ハイスクールS×S  蒼天に羽ばたく翼   作:バルバトス諸島

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139話ということはイザク回ですね。マスロゴは出てきませんが、まあいいでしょう。

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第139話「中級悪魔昇格試験」

「ゼノヴィア、そこの抜出はここの文からよ」

 

「む、そこか。ありがとう」

 

オーフィスたちが来てから最初の休日も、テストに向けての俺たち学生の勉強は続く。今日は俺とゼノヴィアも兵藤家にお邪魔して、勉強会に参加している。テキストや参考書、教科書などを広げて俺たちはテストに向けて詰め込む。

 

「じーっ……」

 

学年が同じもの同士で固まって各々の苦手分野をフォローし合う中、その様子を部屋の片隅からお菓子をぽりぽり食べながらぼけーっと眺めるのはオーフィスだ。来て以来、ずっとこんな感じでごくまれに話しかけてくる以外は敵意を持つわけでもなく、ただ傍観に徹しているという。

 

この場にいない黒歌とルフェイは地下のプールで遊んでいるとか。こっちはテストで精神的な余裕があまりないというのに、そのお気楽っぷりが羨ましい限りだ。

 

「小猫ちゃん、大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ、ギャー君」

 

発情期の欲情を抑える塔城さんは兵藤と極力顔を合わせないようにしながら勉強会に混ざっている。俺と木場ももしかすると影響を及ぼすかもしれないという部長さんの考えから、兵藤と同様に顔を合わせたり会話しないようにしている。どうやらギャスパー君は男として認識されなかったようだ。

 

気丈に振舞ってはいるが、普段と比べてほのかに顔が赤い。体調は悪いようだが、二人は成績優秀と聞いているので特に中間テストにおいては問題はないだろう。

 

「くっそ…経済学と民俗学がやべえ…木場と朱乃さんはスラスラ解いてるってのに」

 

「あのお二人はイッセー様よりも悪魔歴が長いのですから仕方ありませんわ。悪魔と人間、価値観が違うのは当然のことですから違いを理解できなくてもなんとなくやりそうだと思うことも大事ですわ」

 

中級悪魔昇格試験のある三人は中間テストの勉強とは別に、悪魔社会の勉強もしている。木場と朱乃さんは難なく問題を解けている一方でまだ悪魔歴の浅い兵藤は中々に苦戦しているようだ。そんな彼をレイヴェルさんがマネージャーとして的確なアドバイスと教材選びでサポートしているといった感じだ。

 

どうにも話を又聞きした限り、覚えることが山のようにあるらしい。断絶したお家の悪魔と遭遇した時の保護だとか、各神話の情勢だとか、各御家ごとの領地の統治などその他もろもろ。人間界の影響で変わりつつはあるが根本的な文化やものの考え方などが違ったりするので、人間からの転生悪魔はそこが壁になるのだとか。悪魔に転生しなくてよかったとつくづく思う。

 

部室でも暗記カードを作ったりして元七十二柱の悪魔の名前の暗記に取り組んでいるのを見かけた。俺も夏の合宿で覚えたけど最近は時間が経って怪しくなってきた。グレモリーやシトリーなど俺と繋がりのある人の家はもちろん、因縁深いアンドロマリウスだけは絶対に忘れられないけどな。

 

各勢力の要人についての知識はあるものの、そこまで深堀した知識はないのであいつの助けになれないのが心苦しい。とにかく兵藤はもちろん、レイヴェルさんも頑張ってと心の中でエールを送る。

 

テキストの問題を解いていると、視界の端でアーシアさんがカップに紅茶を注ぐのが見えた。紅茶ならもう人数分出ているはずだが…。

 

そう思っていると、なんとそのカップを部屋の隅でボーっとしているオーフィスのもとへ持っていくのだった。

 

「アーシアさん…?」

 

「あ、あの…お茶ばかりなのもと思って、紅茶を持ってきました」

 

