3日になるかもしれませんが、最後まで書ききります。
「王子選手90階突破!」
審判員の宣言と共に会場は大きな歓声に包まれる
その宣言を聞いてアナウンサーは大興奮でエールを送る
"王子選手!またも負けなし一発KO!ボディーブローで場外へ吹き飛ばす強烈パワーが炸裂!"
パッと会場の大画面にべジータとキルア、ゴンが映る
"これで新進気鋭の3人が100階入り!押し出しのゴン選手、手刀のキルア選手、ボディーブローの王子選手!このまま200階へと進めるのか!?今後に期待です!"
~100階 受付前~
「あ、べジータさん!」
ゴンがキルアと共に100階受付で待っていた
「また金の受け取りか?」
面倒くさそうに確認するべジータ
「ううん、お金はハンターカードに振込できるから大丈夫!キルアが教えてくれたんだ」
「口座作るのめんどいしさ、なんか良い方法ないかと探したらハンターカードがキャッシュカード代わりに使えるらしくてさ」
キルアが補足説明する
「べジータさんもハンターカード持ってきてる?」
尋ねるゴンにべジータは横を向いて答える
「カードは…あるやつにやった。貧乏らしくてな」
(意外と優しい?)
ゴンとキルアはべジータへの見方が変わってきているのを感じる
「…ふぅん、まぁいいけど。でも現金もち運ぶの面倒じゃね?それに口座作るかハンターカードに入れないと、受取拒否になって2日でもらえなくなるぜ」
キルアが受付の横のルールボードを指差しながら説明を続ける
「ならお前達のどちらかのハンターカードに入れていてくれたらいい。オレ様について一緒に最上階まで来るんだろう?」
どうでも良さげな感じで答えるべジータ
「じゃぁべジータさんの分はオレのカードに入れとくよ。食事なんかもいつも一緒だから問題ないしね」
ゴンがそう言いながら受付員にべジータの分のファイトマネーも入れてもらう
「じゃぁ自分の部屋に行こうぜ。100階からは個室がもらえるからな」
キルアがそう言ってゴンとべジータを連れていった
~50階 ズシとウイング~
「すごいっすねあの3人!」
テレビを見ながら喜ぶズシ
「気を使えるあの3人なら余裕でしょう。ただ、ゴン君とキルア君は200階では苦労するかもしれませんね」
「なんでっすか?」
真面目な顔を崩さないウイングにズシが問いかける
「200階は念の使い手のクラス。まだ気の量も微妙なゴン君やキルア君では、なんとか戦えたとしても上手く立ち回れないでしょう」
「べジータさんはいいんすか?」
「彼は…私にもわかりかねます。きっと200階で彼の本当の力がわかるでしょう。さて、そんなことよりズシ。あなたは地道に練を続けましょう」
ウイングの予想通り、このあと3人は連勝を重ねて200階へと到達する
~200階 通路~
「これで200階の大台に乗ったってことだな」
エレベーターを降りながら言うキルアにゴンが尋ねる
「200階って何か違うの?」
「200階はまずファイトマネーが出ない。戦いが好きな人だけが集まる酔狂なとこさ」
そんな二人の会話にべジータが割って入る
「そんなのは別に構わん。金で戦うなど素人のやることだ」
「ま、そう言うと思ってたけど」
キルアは頭の後ろで手を組ながら続ける
「でもって、200階より上にはフロアマスターがいるだけ」
「フロアマスターって?」
「230~250階のフロアを丸々与えられてる強者らしいぜ。200階クラスで10勝するとフロアマスターと戦えて、勝つと交代になるってさ」
そんなゴンたちの会話にまたべジータが横やりを入れる
「10勝など面倒なことせず10人全員でかかってこれば早く終わる」ふんっ
「そう言うけどさ、190階クラスのやつらとは全然違うらしいぜ。特に250階のフロアマスターがヤバイらしいって噂だぜ。橙色の胴着を━━━」
そんな話をしていると、廊下の先に受付が見えてくる
その瞬間
ズズズズズズズズズズッ
奥の曲がり角から凶悪な圧力が渦巻きながら迫ってくる
「くっ!…誰だっ!?」
キルアが声を張り上げる
ゴンも気を上げて耐える
べジータはニヤつきながら見やる
スッ
柱の影から人が出てくる
?「スーハー スーハー」
橙色の胴着を着た小さな子供だ
ゴンとキルアは怪訝な顔になる
なぜならその子供は顔に布切れを被っていたからだ
いや、あれは女性の…
そしてその子供はゴンたちに気づかず奥の通路を通りすぎていった
「な、なんだったんだろう…?」
「どうでもいいさ。この圧を出しているのは違うやつだってわかったからな」
キルアとゴンとは違い、べジータは何か引っ掛かっていた
(どこかで見たような…いや、確かにやつは小さいがあんなに小さくはなかったはず…)
どこかへ行った子供は他所に、キルアはまだ隠れているやつに向かって声を上げる
「殺気を放ってるやつ!出てこいよ!」
スゥッ
いつ出てきたかわからないほど自然に柱の影から姿を現す
「…ヒソカ!」
ゴンの声に答えるようにヒソカは笑む
「やぁ。待っていたよ◆」
「こっちのセリフだ貴様!」
べジータは既に戦闘体勢を整えている
「…ちゃんとあれは着けているのかな?◆」
細く笑みながらべジータに問いかける
「貴様を始末したあと同じ格好をさせてやろうか?」
べジータもニヤリと笑いながら返事を返す
「出来たらイイね◆…でも、その二人は大丈夫かい?」
べジータから視線を外し、二人の顔を覗き込むヒソカ
「大丈夫!」
ゴンとキルアがべジータに声をかける
「これぐらいの気なら当たり前だ」
2人を確認もせずに答えるべジータ
「キ…その感じじゃ念については学んでいないようだね◆」
残念がりながらヒソカは続ける
「あれから変わっていないんじゃ戦う意味がない◆」
ズズズズズズズズズズッ
ヒソカが更に圧を上げ、戦闘時に見せたような殺気をゴン達に向ける
「…!べ、べジータ、さん…」
流石に荷の重い圧を受けて後ずさる二人
そこへゴン達の後ろから声がかかる
「一旦引きましょう」
ウイングが立っていた
「オレ様は引かんぞ」
即座に反応するべジータに対して
「貴方は良くてもお二人には辛いと思いますよ?薄着で雪山にいるようなものですから」
と、ウイングは二人を見ながら問いかける
「…でも、今日中に…登録しないと、資格がなく、なる」
キルアが苦しそうにしながらウイングへと説明する
「あなた達なら大丈夫です。べジータさんも、改めて念について教えましょう」
「…ちっ、まぁいい。逃げるなよヒソカ」
渋々納得したあと、振り返ってヒソカを睨む
「待っているさ◆ボクもキミとの戦いは楽しみだからね◆」
そしてウイングに連れられてべジータたちは一度下の階へと降りていった
次はあの有名な水見式です!