そして、シリカちゃん編終了!
その後、キリトと一緒に47層の説明をすることになったので、
ミラージュ・スフィアを使って説明する事に・・・。
「此処が47層、フローリア、そして、こっちの道を進んだ所が思い出の丘、
そして、この丘の頂上の此処に、プネウマの花が咲く祭壇がある。」
「で、キリト・・・。」
「了解。」
そう言って、すぐにキリトは扉を開け放った・・・
「やっぱりいたか?」
「ああ、顔とかは分からなかったけど・・・」
「あ、あのっ! 何かあったんですか?」
「今の会話が聞かれてただけだよ。」
「でも・・・部屋の中の声を聞くには・・・」
「聞き耳スキルが高い場合は別なんだ、」
「そんなの上げてる奴なんて中々いないけどな・・・。」
「なんで・・・立ち聞きなんて事・・・・」
「さぁね、 で、シリカ、明日なんだけど・・・。」
「あっ! はいっ!」
*―――――――――――――――――――――*
「おはよっ! シリカっ! 準備できてる? 回復ポーションとか。」
「あっ! はいっ! 大丈夫です!」
「じゃあ、行こうか・・・ っと、その前に。」
「はい?」
「はい、コレ、」
「これって・・・転移結晶・・・。」
「もし何か危なくなって、逃げろって言ったら、すぐこれを使って、
どこでも良いから転移して。」
「でも・・・ それに、結晶は高価だし・・・」
「大丈夫だから、 それに、万が一の時用だしな」
「はい・・・。」
「じゃ、行こうかっ!」
「はいっ!」
「了解・・・。」
「キリト・・・ お前、少しは会話に参加しろよ・・・」
「最近、俺いらないんじゃって思う時が結構あるし・・・。」
「大丈夫ー キリトは役に立つよー ・・・囮とかで。」
「余計傷つく・・・」
「まぁまぁ、シリカを助けたのはキリトなんだから、少しは自信持てって・・・」
「そうですよっ! キリトさんのおかげです!」
「シリカはともかく、ハクのせいなんだけどな・・・」
「責任転嫁、だな。」
「はぁ・・・。」
「さて、行くか、 シリカ、“フローリア”だよ」
「はいっ!」
「「「転移! フローリア!」」」
*―――――――――――――――――――――*
フローリアに着いて、しばらく思い出の丘方向の道に進んでいると、
「キャッ!? きゃぁあああああああ!!」
「あ・・・Mobの説明忘れてた・・・」
「おい!ハクの馬鹿っ! シリカっそいつすごく弱いからっ!」
「バカとはなんだ・・・」
「いやぁああ! みっ見ないでっ! 見ないで助けてっ!」
「大丈夫ー」
と言いながらキリトをオレンジにならない程度に放り投げる・・・
「で、 セツっ! 蔦だけ噛みきれっ!」
「ニャ!」
セツは、巨大化して、シリカの足をつかんでる2本の蔦を噛みきり・・・
「シリカっ! しっかり見て刺してっ!」
「は、はいっ!」
そうして、シリカは無事、そのMobを倒せたのだが・・・。
「何するんだよっ!!」
「え? 手首つかんで投げた。」
「なんでそんな事するんだよ!!」
「ぇ・・? そりゃあ・・・ねぇ・・・」
「ええ・・・そうですね・・・」
「なんなんだよ!」
「キリトが知る必要は無い!」
「えぇ!?」
*―――――――――――――――――――――*
「あのっ!キリトさん! い、妹さんの事、聞いても良いですか?」
「え?」
「私に似てるって言ってたじゃないですか、
現実の事を聞くのはマナー違反ですけど・・・ ダメですか?」
「あ、俺もそれ聞きたいー」
「はぁ・・・
妹って言ったけど、本当は従妹同士なんだ、
生まれた時から一緒に育ったから、向こうは知らないはずだけど、
そのせいか、俺の方から距離を作っちゃって・・・。
祖父が厳しい人で、8歳の時に俺達を近所の剣道場に通わせたんだけど、
俺は2年で辞めちゃって、祖父にはそりゃあ殴られて、
そしたら、妹が俺を庇ったんだ、自分が2人分頑張るから、殴らないでって、
それから、あいつ頑張ってさ、全国大会まで行くようになってさ、
でも、俺はずっとあいつに引け目を感じててな、
ホントは他にやりたい事があって、俺を恨んでるんじゃないかって。
だから、シリカを助けたのは、妹への罪滅ぼしをしてる気になってるのかもしれないな・・・。
ごめんな。」
「妹さん、恨んでなんていないと思います!