オーフィスはアーシアさんが持ってきたカップを静かに受け取ると、礼を言うこともなくただ無言で口づけた。それを見てにっこりとほほ笑んだアーシアさんがささっとこっちに戻ってくる。

 

「すごい…」

 

「アーシア、勇気あるな…」

 

禍の団のボスによく一人でお茶を出せたな。俺だったらびくびくするか警戒心マシマシになってそんなこととてもじゃないができそうにない。

 

「無表情ですけどそんなに怖い方ではない気がしまして…昨日もイリナさんがトランプに誘っていたので…」

 

「えぇ!?」

 

アーシアさんの言葉に驚く俺たちの視線が紫藤さんに集中した。ウロボロスとトランプで遊んだだと!?

 

「最強のドラゴンとトランプしたわ!私、勝っちゃった!」

 

「イリナは私よりも度胸があるな…」

 

「度胸と言うよりはコミュ力だな」

 

きゃぴきゃぴと喜ぶ紫藤さんを横目にゼノヴィアが苦笑いする。

 

学校のクラスでも関わったことない人はいないんじゃないかと言うくらいにいろんな人に話しかけることができるコミュ力お化けである彼女にはそう勇気を必要とするものでもなかったようだ。しかしトランプのルールも知ってたんだな。

 

「…無から生まれたドラゴン、だけど思ったよりも虚無といった感じではないね。伝承で語られるウロボロスとは微妙に違う」

 

「もしかすると、現世で過ごす中で色んな影響を受けたのかもしれませんわね」

 

そんなやり取りを眺める木場と朱乃さんはこれまでのオーフィスの様子を観察し、そう評した。

 

そもそもグレートレッドを倒して次元の狭間に戻りたいという明確な意思を持っている時点で完全な無とは言えないが…それ以外の興味関心がないという点ではまさしく無と言える。現世に出る前はこれ以上に虚無なドラゴンだったのだろうか。

 

「…なら、夢幻から生まれたグレートレッドはどんな奴なんだろうな」

 

オーフィスに相対する赤龍神帝グレートレッド。俺たちはまだ遠めにしか見たことがなく、コンタクトを取ったことがない。オーフィスや二天龍、龍王に知性があるようにかのドラゴンもそれを有しているのだろうか。

 

「夢幻というからには夢見がちなロマンティスト、なのかもしれないわ」

 

「あの図体でかぁ…」

 

一応オーフィスに並ぶ存在と言われているドラゴンがそんな癖の強い性格だったら衝撃だ。赤龍神帝といういかにも赤龍帝と関連性のある二つ名を持っているのだから、いずれは今回のオーフィスのように対話する時が来る…かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ついに訪れた昇格試験日。兵藤家の地下に集った俺たちオカ研メンバー+オーフィスたち来訪組は転移の魔方陣を前に言葉を交わす。

 

「いよいよか。頑張れよ、兵藤、木場」

 

「当たり前よ。合格できなきゃ皆に合わせる顔がない」

 

「僕もしっかり勉強してきたからね。自信はあるよ」

 

学生組は全員、いつもの制服姿に身を包んでいる。バアル戦でもゼノヴィアとアーシアさん以外は駒王学園の制服だったし、気づけばこれが俺たちの勝負服になっていた。

 

「朱乃さんも頑張ってくださいね、応援してます」

 

「ありがとう、私がこれまでに学んできた知識をぶつけていきますわ」

 

これから試験に向かう三人に健闘を祈る言葉をかけ、笑みを交わし合う。試験に向けて勉強する三人を間近で見てきただけにその頑張りが報われることを願うばかりだ。

 

夏休みは列車に乗って冥界に向かったが、今回は床に描かれた転移魔方陣から一気にジャンプするという。最初に試験を受ける三人とレイヴェルさんが試験会場に向かい、次に残った俺たちが会場近くのホテルに転移して試験の終わりを待つという予定だ。

 

