Count the eyecon!
現在、スペクターの使える眼魂は……
S.スペクター
11.ツタンカーメン
12.ノブナガ
その他眼魂は返却。
「…負けた」
何度目になるだろうか。夜の自室に呟いた声が響く。
あの後俺は医務室に転移され治療を受けた。
そうして目を覚ましたら、同じく治療を受けていた塔城さんにゲームの敗北を知らされた。
あの時こうしていたらと幾つものIFが脳内に浮かび上がる。
あの時こうしていたら、もっと優位に立ち回れたかもしれない、リタイヤする仲間の数を減らせたかもしれない。
何度そう思えど結果は変わらない。だが無駄だとわかっていてもそうしてしまう。
それほど後悔は根強いものだった。
ベッドに横になり、両手を組んでその上に頭をのせる俺は無意味に天井を眺める。
今頃先輩はライザーとの婚約パーティーにいるのだろう。
望まぬ結果、望まぬ結婚。
兵藤は今、何を思っているだろうか。
きっと俺以上に己の無力さと後悔に苛まれているに違いない。
あいつが一番先輩の身を心配していたから。
その時、部屋の隅に魔方陣が展開する。
光が弾け、そこに現れたのは意外な人物。
「夜分遅くに失礼いたします」
恭しく頭を下げる、メイドのグレイフィアさんだった。
「…確か、先輩の家のメイドさんなんですよね?こんなところにいていいんですか?」
ゲームも終わり、俺と関わる理由はないと思っていたのだが。
「ここに来ているのはもっと上の方からの命令です」
「上?」
思わぬ返答に質問を重ねる。
「ええ、魔王様です」
「え」
さらに続く思わぬ返答に今度はガタっと音を立ててベッドから立ち上がる。
「魔王ルシファー様があなたと直接お話がしたいので連れて来てほしい、という命令です」
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「ここです」
自室から魔方陣で転移した先は西洋調の大きな建物、その中にある扉の前だった。
近くに窓がなく外観は見ていないが廊下の内装、天井の高さ、そして広さからしてそうなのだと推測した。
グレイフィアさんが扉をノックすると中から「入りたまえ」という声が聞こえ、それからゆっくりドアを開けた。
そこはベランダ付きの豪華な部屋。いかにも高価な絨毯、ソファ、絵画などのインテリアがここはVIP待遇の者のための部屋であることを思わせる。
そんな部屋の奥の窓から外を眺める人物がこっちへ振り向く。
荘厳なローブを身に纏う紅髪の男。整った顔立ちとあいまって悪魔的な魅力を放つ。
あの髪と同じ色をした髪の持ち主を俺は知っている。
「初めましてだね、紀伊国悠君。私はサーゼクス・ルシファー。魔王をやっている」
こちらに歩み寄り、手を差し出した。向こうは穏やかな笑みを浮かべる。俺はそれに緊張しながらも握手で応じる。
「ど、どうも……」
「ははっ、そう緊張しなくてもいい。とりあえずはそこのソファに腰掛けてくれ」
言葉に甘えて、目をぱちくりさせながら座る。
……なんか俺が思ってたイメージと全然違うぞ。ちょっと変な態度とるだけで直ぐ首をはねるようなめちゃくちゃ怖い人だと思っていたのだが。あと声があの人じゃないか。「バグルアップ!」とか「今こそ時は極まれり!」とかいう人だ。
「まずは一言、礼を言わせてくれ」
「礼、ですか」
グレイフィアさんがソーサーに乗せたカップを持ってくる。
ルシファーさんはカップに入った紅茶を口につけて続ける。
「ああ、先の一戦観させて貰ったよ。リアスを助けてくれてありがとう」
「…いえ、結果的には負けてしまいましたし、助けたというにはとても……」
こちらも紅茶を飲み、緊張で渇いた喉を潤す。
本当に先輩の兄さんって魔王だったんだな。
俺の謙遜にルシファーさんは疑問をぶつける。
「リアスの結婚の事を気にしているのかい?」
「はい、俺以上に兵藤がショックを受けるでしょうし……」
俺以上に先輩の身を案じていた兵藤だ。あいつのショックは計り知れない。
「ふふ、その事については心配ない。直に楽しいことが起こる」
「…?」
楽しいこと?
