ツナっていこう   作:朝昼晩御飯

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久しぶりの投稿。

受験のちょっとした息抜きに書いてみました。

文字数とか多いのは話が二個あるからです。
しかもハイペースに話が進みます。

一応金時に会う前の話になります。

とりあえず良かったら見ていってください!


閑話

 

 

1.「ミツとタケの問題」

 

 

 

てれれっれっれっれー、ミツとタケが仲間になった!

 

 

 

皆さんこんにちは、渡辺綱です。

ミツとタケが仲間になり早数日となりました。決闘をした甲斐あってか、険悪になること無く良好の関係が続き、人見知りの僕は一安心をしているところです。

 

さてさて、ミツとタケが仲間になったのはいいのですが、ここらで一つ早速苦情があります。

 

 

 

 

 

「どうでござるか、今晩拙者のところにでも」

 

「あんまし歯応えとかはなかったすねぇ。あ、やばお店壊しちゃった」

 

 

 

 

 

今、2人は俺の目の前にいるんですけど、やばいこいつら超問題児なんですけどぉ。

 

 

「あ、あのツナさん非常に言い難いのですが・・・・・・」

 

あぁはいはい。わかってます。

 

お茶をしていたお店の人は困ったような表情で俺の顔を伺っている。

 

「・・・商品修繕費迷惑料全て払わせて頂きます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事の発端はちょっとした事だった。

 

改めてミツとタケとの親睦を深めようと、一緒に町に繰り出しお茶をしようとした。

 

いつも、贔屓にさせていただいている茶屋があるので2人をそこに案内したのだ。

 

最初の方は、世間話なんかで話が弾み、お茶は美味しく、ホッコリとした雰囲気を過ごしていたら。

 

 

 

「あぁ!?ちょっとぐらいいいじゃねぇか!」

 

 

 

奥から怒号が響いてきた。

 

なんだなんだと確認をしたら、そこには顔を赤くして女性店員の腕を掴んでいる大男がいるではないか。

 

どうやら、大男は茶屋にも関わらず酔っ払っているようで、その勢いで女性店員を口説いていた。

 

「お、おやめください!」

 

「こんぐらいいいだろうが!?」

 

ペタペタとお尻をサワサワ。・・・なるほどあいつは尻派か。

 

とか、なんとか思いもしたが、そんなこと思ってる場合ではないとその行いを止めようと動こうとしたその時。

 

・・・隣にいた2人が俺より速く動いた。

 

 

「やいやい!そこの大男その子を離すッス!」

 

 

ミツがどこから取り出したのか薙刀を手に持ち、手を前に出し行いを止める。・・・えぇ、今日は休み貰ったからなるべく得物は持ってこないようにって言ったのに。

 

「あぁ!?何だテメェは!!」

 

「碓井貞光ッス!」

 

いや何自己紹介してんの!真面目か!

 

「碓井貞光だァ?聞いたこともねぇな、まぁ大した奴じゃねえんだろうよ」

 

おおっと、一応武家出身なんで大したやつなんですが。しかも、姉さんの家臣になるからもっと大したやつなんですが。

 

「確かに、俺はまだまだ未熟で大したことがないヤツッス。でも無理やり人が嫌がるようなことをするやつを止めないほど未熟じゃないッス!」

 

か、かっこいい!!

いや、そうじゃなくて、揉め事とか起こすのはやめてよ。

 

「よく吠えたな小僧!この俺がお前の相手になってやる!!」

 

しかもなんか相手も乗り気なんですけどぉ!?あれか酔った勢いなのか?悪酔いなのか?

 

酔った大人めんどくせぇ!!

 

てかミツのほかにタケも動いてたよな。どこ行った?

 

 

「大丈夫でござるか?」

 

「は、はいありがとうございます」

 

 

居たー!ちゃっかり口説かれてた女性店員を救って、慰めていた。

 

なんて抜け目ないやつなんだ。

 

「いやいや当然のことをしたまででござる。すぐに助けられずすまなかった」

 

タケはそう言うと、女性店員の頭をなでなでしニッコリと人受けしそうな笑みを浮かべた。

 

そして女性店員は「ぽっ」と頬を赤らめる。

 

あ、あれはぁ!イケメン主人公だけがやることを許された伝説の口説き技!!しかも頭をなでなでだけでは飽き足らずニッコリと微笑んだ!これはニコぽ撫でぽの合わせ技だァ!!

