ハイスクールS×S  蒼天に羽ばたく翼   作:バルバトス諸島

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UAが5000を突破しました!
まだ全体的なストーリーとしては1割しか進んでいないのに…と驚く思いです。
人気所と比べればまだまだですが、これからも応援よろしくお願いします!

10000になる頃にはそこそこ話も進んでると思うのでその時は特別企画でもやろうかなと思います。



Count the eyecon!

現在、スペクターの使える眼魂は……

S.スペクター
11.ツタンカーメン
12.ノブナガ






戦士胎動編《コード・ムーブメント》 第二章 戦闘校舎のフェニックス
第10話 「ゲームセンター」


「……」

 

桜の花が散り葉桜になる5月。

授業が終わりクラスメイト達が談笑する声が聞こえてくる。

 

「悠君、悠君!」

 

「……今日も放っておいてくれよ」

 

「今日もダメみたいね」

 

事情説明以来、戦いで心に深い傷を受けた俺は日に日に気力を失い、今ではただの置物にも等しい状態になってしまった。ミッテルトを殺した際にも大きくえぐられたようなダメージを受け、レイナーレを殺したことでついにそれは決定的となった。

 

元々ビビリでヘタレな自分に殺しなどできるはずもなかったのだ。状況に、感情に流されるままになった結果、今こうして自分がしたことへの後悔と自責の念、虚しさに押しつぶされている。

 

「なんでこないなってもうたんや…」

 

「…もしかして、記憶が戻りかけてるとか?」

 

天王寺と上柚木が会話している。露骨にどんよりとしたオーラを出す俺に近づくのはこの二人か兵藤ぐらいの者だ。

 

「どういうことや?」

 

「あくまで予想だけど、記憶が戻りかけているけど脳が情報についていけず混乱してるんじゃないかしら」

 

「え!?ほんまか!?」

 

「……」

 

「予想って言ったじゃない」

 

残念ながらそうじゃない。

 

本当の理由をどう説明できようか。ましてや俺が殺しをしたなんて言えるはずもない。

真実を話したところで信じられるはずもないし、信じたとしても俺を見る目が180度変わってしまうかもしれない。

 

そうなればもう友達という関係ではいられなくなる。あんなに親切にしてくれた人を俺は失いたくない。

 

「…」

 

授業開始のチャイムが鳴り響く。こうして今日も、無意味で退屈な一日が続くのだ。

一体どこで道を違えたのだろうか。その問いに答える者は誰もいない。

 

 

 

 

 

 

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「……はぁ」

 

放課後、夕陽に照らされた歩道を歩く。

最近は黙っているかため息をつくかのどっちかだ。

 

「っ!?」

 

途中、足が何かに引っ掛かり躓きかける。何事かと思い足下を見ると、片足の靴紐がほどけていた。さっきのはきっとほどけた靴紐を踏んでしまった結果だろう。

 

近くの公園のベンチを見つけて座り、靴紐を結び直す。

 

「……はぁ」

 

またもため息。

何度ついても、この胸中のもやは消えそうにない。

 

「おーおー、ひどい顔をしておるのう」

 

突然かけられた声に反射的に聞こえた方へ向く。

 

そこにいたのは赤い双眸を持つ銀髪の少女。

黒服とミニスカートの組み合わせはどこか上流階級の家の令嬢を思わせる。そして先の老成した口調と相反した美貌をも兼ね備えている。

 

「ほれ」

 

缶コーヒーを投げ渡され、それを気だるげに掴む。

 

「失礼する」

 

そう言って俺の隣に座った。

 

「……あんた誰だよ」

 

突然現れて親切にしてくれる謎の人物の登場に疑念を隠せない。

やや低い声で尋ねた。

 

「妾はただの通りすがりじゃよ、こうしているのもただの気紛れよ」

 

俺の問いに対して澄まし顔で答える。

 

妾か…。変な人に絡まれてしまったな。

 

「どれ、話してみい。悩むのはいいが一人で抱え込んでもいいことはないぞ?」

 

「……俺の悩みなんて話せるわけない」

 

謎の少女の言葉を突っぱねる。

なんで見ず知らずの他人に悩みを打ち明けなければならないんだ。

 

「なんじゃ、妾が信用ならんのか?口の堅さには自信があるのじゃがのう」

 

「……信用っていうか、もうとにかく放っておいてくれよ」

 

「そう言われると逆に放っておけなくなるのう」

 

トゲのある言葉を投げても、飄々とした笑みを浮かべるだけだった。てこでも動くつもりはないらしい。どうしたものか……。

 

「話してみたら少しは気が楽になるかもしれんぞ?」

 

「……わかったよ、喋るから終わったら早く行け」

 

折れたのは俺だった。変ではあるが悪い人って訳でもなさそうだ。

缶コーヒーのプルトップを開けて、意を決して胸の内を吐露する。

 

