ベジータの天空闘技場 攻略   作:KTケイティ

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最後に次回作の紹介載せてます。

皆様、ご声援本当にありがとうございます。
これで完結となりますので、ぜひぜひどなたでも一言感想で構いませんので気軽に書き込んでいって下さい。

(この【56】が最終話となります)
まだ前の話を読んでいない方は目次へ飛んで下さい。
※伏線回収の為、ネタバレ多いので最初に見ると楽しくなくなります。

今日(4/22)はこれで7連投してます。
前の話を読んでいない方は、ネタバレに御注意を!

本当に大丈夫な方はどうぞ











【56】結末は

~200階 バトルステージ~

 

シーン

 

会場は一瞬で静まり返った

 

観客席では

 

「ヒソカ、目の横怪我してるけど大丈夫?」

 

ゴンがヒソカを覗き込む

 

「スカウターの壊れた破片が当たっただけ◆」

 

にっこり笑う表情とは裏腹に、ヒソカの内心は疑問で渦巻いていた

 

(あの時、ベジータのオーラが爆発するようなレベルで増えたように見えたけど…、でもスカウターが壊れたからわからない。石でも飛んで来たのか…壊れやすい機械だ…)

 

謎はヨークシンで解く、と決めたヒソカは立ち上がる

 

「ボクはもう行くよ◆また会えるといいね◆」

 

それだけ言うと人混みの中へ紛れていった

 

ゴン、キルア、カストロも会場を後にする

 

そして場内放送では

 

"二人ともバトル放棄の為、フロアマスターは権限剥奪!王子選手は失格!なんとも言えない結果ですがバトル終了です!"

 

 

 

 

 

~200階 非常階段口~

 

「あれ?キミは…◆」

 

「げっ!ヒソカ!」

 

「ブタ君はなんでこんなところにいるのかな?◆」ククク

 

後ずさりながら非常階段を横目で見るウーロン

 

「マチが言ってたんだよね◆…下着を盗まれた、って◆」

 

(まずい!)

 

「だ、誰のことか知らないけど…パンツがいるならやるよぉ!」

 

ポイッ

 

クマの絵柄のものをヒソカに投げる

 

そしてその瞬間

 

ボフン

 

「キーキキキ!コウモリだ!捕まえられてたまるか!」

 

バサバサバサ

 

「バンジーガム」

 

ピタッ

 

グイッ

 

パシッ

 

「で、どうやって逃げる?◆」

 

コウモリになったウーロンを握りながら笑うヒソカ

 

そしてウーロンが投げた下着を拾う

 

「マチにちょうどいいお土産ができたよ◆」

 

そしてヒソカはウーロンを掴んだまま天空闘技場から姿を消した

 

 

 

 

 

~カプセルコーポレーション 玄関~

 

「おーい!ブルマぁ!」

 

「あら、珍しい。玄関から声掛けるなんて」

 

玄関を開けて悟空を迎え入れるブルマ

 

「おっす!ほら、これベジータにお礼だ!」

 

そう言って鳥を差し出す

 

数は20匹ほど

 

「な、何よこれ…」

 

「クモワシっちゅうんだ。すんげぇ美味しい卵産むんだけど、オラとベジータで全部食べちまったからな」

 

「なに?繁殖させるわけ?」

 

飼うのは嫌よ私は、と顔をしかめる

 

「いや、卵も美味しいんだけど、捕まえて食べてみたら肉もすんげぇ美味しくてよ。とりあえず全匹見つけて持ってきたんだ」

 

にんまりする悟空にブルマは尋ねる

 

「で、お礼とか言ってたけどうちのベジータが何かしたわけ?」

 

「あぁ、オラ、ハンター試験落ちただろ。稼げると思ってたのが稼げなかったからさ、ベジータが気にして自分のハンターライセンス?っちゅうのをくれたんだよ」

 

「へぇ~、あいつがねぇ」

 

(良いとこあるじゃない)フフフ

 

嬉しくなって微笑むブルマ

 

「んで、ベジータどこだ?」

 

「ベジータなら最近見ないわよ?3週間くらい家に戻ってないもの」

 

今度は呆れ顔になるブルマ

 

「だいたい1ゼニーも稼がずに修行ばっかり」はぁ

 

ため息を吐きながら、ブルマは悟空を家に入れる

 

 

 

 

 

~カプセルコーポレーション リビング~

 

「孫くん、お茶でいいー?」

 

「あぁ。悪ぃな」

 

コトン

 

悟空の前にお茶を出すブルマ

 

「で、孫くんの方の仕事はどうだったの?」

 

仕事斡旋した手前、気になる

 

「仕事は楽しかったぞ!」

 

ズッ転けるブルマ

 

「楽しかった、ってあんた…」

 

「暗黒大陸っちゅうところ、まぁその海岸にある小さな島なんだけど、そこで悪さするやつらを懲らしめる仕事だった」

 

「アンコク大陸?聞きなれないところね」

 

「パオズ山の中に大きな湖があるだろ?」

 

「知ってるわよ。湖っていうより海みたいなもんだけどね。その中にあるのがザバン市だったりヨークシン市だったりするんだから」

 

「んでパオズ山側の岸のことを暗黒大陸って呼んでるみたいなんだ。それにすんげぇ怖がってるみてぇだったな」

 

「まぁあそこの湖の中に住んでる人たちは外を怖がって出てこないから仕方ないじゃない。それにパオズ山は危険すぎるわよ、孫くんに初めて会ったときも襲われまくったのがいい思い出だわ」

 

ふぅ、とため息を吐くブルマ

 