好きでも無いのに続けられる事なんて無いと思います!
きっと、ホントに剣道が好きなんですよ! きっと!」
「そうそう、それに、恨んでたら辞めてるよ、
好きなんだよ、剣道も、キリトの事も。」
「そうかなぁ・・・ そうだったら良いなぁ・・・
じゃ、次はハクの番だな。」
「え? 俺?」
「そっ、俺が話したんだから次はハクの家族だな。」
「私も聞きたいです!」
「・・・ 形勢逆転・・・。 か・・・。
はぁ、なんの話が良いのさ・・・。」
「ハクの家族とか・・・兄弟とか、居ないのか?」
「俺は1人娘だぞ~・・・」
「じゃあ、親とか・・・?」
「ん~・・・ じゃあ、俺の親戚含めた家族の話で良いか?」
「ん。」
「はいっ!」
「俺の・・・家系っていうのか・・・一族?は、なんというか・・・財閥なんだよ・・・
大き目の・・・」
「ハクっていいトコのお嬢様!?」
「ま、そんなもん。 本家の1人娘だったからな。
だから、俺は将来その家を継ぐ予定だったんだけど、
生まれた俺の髪とかを見て、みっともないって、」
「こ、こんなに綺麗で、肌も白くてきれいなのに・・・」
「アルビノってのは、天性でメラニンが不足してるって事、だからだろうね。
実際、日光に極力当たらないよう、外出は最小限、
出かける時は、絶対強い日焼け止めを塗って、長袖とか着て、
サングラスまでかけなきゃいけなかったし。
俺は目は弱視とかにはならなかったけど、光には弱かったしな・・・
だから、この世界に来た時、初めて肌出して太陽に当たったのが新鮮だった!」
「・・・それであんな燥いでたのか・・・βテスト時。」
「ぇ!? あれ見てたの!?」
「一番燥いでたから、すごい目立ってたぞ・・・。」
「なっ!?
うぅぅ・・・ まぁいいや、
で、アルビノのせいで色々親戚からも言われてな・・・
結局、俺は政略結婚の駒としか扱われなくなったんだ。
だから、 優良物件にさせられる為、かなり躾けられたよ。
この世界では、こんな話し方してるけど、
向こうじゃ、完全に敬語使ってたし。
そのせいだろうな、現実とは正反対の話型してるのも、最初に作ったアバターも。」
「あぁ・・・あれか・・・」
「!? やばい!!!」
「ん?」
「俺、現実でこの話方定着してたらどうしよう!!
ものすごく怒られる!!!
どうしよう、今から直し始めるか・・・」
「そんなの、今からやる意味あるのか?」
「一度崩れた言葉使いは治りにくい物なんです。 キリトさん。」
「・・・違和感ハンパ無いぞ・・・。」
「仕方無いじゃないですか、本来はこうだったんです。」
「頼むから戻して・・・」
「さ、 先を急ぎましょう。」
「あっ! はいっ! あの、ハクさん、」
「はい?」
「その髪も、目の色も、肌の色も、見っともなくなんて無いと思います!
とても綺麗です!」
「ふふっ、 ありがとうございます、 シリカさん。」
「あの・・・さんって付けるの辞めてもらえませんか・・・」
「あ、俺も・・・。」
「できませんっ、」
「「えぇー」」
「あのっ! いきなり完全に変えるんじゃなく、
少しずつ変えたらどうでしょう!