「…俺にはある目標があったんだ」

 

「ほう」

 

「でもその目標は俺がしたくないことでもあった。もしそうすれば絶対に後悔するから」

 

淡々と語る。少女は先の飄々としたものではなく真剣な表情で聞いてくれている。

 

「その目標を達成するために努力した。そして俺は状況と感情に流されるままその目標を達成してしまったんだ」

 

語るにつれて内に抑え込んでいた感情が溢れ出し始める。次第に喉が苦しくなってきた。

 

自分でもわかる。今、俺は泣きかけてる。溜まりに溜まったものを吐き出そうとしている。

 

「達成したのに…やり遂げたのに…全然嬉しくも…満足もしなかった…!ただただ…虚しさしかなかったんだ……!」

 

「…そうか」

 

「俺はどうしたらいいんだ……!もう、一生この気持ちに縛られたまま生きていかなきゃいけないのか…!?」

 

「もう…嫌なんだ……」

 

「……」

 

溢れ出す感情のままに、顔を真っ赤にして涙する。涙も鼻水も止まらない。みっともない顔をした俺を少女はなじらなかった。何も言わずそっと抱きしめてくれた。

 

「…なんでそんなに優しくしてくれるんだ」

 

「おぬしが苦しそうにしているのを見ていると放っておけなくなった、たったそれだけじゃよ」

 

優しげな笑みを浮かべて俺の問いに答えた。

 

「今は、泣くといい。涙が渇れるまで、心のもやが晴れるまで存分に泣くといい」

 

「…うっ……ぐ…」

 

その言葉が契機となった。

心を抑えるものがなくなり、いつまでも泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたかの?」

 

「……ああ」

 

泣き止んだというか泣きつかれた俺はプルトップを開けたままにしていた缶コーヒーをあおった。喋ったり泣くことに頭がいっぱいで、すっかりコーヒーのことを忘れていた。

 

「……苦っ」

 

「同感じゃな、実は妾はコーヒーよりも紅茶派じゃ」

 

「じゃあなんで買ってきたんだよ」

 

「コーヒーの方が雰囲気に合うと思うてな」

 

「雰囲気で買うなよ……」

 

泣いたことを半ば忘れてしょうもないやり取りを紡ぐ。

 

「おぬしは目標を達成しても達成感がなかったと言ったな」

 

「…ああ」

 

おもむろに少女が立ち上がる。

 

「そもそもの話、目標というものが達成すれば全て満足感を得られるものではないのじゃよ」

 

「……」

 

「過程と結果が釣り合って初めて満足感というものが生まれるのじゃ」

 

「過程と結果が釣り合う?」

 

頭にクエスチョンマークを浮かべる。

 

「例えば何の努力もせずに己の才能のみでスポーツの大会に優勝したとしたらどうじゃ?」

 

「そりゃ嬉しいけど達成感というのは違うな」

 

「そうじゃ、結果と釣り合わない過程は慢心を招く。なら逆に寝る間も惜しんで練習したが優勝できなかったとしたら?」

 

「…悔しいな、それかへこむだろうな」

 

「そう、悔しさを感じるか、落ち込み、燃え尽き症候群になることもありうるじゃろうな」

 

飲み終えた缶コーヒーを、手首のスナップをきかせ離れたゴミ箱を見ずに投げ入れる。

…普通にすごいと感心した。

 

「まあおぬしの場合は違うがな」

 

「そうだな」

 

俺は結果に見合う努力をし、達成したが達成感の代わりに俺が得たものは後悔と虚しさだった。

 

「なら、一回悩みを忘れてみるというのはどうじゃ?」

 

「は?」

 

突拍子もない発言に驚く。

 

少女は鞄を手に……え?

 

「…っ!?」

 

いつの間にか俺の鞄が取られている。飄々とした表情で鞄を見せびらかしてくる。

 

「返せっ!」

 

すぐさま立ち上がり飛び出す。

 

その鞄には教科書だけじゃなく俺の財布も入っているんだぞ!

 

伸ばした手は鞄で弾かれてしまった。

 

「くそ!」

 

「妾はこの鞄を返さないとは言っておらんよ」

 

後ろに跳んで距離を置いた少女が言った。

 

「返してほしいなら一つ条件がある」

 

「条件だと…?」

 

少女の言葉に眉を潜める。

 

「そう、妾にゲームで勝てば返そう。ゲームならおぬしも好きじゃろう?」

 

「……否定はしないが」

 

ゲームか。先月兵藤とゲーセンで遊んだのを思い出す。

ゲームで勝つことならすぐに取り返せそうだ。

 

「…わかった、その勝負乗せられてやるよ」

 

「ふふっ、決まりじゃな」

 

不敵な笑みを浮かべる両者。火花がバチバチ散っていそうだ。

 

親切にされたからと油断した。

人の物を取ったことを絶対に後悔させてやる!