それについて聞こうとする前に話題は変えられた。
「もしよければリアスの眷属になってはくれないだろうか?これからも君の力を役立ててほしい」
魔王からの頼み。俺は慎重に言葉を選び否の意志を示す。
「あ、あの…ゲームの時はああでしたけど、本当は戦いたくないんです。俺の力が人を傷つけ、あまつさえ殺してしまう。命の責任を俺はもう背負いきれません」
魔王の前で戦いたくないとか何言ってるんだと言われそうだが、下手に嘘をついたらそれこそ大変な目に合いそうだ。だから俺は本心を話すことにした。
「力、か」
一呼吸置いてルシファーさんは俺に訊ねる。
「紀伊国君、君は自分の力と向き合ったことはあるか?」
「力と向き合う……」
その質問に俺はすぐ答えを返すことが出来なかった。
「そうだ、力にはそれ相応の責任というものが伴う。私は生まれ持った強大な力の責任を感じ、それを戦うだけでなく皆の役にたてようと思い魔王になった」
それを語るルシファーさんの声には重みがあった。魔王としての責任と覚悟という他者には推し量ることのできないほど深く、強い重さ。
「力そのものに善悪はない。大事なのはそれをどう使うかだ。私には君が自分の力に怯えているように見える」
「俺が怯えている?」
ルシファーさんの言葉に疑問で返してしまう。
俺が怯えている、か。言われてみればそうだったかもしれない。憧れた力で敵を殺し、それが自分にとって過ぎたものではないかと思うようになってしまった。俺は自分の力に怯えて逃げていたのだ。
「…そっか、ようやくわかりました」
「…」
「…俺は怖かったんです。この力で相手を傷つければ傷つけるほど大切な物を失うような気がして、大好きな日常からどんどん遠ざかっていくような気がしてたんです」
「そうか…」
うつむき気味に弱々しく、胸のつっかえを吐き出すような声で自分の思いを紡いだ。
「大丈夫だ。君が君の意志をしっかり持っている限り、君の大切なものは失われない。君の優しさもね」
俺の吐露をルシファーさんは優しく包み込むような声で受け止めてくれた。
「君の力は壊すだけじゃない。君の大切なものを守るためにも使えるはずだ。そのことをよく覚えておいてほしい」
守るための力。俺にそのために力を使うことが出来るだろうか。
「…ふふっ」
「何かおかしなことでもあったかい?」
思わず出てしまった笑いの訳をルシファーさんが訊ねた。
「いや、イメージと全然違う本当に優しい魔王さんだなと思って」
「ハハハ!よくそう言われるよ。優しいと言われて悪い気はしないね」
朗らかに笑って見せるルシファーさん。
「ありがとうございます。色々とためになりました」
「ああ。じっくり考えて、君だけの『答え』を見つけてくれ」
話が一段落した所で耳に小型の魔方陣を展開し、何かの連絡を受けたグレイフィアさんがルシファーさんに報告する。
「サーゼクス様、パーティー会場で動きがあったそうです」
「そうか」
ルシファーさんが立ち上がると、俺に言葉を投げ掛けた。
「折角だ、君もついてくるといい」
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コツコツという足音が廊下に響く。
(やべぇ……魔王と一緒に歩いてるよ…)
こんなことになるなんて前世では考えたこともなかった。
というか誰が考えつくだろうか。
一際豪華な装飾の施された扉の前で立ち止まった。獣の彫り物が目を引く扉だ。
扉越しに金属がぶつかり合う音や打撃音、叫び声が聞こえてくる。
……悪魔のパーティー、怖すぎる。
そんな音を気にすることなく堂々とルシファーさんが開ける。
パーティー会場の様子は着飾った大勢の悪魔が談笑…ではなく鎧を着た衛兵が誰かと戦い、貴族の集まるであろうこの場には似合わぬ学生服を着た兵藤が会場の注目を集めているというものだった。
よく見れば衛兵と戦ってるのって姫島先輩達だ。
荒れた会場にいるざわつく貴族たちの視線は今度はルシファーさんに向けられた。
「サ、サーゼクス様!今すぐ彼を追い出しますので」
「彼は私が余興に呼んだのですよ」
「サーゼクス様!?」
驚く貴族たちの視線は次に俺に向けられる。
「な、何故人間がサーゼクス様と!?」
「…どうも」
貴族たちに軽く会釈する。
皆が俺を見てる。兵藤と同レベルに場違い感がすごい。早く帰りたい…。
「紀伊国ぃ!?お前も来たのかよ!!」
「おう兵藤。お前と同じでルシファーさんに呼ばれたんだよ」
「何だと!?」
兵藤に軽く手を振り反応を返す。