「まぁいいや。んでさっき説明した島に行ったら、蟻みたいな格好した人くらいの大きさのやつが居てさ」

 

「げっ、気持ち悪い…」

 

「いろんな生物食べちまうらしくて、とにかく数が多くて大変だったけど全部倒してきたんだ」

 

「へぇ~…、で?それの何が楽しいのよ…」

 

既に興味の失せたブルマ

 

「意外と強くて面白かったぞ?いろんな攻撃してくるし、一匹一匹、形が違うんだ」

 

「へぇ~…ふ~ん…。あんたが苦戦するなら相当な生物ね」

 

「いや、ほら。オラまだリミッター付いたまんまだったから。それにもう一人連れていく予定だったフロアなんとかってやつも居なかったから、オラ一人で仕事してたんだ」

 

「あぁ、外すの忘れてたわね。手、出し━━━」

 

そんな話をしていると

 

ドゴォオオオオオン!!

 

庭に強烈な振動が走る

 

「な、なに!?」

 

「外だっ!」

 

急いで庭へと出るブルマと悟空

 

 

 

 

~カプセルコーポレーション 庭~

 

「わ!悪かった!ベジータ!悪かったから!」

 

「ちょこまか逃げながら何度も太陽拳使いやがって…」

 

そしてヤムチャを殴ろうと掴んだ瞬間

 

「何やってんのよ!!!」

 

ビクゥッ

 

ベジータが硬直する

 

「ヤムチャ大丈夫!?」

 

「ベジータ、おめぇやり過ぎだぞぉ」

 

「ち、違っ、これには…訳が…」

 

言い淀むベジータ

 

「訳なんてあるわけないでしょ!!弱い者いじめするなんて最低よ!!こんなにも弱いのに!!!」

 

(オレが"弱い者いじめ"をしたというのか…)

 

("こんなにも弱い"、か………)

 

図らずもブルマの一言で傷付いて黙り込む二人

 

「ま、まぁまぁブルマ。とりあえず中入ろうぜ」

 

ブルマを押しながら部屋に戻る悟空

 

 

 

 

 

~カプセルコーポレーション リビング~

 

「━━━━大体の事情わかったわよ」

 

それでも、とベジータを睨み付けるブルマ

 

「ベジータ、そんなことよりお礼持ってきたぞ」

 

ひょい、と鳥を渡す悟空

 

「…こいつは!」

 

「二次試験の時のクモワシっちゅう鳥だ。卵はもうねぇけど、肉がすんげぇうめぇんだ」

 

「ほぅ、貴様にしては気が利くじゃないか」

 

嬉しそうにするベジータ

 

「大事に食べてくれよな。オラそいつ探すのに時間使っちまってチチから怒られちまった。ついでに次にどこか出掛けるときは悟天も連れてってやれって言われちまうしよ」

 

「あら、いいじゃない。ベジータも次に出掛けるときはトランクス連れていきなさいよ。修行以外で、ね」

 

「なぜオレがそんなことを!」

 

反論するベジータをブルマが畳み込む

 

「あんた1ゼニーでも稼いだことある!?孫くんはちゃんと仕事こなしたわよ!」

 

その瞬間ベジータは笑う

 

「オレが稼いでないだと?」くっくっく

 

そしておもむろにズボンから何かを取り出すベジータ

 

「見ろ!その2倍だ!」

 

チャリーン と、テーブルで2ゼニーが跳ねた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~暗黒大陸 近辺のとある島~

 

大きな流木の集まりが海に漂っていた

 

蔦が絡み合ってまるで巨大なイカダのような形になっている

 

チャプ

 

流木の窪みに溜まった水を掬う

 

??(ここで死ぬわけにはいかない)

 

チャプ

 

また水を掬って飲む

 

??(われわれは…何かの生物によって全滅した…)

 

ヒュン

 

今度は海面に腕を垂らして掬い上げる

 

ピチピチ

 

流木の上に引っ張り上げられた魚が跳ねる

 

バリ ボリ

 

それを貪る

 

??(私は…女王!)

 

そしてそれが陸地に流れ着くのは1年程後となる

 

 

 

<END>

 

 







これにて『ベジータの天空闘技場 攻略』も終わりです!
一番下に「おまけ」を付けてますので、ぜひぜひそちらも見ていって下さい。

次はヨークシンシティで誰かが暴れます!
それでは、次回作で会いましょう!
皆さん、お楽しみに!


<次回作紹介>
『ヨークシンシティでオークションすっぞ!』
https://syosetu.org/novel/154937/
2018年5月10日の更新となります。
(それまでは、これまでの要約と簡単な設定資料を載せてますので、いましばらくお待ち下さい)


皆さん、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
と、言いつつ最後ではないのですが(笑)
続きの作品(ヨークシン編)もまた書いて行きますので、皆さんいましばらくお待ち下さい。

また、良かったら最後に本作の評価(もうちょい下にスクロールしたら見えます)を頂けると嬉しいです


感想などもお待ちしてます!
皆様のご声援があれば次作も頑張れそうな気がします!
これが最後ですので、ログインなしでどなたでも書けるようにしてるので、ぜひぜひ評価をポチっとしたあとにでも書き込んでいって下さい!




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<おまけ 没ネタ>(最後の終わり方は最初こちらでした)

空気と化していたヤムチャの元には、プーアルが辿り着いていた

「ヤムチャ様ぁあああ!生きてたんですね…ぐすっ」

「こ、殺したりはせん!」

慌てて否定するベジータ

「でも、あのとき"殺す"って…」グスン

泣きながら言うプーアル

「…歯、食い縛りなさい」

バッシイイイイイン

何よりも強烈な平手打ちがベジータを打ち抜いた

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