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……ゲームってこれかよ」

 

「何か不満でも?」

 

「いや、ちょっと意外だなと……」

 

少女に連れられた俺はゲーセンに来ていた。

兵藤と遊びに来たこともある。そして俺の目の前にあるのは…

 

「アーケード版マルコカートで勝負じゃ」

 

そう、この世界でのマ○オカートである。

以前このアーケード版を兵藤とプレイしたが、アーケードオリジナルの要素もあれば最新の据え置き版の要素もあった。

 

「…それでいいんだな?」

 

内心ほくそ笑みながら最終確認をする。生憎だがそのゲームは大得意だ。

兵藤に完勝したことは今でも覚えている。

 

「ああ、これでいい」

 

銀髪を揺らしながら筐体に備え付けられたシートに座る。

俺もそれに続く。

 

「…って、金がないんだけど」

 

「おっとそうじゃった、ほれ」

 

隣の少女が小銭を手渡す。そしてそれを筐体に投入する。

 

「ステージはランダムで選ばせてもらおう」

 

ルーレットが回転し、最初のステージを決定する。

 

「ヴォルカニック・キャッスルか」

 

最初のステージはヴォルカニック・キャッスルに決まった。

そのステージはマグマの海の上にできた城の中を走るものだ。

当然、柵の無い道も存在しそこから落ちればマグマの海に身を投げることとなる。

 

ローディングが終了し、レース開始のカウントダウンが始まる。

ハンドルを握り、スタートダッシュに備える。

 

3…2…1…ゴー!

 

「なっ速い!?」

 

「妾を甘く見るでない」

 

スタートダッシュを切ったのは両者同時だというのにあっという間に差をつけられてしまった。

 

(こいつ…相当やりこんでるな)

 

相手の運転テクニックに舌を巻く。

 

だが負けるわけにはいかない。財布を取られた時点で俺に諦めるといった選択肢はないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2回戦

 

 

「よっしゃ!取り敢えず抜いた!」

 

「赤こうらぽーん」

 

「いでぇ!?」

 

 

 

 

3戦目は

 

「おっしゃやっと見えてき」

 

「緑こうらはお好きかのう?」

 

「痛ああい!!?」

 

 

4戦目

 

「やっと一位になっ」

 

「青こうらが来とるぞ」

 

「ぎゃあああああ!!」

 

5戦目

 

「ゴールは目の前!俺のか」

 

「ショートカットじゃ」

 

「なんでだあああああああ!!」

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

「リアクションが面白くていじるのが楽しくなってきたのう」

 

その後も一方的に俺の敗北が続いた。

息を切らす俺と対照に余裕を見せる謎の少女。

 

上手すぎる。そして強すぎる。

とにかく俺が抱いた感想はそれだ。

緑こうらですらこの人が使えば百発百中の凶弾と化す。

 

「……次だ」

 

「ふふっ、何度でもかかってくるといい」

 

次のステージをランダムに決めるルーレットが止まる。

次のステージは……

 

「ギャラクシーロード!俺の一番得意なステージ…!」

 

ハンドルを握る。

そしてレース開始のカウントダウンが始まる。

 

3…2…1…

 

「ゴー!」

 

両者同時にスタートダッシュを決める。

このステージで勝負を決める!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レースは終盤に入り、ファイナルラップ。

1位の少女を追いかける形で俺は2位を走っていた。

 

「最後のアイテムボックス…!」

 

直線に入ると同時にアイテムボックスが見えてきた。

この状況を覆すには、ここに賭けるしかない。

このアイテムで、勝負の結果は決まる。

 

「アイテムは…」

 

アイテムルーレットが止まる。

最後のアイテムは…。

 

「3連緑こうら!」

 

「残念じゃったの、妾は3連バナナじゃ」

 

ボタンを押すと同時にカートの回りにアイテムが出現する。

 

ここで勝つには一発でもこうらを命中させるしかない。

かわされるか、バナナで防がれるか、バナナの隙間を縫って命中するか。ここが正念場。

 

「まず一発目!」

 

狙いをすましてこうらを放つ。

蛇行運転でかわされ、少女の向こう側へと滑り去る。

 

「二発目!」

 

放たれたこうらは、相手のカートの周囲を回るバナナの一つとぶつかりそれを道連れに消えた。

 

「ラストッ!」

 

最後の一発。こうらを放つ。

吸い込まれるように真っ直ぐ相手のカートへ進む。

 

そして……

 

バナナの僅かな隙間を縫って本体にヒットした。

 

「なんじゃと!?」

 

ダメージを受けたカートの動きが止まる。

その横を走り去り、ついにゴールする。

 

「よっしゃぁぁぁぁぁ!!」

 

心からの喜び、達成感が喉を振るわせ声となる。

隣でプレイしていた少女が額の汗をぬぐい、話しかけてきた。

 

「ふぅ、ナイスドライブじゃったの」

 

「ああ」

 

差し出された手に握手で応じる。互いに手汗で濡れていた。

 

「どうじゃ、悩みは忘れられたか?」

 

「あっ」

 

そうだ、今の今まですっかりゲームに夢中になっていて悩みのことなんて頭から抜け落ちていた。もしかしてこれを狙っていたのか?

