ジーニアスにゴリラモンドと同じ即死機能がついてる……。
Count the eyecon!
現在、スペクターの使える眼魂は……
S.スペクター
3.ロビン(借)
4.ニュートン(借)
5.ビリー・ザ・キッド(借)
7.ベンケイ(借)
11.ツタンカーメン
12.ノブナガ
「……」
俺は見上げる、向こうは見下ろす形で両者がにらみ合う。
もう覚悟を決めた。
先輩が追い詰められ、アルジェントさんを封じられた時点で敗色は濃厚となった。
こうなった以上、俺一人で作成を完遂するしかない。
成功できる自信はない。
だがここでやらなければ兵藤に顔向けできない。
「貴様が助っ人か」
「ああ」
距離的には校舎裏の森、本校舎の屋根の上と大きく隔たりがあるが側頭部の『フランジクリスタル』のセンサー、向こうは悪魔の聴力でなんとか会話が成り立っている。
ライザーはフンと鼻を鳴らし続けた。
「こんな状況になって出てくるとは馬鹿だな、大人しくしていれば痛い目に合わずに済んだものを」
「そうだな、俺はバカだ」
友達がこんなになってから助けに入るなんて最低だ。
「でも、お前はもっとバカだよ」
「何?」
ばっと指指し言う。
「頭に来た状態の俺を最後まで残してしまったんだからな!!」
再びアローのグリップを握り、射る。
放たれた矢は途中火炎弾に打ち落とされた。
「ライザー様、ここは私に任せて『王』を」
今まで後ろに控えていたローブ姿の魔法使いがライザーに進言する。
「いや、今の状態のリアスのならいつでも倒せる。お前があの人間を倒してからでも遅くはないさ」
ライザーがそういって屋根の端に座り、足を組む。
「御意」
<BGM:闇の戦(仮面ライダーW)>
そのセリフを皮切りに魔法使いが悪魔の翼を広げ、前に出る。
杖を向け、火炎弾を放つ。
「っ!」
慌てて回避する。
ドゴンと音を立てて俺がさっきまでいた森が爆発で吹き飛んだ。
そのまま休む間も与えまいと火炎弾を連射する。
「ちぃ!」
降り注ぐ火炎弾を躱しながら運動場を駆ける。
着弾した火炎弾が爆炎を上げ、グラウンドに穴をあける。
『ヴァーダントフード』の効果で炎に紛れながら分身を生成する。
分身で撹乱しながら轟音と爆炎の中、ひたすら本校舎を目指して走る。
「うふふふっ!」
俺という獲物を狩る妖艶な笑い声が聞こえた。
一人、また一人と分身が爆発に消えていく。
時折こちらもアローで火炎弾を打ち落とす。
だが連射性に劣るアローモードでは全てを打ち落としきれず、近くに落ちた火炎弾の炎を浴びる。
「あちぃ!」
一瞬迎撃の手が緩み、直撃コースの火炎弾の接近を許してしまう。
「しまっ!」
直後、直撃を受ける。
「あああぁぁ!!」
衝撃と、高熱がスーツ越しに俺に凶暴なまでに食らいつく。
痛い、熱い。たまらず倒れこむ。
「はぁ…はぁ…それでもっ!!」
地を踏みしめ立ち上がる。
あいつは最後のその時まで戦い抜くと言った。
なら……
「俺が諦めていいわけないよなぁ!」
<BGM終了>
さらなる眼魂をドライバーに差し込む。
爆炎の中からパーカーゴーストが飛び出す。
「何っ!?」
相手の驚愕の声が聞こえた。
〔アーイ!バッチリミロー!バッチリミロー!〕
現れたパーカーゴーストの色は牛革の茶色。
レバーを引きパーカーゴーストを纏う。
〔カイガン!ビリー・ザ・キッド!百発百中!ズキューン!バキューン!〕
爆炎が霊力の余波に吹き飛ぶ。
中から姿を現したのは西洋のガンマンを思わせるシルエットを持つ仮面ライダースペクター ビリー・ザ・キッド魂。
パーカーの布地『ファンニングコート』は軽量かつ防弾性に優れ二の腕や脇には『ライトニングビュレット』が巻かれている。フード部の『ガンショットフード』は特殊な波動で迅速なターゲット捕捉と正確な射撃を可能にしフードに装着されたウェスタン調の帽子『クイックドロウハット』にはビリー・ザ・キッドの戦闘記録が保存されている。『ヴァリアスバイザー』にはリボルバーとマズルフラッシュの模様『フェイスリボルバー』が浮かび上がる。
<BGM:英雄(仮面ライダークウガ)>
ドライバーからガンガンセイバー ガンモードが召喚される。
さらに『バットクロック』が飛来し、『エアスライサーウィング』を閉じてガンモードに変形すると俺の手に収まる。
「乱れ打つぜ」
「はぁ!」
再び火炎弾を見舞う魔法使い。
数は9個か。
降り注ぐ火炎弾を俺は二丁の銃をクルクル回し…
「はっ!」
一発、二発、三発、四発、五発。
神速の早撃ちで放たれた銃弾が宙を駆け、火炎弾に飛び込む。
ドドドドドン!!