 

「やだかっこいい」

 

「頭なでなでされたい」

 

「抱かれたい」

 

周りの女性もタケの行いに目を奪われているぅ!

 

・・・くそっ、イケメンまじ許すまじ。

あれ絶対狙ってやってるだろ。あんなん出来ひんやん普通。タケまじ半端ないって。

 

 

どごぉん!!!

 

 

うおっ、今度は何!

 

「あんまし歯応えとかはなかったすねぇ。あ、やばお店壊しちゃった」

 

ミツー!?何やっちゃってんの!?

戦うにしてもなんで店の中でやっちゃうかな!?普通店出るでしょ!?ほら不良とかも周りに気を利かせて表出ろよとか校舎裏集合なとか言うでしょ!

 

てか大男あんだけ大層な事言っといて弱っ!?

 

 

「どうでござるか?今晩拙者のところにでも」

 

口説かれてた女性店員を口説くのやめろぉタケ!

あ、まわりの女性の人もタケの方に寄っていってる。このイケメンが!

 

あぁお店の人が仲間になりたそうにこっちを見ている。

 

嘘です。違いますね。早く何とかしろって目をしてます。

 

あれれぇ?おかしいぞ?確かに今日は親睦を深めようと2人とお茶しに来たはずが、何故こんなことに?

 

 

店に残ったのは、ミツに伸された大男とタケに魅入った女性たちだけ。

 

残りのお客さんは騒ぎを煩わしく思ったり、巻き込まれないようにそそくさと店を後にしていた。

 

こうして冒頭の方に戻る。

 

申し訳なさそうにする店員さんに俺はお金払うので勘弁してくださいと言うのだった。

 

ぐすん、財布が軽くなったぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからもミツとタケはちょくちょく問題を起こした。

 

ある時は盗賊を倒そうとミツが追いかけると、まわりの屋敷を破壊しながら追いかけたり。

 

ある時は、休暇をもらって散歩をしていると、前の方から何人もの女性を侍らせたタケを目撃したり。

 

ある時は、修行と称して浮浪癖を発揮したり。

 

ある時は、女性との修羅場を形成したり。

 

ある時は────ある時は────ある時は────

 

たいてい、ミツが戦闘で何かを破壊し、タケは女性と問題を起こした。

 

その度に俺はミツとタケの問題の尻拭いに頭を悩ました。

 

ミツの何かを破壊するのはまだお金で何とかなる。いや良くはないけどな。あのまた破壊したんですかと言わんばかりの周りの目はとても痛い。お金払うから許してぇ!(屑)

 

タケに関しては、どないすればいいかわからん・・・。女性との問題なんてどうやって解決すんのよ。今カノと元カノにそしてまた新しいカノジョ。二股三股なんてもんじゃない。十股とかのレベルですよ?とりあえず女性の愚痴を聞いたりはした。・・・でもその度に姉さんの視線が痛かった。

 

 

最初は年上だから、2人に遠慮とかしてたけど、

 

 

 

 

「ごめんっす!また壊しちゃいました!」

 

「女の子をまた泣かしてしまった」

 

 

 

 

もう絶対遠慮なんてしねぇぇぇ!

 

 

 

 

##############

 

 

2.「暗黒イケモン」

 

 

暗黒イケモンとは、それはそれは口にするのもはばかられるような人物である。

 

お腹はブラックホールが真っ白に思えるぐらい真っ黒で、どSで、鬼畜で、冷酷な存在。

 

イケメンとモンスターが合体してイケモン。

 

あの御仁はまさしく暗黒イケモンであった。

 

出来ればかかわり合いたくない、あの御仁について語りたくない。そうあの御仁はハリポタの例のあの人に匹敵すると個人的に思えるほど。名前を呼ぶことすら恐ろしい。

 

あの御仁のことを考えると頭が爆発するのではと思うぐらい痛くなり、お腹は絶対胃潰瘍になってると思うぐらい考えたくない。

 

 

 

・・・つまり何が言いたいかというと、御仁まじ暗黒イケモン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「御仁に会いに行ってきてください」

 

 

姉さんから話があると呼び出され、部屋に入ると開口一番そう告げられた。

 

姉さんが御仁と呼ぶ人はただ1人、そう暗黒イケモンである。

 

つまり、暗黒イケモンに会いにいけと。

 

 

 

(嫌だァァァ!!!!)

