蒼樹先生に別の作画をつけたかっただけの小説   作:おもち

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今回長いです。平均4000字でやっていたのに....
あと、活動報告で設定だけ晒しを始めたのでよければ感想ください。


展開が話数を重ねるごとに難しくなっていく...頑張ろう。


6ページ

 

 

 

 

 

 

 

「僕も見せてもらっていいですか?」

 

ネームを描きだそうとする新妻君に対して、僕はそう言った。

先程から話を聞いているだけで、邪魔はしないでおいた方が良いと思っていたのだが、新妻君がネームを描くと聞いて、我慢が出来なかった。

 

新妻エイジ……僕よりも年下の彼の漫画は、亜城木君達とは違う意味で印象に残っている。

どこまでも王道……これぞジャンプだと言わんばかりの彼の漫画は面白かった。

 

そんな彼の漫画を描くところが見れるなんて中々ないチャンス……逃す訳にはいかない。

 

そんな決心で話かけた僕だったが、それによって生じる沈黙が少し痛い。

 

「あのー……やっぱりダメかな?」

 

気まずさを誤魔化すように僕は少し苦笑いをする。

 

「だれです?」

 

そう言ったのは新妻君。

 

「あぁ!ごめん……まずは自己紹介しないとまずいよね。

 僕の名前は赤羽 結城。一応ジャンプで連載させてもらってるんだけど……知ってるかな?」

 

時間を取らせてはいけないので、必要最低限の自己紹介をした。

 

それを聞いた新妻君は、何か思い当たることがあったのかシュピーンと効果音を自らの口から発しながら、僕に指を指す。

 

「知ってます!毎週見てるです!」

 

凄く興奮した様子な新妻君は、椅子から立ち上がり、僕の手を持ちブンブンと揺らす。

 

「うん……ありがとう新妻君。

 気持ちは嬉しいんだけど時間もないみたいだしさ……取り敢えず質問の答えを教えてくれないかな」

 

「もちろんOKです!ゆっくり見てください!」

 

「ありがとう新妻君……亜城木君もいいかな?」

 

新妻に了承を得た僕は、亜城木君に対しても話を振る。

振られた二人は少し戸惑い、その後に黒髪の少年が返事をしてくれた。

 

「新妻さんがいいなら僕らからは何も言えないです」

 

「そっか……ありがとう。

 じゃあ、新妻君お願いできるかな?」

 

僕の言葉を聞いた新妻君は少しニヤッと笑い、すぐにスケッチブックに向かいあう。

 

「シャキーン!!」

 

新妻君は両腕を挙げてクロスさせながら、決めポーズをする。

それは新妻君なりのスイッチの入れ方なのだろうか、雰囲気が少し変わったのを僕は感じた。

 

「シュピーン!ガシャー」

 

新妻君は自らの口で漫画の効果音をならしながら、どんどんスケッチブックを埋めていく。

そのスピードは驚異的で、まるでアニメを見ているかのような臨場感と疾走感。

僕は、ネームを描いたことがないので、他の人と比べてどうこうとかは分からないが、とにかく次元の違うものだということは分かった。

 

僕がそんなことを考えている間にも新妻君のスケッチは一枚また一枚と進んでいく。

 

そして……僕が思っていた以上に早く終わりはやってくる。

 

「終わりました」

 

そう言ってペンを置く新妻君。

 

時間としては、書き始めてから三十分も経っていない。

早いとは思ったがまさかここまでだとは……そんなことを思う。

 

「よし、すぐに編集長に見せに行くぞ新妻君」

 

新妻君は編集者の人に手を引かれて編集長の元へ連れていかれる。

新妻君の姿が少しずつ離れていくのを見守り、その後に顔を亜城木君の方へと向ける。

二人は強く拳を握りしめており、悔しいという気持ちが体から溢れている。

 

そんな二人の様子を見ていた僕は、今話かけていいものかと悩んでしまい、結果として、周りには沈黙がはしる。

 