 

「ふふ、今のおぬしは最高にいい顔をしておる」

 

少女は微笑みながら、立ち上がる。

 

「今おぬしが感じているものこそ、目標を達成したことへの喜び、充足感じゃよ」

 

「充足感…」

 

あの時、得られなかったもの。

 

「何かに一生懸命になることは素晴らしい、目標を達成できなかったり充足感を得られなかったとしてもおぬしの努力という轍は無駄にはならん。それは次の目標を達成するための糧になるのじゃ」

 

「……」

 

そうだ、俺は復讐という目標を達成するために己を鍛えた。その結果手にした体力は、今回のゲームで存分に生かされた。その体力がなければここまでもっていなかっただろう。

 

「泣いた分も合わせてかなり気が晴れたじゃろう?それっ」

 

今まで奪われていた鞄が投げられ、宙に弧を描いて俺のもとに飛んでくる。

 

「おわっと!」

 

「約束通りそれは返す」

 

満足気に笑うと少女は踵を返した。

 

「おぬしはまだ若い。悩み苦しみ、夢中に、一生懸命になれる何かを見つけ、明るい明日を歩めよ」

 

そのまま出入り口へと歩き始めた。

それを慌てて呼び止める。

 

「ま、待ってくれ!あんたの名前を」

 

「じゃあの、紀伊国悠……いや、スペクター」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?今俺のことをスペクターと…

 

「あんた俺のことを知ってたのか!?」

 

「さて、どうじゃろうな。それとおぬしが泣いておる間は人退けの結界を張らせてもらった。おぬしの醜態を見たものは妾しかおらんよ、安心せい」

 

少女は振り返らずに答える。

直接顔を伺うことはできないが、意味深な笑みを浮かべていることは容易に想像できた。

 

「おぬしが戦士としての覚悟を決めたなら、その時は茶でも振る舞おう」

 

それだけ言い残してゲームセンターの外の闇に消えていった。

 

結局あの人自身のことは何一つわからなかった。

そもそも人間かどうかすら怪しい。人退けの結界なんてものを張れるのだから。……いや、そうでもない。

 

「俺にかまうなんて、余程の暇人か世話焼きなんだろうな」

 

鞄も取り戻したしそろそろ帰ろうか。

そういえばやけに外が暗いような…

 

「ってもうこんな時間かよ!?」

 

ゲームに熱中しているうちにすっかり日が暮れてしまった。

こんな遅くにゲームセンターに行ったり、外を出歩いていたら警察に補導されてしまう。

 

「やべぇ、急がないと!」

 

泡を食ったようにゲームセンターから飛び出す。

飛び出すと同時に涼しい夜風が吹き付けた。街灯もつき始めている。

 

ふと、夜空を見上げる。

 

「…きれいだ」

 

生憎雲で所々隠れてはいるが、明星がいくつか瞬いていた。

夜になればいつでも見られる光景が、その時の俺にはとても心に染み入るように美しく見えた。

 

ゲームに熱中していていつの間にか、自分が何に悩んでいたか忘れていた。あの星に比べれば自分の悩みなんてどれほどちっぽけなことか。

 

「ははっ」

 

思いがけず笑いが込み上げてきた。

あれほどどんよりしていた心は今、澄み渡るように晴れている。

 

何かに一生懸命になること、か……。

俺にその何かを見つけられるだろうか。

 

いや、見つけられる。

きっと、必ず見つかる。

俺のしたことは変わらないし消えることはない。だがいつまでも過去のことを引っ張ってられない。俺にはまだ俺の身を案じてくれる素晴らしい友人達がいるのだから。その友人達を心配させるわけにはいかない。

 

心機一転して、帰路を駆ける。

触れる夜風の涼しさはゲームで汗をかいた俺には気持ちよく感じた。

 

止まっていた俺の時間は、ようやく少しずつだが動き始めた。

ここからが、俺のスタートだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




Q.あの少女はダリナンダイッタイ

A.いずれわかるさ、いずれな……


せっかく次の章に入ったので楽しい物も入れてみました。今までが暗かったので……。

悠が泣いたのは、多分ホームシック的なものもあるのでしょう。
彼も色々溜まってるみたいです。


次回、多分土下座します。


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