最小限の早撃ちだけですべて爆破せしめる。
弾丸がヒットしなかった火炎弾は誘爆した。
爆風で牛革のパーカーがなびいた。
「そんな!?」
「すげぇ……」
我ながら自分のスゴ技が信じられなかった。合宿で使った時は軽くしか使わなかったのでこのレベルの芸当ができるとは思わなかったからだ。
ロビンフッドの時も強く感じたが、ビリー・ザ・キッドのゴーストチェンジが一番強く自分の技量の向上を感じた。
ゴーストチェンジをするとき、頭に二種類の情報が流れる。
一つはそのフォームのスペックや能力に関する情報。
これは別のフォームにチェンジしたり変身解除しても頭の中に残る。
もう一つはそのフォームで使う武器や技に関する情報。
英雄達が生前磨き上げてきた武器の扱い方、技術等を一瞬にして習得し、己の物として思うが儘に使うことが出来る。
ただしこの情報が頭に残るのはそのフォームでいる間だけ。
例えばスペクターの状態でさっきのようなビリー・ザ・キッドの早撃ちはできない。
「くっ…まだ!」
魔法使いの杖がきらめき、火種が生まれ再び魔法が放たれようとした瞬間。
「ふっ!」
その火種を打ち抜く。
魔法は不発に終わり、暴発する。
暴発した魔法の爆発が魔法使いを飲み込んだ。
爆炎が晴れ中からこげて黒ずんだ魔法使いが姿を現した。
「が…は……!」
「最後の一撃をお見舞いしてやる」
バットクロックをガンガンセイバーと合体、銃口『ハイブラストバレル』がせり出しガンガンセイバー ライフルモードが完成する。
そのままドライバーにかざす。
〔ダイカイガン!ガンガンミナーガンガンミナー!〕
砲口に茶色の霊力が集まっていく。
さらにコウモリをイメージした形状のグラフィックが出現。
照準が敵に定まる。
「くっ、ライザー様の前で負けられない!」
向こうも負けじと杖を掲げ、特大の火炎弾を作り出す。
「なら、ここはひとつ勝負と洒落こむか」
霊力がフルチャージしたのを見て、トリガーを引く。
〔オメガインパクト!]
チャージされた霊力が大きな光弾となって発射される。
それと同時に向こうも魔力を込めて大きくした火炎弾を放った。
「っ!」
発射の反動でやや後ろにじりじりと下がった。
轟音を立てて光弾と火炎弾がぶつかり合う。
最初は拮抗しているように見えたがすぐに火炎弾が押され始めた。
そのまま一気に火炎弾を押し返し、光弾は一直線に魔法使いへと突き進んでいった。
「…申し訳ありません…ライザー様」
光弾は真っすぐ魔法使いへと激突し、大爆発を引き起こした。
『ライザー様の『女王』、リタイヤ』
「ふぃー」
<BGM終了>
勝利をおさめ、安堵の息をついたとき。
燃え盛る炎が俺に向かって飛来する。
「おっと!」
慌ててライフルの銃撃でそれを迎撃する。
「まさか、ユーベルーナに勝つとはな」
烈火の翼をはためかせ、不死鳥が運動場に舞い降りる。
崩れた前髪を払い、続ける。
「人間とは言え助っ人に呼ばれるだけの力はあるようだな」
「そりゃどうも」
俺が戦っている間に落ち着きを取り戻したらしくさっきのような烈火のごとき怒りは感じられない。
「ならばこちらも全力で行かせてもらおうかッ!!」
ゴウっと音を立て炎が爆ぜた。
ライザーの翼だけでなく全身が赤々と滾る炎に包まれた。
「行くぞ、人間っ!」
炎が眼前に迫る。
顔面に向けて突き出された拳を右腕で殴ってそらし、すかさず左手に持つバットクロックの銃撃を浴びせる。腹に穴が開くが燃え盛る炎が穴を埋め、元の状態に戻す。
「だめか!」
一瞬触れただけでもスーツ越しに感じる熱。
生身であればただでは済まなかったのは明らかだ。
左手で振り払うようにライザーの顔面を殴りつける。
よろめきながらもライザーは左手に蓄えた炎を炸裂させる。
「がはっ!?」
吹き飛ばされ転び、仮面の下で血を吐く。
至近距離の炎の一撃。胸が熱い。おそらくやけどしたのだろう。
スーツ越しにやけどさせる炎に舌を巻いた。
これがフェニックス。
不死身だけが彼の取り柄ではない。
「はぁ…はぁ…」
「さっきの一撃は中々力を込めたのだがな」
ふらふらしながらもなんとか立ち上がる。
向こうはまだ余力を残しているらしく首をこきこきと鳴らしていた。
ふと奴の顔を見て鼻血が流れているのを認めた。
(鼻血?)