しかし、そんな空気をまずいと思ったのか、亜城木君の編集者が空気を入れ換えるようにコホンと咳をして、話を切り出す。

 

「真城君、高木君、それぞれ感じたことはあると思うが、取り敢えず彼の紹介をしてもいいかな」

 

その言葉に反応したのは、茶髪で眼鏡が特徴的な少年。

 

「それですよ服部さん!新妻さんだけでもびっくりしたのに、連載作家さんまでいるなんて……これって偶然ですか!?」

 

「いや……新妻君は偶然だが、赤羽君は偶然じゃないよ。

 相田さんが気をきかせて時間を合わせてくれたんだ」

 

「ええ!?だったら先に言っておいてくださいよ~」

 

机に手をおいて、身を乗り出して編集者……服部さんにそういう少年。

 

「それは……すまない。僕も昨日相田さんに言われたばかりなんだ。

 今日の打ち合わせの始めに言おうと思っていたんだが……君達が急に王道を描きたいなんて言うから、言いそびれたんだ……」

 

そういう服部さんに、今度は黒髪の少年が反応する。

 

「まるで、僕達に王道は描けないみたいに言うんですね」

 

編集者の人がまるで、可笑しなことをしてきたように言ったからだろう、黒髪の少年は少々とげのある言い方で言葉を返した。

 

「描けないとは僕も思ってない。

 ただ……王道じゃ君達がライバルだと思ってる新妻君には絶対に勝てない。これは言いきれる」

 

残酷なことを言いきる服部さん。

しかし、それは亜城木君達を思ってのことなのだろう。

真剣な表情からはそんなことが伝わってくる。

 

「新妻さんに勝てないなんてなんで言いきれるんですか。

 僕達の王道が新妻さんと一緒に掲載されたわけでもないのに」

 

あくまで勝ち気な黒髪の少年。

先程新妻君の圧倒的なネームを見た後に、これだけ強気な発言が出来るのは、素直にすごいと言える向上心だ。

 

しかし、黒髪の少年の言葉に服部さんは少し驚いた顔をした後、片手で机を叩き、身を乗り出す。

 

「君達の今日のネームを見れば分かる!」

 

「正確には、このネームで勝てないのは分かる……ですよね?」

 

冷静に言葉を返したのは眼鏡の少年。

先程のおちゃらけた様子はどこにもなく、真剣な表情だ。

 

両者の議論の言い合いはどちらも譲る雰囲気はなく、睨み合いの拮抗状態になる。

無言の時間が流れ、間に立っている僕は少し気まずい。

しかし、そんな状態は永遠に続くわけではなく、結局は服部さんが妥協案を出すことで終わりを告げる

 

「分かった半年だ!半年で僕が納得できるネームができなかったら僕の方針に従ってもらう。

 それでもいいか!」

 

「「はい!」」

 

服部さんの妥協案に乗った二人、半年というのは長いようで短い期間だが、大丈夫だろうか……

 

 

というか、さっきから薄々気づいてはいたんだが……

 

「あの~、話は終わりましたか?」

 

「「「あ」」」

 

 

彼等は僕を忘れていたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当にすまない!赤羽君」

 

そう言って僕に頭を下げる服部さん、横にいる亜城木君達もどことなく申し訳なさそうにしている。

 

「いえいえ、全然大丈夫ですよ。

 取り敢えず、仕切り直して自己紹介からしましょうか」

 

「ああ、そうしてくれると助かる」

 

「じゃあ、まず僕から。

 僕の名前は赤羽 結城……今はジャンプで連載をさせてもらってる。

 よろしくね」

 

僕は簡潔に自己紹介を終える。

 

「じゃあ次は俺で!高木 秋人です!

