この世界で ~白くあり続ける為に~   作:璃鶯

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第21話 ~この世界で~

ただいま、絶賛料理中!

 

えっと、お菓子を作ってるんだよね・・・

理由は、10月31日、ハロウィンに備える為!

 

知り合い皆を回って、「Trick(トリック) or(オア) Treat(トリート)?」と言って、

お菓子をどれだけの人が持ってるかと言う実験をする(予定の)為、

 

相手にTrick(トリック) or(オア) Treat(トリート)?と返された場合に備え、

渡すお菓子を何にするか、作って確かめてる最中・・・

 

どうせ渡すなら美味しいの渡した方が良いものね!

 

チョコレートにするか、クッキーにするか、キャンディーにするか・・・

 

もちろん、衣装は作成済み!

少しずつ上げてた裁縫スキルが、もうすぐ900突破!

 

自分のスキルスロットに、だいぶ生産系が入って来たね・・・

 

料理、裁縫、そして製薬・・・

 

製薬は、麻痺毒を相手に使われたらだいぶ厄介だったから、こっちも使ってやれ!

みたいな感じで、麻痺毒作成に使ってる。もうすぐ800突破だね!

 

話が逸れたけど、衣装は私が魔女っぽい衣装で、セツにも同じような衣装を着せる!

試着させて見たセツはとっても可愛かった!

 

ま、と言う訳で衣装は出来てるから、後はお菓子・・・

何にしようかな・・・

 

*―――――――――――――――――――――*

 

また、暫くお菓子作りを続けてたら、キリトからメッセージが届いて・・・

 

曰く、

 

明日、アスナとパーティを組んで迷宮区探索する事になったから、

明日は一緒に攻略出来ない。

 

だとか・・・

成程、アスナ、2人で半ばデートだねっ!

迷宮区ってのが味気ないけど・・・2人らしいって言えば2人らしいかな・・・

まぁ、別に頑張ってくればいいと思ったから、

 

了解、頑張ってね。

 

とだけ返した。

明日一日空いたね・・・

偶には街に買い物に行こうかなっ!お菓子は今日中に何とかする予定だし!

 

 

結局、お菓子はカボチャ風味クッキーにする事にした。

ハロウィンらしいよねっ!ジャック・オウ・ランタンっ!

 

*―――――――――――――――――――――*

 

翌日、いつも通り5:30に起きて、何処に買い物に行くか考える・・・

まだ見つけてない食品探すのも良いかな・・・って、それ買い物じゃないね・・・

 

服でも見に行こうかな、普段着用の可愛いの。

 

さて、まだ朝ごはんには早いから、この間買った本でも読みますか・・・

 

*―――――――――――――――――――――*

 

はぁ、結局いろいろ見たけど、あんまり良いの無かったな・・・

 

どっか見晴らし良いトコで、お昼でも食べますか・・・

 

*―――――――――――――――――――――*

 

転移門のある街から、少しだけ歩いた草原で、のんびりご飯食べて、

そういえば今日の気象設定、そこまで悪く無かったな・・・

何て思って、寝っころがってみる。

 

鉄の浮遊城、アインクラッド・・・

空に浮いてるんだよね・・・どうやって浮いてるんだろ・・・

 

そんな事を考えながら、空・・・いや、上の層を見る・・・

100層の外周から外を見たら、どれだけ高いんだろうね・・・

 

のんびり・・・ゴロゴロ・・・

は、突如聞こえて来た声によって破られた。

 

「ハクっ! 聞こえてるか!?」

 

キリトの声、でも近くにキリトはいない。なら理由は一つ。この間渡したアイテムだろう。

トレジャーボックスから出たアイテムで、相手が何処に居ようと、

ログインさえしていれば10秒間だけお互いに会話が出来るという、

2つで一組、相手が使用したら自分のも消費する、消費系アイテム。

 

折角だから、2人で持っていようと言って、キリトに半分を渡したアイテム。

それをキリトが使ったって事は・・・

 

「聞こえてるけど!? どうかした!?」

 

緊急時って事だよね!?

 

「今74層とのボス戦中!実質俺含め数名で戦ってる!来t・・・」

 

声が途絶えた。10秒経過って事か。

74って聞いた時点で、セツに飛び乗ってたけどねっ!

 

「セツっ!転移門に!」

 

加勢に行きますかっ!