最初は、敬語なくして、女らしく話す、程度でっ!」
「あ、それの方が良いだろ! 一人称を私に変えて、語尾変更位で!」
「えっと、ぜ、善処する・・・ね。」
「やっぱり違和感が・・・。」
「リアルのおr・・・私知ってる人が今の私を見たら凄い違和感を抱くと思うから、
お互い様だよっ!」
「想像不能。」
「煩いなぁ・・ あ、シリカ、あそこに花が咲くはずだよ!」
「はいっ!!」
シリカが石で出来た祭壇の前に立つと、
早回しで植物が成長し、白い花を咲かせた・・・
「手に取ってみると良いよ」
シリカが花を摘むと、其処より下の部分は消え、
花の所だけがシリカの手の中に残った。
「これでピナが生き返るんですね・・・」
「うん、その中の露を心に垂らすと、蘇生できるはずだよ、
だけど、この辺は強いモンスターが多いから、街に戻ってから、蘇生させよう?」
「はいっ!」
*―――――――――――――――――――――*
そして、暫く歩き続け、小さな石橋の中程まで来た時、索敵スキルに反応があった、
オレンジ7人とグリーン1人・・・。
「そこに隠れてる奴、出て来いよ!!」
「えっ!?」
キリトの言葉に、シリカは驚いている・・・索敵持ってなければ当たり前か・・・。
「私のハイティングを見破るとは、結構な索敵スキルの持ち主ねぇ、剣士さん?」
「ろっ、ロザリアさん!?」
「やっぱり昨日の人か・・・」
「あれ、知り合い?」
「んな訳ないでしょ!? 昨日シリカに声かけて来てただけ。」
「だよな・・・」
「その様子だと、シリカはプネウマの花をゲットできた様ね。」
じゃ、早速その花を渡して頂戴。」
「なっ! 何言ってるんですか!!」
「そうは行かないな、ロザリアさん、いや、オレンジギルド、タイタンズハンドのリーダー、
と、言った方が良いかな?」
「へぇ・・・」
「でも、ロザリアさんはグリーン・・・。」
「簡単な手口だよ、グリーンが獲物を見繕ろって、オレンジが待ち伏せてる所まで誘い込む・・・
夕べ、私たちの話を盗み聞きしてたのも、あなた達の仲間。 でしょ?」
「じゃ、じゃあ、この2週間同じパーティにいたのは・・・。」
「そぉよ、戦力を確認して、冒険でお金が貯まるのを待ってたの。
一番楽しみな獲物だったあんたが抜けて残念だったけど、
レアアイテムを取りに行くって言うじゃなぁい?
でも、そこまで分かってて付き合うなんて、バカぁ?
それとも、ホントに誑し込まれちゃったの?」
「んな訳ないでしょ・・・ 」
「どっちでもないね、俺はあんたに用があったんだ、」
「どう言う事かしら・・?」
「あんた、十日前にシルバーフラグスってギルドを襲っただろ。」
「あぁ・・・ あの、貧乏なギルドねぇ・・・」
「リーダーを除いた4人が殺された、
リーダーだった男は、朝から晩まで最前線の転移門広場で、
泣きながら仇討してくれる奴を探していた、
彼は、あんた達を殺すんじゃなく、牢獄に入れてくれと頼んでいた、
あんたに奴の気持ちが分かるか。」
「分かんないわよ・・・ 此処で人を殺したって、現実で死ぬ証拠なんて無いしぃ?
それより、自分達の心配した方が良いんじゃない?」
そういって、彼女が指を鳴らすと、隠れていた残りの7人が現れた。
「そこの少女2人を、あんた1人で守り切れるかしらねっ!!」
「あれ? 私守られる側? じゃ、キリトっ、頑張って~」
「な!? ・・・了解・・・。」
「なに言ってるんですか! 人数が多すぎます!逃げないと!」
「大丈夫だって、キリトが負けそうになったら、転移結晶使えば良いし、
ま、まずありえないけどね・・・」
「きっ、キリト!? 黒ずくめの服、盾無しの片手剣、
まさか、黒の剣士!?
ロザリアさん、こいつ、白黒の剣士組のっ! 攻略組だ!!」
「こ、攻略組・・・」
「正解だね・・・」
「攻略組がこんなトコいる訳ないじゃなぁい!
ほら、とっとと始末して、身ぐるみ剥いじゃいな!!」
そうロザリアさんが命じると、7人がキリトに切りかかる・・・たぶん無駄だと思うけど。
「は、ハクさん・・・キリトさんが・・・
た、助けないと・・・」
「あぁ、大丈夫だって、キリトのHPバー見てみな?」
キリトのHPバーは、少し減ってはすぐに回復を繰り返してるから・・・。
「なっ!? なんで?」
「えっとね・・・」
「あんたら何やってるんだい! さっさと殺しな!!」
「キリトが教えてくれるよ。」
「無駄だね、あんた達が俺に与えるダメージの総量は、10秒で400程度だ・・。
俺のレベルは78、HPは14500、
バトルヒーリングスキルによる自動回復が、10秒で600。
いくら攻撃しても俺は倒せないよ。」
「っ・・・ そんなのありかよ!?」
「ありなんだよ、たかが数字が増えるだけで無茶な差が付く、
それがレベル制MMOの理不尽さだ!!
これは俺の依頼人が、全財産を叩いて買った、
回廊結晶だ。監獄エリアが牢屋に設定してある全員これで牢屋に飛んで貰う!!」
「っ・・・ 転i「セツ!!」 なっ!? 上から退け!! 何だ、お前!」
「白黒の剣士組の妖を操りし白き姫。 聞いた事位あるでしょ?