 

 

 

めちゃくちゃ嫌だ。超嫌だ。

 

昔、姉さんが妖術の類を披露しているのを見て、俺もそれやりたい!、と思ったのが運の尽き。

 

姉さんからじゃあ、いい人紹介しますね、と言われて紹介されたのが暗黒イケモンである。

 

最初は、あ、この人超有名な人だ。うわすげぇ!、なんて思ったが。とんでもない。超腹黒ドSだった。

 

修行と称した、極悪非道なイジメを俺は1度たりとも忘れたことは無い。

 

「なななななんででしょうか!?」

 

や、やばい思い出したら冷や汗とかその他諸々のなんかが俺を襲う!

 

 

「御仁に鑑定を依頼したいので、ツナにはそのお使いに行ってきてほしいのです。」

 

おっと、その言い方だと姉さんは付いてきてくれないですねぇ!

 

1人だなんて絶対嫌だ!ますますもって会いに行きたくない!

 

 

「ぼぼぼ僕じゃなくてもミツとタケとかいるじゃないでふか!」

 

噛み噛みやん俺。

 

 

「その言い難いのですが、ミツとタケはまた・・・。」

 

 

・・・またか。またなのか。

 

 

「・・・またですか」

 

「・・・またです」

 

なんとも言えない空気が流れた。

 

 

 

 

 

 

さて気を取り直して。

 

 

「・・・行かなければなりませんか」

 

「行かなければなりません」

 

・・・行かなきゃ行けないかぁ。

 

そりゃそうだよね。ミツとタケ除いたら残りは俺だけだもんね。そして俺は特に用事とかもなく暇な存在。そりゃお鉢が回ってくるよね。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりました。」

 

 

「物凄い悩みましたね」

 

 

そりゃね!会いに行きたくないもの!でも姉さんのお使いは行かなきゃならないし。その板挟みで悩みもしますわ。

 

 

「それじゃ後は頼みましたよツナ」

 

「分かったよ姉さん」

 

 

俺も男だ。潔く諦めて、御仁に会いに行こう!

 

 

「・・・はぁ、やっぱ行きたくねぇ」

 

「早く行ってきてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姉さんから託された暗黒イケモンに鑑定してもらう品物はどうやら結構重要なものらしい。

 

まぁだからこそ暗黒イケモンに鑑定してもらうんだけどな。あの人腕だけは超一流、いや日本一だから。

 

でもそれとこれとはべつ。会わなければ行けない理由にはなるが、会いたくないという気持ちを抑えなければいけない理由にはならないと思います。

 

 

つまり会いたくない。

 

 

目的地に向かう足はのろのろ。けれど着実と進む。のろのろ。

 

足を止めることは無い。止めたら最後、絶対に目的地に辿り着けないと思うから。のろのろ。

 

・・・会いたくねぇ。まじ会いたくねぇよ。のろのろ。

 

 

長いこと足をのろのろ進めると、目的地に到着した。・・・到着してしまった。

 

もう半歩ほどゆっくり行けばよかった。

でも到着してしまったのならしょうがない。腹くくりますか。

 

それにあの暗黒イケモンもいつもいるって訳じゃないしね。適当な人にこれ渡しといて下さい、とかなんとかいってさっさと帰ろう。

 

 

 

 

 

 

「よく来たなクズの鈍間。随分遅かったじゃないか」

 

 

 

 

 

・・・まぁそりゃいますよねぇ。

 

 

 

 

 

目的地である暗黒イケモンの屋敷に入り、従者の人に案内された部屋に入るといきなり罵倒された。

 

確かに会いたくないからのろのろと来たけど、絶対早く来てもこの人罵倒してるよ。

 

 

「す、すみません。重要なものと聞いていたので慎重に運んできて遅れてしまいました。」

 

 

