ハクさんも白い剣を得る為に雪山にっ!
その後、アスナは帰って行き、暫くしてリズ達が帰って来た・・・
「おかえり~」
「ただいまーっ! っと、 ハク、アスナは?」
リズ、吹っ切れたっぽいねっ!
「アスナなら帰ったよ~
で、キリトの剣はどうなったの?良いのできた?」
「ああ、それならとても良い剣を作ってもらった、ほら。」
そう言って、キリトが実体化したのは、黒い鞘に入った真っ白い剣・・・
・・・白!?
「重っ! エリュシデータ並だね・・・。」
「欲求値60だからね・・・でも、私が打った中でも、1番の出来よ!」
「へぇ・・・いいなぁ、特に色。」
「ハクは性能より色を選ぶのか!?」
「じゃあ、仮にキリトのそのコートより段違いに性能のいい、
だけど色は蛍光ピンクのコートがあったら、どうする?」
「ぐ・・・」
「更に、そのピンクのコートよりももっと良い性能の、
だけどそれが真っ白なドレスだったら?」
「そ、そんなのある訳が・・・」
「私のメイド服がある時点で、無いとは言い切れないよね?」
なんて言い合いしてると、リズが・・・
「はい、御二人さん落ち着いて・・・
で、ハク、貴女も剣作って欲しかったんでしょ?どんな剣が良いの?」
「そうだねぇ・・・私の今の剣より良い性能の・・・かな?
軽くて、でもリーチがある片手用直剣で。」
そう言いながら、今の私の剣“ソード・オブ・ホワイト・ウィング”を渡す。
「へぇ・・・こっちもモンスタードロップにしたら魔剣級・・・流石は白姫様ね・・・」
「!? なんでその名を!!」
「攻略組で、白い髪に蒼と碧の目、白い和服に使い魔達・・・
分からない方がおかしいわよ・・・」
はぁ・・・もうヤダ・・・
「で、これ以上の剣となると・・・スピード系の金属・・取りに行かないと・・・」
「またか・・・」
「キリト、煩い! で、金属のあて・・ある?」
「えっと・・53層にある森の中に、大きな蜘蛛が居て、
その背中には軽い金属いのに丈夫な金属があるってのと
54層の山には雪の精霊達がいて、その精霊達が守ってる宝物は、
精霊達の羽のように軽い金属だって言う物・・・」
「54層に行こう。
「・・・何でそんなに54層押すのよ・・・。」
「え? い、いや・・・雪とか言うからには白いだろうなって言う・・・」
「嘘だろ。ハク。お前蜘蛛が嫌なだけだろ。」
キリトのせいでばれた・・・
「え?ハク、蜘蛛嫌いなの?」
「ああ、アストラル系と、足の数が6を超える物はダメだ。蜘蛛、ムカデとかな。」
「なんでそこまでばれてるの!?」
「だってハク、苦手なモンスターの場合はチャクラムのみで戦うだろ?
終わった後は急いでチャクラム拭いてるし・・・」
「うぁあああああ!! 黙れバカキリトぉおお!」
何で完全にばれてるのさ・・・
殴って黙らせても悪くない。うん。
「へぇ・・・ハクにも可愛い所あるじゃない・・・」
リズまで・・・。
だって怖いじゃん! アストラル系は元より、
蜘蛛とかは足がいっぱいあってワシャワシャ動いてるのって!
「はぁ、まあいいわ、じゃあ、54層の山ね・・・」
「うん! あそこも雪山だったよね、確か。リズも来る?」
「行くわよ!」
「ああ、今度はリズもちゃんと上着用意しとけよ。」
「う、煩い!」
「はぁ・・・ で、何時行く? 流石に今日とかは無理でしょ・・・?」
「そうだな・・・明日で良いんじゃないか?」
「明日・・・? リズ、大丈夫・・? 数日、間開けた方が良いんじゃ・・・」
「へ、平気よ!」
「じゃ、明日の朝9時、54層転移門広場で良いか?」
「いいよー」
「分かったわ」
*―――――――――――――――――――――*
そして翌日・・・
10分前行動を目標にしてる私は、9時50分には54層転移門に着いていた。
昨日の内に必要な物はすべて用意したし、する事も無いから突っ立ってたんだけど・・・。
私はすでに支度をしてココに居た。
つまり、装備はいつもの和服な訳で・・・
目立つね・・・はい・・・
今度から、待ち合わせする時は普通の服装で居ようと思う・・・
そして、9時58分頃、リズが来て・・・
9時5分になってもキリトが来ない・・・
「あいつ・・・何やってるのよ・・・。」
リズも怒って来たので、フレンド追跡をしてみると・・・
「リズ、キリト、マイホームにいる。しかもたぶん寝てる。 行こう・・・」
「な!?」
「キリトの家はアルゲードにある。」
「了解。」
「「転移! アルゲード!!」」
*―――――――――――――――――――――*
そして、転移門から少し歩いて、彼の家の前について、
パーティメンバーのみ開錠可のドアを開けて・・・
「はぁ、相変わらず寝るだけ用みたいな部屋だね・・・」
まぁ、実質それだけの家なのだが。
で、予想通り寝てるキリト・・。
「はぁ、 セツ、妖炎。」
「ニャっ!」
瞬間立ち上がる火柱。ココは圏内。思いっきり殺ろう。
「「!?!?」」
キリトは起きたし、リズは火柱そのものに驚いてるけど、火柱の1つで済む問題じゃないと思うので
「アサギ、氷槍。」
「ピュイ!」
アサギのスキルの1つ、
3秒かけて、長さ1メートルくらいの氷の槍を作り、投げつける・・・
コレを手のひら位の小竜が使うんだから、恐ろしい・・・
「ちょ!? まて、待て、待て、待て、待て、待t「発射。」「ピュゥイ!!」うわぁああ!」
はぁ、圏内じゃ無ければどの程度HPが減るのか知りたいけど・・・
ちなみにこの氷槍、触れた物に一定時間特殊効果を与える。
装備に関係なく、凄まじい寒さを与えると言う物・・
「ハク・・・これ、食らった後すごい寒いんだけど・・。」
「気のせいじゃないの? キリトは鍛え方が違うんでしょ?」
リズ、言葉で追い打ち・・・一昨日の、結構気にしてたんだ・・・。
「いや、ホントに寒い・・・」
「そりゃあ、寒くなってるのは氷槍の特殊効果だからね・・・」
「そんな効果あるんだ・・・」
「はぁ!? 解除する方法は!?」
「一定時間の経過・・・「その時間は!?」・・1時間~3時間。」
「長いねぇ・・キリト、頑張れ!」
「ふざけるなぁ!」
「女の子2人も待たせた理由を話せば、理由次第では即時解除してあげる。」
「なっ・・・
えっと、アラームかけ忘れてました・・・すみません・・・。」
「・・・リズ。コレ、解除してやるべきだと思う?」
「いいや、全く。」
「だそうです、さあ、行くよ~」
「はぁ!?」
*―――――――――――――――――――――*
で、半ばキリトを引きずるようにして転移門に移動。転移。
「あのさぁ・・・ハク・・・風邪引くから本気で何とかして・・・この寒さ・・・」
「現時点で寒いんだったら、山に着いたらもっと大変だねー」
「頼むから治して下さいお願いします・・・。」
「はぁ、それ言うの何回目さ・・・分かったよ、治せばいいんでしょ。」
「やった!」
「セツ、妖炎。」
「え!?」
「ニャっ!」
また、キリトの足元に火柱が立ち上る・・・まだ圏内だからHPは減らないしねっ!
「な、何するんだよ・・・」
「言われた通り、寒さを治した。」
「・・・ほんとだ・・・寒くない・・・」
氷槍の寒さを解除する方法は、
一定時間の経過か、火属性の攻撃を受ける事・・・
セツがいなかったら時間経過しかなかったけど、セツがいて良かったねっ!