不死身なのに鼻血。
そうか。
(ダメージは一応通っているのか!)
少しばかりだが希望は見えた。
一撃一撃を入れていくだけではすぐに帳消しにされてしまう。なら。
咄嗟に思いついたライザーを弱らせる作戦、その1。
ガンガンセイバーをドライバーにかざし、霊力をチャージし始める。
〔ダイカイガン!〕
同様にバットクロックもチャージを開始する。
くるくると二丁の銃を構え、トリガーを引く。
まずは再生する暇も与えない連続攻撃!
〔オメガシュート!〕
<BGM:FIGHT(機動戦士ガンダムOO)>
銃口に滾る霊力が高速で連射される。
空を切る無数の弾丸が凄まじい勢いでライザーに無数の穴をあけ爆発を起こす。
ドドドドと爆音が大気を揺らす。
「無駄だと学習しないのか?」
炎の中から声が聞こえた。
「そんなことは承知の上っ!」
爆発が消えるよりも素早く眼魂を変えゴーストチェンジする。
〔カイガン!ノブナガ!我の生き様!桶狭間!〕
紫色を基に金色を差し色に使ったノブナガ魂。
召喚されたガンガンハンドを先と同じ様にドライバーにかざす。
〔ダイカイガン!ガンガンミロー!ガンガンミロー!〕
周囲にガンモードの幻影が大量に顕現する。
ずらりと規則正しく並び、そのどれもが銃口に霊力の光をともしている。
「Fire!」
〔オメガスパーク!〕
引き金を引いた瞬間、銃撃が一斉に放たれる。
晴れぬ爆発の上にさらに銃撃が飛び込み、爆発を起こした。
今度は大気だけでなく地面も揺れた。
「何度言ったらわかるのだ!貴様の攻撃はフェニックスの不死の前には無力!!」
奴の言葉に耳を貸さず次の段階へ移る。
新たに取り出した眼魂を差し込み、青いダウンジャケットのパーカーゴーストが出現した。
素早くレバーを引き、パーカーゴーストを着る。
〔カイガン!ニュートン!リンゴが落下!引き寄せまっか!〕
仮面ライダースペクター ニュートン魂。
青いパーカーの布地『グラビテーションコート』に搭載された重力制御装置は自身や周囲の物体にかかる重力をコントロールし、腕部の装置『フォースアンプリファー』は両腕の球状のグローブに『フォースフィールド』の形成に必要なエネルギーを供給する。
『ディスカバリーフード』は重力、エネルギーの変化を観測し、顔の『ヴァリアスバイザー』には落下するリンゴの模様『フェイスフォールアップル』が浮かび上がっている。
おもむろに左手を突きだし、球状のグローブ『アトラクショングローブ』を起動させる。瞬間、『フォースフィールド』が形成。
引力をつかさどるフィールドが、爆発を消し中にいたライザーを俺に向けて引き寄せ始める。
「な、なんだこれは…引き寄せられて!?」
そうはさせまいと踏ん張るライザー。
しかし抵抗もむなしく一瞬フワッと浮くと真っすぐに勢いよく引き寄せられてしまう。
今度は左手を引っ込め右手を突き出す。『リパルショングローブ』が起動し斥力をつかさどる『フォースフィールド』が形成される。
「それっ」
「ぬあっ!!」
勢いよく引き寄せられていたライザーが勢いよく吹っ飛ばされた。
校舎の壁に叩きつけられる。
「まだまだぁ!」
「ぐあっ!」
再び引き寄せ、吹っ飛ばす。
初撃では大きくヒビが入っただけだった壁が今度こそガラガラと音を立てて破壊された。
まだ終わらない。
引き寄せ、飛ばし、引き寄せ、飛ばし、引き寄せ飛ばす。
「ぐっ…がっ!」
何度も校舎内の扉やら壁に叩きつけられついに血反吐を吐いた。
間違いなく効いている。
「先輩!兵藤を連れて校舎から離れてください!!」
大声でそう指示し、ドライバーのレバーを引く。
〔ダイカイガン!ニュートン!〕
全身の霊力が一気に増幅し両手のグローブに集中する。
先輩が翼を広げて退避したのを見計らって右手を地面に当てる。
ゴゴゴゴ…
大地が突然震動し始める。
すると、校舎がガラガラと音を立ててゆっくりと浮き始めた。
振動に窓ガラスが割れていくのが見えた。
「何だと!?」
ライザーもあまりの光景にただ驚愕の声を出すほかなかった。
そのまま校舎を宙に静止させると、運動場に倒れるライザーに斥力の右手を向けた。
〔オメガドライブ!〕
斥力を一気に解放し今まで以上の猛烈なスピードでライザーが吹っ飛んだ。
同時に宙に浮かせていた校舎が斥力を失い落下を始める。
「ぶっ潰れろぉ!」
「!!」
自分の周囲が突然暗くなったことに気付いたライザーが上空を見上げた瞬間にはすでに校舎が眼前に迫り、
ドォーーーン!!