俺の言葉に驚いたのは兵藤だけでなく貴族たちもだった。
「サーゼクス様!なぜこのような者たちを!!」
「リアスの助っ人をしてくれた紀伊国君とは話をしてみたくて、兵藤一誠君にはドラゴンの力を見せてほしくて呼んだのですよ」
ルシファーさんは皆に問うた。
「婚約パーティーに参加の皆様、ここはひとつ余興としてドラゴン対フェニックスの戦いを行うというのはどうだろうか?」
再び貴族たちがざわつき始め、眉をひそめたライザーが前に出る。
以前のようなスーツ姿ではなくタキシード姿だ。
「もしやサーゼクス様は先のゲームに不満がおありで?」
「いやいや、先のゲームは素晴らしいものだったよ。ゲーム経験の豊富な君を相手にするリアスには少しハンデがあったとは思うがね」
赤いドレスに身を包むグレモリー先輩に視線をやり、続ける。
「私はかわいい妹の晴れ舞台を素晴らしいものにしたい。それを盛り上げるのに伝説の生物同士の戦いに勝るものはないと思うのだよ」
ルシファーさんが皆を見渡す。
「何か異議のあるものはいるかね?」
皆が静まり返る。誰も提案に反対するものはいなかった。
「皆の了承は得た。あとは君たち次第だ」
「…わかりました。このライザーが身を固める前の最後の炎をお見せするとしましょう!」
戦意を滾らせるライザー。ルシファーさんが兵藤に向き直る。
「兵藤一誠君。君が勝てば望むものをあげよう。大金、美女、爵位…なんでもいい。君は何を望む?」
迷うことなく、兵藤は答えた。
「部長を、リアス・グレモリー様を返してください」
「決まりだね。グレイフィア、転移の準備を」
「はい」
兵藤の正直な答えにルシファーさんは満足げに口角を上げた。
今まで隣に控えていたグレイフィアさんが前に出て魔方陣を展開する。
会場の中央に用意された魔方陣に両者が足を踏み入れる。
兵藤が先輩の方へ振り向いた。
「部長!必ず勝ってきます!」
そういって、転移の光に消えていった。
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「今日は夜分遅くに呼び出してすまなかったね」
夜風に髪をなびかせながらルシファーさんが言った。
パーティー会場のある建物のベランダ。そこで俺はグレイフィアさんの帰りの転移用魔方陣の完成を待っていた。
決闘は兵藤の勝利に終わった。
開幕に兵藤がかましたのは神器の極致、『禁手』だった。
歴史上でもそれに目覚めた者はほとんどいないという、神器をパワーアップさせるシステム。神器でも強力な神滅具の禁手は脅威となるだろう。
だが目覚めて1か月ちょっとの兵藤がその力を振るえるのは10秒間だけ。しかも籠手に宿る伝説のドラゴンに左腕を差し出してだ。
その間ライザーと互角に渡り合い、悪魔でなくドラゴンの腕となった左手に聖水と十字架の効果を合わせての打撃。不死鳥といえども悪魔である以上、聖なる力には抗えずそれが決定打となり、不死鳥を沈める結果に至った。
「君は冥界は初めてかい?」
「冥界?……あ、そっか」
先輩は悪魔と堕天使は冥界に住んでいると言っていた。だとすれば悪魔の名家の婚約パーティーが行われるこの場所が冥界でないはずがない。
改めてベランダから外の景色を見渡す。夜なので暗いが、ポツポツと街につく明かりが照らす様相は中世ヨーロッパのような煉瓦造りの街だった。
「こういうのを見るの、すごい新鮮に感じます」
「冥界は魔法や魔力があるぶん人間ほど機械の技術は使われていないからね」
ルシファーさんが手元に小型の魔方陣を展開し、何かを召喚する。
「紀伊国君、これは土産だ」
そう言って手渡されたのは見慣れたシルエットを持つ群青色のアイテム。
「英雄眼魂…」
「君の『答え』に役立ててくれると嬉しいよ」
優しく微笑むルシファーさん。もうこの人には頭が上がらないな。
「転移の準備が整いました」
「そうか、お別れの時間だね」
魔方陣へと歩を進め、ルシファーさんとグレイフィアさんに向き直る。
そして深々と頭を下げた。
「今日はありがとうございました。ルシファーさんの言う『答え』、きっと見つけてみせます」
精一杯の感謝の言葉。それにルシファーさんとグレイフィアさんは優しく微笑んだ。
「次に会うときは、ルシファーさんではなくサーゼクスさんと呼んでくれ」
「はい!」
宙にフワッと浮く感覚。視界が白く染まり、俺は冥界から姿を消した。
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視界から白が消えるとそこには変わらