この世界で ~白くあり続ける為に~   作:璃鶯

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第18話 ~新たな白剣~

と言う訳で、やって来ました氷と水晶の山っ!

目の前にいるのは非友好的な雪の精達が何百匹も!

しかも雪の精達は不死属性が付いてるのに

私達には多くは無いとはいえダメージが通ると言う・・・

 

これほど平和主義を唱えたくなったのは初めてだよっ!

 

「ねぇキリト、コレタンクの人でも連れてこないとダメなんじゃないの・・・」

 

「普段敏速値のみ重視して、防御を無視し続けた結果だな!」

 

うぅ・・・

リズはかなり遠くで待機して貰ってるから安全だけど、

私にはキツイよ・・・この数からの同時攻撃はかわせないし・・・。

 

キリトもダメージ特化であんまり防御無いのに・・・良く頑張ってるねぇ・・。

 

ちなみに、金属と言うのは、この氷と水晶の山の頂上にそれらしき物が見えているのだか、

さっきから少し登っては雪の精達に落とされる・・・を繰り返している・・・。

 

金属取らせる気、無いよねっ!絶対!

ただでさえ足場悪いのに倒せない敵に落とされる。

 

雪の精を倒す方法とか無いのかなぁ・・・もしくは消滅とか・・・

雪だし、融かすとか・・・融かす・・・火・・・炎・・・。  ・・・!

 

「セツっ! 精霊達の群の中心へ妖炎!」

 

「ニャイニャイニャー!」

 

と言う訳で・・・雪の精達の下から火柱が立ち上る・・・いつ見てもすごいよねぇ、コレ。

プレイヤーも魔法使えるようにすれば楽しかっただろうな・・・。

 

いや、大事なのは其処じゃ無くて!

雪の精達が蒸発してっている所でしょ!流石はセツ!

 

・・・(セツ)(雪の精霊)を融かしてるのか・・・

こんな命令出してゴメン・・・  でも。

 

「セツっ! 続けて全部融かし続けて!」

 

「ニャイ!」

 

セツが嫌な顔一つしないで命を聞いてくれてる事だけが救いです・・・。

火柱が立ち上った所の近くにいた雪の精達は、どんどん消えていって、

雪の精達は殆どいなくなるまでになった・・・ 流石セツっ!

 

「ハク、こんな良い方法あるんだったら最初から出せ・・・。」

 

キリトの言い分も尤もだけどさぁ・・

 

「気が付かなかったんだよっ!」

 

「馬鹿・・・。」

 

「キリトに馬鹿って言われたら私の人生終わりだよ!」

 

「勝手に終わってろ!」

 

「酷いっ!

 

 もう良いよ・・金属取って来よう。」

 

精霊達のいなくなった氷と水晶の山の頂上・・・

白と青い光に包まれたその物は、雪の結晶のような形をしていて、

名前を見ると“フラワー・オブ・スノー・アンド・クリスタル”となっていた・・・

“雪と水晶の花”ココにぴったりだねっ!

 

・・・なんか殴られた!なんなのさ! って、雪の精霊って再PoPするのか!

とっとと金属(っぽい物)だけ貰って帰ろう!

 

敏速値全開で走る! これ以上増えない内にねっ!

 

途中でキリトの腕も掴んで行かないと、置いて行ったら怒られるもんね!

そして、リズのいた所辺りまで走ると・・・

 

リズと私達の間あたりの所の地面に亀裂が入り・・・地面が崩れたぁ!?

避けるすべも無く、私達は開いた穴の中に落ちていった・・・。

 

眼を開けると、其処は真っ暗で・・・今度は黒い部屋に飛ばされた!?

 

と思ったら、キリトやリズやセツ、キリカ、アサギも傍にいて、辺りをキョロキョロ見てる・・・

さて、ココは何処でしょう!

 

答え

分かりませんっ!

 

だって、何処か分からない物は分からないし・・・

あ、遠くに出口みたいな所があるねぇ、光ってるし・・・。

 

行ってみよう!

 

と言う訳で、全員でその出口()に向かい・・・その奥に見えた物は・・・

 

「「「最初の洞窟・・・?」」」

 

そう、今日の朝、全員で入った洞窟・・・

宝箱の中のスイッチを押せば灯りの付く、洞窟・・・

 

「戻ってきたって事で・・・良いの?」

 

「良いんじゃないか・・? このまま街に戻れるだろうし・・・」

 

「ハク、あんた、金属取って来た!?」

 

「え?あぁ、うん、たぶんコレ・・・」

 

リズに“フラワー・オブ・スノー・アンド・クリスタル”を渡すと・・・

 

「へぇ・・・これがその金属かぁ・・・

 精霊達のせいで誰も取れないみたいだったのに、よく取って来たわね・・・」

 

「セツのおかげでねっ! さて、早く帰って、リズに剣作って貰わないと!」

 