とりあえず言い訳。それっぽいこと並べてみた。

 

まぁ────

 

 

「黙れカス」

 

 

この人には関係ないですよねぇ・・・。

 

 

畏まって下げていた頭を上げ、暗黒イケモンの顔を見る。

 

齢五十を超えるというのに、未だハリがあり青年にも見えるイケメン。高級そうな服装で取っ付き難いオーラを放って俺を全力で見下していた。

 

・・・や、やべぇ。やべぇよ。冷や汗が止まんねぇ。

 

まるでゴミを見るかのような視線が痛い。痛すぎる!俺はMな人じゃないからただただ痛い。

 

 

と、そこで。ボーンと何が破裂する音が聞こえると、俺は吹き飛んでいた。

 

 

「誰が顔を上げていいと言った。もしかして人の言葉が理解出来ないのか?そうかそうだったなクズでカスでゴミだもんな。」

 

どうやら目の前にいる人が術で俺を吹き飛ばしたらしい。

 

・・・もう無理ぽよ。早くお家帰りたい(泣)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安倍晴明と言うと、日本人なら誰しも聞いたことがあるだろう。

 

個人的に源義経、織田信長と肩を並べるほどの日本のビックネームだと思う。

 

その安倍晴明の経歴と言うと、蘆屋道満こと道摩法師とライバル関係だったり、死んですぐ神格化されて数々の伝説を残したり、陰陽道や天文道など当時の先端技術に関して卓越した知識を持っていたり、貴族達から並々ならむ信頼を得ていたり、と平安きっての超有名な存在だ。

 

現代でもその逸話伝説が伝えられ、サブカルチャーにも安倍晴明をモチーフにしたキャラがいるなどその存在の凄さが分かるだろう。

 

そんなとんでも人物がこの目の前にいるこの暗黒イケモンなのだが。

 

 

「まともにお使いもできん出来損ないが」

 

 

中身クソの腹黒イケメンなんだぜ?

 

 

「何か失礼なこと考えたな。ん?死ぬか?」

 

「いやいやいやいや考えてません考えてません!!」

 

アンタの死ぬか?はマジモンの死だから。こんなところで一つの死体を増やさないで!

 

「ふんまぁいい。この部屋が汚れても堪らんからな。」

 

た、助かったァ。

 

結構な年のはずなのに、それを感じさせないほど若々しいのは絶対なんかやばいことしてるぜ。若者にはもっと優しく接して!

 

 

ボーン!という音とともに吹き飛ぶ俺。

 

 

「次変なこと考えたら分かってるな?」

 

サーイエッサー!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが鑑定してもらう品物です。」

 

ボロボロになりながらも、姉さんから託された品物を差し出す。

 

とりあえず吹き飛ばされた時には、全力で守るようにしていたので品物には傷一つついていない。もし付いてたら絶対目の前の人に殺されてる。

 

実際、この人に妖術の師事してた際も何回か殺されかけたしな。

 

「ふん出来損ないの分際で手間取らせやがって」

 

うぅぅ、なんでこの人こんなに口悪いの!俺の豆腐メンタルが既にポロポロと崩れそう。

 

暗黒イケモンは品物を受け取ると、俺には見向きもせず鑑定を始める。

 

鑑定する品物は束に纏められた何かの毛だった。黄金に輝いており、ただただ綺麗だなと思った。

 

気になって聞いてみた。

 

「それなんですか?」

 

「黙れ」

 

・・・はい黙ります。

 

 

 

少しすると、暗黒イケモンは鑑定の品物を入れものの中に入れて蓋をした。

 

「もういいんですか?」

 

「誰が喋っていいと言った。」

 

 

・・・しゅみません。

 

 

「ふんまぁいい。これは俺が預かっておくと頼光にはそう伝えておけ。」

 

「?分かりました」

 

暗黒イケモンの言われたとおりにしよう。下手に逆らうとあとが怖いから。

 

暗黒イケモンはそう答えた俺に興味を無くすと、紙を用意し筆を取り始めた。

 

えっ、俺もういない子扱い?やだまじ暗黒イケモン。

 

 

まぁ、さっさと帰れって事なんだろうな。そうと分かれば帰りますか。

 

