご登録はお済みでしょうか?」
「登録?オラここで1番強ぇやつに勝って連れてくだけでいいんだ」
「ここで戦う為には登録が必要でして…。1番強い方のいる250階まで勝ち上がって頂か━━」
「250階か、サンキューな!」
それだけ言って飛んで上階を目指す悟空
「ん?ここか?」
スタッ
外から見える最上階の空中舞台に降り立つ
「誰もいねぇな…。ちょっくら見回るか」
舞台の階段を降りて室内の廊下を歩く
「変な文字で読めねぇけど250だけはわかるな」
じゃぁここでいいのか、と探し始める悟空
そして視線を感じる
「そこ!」バッ
振り向いたが誰もいない
「あり?視線感じたんだけどなぁ」
辺りを探すが、曲がり角の先にも、置いてある観葉植物の影にもなにも見あたらなかった
「明日までに探さねぇと時間切れで戻らなきゃいけねぇから急がねぇとな」
そう呟きながら下の階へ悟空は降りていく
?(ビックリした!なんでここに!?…とにかく明日までいるなら明後日までみんなで隠れないと!)
~3週間前 天空闘技場200階受付~
「いぃぃ!?ついさっき居なくなっちまったぁ!?」
悟空は大声をあげていた
「はい、ほんのつい先ほど。お部屋から受付に電話がありまして…。数日留守にするから部屋のクリーニングを頼む、と」
「困ったなぁ…、明日までにはなんとか会えねぇのか?」
「私ども受付ではどうしようも…」
困り顔の受付員にはどうしようもなく、悟空は引き下がる
「どうすっかなぁ。諦めて戻るか…せっかくだからちょっと戦って行くか?お金になるって言ってたし」
(それにしてもフロアマスターって良い生活してるんだな)
悟空は思案しながらとりあえず1階へと向かった
ベジータより前に天空闘技場へ来ていた悟空。
今後どう交わっていくのか。
どうなる天空闘技場!