その子はその妖。 セツです。
私の命で、貴方を捕らえて貰ってます、
私が放せと言わない限り、放しません、 さあ、牢屋に飛んでもらいます。」
「ぐっ、グリーンの私を傷つければ、あんたがオレンジに!」
「私はなるかもしれませんが、セツはテイムモンスターです、
オレンジなどの表記はありません。」
「っく・・・ あんた、私と組まないか? あんたのそのモンスターと一緒なら・・・」
「誰が貴方なんかと組むと?
私はキリトと白黒の剣士組として組んでるんです、
はぁ、自力で牢屋に行ってくれないのなら、叩き込むだけです。 セツ!」
「うわぁああ! 放せっ!!」
キリトは、他の人たちに牢屋に飛んでもらってたので、
セツに、ロザリアさん、も投げ込んで貰った。
「さ、帰ろうか・・・。」
「はっ、 はいっ・・・。」
*―――――――――――――――――――――*
その後、無事街まで戻り、宿の部屋に入るまで、私達はずっと無言だった・・・。
「あの、シリカ、黙っててごめんな・・・。」
「うん、囮にまでしちゃって・・・。」
「俺達の事話したら、怖がられると思ったんだ・・・。」
「キリトさんも、ハクさんも、良い人だから、怖がったりしません。
それに、私を囮にした結果、オレンジの人達を捕まえられたりしたんですから、良かったんです、
・・・やっぱり、行っちゃうんですか?」
「ああ、ずっと前線から離れてたしな・・・」
「攻略組なんて凄いですよね、私じゃ、何年経ってもなれないですよ。」
「レベルなんて、唯の数字だよ、幾らこの世界で上げても、現実では何の意味も持たない。
そんなのより、もっと大事な物があるよ、」
「ああ、次は現実世界で会おう、そしたらまた、同じように友達になれるよ。」
「うんっ! そうだよ! でも、キリト、次って・・・
もうクリアするまで二度と会わないって事? 私は嫌だよ、クリアする前でも会うよ!」
「あ。いや・・ じゃ、クリアしたら現実世界で会おう。 で!」
「それなら良いね、私とも現実でも会おうねっ!」
「はいっ! きっと、必ず!」
「じゃ、ピナを蘇生してあげようか、」
「はい!」
そういって、シリカがピナの心と、プネウマの花をオブジェクト化して、
花の露をピナの心にかけると、淡く光っていたピナの心の光が強くなって行き、
光が治まると、青い小さな竜がいた・・・
「ピィ!」
「ピナっ!! ピナっ!!」
「可愛い・・・・!!」
「確かに・・・これは可愛いな・・・」
「ピュゥゥィ?」
「ピナ、この人たちは、ハクさんとキリトさん、2人がピナの蘇生を手伝ってくれたんだよ!」
「初めまして、ピナちゃん! 私はハク、こっちの猫がセツで、妖精がキリカ、
宜しくね!」
「俺はキリト、宜しく。」
「ピュイ!」
「早速で悪いんだけど、セツっ! ピナに化けて!」
「ニャッ!」
「えっ!? ピナが2匹に!?」
「こっちの、耳が猫耳の方がセツだよ!
セツのスキル、化ける! 相手を観察すれば、その相手に化けれる!」
「す、すごいですねっ!
なんて言う種族なんですか?」
「“ネコマタ” そのまんまだよ~」
「へぇ・・・ 尻尾二股だったですもんね!」
「うん、巨大化する事が出来たから、その姿が
「それで、
「え!? 妖使いの白き姫は知ってるけど、略されてるの!?」
「えぇ、白黒の剣士組も、最近は
白姫と黒の
姫とそれを護る剣士が、ハクさんとキリトさんだったなんて・・・。」
「「えぇえええ!?」」
「知らなかったんですか?」
「知らないよ! 私がキリトに護られる姫って!?」
「そうだ! ハクは俺が護るまでもなく恐ろs・・・強いから!」
「なんて言おうとしたのか気になるけど・・・最初の白の剣士はどうしたのよ・・・
そんな白雪姫みたいな二つ名いらない!」
「ですから、姫が林檎を食べないよう護るが黒の剣士で・・・。」
「毒林檎食べちゃいそうなのは私よりキリトだね。」
「食べないぞ!?」
「「食べそう、だよね・・・(ですね・・・)」」
「2人に言われるとは・・・。」
「それだけキリトは食についての感心が深そうなんだよ・・・。」
「はぁ・・・」
その後、シリカと別れ、それぞれのホームに帰った。
・・・~護られる姫じゃ無く、大事な何かを護る剣士で居たいのにな~・・・
さぁ、次は圏内事件!
アスナさんとハクさんによるキリト争奪戦、開幕!(