 

*―――――――――――――――――――――*

 

セツに乗って走って貰いながら、装備を変更、

白い和服と、雪月花、金環ノ輪を装備して、

 

47層に転移した後は、隠蔽を使って敵をすべて無視して走る。

気付かれたとしても、セツの今の速度なら間違えなく振り切れるし、

途中で追えなくなるくらい引き離せるからボス部屋にMob連れ込む・・・って事も起こらない。

 

ほら、ボス部屋見えて来たよっ!

 

*―――――――――――――――――――――*

 

セツと共にボス部屋に突っ込むと、

キリトは自分のユニークスキル・・・二刀流を使ってた。

 

って、実質キリト1人でボスと渡り合ってるじゃん!

 

急いで剣を抜いて、

 

「キリトっ!スイッチ!」

 

そう叫べば、キリトが敵の・・・ザ・グリーム・アイズの剣を跳ね上げてくれた。

其処に片手用直剣スキル、ヴォーパル・ストライクを打ち込む。

硬直はあるけど、硬直時間はセツとアサギが防いでくれる。

 

つまり、私とセツとアサギがいれば、3人と同じ。

 

「キリトっ!全員ボス部屋から出てっ!引きつけておくからっ!」

 

周りにいた・・・軍の人達などを逃がして欲しい。

 

「無茶だろっ!」

 

「早くっ!周りに居られると邪魔っ!」

 

そう、私の戦法自体、ダメージを負わずに少しずつ敵の体力を削る・・・

“長時間同じ敵と戦う”戦法。

一撃必殺のキリトより適任だよねっ!敏速値高いから、逃げるのも楽。

 

「っ! 了解!」

 

よしっ!じゃ、精々皆が逃げる為の時間を稼ぐとしますか・・・

頑張ろうねっ!セツ、キリカ、アサギっ!

 

じゃ、宜しくねっ?グリームアイズさん?

 

逃げる皆の方に行かせないように。私に増悪値が向くように・・・

 

だけど、ココで誤算が起きて。

確実に今の増悪値は私に向いてるはずなのに。

 

なぜ逃げる人達を追いかけるのっ!?

 

撃ったソードスキルの硬直が解けた時には、グリームアイズは皆にその剣を振り上げていて。

全員、逃げる為、出口の方を見てる為、誰もボスは見て無くて。

キリトや、他の人のHPはだいぶ減っていて、下手したら一撃食らったらそこで0になりそうで。

 

どうにかしなきゃって思ったら、方法は1つしか無くて。

私の剣じゃ、グリームアイズの剣を逸らせない。

でも、全身なら出来る。全身で太刀筋の真ん中に割り込めれば、彼らまで剣は届かない。

 

私の敏速値なら、振り下ろされる前に太刀筋に入れる。

 

 

ほらねっ!入り込めたっ!

 

その時には、グリームアイズの剣は目の前に迫っていて。

切られた時の不快感は、今まで食らってきたどの攻撃より大きかった。

 

無理もないか、私にとっては、一撃でHPを全損させられる攻撃(・・・・・・・・・・・・・・)だもんね

防御力なんか全く意識してない装備。敏速性を重視したため、金属どころか革すら無い。

剣も防御力は殆ど無い。

 

だから、切られた瞬間一気に減ってくHPゲージ。

赤を通り越して、0になって、ゲージ自体消滅して。

代わりに出てきた《You are dead》と言う赤い文字。

 

ポゴリンが爆散する音が聞こえた。私の人生、これで終わりかぁ・・・

 

皆は、もうボス部屋の出口のすぐ手前にいたから、

剣が逸らされた今、すぐに全員脱出できたはず。

 

キリト、また自分を責めるかなぁ・・・

せめて一言くらい言って置きたかったな・・・

 

ハロウィンの準備、全部無駄になっちゃったな・・・

 

セツやキリカやアサギはどうなるんだろう・・・

一緒に消滅とかにはならないよね・・・

 

はぁ、いざ死ぬってなると、未練ってものはいっぱいだね。

 

良い人生って言える人生だったかな・・・

最後の2年近く、SAOβテストから、今まで、キリトと一緒にSAOに居て、一緒に戦って。

これだけは楽しかったね。

 

ずっと、親のいう事に従って。政略結婚の駒として扱われ。何も言わずにそれに従って。

 

そんな一生を終えなくて良かったね。

この世界(SAO)で生きた時の方が、ずっとずっと楽しかった。生きてるって思えた。

 

最初の、デスゲームになったって言われた時は怖かったし、

嫌な事もあったけど、

 

この世界に来て良かったよ・・・絶対。

 

キリトと一緒に過ごせて、良かった。

 

 

・・・~この世界で迎えた終焉は、幸せだったよ~・・・

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