激突しとてつもない爆音と爆風を巻き上げた。猛烈な風がすぐさま襲いかかった。
「ぐぅぅ……!!」
立っているのがやっとの状態。視界は舞い上がった土煙で完全に塞がれた。
それをこらえること暫し。
〈BGM終了〉
「……これはひどい」
眼前に広がる光景。
レプリカとは言え普段通う学舎が大きな瓦礫の山と化していた。
自分で言うのもなんだがこれはひどい。
「紀伊国君!」
先輩が紅髪を揺らしながら隣に着地する。
…兵藤がお姫様抱っこされてる。普通は逆だろう。だが状況が状況だし背に背負っていたら飛ぶのに邪魔になる。
「イッセーを助けてくれてありがとう。あなた本当にすごいわね」
「いいんです。俺はもっと早く助けに入るべきだった」
もっと早く介入すれば兵藤をこんな目に合わせることはなかった。
その後悔が俺の胸中に渦を巻く。
「…それより、ライザーはどこです?アナウンスが流れないということはまだ……」
「そうね。不死身とはいえここまでされたら流石のライザーもただでは済まないでしょうね」
先輩が兵藤を横たわらせ、ライザーの捜索を開始する。
ガジェット達も総動員させてことに当たる。
「…俺を見くびった結果がこれか、ざまあないな」
呟くと突然瓦礫の山の一点が動いた。
その中から現れたのは……
「はぁ……はぁ……貴様……」
ライザー・フェニックス。
金髪はボサボサになり、勇ましい顔立ちが苦痛に歪み、整った服はボロボロ。
全身血塗れの状態だった。
そんな状態で立ち上がるが、すぐに膝をついた。
「ライザー…!」
「先輩、例の作戦を完遂します。念のため足止めをお願いします」
「わかったわ」
先輩が両手に紅い魔力を滾らせる。
が、しぼむ風船の如く小さくなっていき、しまいには消えてしまった。
「魔力切れ…!」
〔カイガン!ツタンカーメン!ピラミッドは三角!王家の資格!〕
その間にツタンカーメン魂にゴーストチェンジし鎌をドライバーにかざす。
〔ダイカイガン!ガンガンミロー!ガンガンミロー!〕
きらめく刃が青い霊力を纏う。
「これで終わりだぁぁ!!」
鎌を振るうその瞬間。
空から何かが飛来する。
「兄様にこれ以上手出しはさせません!!」
「レイヴェル!」
炎の翼を生やした金髪のドレス姿の少女が立ちはだかる。
おそらく残りの『僧侶』か。
それを見た一瞬、今はもう思い出の中にしか存在しない人物と顔が被って見えた。
「凛……」
昂っていた戦意が一瞬鈍った。
「どけレイヴェル!!」
「きゃあっ!」
少女の後ろで片膝をついていたライザーが出し抜けに立ち上がり、少女をはねのけた。
「レイヴェルに…」
燃え盛る拳を構え、真っすぐに突き出した。
「手出しはさせんっ!!」
「ッ……!!」
拳打が俺の腹に深く突き刺さる。えぐるような激痛と灼熱が腹に食らいついた。
衝撃に視界と意識がぐらつく。
「ぬうっ!!」
炎の拳を振りぬき、真っすぐに吹っ飛ばされる。
何度かバウンドしたのち大の字になって倒れこんだ。
意識が、遠のく。
そして視界が暗くなって……
「か…ぁ……」
〔オヤスミー〕
『リアス様の『戦車』、リタイヤ』
最後に聞いたのは自身の敗北を伝えるアナウンスだった。
ニュートンマジやべぇ(語彙力)
レーティングゲーム、原作を見直したりアニメを見直したりスペクターの設定を見直したりと大変でしたが書いててすごく楽しかったです。
国際大会編までやってみたいですね。
その時はどんなメンバーになるのか。
次回、第二章最終回。