どうしてこうなった!
ハク「璃鶯がバカだから。」
・・・。
~ 話は飛んで、今は2023年3月3日 ~
「♪灯りを付けましょ雪洞に~ と言う訳で、ひな祭り!」
「あー そうですねー。」
「何でそんなにテンション低いの・・・
ひな祭りだよ! 女の子の祭典だよ!」
「俺、男。」
「桃の節句だからか、食料品店のNPCに話しかけると、桃くれるのに!
味も見た目も完全に白桃のやつ!」
「なっ!?」
そう、この世界で、現実と同じような味のものや、
見た目と味が一致してるものはかなり少ない。 ほとんどないと言っていいくらいに。
「行くぞ!ハク!」
「もう貰って来てますよ・・・ 食べる?」
「食べる!」
「ほいっ! で、だ。」
「旨いな・・・ ・・?」
「食料品店のNPCが言うには、今日12時から、ココの町中を“おひなさま”が走り回るんだそうだ」
「なんだそりゃ・・・ 」
「曰く、イベントMobらしい。 が。」
「・・・?」
「弱いらしい。」
「ぇ? イベントMobって言ったら、それなりに強いだろ?」
「今回は違うらしい
そのMobは、たくさん湧くらしく、正確な数は分からなかったんだが・・・
そいつが湧くと、この町のアンチクリミナルコードが消えるらしい。」
「圏外になるって事か!?」
「あぁ、そして、同時に、そのMobが消えるまで、街に一度入ると出れなくなる。」
「なんとまぁ・・・」
「Mob自体は第5層くらいの強さらしい・・・」
「弱すぎないか!?」
「ただ、ものすごく敏速値が高いらしい。」
「なるほど・・・」
「どうする? 下手したらあまりに速すぎて、誰も捕らえられないで出れなくなる可能性がある。」
「ハクは?」
「決まってる。敏速値ならセツだって負けてない。」
「ニャッ!」
「だよな・・・」
「キリトは? お前かなり筋力値よりビルドだろ?」
「敵自体が強くないなら、投擲でなんとかしてやる!」
「あー うん。 頑張れ。」
「なんだよ・・・」
「目指せ、 女雛!」
「・・・?」
「Mobは“おひなさま”だぞ? ♪お内裏さーまとお雛様ー の」
「で?」
「男雛に女雛、三人官女や五人囃子などなど。 それがMobだ。」
「倒したら呪われそうなんだが・・・」
「で、女雛を倒すと、料理修練値が1.5速く進む装備を落とすらしい。」
「そ、それは良い物だな・・・」
「だからキリトも女雛倒し協力してくれ!」
「ま、まぁ・・・・良いけど・・・」
「ちなみに、お雛様達は倒すと雛あられをドロップするらしい。」
「旨いのか!?」
「食えないらしい。」
「なんだ・・・」
「だが、食べえないで、イベントボスが落とすって事は、
なんかのクエストアイテムとかの可能性が!」
「成程・・・。」
「と言う訳で、Mob出現まであと5分ー」
「なっ!?」
「キリトが、面倒だから町から出ようって言っても、時間ぎりぎりまで潰して、
強制参加させる予定だったよ?」
「・・・・。」
「さぁ! 頑張って狩ろうー!」
「ぉー・・・。」
*―――――――――――――――――――――*
「うわぁああぁああああ!?!?」
「いやっふぅ~!」
「な・・・ ハク! セツ止めろぉぉぉおおお!」
「しゃ、喋ると舌噛むよー! 前に三人官女の1人がいるのに、止めないよー!」
「セツ速すぎるだろぉぉ!?」
「あいつだって同じような速さなんだよ! どんな敏速値、だよっ!
巨大化したセツと同等なんて!」
「なっ!? 同じ速さだと!? これと!?」
「コレって言うな! あ。 そうか!」
「なんだよぉぉ!」
「セツはそのまま突っ走って、あいつ捕らえろ! キリト!」
「何っ!」
「いくよー」
そういって、キリトのコートの襟を引っ張って、セツから飛び降りた!
「!?!? うわぁぁぁうあああ!?!?」
ドサッ・・・
「いてててて・・・ オイ!キリト! 上から退け!」
「ゲホッ ゲホッ 悪い・・・ てか、お前が襟引っ張るからだろ!?首しまった!」
「死にゃぁしないんだから いいじゃん。」
「よくねぇ!」
「ま、 セツを追いかけましょうー」
「・・・了解・・・ って セツ!」
「おぉ! セツ! 流石! 持ってきてくれるなんて!