「任せなさいっ!」

 

*―――――――――――――――――――――*

 

そして、54層の主街区の転移門から、48層に転移して、リズの店に戻り・・・。

キリトは買い物に行った。余計な物買って来なきゃ良いけど。 

 

「じゃあ、ハクも片手用直剣で良いのね?」

 

「うんっ!宜しくねっ!」

 

「しかしこの金属、金属とは思えないわね・・・ 形とかが。」

 

「うん、そうだよねぇ、やっぱり。」

 

そんな会話の後、

リズは赤く熱した“フラワー・オブ・スノー・アンド・クリスタル”をハンマーで打ち、

数回打った所で金属は形を変えて・・・。

 

「「・・・レイピア・・・?」」

 

変化を終えた剣は、

鍔は蒼と白色の、アスナの持つレイピアの様に、輪のような形をしており中心に黄色い光を持つ宝玉、

輪から内側に伸びた線が、剣の柄と刀身の間に当たり、

剣を包み込むようにして刀身にまで伸びていた。

刀身は、白銀の雪の様な輝きを持つ、細い(・・)、両刃の剣。

 

何処からどう見ても、片手剣では無く、細剣(レイピア)だった・・・

 

しかし、唯一レイピアとは違うのが、長さが1m20cmと言う有り得ない長さ。

変わったレイピアだねぇ・・・でも、なんでレイピアが出来たんだ?

 

「いや、違う。コレは片手用直剣よ、分類上はね、

 名前は“雪月花”・・・和名のカタナは良く見るけど、片手用直剣の和名物なんて珍しい・・・

 

 性能は、ハクの“ソード・オブ・ホワイト・ウィング”より確実全部上回ってるよ。

 こんな見た目だけど、耐久値は1260もあるのね・・・

 攻撃力もスピードタイプの剣では有り得ない590-600。

 欲求値は20・・・低いわね。防御は+38 力は+43、

 なにより、敏速性+80 信じられない値ね・・・

 

まず間違いなく、魔剣クラスに匹敵出来るわよ。」

 

今の剣だって、入手したのは46層のボスのLA、幾ら低くても、

LAは他の武器とは比べられない威力を持つ。負けるのは、

それより上位のボスからでた剣、キリトの黒剣とか位だと思ってたのに・・・

裕に超えるなんて・・・

 

色も白くて綺麗だし、細くても耐久値がそれだけあれば大丈夫。

武器破壊されるような戦い方しないし。

 

「試してみたら?」

 

リズがそう言うし、試しに持ってみると・・・

 

「軽い・・・。」

 

今までの私の“ソード・オブ・ホワイト・ウィング”

軽い剣だと思っていたけど、それとは比べ物にならないほど、この“雪月花”は軽かった。

 

性能も上だし、完璧だねっ!

軽くソードスキルを発動させて見ても、しっかり片手用直剣スキル発動できたしっ!

 

この大きさだと、腰に差すのは引きずっちゃうから、

キリトみたいに背負うようにしないと・・・

暫くは戸惑うかもね・・・間違えて腰に手掛けないよう気を付けないと。

 

「とってもいい剣だよ、ありがとう、リズ、

 コレに合う鞘、あるかな?合わせて買いたいから」

 

「ああ、それなら新しく作らないとダメね、その細さなら、

 レイピア用だと思うけど、そんな長さのレイピアなんて無いからね。」

 

そりゃそうか。

 

「はい、できたわよ、コレが丁度良いはずよっ!」

 

作るの速いね!?

 

「そりゃあ、形状見た時その剣が入る鞘も買ってもらえる思ったから、

 ちゃんと作っておいたもの!」

 

心の声を読むすべはリズさんも習得済みなようで・・・はぁ、

 

「用意いいねぇ、じゃ、両方買うね、幾ら?」

 

「ねぇ、取引しない?」

 

「取引?」

 

「ええ、ハクがその剣を最前線で使って、性能の良さを見せつけて、

 更に剣の修理とかは毎回私の店でやって欲しいの。

 

 そして、、私の店の看板に

 “白姫様御用達!”とか、“白姫様の剣製作者:リズベット”

 とか書かせてほしいの!

 

 全部飲んでくれたら、剣と鞘の料金チャラにしてあげる。どう?」

 

「へぇ、気前良いじゃん、良いよ、全部飲んであげる。」

 

「やった! 早速新しい看板のデザイン考えないと!」

 

・・・あんまり白姫って呼ばれるのは好きじゃないけど、

もう歯止めとかできないし、如何とでもなれっ!

 

*―――――――――――――――――――――*

 

リズベット武具店は、この後一気に大盛況したとか・・・

・・・ナンデデショウネー・・・。

 

まぁ、結果としては白くて綺麗な剣を入手できたし、良かった・・・はず・・・

終わり良ければ全て良しってねっ!

 

・・・~解かれなかった白と、入手した白と~・・・

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