 原作を担当してます」

 

高木君は元気な声で自己紹介をしてくれる。

ダークな漫画を描いてるとは思えない感じの好青年だ。

高木君は自己紹介が終わった後、隣の黒髪の少年へと目を向け、ちょんちょんと肩を叩いて、自己紹介をするように促す。

少年はそれに反応して、自己紹介を始める。

 

「真城 最高、作画担当です」

 

黒髪の少年……真城君はじっと僕を見つめて、まるで僕のことを見定めるような視線を向ける。

同じ作画担当だから何か意識するものがあったのだろうか。

 

「うん、二人ともよろしくね」

 

しかし、僕はその視線を一旦スルーして二人に自分が出来る精一杯の笑顔で話しかける。

折角の歳が近い漫画家どうしなのだ、出来れば仲良くしたいと思った。

 

そんな風に一応自己紹介が終わった所で、服部さんが話の進行を始める。

 

「取り敢えず自己紹介もすんだ所で……二人は何か赤羽君に聞きたいこととかあるか?」

 

服部さんは、二人を……特に真城君を見ながら言う。

 

「じゃあ……一つだけ。

 赤羽さんの目標ってなんですか?」

 

そう質問をしてきたのは真城君。 

目標……漠然とした質問だが、どう答えたものか……少し迷う。

 

「うーん……」

 

手を顎に当てて、少しの間考える。

最初に浮かんでくるのは、読者の人に面白いと思って貰いたいというもの。

これは僕が漫画家を目指した理由でもあるし、目標と言えるだろう。

でも、真城君が聞きたいのはそういうことではないだろう……面白いと思って貰いたいっていうのは、どの漫画家さんでも思っていることであるし、わざわざ口に出して言うことでもない気がする。

 

ゆっくりと考えると、自分の中でしっくりとくるものがあることに気が付いた。

 

「終わらせ方かな……」

 

「終わらせ方ですか?」

 

「うん……連載をさせてもらってるとさ、段々自分が描いている作品に愛着が強くなってくるんだ。

 僕は絵しか描けないから余計にね。

 

だからさ……中途半端に終わらせたくないんだ。

彼女達が冒険を終わるまで描ききりたい……僕らの都合で終わらせたくないんだ」

 

それは最近強く感じるようになったことだ。

作品に対する愛情……漫画を描く前にも僕はそういうものは強かったように思う。

だけど、漫画を描いて、毎週物語が進んでいくのを見ていると余計にその思いは強くなっているのを感じる。

 

その思いをそのまま彼等に伝えた。

それに対して、真城君はありがとうございますと僕に対してお礼を言って、隣の高木君へと視線を移す。

視線を向けられた高木君は、何か言いたいことがあるようで、恐る恐るといった感じで手を挙げる。

 

「あのぉ~、今日は原作の方っていないんですか?

 赤羽さん達の作品ってどっちかっていうと王道よりだし、参考に質問したいんですけど」

 

「ああ、今日はここで打ち合わせしてた訳だし、あっちの仕切りの方に……」

 

そこまで言って僕は重大なことに気が付いた。

 

(僕……何も言わずにこっち来ちゃったよね!?)

 

そうだった……新妻君が描く所が見たくて、勢いで来てしまったんだ。

はっきり言ってまずい……青木さんはこういう所は厳しそうだし、きっと怒っているに違いない。

そんなことを半ば確信しながら、亜城木君達に今見てくるからと言って、青木さんがいる方へと歩いていく。

 

一歩一歩ゆっくりと、先生に謝りにいく子供のような気持ちになりながら向かう。

 

そして、しきりの所までたどり着き、この向こうにいるであろう青木さんの感情を想像しながら、しきりの中へと一歩を踏み出す。

 

「あのっ……青木さんごめんn……」

 

青木さんへと謝罪をしようとした僕だが、途中で言葉を止める。

それは、彼女がそれを受け取れるような状態ではなかったからだ。

そんな風にいうと、彼女の身になにかあったように聞こえるが、そうではない。

 