試験会場は冥界のグラシャラボラス領にあるという。グラシャラボラスと言えばかつてサイラオーグと戦ってボコボコにされ、心が折れてしまったヤンキー悪魔のゼファードルを思い出す。以前は部長さんやディオドラと並んで若手の有力候補と目された彼は今頃何をしているだろう。

 

「最初は列車だったのに、今回は魔方陣か」

 

「なんだか風情がなくなってしまったな」

 

「仕方ないわ。前のように列車で冥界に行けばマスコミの大群に囲まれること間違いなしよ。特にイッセーの…こともあるから」

 

「リアス様の元婚約者だったお兄様にも取材が殺到しているそうですわ」

 

そうか…もう俺たちも有名人か。冥界での知名度の向上と言うのは人間界で暮らしていると中々に感じにくいのだが、もう夏休みでグレモリー領を観光したような気軽な外出はできないのだろうか。

 

バアル戦に出ていない俺も裏でのアルギスの襲撃が公表されたことで、サーゼクス様共々メディアの批判を浴びているらしい。批判といってもアルギスたちを撃退したということで俺への批判はわりと軽微な方だがサーゼクス様の方がどちらかというと特に対立する政治家の派閥からあるらしい。

 

有名人になるということのデメリットをここにきて思い知らされることになろうとは思わなかった。

 

ライザーもゼファードルと同じようにふさぎ込んでいたが、今ではすっかり立ち直り、試合前のグレモリーの控室にも顔を出して激励したと聞いている。部長さんの結婚をかけた一戦以来ご無沙汰だから、また会ってみたいな。

 

しかし、数日前の勉強会ぶりに会った兵藤達だがその中で一人、変化があったメンバーがいる。我らが『戦車』、塔城さんである。勉強会の時はどこか顔が赤く辛そうにしていたが今はそれ以前の健康そのものな様子を見せている。

 

「塔城さん、本当に大丈夫なのか?」

 

「はい、以前と全く変わらない体調です」

 

どうやら昨日、黒歌の術のおかげであっという間に発情期が収まったらしい。具体的に何をどうしたのかは本人も語っていないそうだが、とにかく体調が回復したなら万々歳だ。

 

「…元気に戻ったならいいか」

 

絶縁宣言されたにも関わらず妹を気に掛ける優しさを見せたと兵藤から聞いた。例え敵対しようと、家族という繋がりは容易に断てるものではない。現に俺も、未だに凛のことを気にかけている。

 

「…あれ、ギャスパーは?」

 

と、この場にロスヴァイセ先生以外にいない人物の存在に気付いてきょろきょろする兵藤。言われてみればギャスパー君だけいないな。

 

「あいつなら一足先に冥界の堕天使領にあるグリゴリの神器研究機関に行ったぜ。禁手を覚醒させるためにな」

 

「ギャー君、一人で行ったんですか?」

 

「そうだ、バアル戦があいつの心に堪えたそうでな。泣きながらオカ研の男子として、皆のために強くなりたいと懇願してきたよ」

 

「…そうですか」

 

「引きこもり脱出プログラムなんてやってた時と比べてあいつは強くなったよ。あの時のあいつならこんな決心はできなかった。今頃研究所で研究員の助けを借りながら神器と向き合っていることだろう」

 

北欧で防御魔法を学ぶことにしたロスヴァイセ先生同様、ギャスパー君も今後に向けて今のままではだめだと前進する決意をしたか。前々から基礎トレーニングを始めて禁手にできないか試していたようだが、いよいよ本格的な取り組みを始めたようだ。

 

臆病な彼の勇気ある決意に俺は深い感嘆の念を覚えた。ギャスパー君もこれまでの戦いを通じて、成長していたんだな。兵藤達同様、自分への挑戦を決めた彼を応援しよう。

 

和平会談では強制的とはいえ、広範囲に魔王様たちにも影響を与えかねないほどの時間停止能力を発揮していた。それを完全かつ制御可能なものに仕上げられたら相当頼もしい戦力になるに違いない。

