まだ【４６】話を見られていない方はそちらを先に！
目次から辿れます！
飛ばし読みしてしまうとネタバレで楽しくなくなる可能性もあるのでご用心を！
～２００階 バトルステージ裏 控室～
"さぁ、舞台の修理も間もなく完了致します！おまちかねの第二試合が始まります！"
舞台の修理を待って、キルアは控え室で待機していた
カチャ
ドアが開く
「カストロ！もう大丈夫なのか！？」
慌ててキルアが近づく
「おかげでだいぶ良くなったよ。…次に戦うべジータとか言う選手は？いや、登録名だと王子だったか？」
「なんかイメージトレーニングだとか言ってまだ自室で瞑想してたよ」
「そうか…タイミングを逃したか…」
悔しそうにするカストロ
「どうかしたのか？」
「…ヒソカの能力だ。ゴムかガムのような念だけじゃない…何かもう一つある」
「もう一つ？何だよそれ」
「そこまではわからない。だが…切断した腕が元通りになった」
眉間に皺を寄せるカストロ
「それは見てたから知ってるよ。ゴムの能力でくっ付けて動かしてただけじゃん」
「そこじゃない。文字通り"元通り"だったんだ」
何を言って…、と言いかけたキルアにカストロが続ける
「傷がなかった。虎咬拳で引きちぎった腕だ。ゴムの念でくっ付けても傷跡が消えるわけない」
「…うーん、そうかもしんないけど、でも昨日歩いてるヒソカ見たけど念使わずに腕使ってたぜ。オーラを込めれば自然治癒力も高まるし、スッゲー細かいゴムの念で綺麗にくっつけたら元通りに動かせるんじゃね？」
「私は違う気がする…。だが確証のないことを言っても混乱させるだけかもしれんな」
まぁ会えたら注意するように言っとくよ、とキルアは請け負い、逆にカストロに尋ねる
「そういやさ、なんでオレやゴンのこと知ってたの？部屋に行った時に名前まで知ってたし」
「あぁ、それなら」
カストロはゴンとキルアが最初に２００階に来たとき、ヒソカと話をしていたのを見ていたのだ、と話す
ヒソカと対戦するカストロにとっては、何か有益な情報が入るかと思っての行動だった
「納得」
と、頷くキルア
そしてそこに第二試合の準備完了案内が流れる
"さーーーー！準備完了！第二試合始まります！選手は舞台へ！！"
＜キルアVSリールベルト＞
「おっちゃん、車椅子だけど大丈夫なの？」
頭の後ろで手を組んで、余裕そうに対戦相手を見るキルア
「クソガキが。いまに見てろ！」
試合開始の合図をまだかと待つ
"第一試合に続き２００階最年少の片割れ、キルア選手！対するはベテランのリーベルト選手！二人とも速さを得意とする選手！目が離せません！"
「準備はいいか？ポイント＆ＫＯ制！試合開始！」
どう攻めようか、とリールベルトが考えた瞬間
シュッ
キルアが目の前から消える
ゾクッ、と背筋に不安を感じたリーベルトはオーラバーストで急速発進して逃げる
「その車椅子、結構速いね」ニヤ
後ろの首筋へ手刀一発で終わらせようと考えていたキルアは、やっぱり無理か、と笑う
「ガキの割にはやるようだな！」シュル
リールベルトは鞭を取り出す
「ソングオブディフェンス！高速で動く鞭は常人には見切れない！」
ヒュンヒュンヒュンヒュン
「見切れないなら弾けばいいだけさ」
キルアは左右の人差し指を数cm程離した状態で向かい合わせる
バチ、バチバチバチ
静電のスパークが鳴る
「な、なにっ！？」
「何って？ただの"電気"」
「オーラを電気に変えた…だと！？」
驚愕の事実にリールベルトは動きが止まる
「来ないなら行くぜ？」
「ならこっちも電気だ！」
リールベルトは鞭に高圧の電気を流す技、サンダースネークを使ってキルアに迫る
そして鞭がキルアに触れる瞬間
「雷掌（イズツシ）！」
バシュン！
鞭が炭になり崩れて消える
「なっ！なにっ！？」
「当たり前じゃん。高い電圧かけて大電流が流れてるところに、更に電流流したんだから高熱で炭化するよ」
「…なぜそれだけの電圧を持ったオーラを作れる！」
「小さい頃から流されてたから、かな」
ゾッ
リールベルトはキルアの家での扱われ方をイメージして背筋が凍る
「…オレの…敗けだ…」
そして静かに呟き、試合が終わる
「リールベルト選手のリタイアにより、勝者！キルア選手！」
シーン
"な、なんと！高電圧の鞭を更に高電圧で退けたキルア選手！ものの数分という呆気ない幕切れですが、絶対的な強さを見せて勝ちました！"
「サダソにはお前たちとは戦うな、と伝えておくか…」
一人呟き、リールベルトは会場を後にした
キルアは順当に勝ち上がり！
もう既にオーラを電流に変えられます！
注目のヒソカVSベジータ戦はまた昼過ぎに！
多分、今日(4/21土)の１７：３０頃には！
ではでは！お楽しみに！
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