僕の目の前にいる彼女は席へと持たれかかりすやすやと寝息をたてていた。

気持ち良さそうに寝ている彼女を起こしてはいけないと瞬時に僕は思い、言葉を止めたのだ。

 

しかし、彼女が寝ている所を見ることになるとは、夢にも思わなかった。

彼女を一方的に見つめるような状態になった僕は、そんなことを思った。

 

彼女と接していると分かることなのだが、彼女はプライドが高い。

人に弱さを見せようとしない強い心の持ち主である彼女が、誰が見ているか分からないこのような場所でぐっすりと寝ているという状況は僕の想像の範囲外で、驚いてしまった。

 

驚きで固まってしまっている僕だが、彼女を取り敢えず起こさねばと思い彼女の肩を叩こうと手を伸ばす。

そうすると必然的に彼女へと近づくことになり、彼女の綺麗な顔を間近で見ることになる。

彼女の顔はたくさん見てきたが、近づくとその整った顔が余計に際立つ。

それに、少しドキッとすると同時に、僕はあることに気が付いた。

 

(青木さん……目に隈が……)

 

遠くから見ると気がつかなかったが、近づいて、集中して見たら分かった。

そういえば、彼女は大学に通いながら漫画を描いているんだった。

二人で分担してやってはいるが、それでも彼女にとってはかなりの負担になっているのかもしれない。

プライドが高い彼女が寝てしまうくらいだから、相当疲れているのだろう。

 

それに気づいてしまっては、もう起こそうという気持ちは無くなってしまう。

亜城木君には悪いが、今日の所は顔合わせは諦めてもらうしかないだろう。

そう思い、彼女の肩へと伸ばした手を引っ込め、亜城木君の方へと歩いていく。

 

「ごめん亜城木君。青木さんは今日は無理みたいだ」

 

亜城木君達にそういうと、そうですかと素直に納得してくれる。

 

というか……彼等は僕達のアドバイスなどは必要がないように思える。

実力が高いのも分かるし、僕なんかよりも漫画にも詳しいだろう。

新妻君の後だということでインパクトも少ないだろうし……

 

彼等が聞きたいことも、もうないだろうと思い、今度は僕から質問をすることにした。

 

「亜城木君達はさ……漫画好きかい?」

 

「はい……それはもちろん好きですけど……」

 

答えてくれたのは高木君。

高木君は、何を当たり前のことを見たいな顔をしており、僕の質問の裏の意味を探っているような感じもしている。

しかし、高木君には悪いが、僕の質問に裏はない。

 

「それならいいや……僕からアドバイスできることは無さそうだから、今日はもう失礼させてもらうよ。

 ちょっとやることも出来たしね……」

 

僕は、亜城木君達と服部さんへと一礼をして、青木さんの元へと向かう。

しきりの中へと入ると、青木さんはまだ眠っており、静かに息の音だけが聞こえる。

僕は彼女の前の席へと座り、鞄からスケッチブックを取り出す。

ペンを右手に持ち、目的もなく絵を描き始める。

 

もっと上手く描きたい……そんな単純なことが頭の中に溢れてやまない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

編集部の中の仕切りで区切られた空間。

外からは編集部のせわしない仕事の音が響き渡る。

そんな中で、僕はスケッチに絵を描き続ける。

すでにあれから一時間ほど経っており、亜城木君も新妻君もすでに帰ってしまった。

僕は気持ち良さそうに眠る青木さんを起こす気も起きず、かといって一人だけ帰る訳にもいかないので、編集部に許可を得てここで絵を描いている。

 

 

というか、描かずにはいられなかった。

新妻君や、亜城木君、彼等を見ているとなんだか自分もやらなければいけないという気持ちになってしまう。

そんな熱意で描き進めていた僕だが、それを中断させることがおきる。

 

「……ふぁあ……」

 

その声は僕の目の前から聞こえた。

僕はそれに反応して顔を上げると、そこには目をこすりながら、キョロキョロと辺りを見回す青木さんがいた。

 