 

曹操たちが時間を止められている間にハイパーオメガドライブでも叩きこんでやりたいものだ。まず間違いなく英雄眼魂をたくさん持っていることだろうし、さぞ爽快感抜群だろう。

 

「オーフィスと黒歌たちはどうするんですか?」

 

「にゃん?」

 

俺は見慣れぬ格好をしたオーフィスたちを一瞥して先生に尋ねる。

 

ここ最近、兵藤家にお邪魔した三人は変装用に気を感知されない特殊な素材のローブを着込み、サングラスをかけている。黒歌はその上猫耳や尻尾をしまい、自身の仙術の効果で普段の気の流れ、性質を変えるというさらに盤石なものにしているようだ。もちろん、ルフェイやオーフィスにも同様の処置を施している。

 

こんな格好をしているからにはこれから外出するということは容易に想像できるが、まさかこいつらも試験についていく気じゃ?

 

「俺たちと共にホテル行きだ。お前の試験が終わったら、一度サーゼクスのもとにオーフィスを連れていく。お前が行くなら来ると言っているのでな。だから試験が終わったら俺たちと合流してサーゼクスのところへ行くぞ」

 

「サーゼクス様のところですか?」

 

「そうだ、あいつにも会わせたいと思ってな。この対談が上手くいけば禍の団への蛇の供給を断ち、組織を崩壊させられるかもしれん。英雄派と旧魔王派、その他の派閥もオーフィスという繋がりを失い分散できる。この申し出をしてきたヴァーリには感謝しきれん」

 

アザゼル先生の次はサーゼクス様か。あの方もなんだかんだで優しいし、オーフィスの話を聞いてくれるだろう。いよいよ先生の目的が現実味を帯びてきたな。

 

オーフィスが組織を離反すれば連中はディオドラやシャルバのように蛇で強化されたり、曹操たちも禁手の実験で蛇を使うことができなくなる。和平会談で先生と戦ったカテレアも相当パワーアップしていたようだから先生の思惑通りに事が運べば相当戦局は有利になる。

 

しかし、今聞き捨てならぬ男の名前が…。

 

「ヴァーリの方から申し出が?」

 

あのヴァーリがオーフィスをこちらに寄こしたことに意外性を感じた。傍若無人なあいつが話し合いをしたいというオーフィスの意図を汲むような人を思いやる優しい行動に出るとは…さては変なもの食べたな。

 

会談でヴァーリが正面切って離反を宣言しておきながら、まだ奴とのパイプは生きているのか。普通に考えてみるとテロ組織のメンバーとの繋がりがあるということだから中々にまずい気がするが。

 

「ああ、何を考えているかは俺にもわからんが、何やら組織内がごたついているらしい。それを遠ざけるためじゃないかと考えているが…」

 

「なるほど…」

 

渡月橋でのルフェイの介入やバアル戦の時もヴァーリが曹操たちの動きを見張っているような伝言を残していたことから、同じ禍の団の組織でも両派閥の仲が険悪なのは知っている。

 

そもそもの話、禍の団は複数の勢力がオーフィスという世界最強の存在を頂点にまとまってできた組織だ。その成り立ち上、このような派閥の対立が起こるのも当然と言えるが、今になって肝心のボスが抜け出してくるのだからその乱れっぷりは相当なものと見た。

 

「もしかすると、オーフィスを隠そうとしたのかもな…脅威から」

 

「脅威?オーフィスにとって?」

 

三大勢力を含め多くの勢力から狙われてはいるものの、無限と言われる最強のドラゴンであるオーフィスからすれば気に掛けるほどでもないはずだ。そんな最強を脅かすものなどそうそうあるものではないが…。

 

「それでは、行きましょう」

 

話が終わると、いよいよ試験組が魔方陣の方へ進み出る。試験という難関に挑もうとするその姿を最後まで見届けようと俺たちホテル組は見送ろうとするが。

 