 

よっこらせと、腰を上げると

 

「おい出来損ない、その後の修練はどうしてる」

 

暗黒イケモン────もうめんどくさいな。晴明さんが声をかけてきた。

 

めずらしく思い、振り返ると晴明さんは未だ紙に目を落としている。

 

聞いたことだけ答えて消えろってことですか。

 

「そ、その非常に言い難いのですが晴明さんから師事したあの日からも修練はしているのですが結果はその芳しくなく・・・」

 

でも聞かれたこと超言い難いんですよねぇ。でも嘘ついたらバレて殺されるので正直に答える。

 

晴明さんの言う修練とは妖術の練習のことだ。

 

晴明さんに妖術の師事をお願いしていた頃、必死に取り組んで見たのはいいものの。どうやら俺には妖術の才能が無かったらしい。

 

それで晴明さんは「貴様に才能はない」と言うな否や、宿題と称した修練を言い渡しそそくさと俺への修行を取りやめた。

 

晴明さんは俺を文字通り殺しかけるほどの修行を施したのだが俺にはどうしても妖術を扱うことが出来ず、出来たとしても俗に言う魔力放出しか出来なかったため晴明さんからは出来損ないと言われている。

 

あれから妖術の練習をして見るものの結果は芳しくなく、それを今晴明さんが聞いてきたのだ。

 

 

 

「・・・そうか。ならさっさと失せろ」

 

 

 

俺の返答を聞くと、今度は本当に俺に対して興味を無くし書き物に集中しだした。

 

・・・まぁ晴明さんからしたら俺は目の上のタンコブみたいなものだからな。

 

自分が修行を施したにも関わらず、まともに妖術を扱うことが出来ないんだ。プライドが高い晴明さんからしたら耐え難いことだろう。

 

だから俺に対してきつく当たるんだろう。

 

・・・誰に対してもだけど。

 

厄介者はさっさと退散するのが一番。

 

それじゃ晴明さんサヨウナラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツナが退出したあと、清明はツナが出て行った通路に目を向ける。

 

無論、ツナはもうその場所には居らず、シーンとした空間だけがそこにはあった。

 

書き物はあらかた書き終えており後は自身の名を刻むのみ。

 

興味はツナに関して移っていた。

 

「ふん、出来損ないのくせして申し訳なそうな顔を俺にしやがって」

 

清明は自身の質問に対して答えたツナの顔を思い出す。

 

ツナの顔は清明にとってひどく不愉快だった。

 

自身が修行を施してやったにも関わらず、いまいち結果を出せずに終わったクズな出来損ない。

 

例え出来たとしても、自身の属性に合った魔力を出すので精一杯。まさしく出来損ないであった。

 

だが、それはツナの才能の無さが原因。決して自身の教えが悪かったわけでなはい。むしろあの教えで出来ない方が悪かった。

 

だが清明はプライドが高かった。故に自分が悪いわけではないと思いつつも、どこか自分が悪いとすら思っている。

 

プライドが高いのは自分に自信があるからだ。

 

陰陽師として最高峰の人間だと自負しており、そういった類のことだけではなく、頭脳身体能力地位、全てにおいて自分は優れている。

 

そんな優れた自分でもツナの妖術の下手さを改善することが出来なかった。

 

プライドが傷つけられた気がした。

 

改善することが出来なかったことではない、その事についてツナが申し訳ない顔をしていることがだ。

 

故に。

 

 

「あの阿呆め。次来たときは、あの時の倍以上の修行を施してやる。」

 

 

 

あのクソ憎たらしい申し訳ない顔を叩き割ってやるために、今度会う時には凄まじい罵倒とともに恐ろしい修行をしてやろう、そう清明は考えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ぜってぇ安倍晴明こんなキャラじゃねぇ。玉藻から暗黒イケモンいわれるぐらいだよ?こんなん清明ちゃうやん。

誤字脱字などがありましたら報告などして下さると嬉しいです!

ところで多機能フォームってどう使えばいいんでしょうか?てかどんなこと出来るのん?

まえにメッセージでこうしたら良くなりますよって来たんですが、いざやってみようと思うとどうすればいいのか分からくなっちゃいました!


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