「じゃ、早く先行きましょうー」
ちなみに、この間ずっと、リズが私達のやり取りを見ていた・・・。
その感想は、
仲良いわね・・・本当に・・・ だとか。
*―――――――――――――――――――――*
そして、主街区から暫く歩き・・・
雪の精達の山・・・ねぇ・・・。
55層の西の山は、山登りだったけど・・・今回は洞窟探検か?
他に道無いし・・・やっぱこの洞窟だと思うけど・・・
「「「真っ暗(だね・だな・よね)」」」
「ねぇ、キリト、黒好きでしょ、行ってきてよ。」
「何でだよ! 好きな色は関係ない!」
「はぁ、何やってるのよ・・・」
上から、全員、私、キリト、リズの順。
でも、ホントに真っ暗なんだよ・・・キリトは同化するんじゃないかってくらい。
「で、コレって入ったら明るくなるかな・・・
それともランプとか必要?」
「「さぁ・・・」」
質問に答えてよ! と言っても無駄だろうけど。
「よし!入って見れば分かるでしょ!行くよ、キリト、リズ!」
「・・・了解・・・」
「分かったわよ・・・」
で、皆で入って見ると・・・
「「「箱・・・」」」
目の前にトレジャーボックスがある。その奥は真っ暗。
「コレって、開けてみると役に立つアイテムが入ってるパターン?
それともトラップ?」
さっきから同じような事言ってる気がする・・・。まぁ良いか。
トラップ・・・その言葉に反応したのはキリト。
“トレジャーボックスのモンスター召喚型トラップ”
「リズ、私達はこの箱開けるから、リズは遠くに離れて。」
「・・・分かった・・・」
素直に聞いてくれて良かった。
万が一閉じ込められたら怖いもんね・・・。
リズが十分に離れたのを確認してから。
「キリト、開けるよ。」
「・・・ああ・・・」
で、箱を開けると・・・
「「ボタン?」」
有ったのは、5センチ四方位の黒い台座と、その真ん中にある赤いボタン・・・。
「・・・押すよ?」
「ああ。」
それを押すと・・・
瞬間、目の前が真っ白になって・・・
思わず目を閉じてしまい、その眼を開けた時には・・・
洞窟の中には街灯がついていた・・・
「「はぁぁぁ・・・!?」」
身構えていただけに抜けていく緊張感・・・
「リズ・・・来て良いよ~・・・」
リズを呼ぶと、街灯が灯っている洞窟に絶句している・・・当たり前か。
「はぁ、まぁ、これで進める訳だし、行こうか・・・」
「そうだな・・・」
「了解・・・」
全員、完全に気力取られました。コレも萱場さんの策略なら、
確かに天才だよ・・・見事に気力持ってかれた・・・
でも、バカと天才は紙一重ってのは事実かも・・。うん。
そうして、暫く明るくなった洞窟を進むと、出口が見えて・・・
洞窟を抜けると、其処は一面の銀世界だった・・・・。
「なんて言うか・・・ ねぇ・・」
「ああ・・・。」
「そうだよね・・・」
此処まで予想通りだとは・・・ある意味予想外・・・。
広がる景色は雪と氷に包まれて・・・前方には雪に覆われた氷の階段が・・・
「登れって事だよね?」
念の為聞いてみるけど。
「そりゃあ、そうだろ。」
「見てのとーり。」
はぁ、予想通りすぎる答え・・・だって、これどこまで続いてるのか・・・。
上は55層の地面があるはずなのに・・・。はぁ・・・。
まぁ、頑張って登りますか・・・滑らないように・・・。
「998、999、1000っ!!」
「ハク、数えてたのか?」
「1000段ねぇ・・」
数えてて悪いかっ!んな訳で、階段はぴったし1000段あった。
帰りに数えたら1段増えるなり減るなりしたてらどうするかって?
・・・ただの数え間違いだよ、きっと。
で、1000段の階段を登り切った先は・・・
「崖・・・。」
「おい、ハク、横に道があるぞ・・・一応。」
あ、ホントだ・・・
・・・道?