トドメ刺せばいいんだな! ・・・ホントに雛あられ・・・食べれないけど・・・」
「満面の笑みでトドメ刺すハクが一番怖い・・・」
「何か・・・?」
「イイエナンデモ。
でも、さっきまで同じ速さだったのに、なんで急に捕らえられたんだ?」
「俺達がセツに乗ってたせいで、セツが本来の速さを出せなかったんだ・・・
と言う訳で、セツ、片っ端から捕らえろ! 女雛最優先で!」
「ガウルルルッ!!」
「このイベントは、俺とセツが貰った・・・」
「俺は!?」
「お前何もしてないじゃん、セツの重石になってただけ。」
「ひどくない!? 頼んだのお前なのに!」
「じゃ、セツの邪魔しないようピックでも投げてて下さい。」
「・・・了解です・・・・。」
*―――――――――――――――――――――*
「セツ―――! 偉い―――!」
「どうした!?」
「女雛捕まえて来たー!」
「なんと・・・」
「トドメ!」
「やっぱり満面の笑みd「なんか言った?」ナンデモナイデス。」
「おぉ! やった!」
「今度はなんだよ・・・。」
「ボスドロップの装備がな! 服だったんけど!」
「あぁ、料理の?」
「ああ! ちゃんと《装備時、料理修練速度1.5倍》!やった! 着てみよう!」
「おめでとー 」
「な・・・・・・何コレ・・・」
「・・・・。 ・・・・。」
「これって・・・完全に・・・」
「あぁ・・・ “メイド服”だな・・・」
「「な・・・」」
「「何考えてるんだ萱場ぁぁあああああああああああ!!」」
~~この時、何処かでこの世界を監視してるべき人が、盛大にクシャミしたとかなんとか~~
「料理修練は1人の時だけにしよう・・・」
「で、これで目的達成された訳だけど・・・」
「まだお雛様残ってるねー」
「残りも狩らないと出れないと・・・」
「だな。 頑張りますかー」
「ニャ!」
「セツ! 巨大化! 行くよ!」
*―――――――――――――――――――――*
「あと1匹っ!」
「ぇ? 何処で分かるんだ?」
「え゛ 時計の下書いてあるだろ? 」
「なっ・・・・」
「気づいて無かったのか・・・ 最初が30だったぞ?」
「・・・俺たち、25以上狩ってた気がするんだが?」
「あぁ、正確には26だ。」
「他の奴らは何をやってるんだー!」
「それは・・・俺らにはセツがいるから・・・」
「成程・・・」
*―――――――――――――――――――――*
「いない・・・・」
「だな・・・」
「って、この子・・・誰だ?」
「子?」
「いや、一応Mobになってるんだが・・・」
「人型のMobならお雛様じゃん! 狩れ!」
「テイム成功!♪」
「は?」
「名前何にしようか!」
「ハク、説明しろ・・・」
「えっと・・・
・他のお雛様とは明らかに違う容姿をした人型Mob発見。
・逃げないし、こっち見てるし、襲っても来ない。
・テイムイベントかと思い、思い切って雛あられあげて見た
・テイム成功 ←今ココ」
「・・・理解した・・・」
「ほら! イベントもクリアに!」
「でも・・・容姿違うって?」
その子は、長めの真っ直ぐな黒髪と、漆黒の目を持ち、
淡い紅色と白の着物を着た、手のひら位の子だった・・・
「ほら! 可愛い! お雛様とは大違い!」
「確かに・・・ お雛様達は禍々しい雰囲気があったしな・・・ この子は可愛いし、あと。」
「そう! 白い翅まで! 妖精みたい!」
「なんでハクのテイムするモンスターは皆白いんだ?」
「この子は桃色も入ってるよー 髪も目も黒いから、キリトって名前にしようか?」
「や・め・ろ。」
「じゃ、“Kirika”で! 霧に花 でキリカ!」
「霧を選んだ理由は?」
「霧って白を連想させるからだ!」
「嘘だろ?」
「んな事ないって! 宜しくな! キリカ!」
キリカは、そう言うと、コクコクと頷いた・・・
「鳴かないのかー よしよし 可愛いー ・・・?何コレ ? くれるの?」
「・・・ (コクコク)」
「何々・・・ 《白き桃花の衣》 すげぇ! このコートより性能上!」
「なっ・・・ 」
「白きってくらいだから白いんだろ! メイド服じゃなさそうだし!」
早速着てみるか・・・
「って・・・ 女物か・・・」
それは、真っ白の着物だった・・・
「ま、さっきよりマシなんじゃ・・・」
「さっきのより酷いの渡されてたら困る・・・」
「でも、性能良いし、これからコレで過ごそうかな・・・」
「女性だってばれるぞ?」
「・・・ ―――ハッ」
「お前、実は俺よりバカだろ・・・」
「なっ・・・ なんだとー! キリトよりはマシ! 絶対!」
「お前は俺をなんだと・・・」
「ただの馬鹿・・・。」
「お前・・・。」
『も、モンスターだ!!』
「「へ?」」
「あ、セツの事を勘違いしたのか・・・
大丈夫だぞー セツは俺のテイムした子だからー」
「て、テイム? と言うか、そこにいる黒いのは、
じゃあ、お前は白の剣士!?」
「「あ・・・・・。」」
「白の剣士は女だったのか・・・しかもこんな大きいモンスター連れて・・・
ビーターだからなのか!?」
「・・・セツ!乗せて!! キリト、キリカ!行くよ!」
「ぇ!? うわぁぁああああああああ」
*―――――――――――――――――――――*
~~次の日~~
「《
さらに、彼女は、白き巨大な化け猫を連れており、
その姿は正に“
だと・・・ふざけるなぁぁああ! 誰が姫だぁああああああああ!」
「自業自得。」
「やっぱり、セツにキリトに化けて、貰って、
《
「ゴメンナサイ。」
・・・~2人目の家族はでき、俺は姫となった~・・・
------------おまけ---------
↑ハクさんコート姿描けたー と思ったら今度は《白き桃花の衣》に・・・
ちなみに・・・
本文中に出てきた、メイド服のアイテム名ですが、
“メイド服”です! (ぇ
ハク「うるさぁい! 嬉しさでアイテム名見なかっただけ!」
璃鶯「普通見るかと・・・」
ハク「うっさい! セツ!捨ててこい!」
璃鶯「私捨てたら物語進まないよ!?」