「待ってイッセー」

 

部長さんが一人、魔方陣に進む兵藤を呼び止めて駆け寄ると、すっと彼の頬にキスをした。

 

「!?」

 

「おまじないよ。必ず合格できるって信じてるからね」

 

突然の行動にびっくりする兵藤に微笑みかける部長さん。おうおう、いきなりキスだなんて盛り上がってるな。

 

「リアス…お、俺、絶対に合格します!合格したら…俺と、で、デートしてください!」

 

「もちろん。私、待ってるわ」

 

試験前の兵藤の、顔を赤くしての思いきった願いを部長さんは笑顔で受け入れる。見ているだけで伝わってくる二人のラブラブ感が初々しい。

 

「いいなぁ…そうだ、俺たちも中間テストが終わったらデートに行かないか?」

 

そんな二人に触発されて俺も思い立ったが吉日とゼノヴィアに提案してみる。

 

修学旅行で楽しめたのはいいが、その後はバアル戦、学園祭、そしてテストと予定に次ぐ予定でデートする余裕はなかったのだ。家で一緒に過ごすのもいいが、外出して街を巡りたいという気持ちもかねてからあった。ここいらでデートして、二人だけの思い出作りをしたい。

 

「ふふ、いいね。ここ最近ずっと忙しかったからね」

 

「本当か!?」

 

彼女は突然の提案に驚くことなく、むしろ嬉しそうに了承してくれた。よし、俄然やる気が出てきた。勉強の合間にプランを立てておくとしようか…!

 

「あらあら、二組揃って熱いわね」

 

「ったく、人前でいちゃつきやがって、若いなお前ら!」

 

堕天使の先生とそのハーフの朱乃さんに呆れ気味に笑われた。デートの約束ぐらいしたっていいだろ!俺たちテロリストと戦っているんだから、いつ死ぬかわからないんだよ!思い出ぐらい作っておきたいだろ!

 

そんなやり取りをしているうちにいよいよ時間が迫って来た。木場、朱乃さん、兵藤、そして彼をサポートするレイヴェルさんが魔方陣の中に足を踏み入れた。

 

「それじゃ、行ってきます!」

 

「頑張れよ、三人とも!レイヴェルさんも頼んだ!」

 

別れの言葉をかけるといよいよ四人の姿が転移の光に包まれ、消えた。あとは彼らの結果を待つのみだ。

 

「…さあて、俺たちも行きますか」

 

四人の転移を見届けて息をついた先生が魔方陣の紋様を軽くいじった。おそらく転移先を試験会場からホテルに変更したのだろう。

 

「行くぜ、お前ら」

 

俺たちも先に冥界へ向かった四人の後を追うように転移魔方陣の上に乗り、転移の光に身を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…着いたぜ」

 

転移した先はホテル内に作られた魔方陣転移用の部屋だった。ピカピカに磨かれた大理石の床や壁が鏡のように俺たちの姿をうすぼんやりと映す。

 

俺たちが飛んだ部屋以外にも同じ部屋がいくつもあり、転移魔方陣で遠方からホテルに来る客のためにあるのだとか。魔法の概念がある冥界ならではの設備だ。

 

部屋を出て廊下を少し歩くとロビーに出た。その内装の絢爛さからアグレアスほどではないにせよ、大きなホテルだということはすぐに理解できた。

 

「四人が帰ってきたらレストランで食事だ。それまで俺たちはホテルで待機する。外には…出ない方がいい。イッセーほどではないせよお前たちもバアル戦を経て立派な有名人だ。パパラッチに追い回されるかもしれんからな」

 

パパラッチは勘弁だな…。特にこの学生服だと目立つこと間違いなしだし、メディアに追いかけられること間違いなしじゃないか。ここは大人しく、皆と一緒にホテルで兵藤達を待つとしよう。

 




今回は特にそんなに変わりはないですね。次回から動き出します。

次回、「英雄派、再び」
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