どうやらこの山はすり鉢状になってるようで、
階段を上ってすり鉢の底から淵まで上がって来た・・・
キリトが道と言ったのは、その淵の事なんだろうけど・・・
幅、30センチ程、両脇は崖。
そして、その道はすり鉢の淵をぐるりと周り、階段とは正反対の所まで続き、
其処には新たな洞窟があった・・・。
「行く・・・か?」
「行くしかないんじゃないか?」
「ここまで来て帰るなんて論外でしょ!」
と言う訳で、進む事になったけど・・・滑ったら高所落下ダメージで死ぬんじゃなかろうか・・・
話合いの結果、右側の道を、
私、リズ、キリトの順で進む事になった・・・。はぁ。
*―――――――――――――――――――――*
まぁ、少しずつ進んで行ったら、何とかなって無事洞窟の前に到着!
洞窟を覗いてみると、行き止まりだった、
え・・・?
あ、違うや、縦穴だった・・・
それは、直径2メートルくらいの縦穴で、底は見えない・・・真っ暗だね。
「さて、どうする?」
「最初にハクが飛び込んで、安全そうだったら俺とリズも行く、で良いんじゃないか?」
「それで良いと思うわよ。」
「・・・酷い・・・」
「「ハクの剣を作る為なんだから。」」
そう、さっきからコレを言われて私が先頭を進んだりさせられてるのだ・・・。
「分かったよ!行けば良いんでしょ!」
そう言い放つしかないじゃん・・・・
剣を握りしめて、いざ!
3秒後には、なぜか真っ白い空間に立っていた。・・・え? なんで!?
上を見ても、白い天井が見えるだけ・・・
5メートル四方位の狭い白い部屋の中・・・ココ、何処!?
「セツっ! キリカっ! アサギっ!」
普段なら返事してくれるはずの子達は、いない・・・
と思ったら地面が消えたぁ!?なんなのさ!!
そして、数秒の浮遊感の後・・・
「ふぎゃ!?」
うつ伏せのまま雪に叩きつけられ、沈んだ・・・何なのさ・・ホントに・・・
「ハク―――っ!大丈夫かーっ?」
「ハクっ!返事くらいしなさいよっ!」
あ、2人の声が上から聞こえるって事は、洞窟の下に来たのかな?
さっきの小部屋はなんだったんだか・・・。
セツもキリカもアサギもちゃんといるし・・・。
「ハクっー! 聞こえてるかーっ!」
「聞こえたら返事しなさいーー!」
「聞こえてるよー 何ーー?」
「っ!ハク、大丈夫かっ!」
「一応・・・下は雪になってて、飛び降りても大丈夫そうだよー」
一面雪・・・前方に光り輝く氷と水晶の山・・・あそこに金属があるのか・・・?
と思ったら上から人が2人飛び降りて来て・・・
慌てて避けたらキリトが雪に沈んで、その上にリズも落ちた。
「1人ずつ降りようとは思わなかったの?」
「すぐに落ちてくるとは思わなかったんだよ・・・」
「だって、1人であそこに取り残されるなんて嫌じゃない!」
はぁ、
「まぁ、良いか・・ じゃ、行こうかー」
「あ、おいっ!ちょっと待て、ハク。」
「何?」
「お前、さっき消えたけど、なんかあったか?」
「へ?消えた?」
「ああ、あの時の事ね。」
「ああ、暗くて見えないとかじゃなくて、降りた瞬間消えた。」
・・・あの部屋に飛ばされた時・・・かなぁ・・・消えてたんだ・・・。
「なんか、真っ白な小部屋にいて・・・」
「小部屋?」
「うん、で、何処かな~って思ったらココに落ちてた。」
「なんなんだよ・・・それ・・・」
「さぁね、バクかなんかじゃないの? 良く分からないけど。
と言う会話をキリトとしてたら、リズに怒られた。
リズは無事に今いるんだから、別に良いじゃない?との事で・・・
まぁ、良いか・・・氷と水晶の山に向かいましょうっ!
・・・~白い部屋の真の意味、知った時に思う事は~・・・