彼女は自分がどういう状況なのかいまいち判断出来ていないようで、少しボーッとした雰囲気を感じる。

 

「青木さんおはよう。よく眠れたかな?」

 

「赤羽さん……?なんでここに……」

 

「なんでって……今日打ち合わせを一緒にやったからだよ」

 

「打ち合わせ……あぁ……そういえば……」

 

彼女の意識は未だに安定していないようで、フワフワとした会話が続く。

 

「青木さんは打ち合わせの後に寝ちゃったみたいなんだ」

 

状況が分かっていない彼女に、状況を伝えた。

すると、それで自分が編集部で寝てしまっていたことに気が付いたのか、今まで眠気が強く表れていた目がぱっちりと開く。

そして、青木さんの顔がみるみるうちに赤くなっていき、耳まで赤く染まる。

編集部で寝てしまったことは、彼女にとってそれほど恥ずかしいことらしかった。

 

青木さんは顔を下に下げて、自らの服をぎゅっと握る。

 

「見ました……よね?」

 

彼女は絞り出すような声でそう言う。

 

「うん……見たけど」

 

今さら見てないと言うことはできないので、正直に答えた。

すると、彼女は顔を上げて僕の方を睨む。

 

「忘れてください」

 

「え……?」

 

「……忘れてください」

 

「いや……忘れてって言ったって、そんな無茶な」

 

僕を睨みながら無茶なことをいう彼女。

 

「そんなに恥ずかしがらなくても……疲れてたんならしょうがないって……」

 

寝ていたことを恥ずかしがる彼女に一応のフォローをいれる。

正直、僕としては隈が出来るほど一生懸命考えていたことが嬉しいので、そんなに気にするようなことではないと思うのだが、彼女の性格から考えて、それでは納得しないようだ。

 

彼女は、僕を睨むのをやめてくれそうにない。

そんな状況に困った僕は、なんとか機嫌を直してもらおうと、青木さんの気をそらそうとする。

 

「あぁ!そういえば新妻君のネームを描く所、青木さんも見た?」

 

「他人のネームなんて興味ありません」

 

「…………いやいや!でも新妻君のは見といた方がいいと思うなー。

 ものすごかったんだよ!」

 

ばっさり斬られつつもなんとか会話を続けた僕だったが、青木さんの機嫌はさらに悪くなっていく。

 

「へぇ……そんなに凄かったんですか」

 

冷たい声だ。

そんなに悪いことを僕は言ったのだろうか……とにかくまずいと思いまた話題を変える。

 

「そ、そういえば青木さんは帰りは今日どうするの?

 もう暗いし、良かったら送ってこうか?」

 

「……そんなに私に帰って欲しいんですか?」

 

青木さんは問い詰めるかのような目で僕を見てくる。

暫く見つめあう時間が続くが、こういった時折れるのはいつも僕だ。

 

「……悪かったよ。謝るから、取り敢えず睨むのはやめてくれないかな」

 

「…………しょうがないですね、今の所はいいです」

 

僕が折れると青木さんもすぐに引いてくれる。

こういった所は、彼女の表にでない優しさを感じる。

 

許してくれたらしい彼女は、立ち上がり横におかれていたバックを手に取る。

 

「それじゃあ今日は帰ります」

 

そう言った彼女に対して僕は黙って頷く。

彼女をそのまま見送ろうとした僕だが、彼女はその場から動かない。

 

「何してるんですか?」

 

「え?」

 

「……送っていってくれるんですよね?」

 

「え……でも、いいの?」

 

「はい……赤羽さんに言いたいことが山程できましたから」

 

「ああ……そういうことね……お手柔らかに頼むよ」

 

彼女は今度こそ歩き始める。

それを見た僕は、慌てて荷物をまとめて追いかける。

 

 

 

 

 

このあとかなり厳しい意見をもらったのは、言うまでもないだろう。

 

 




20話いかないくらいで終わらせたいなあって思ってます。

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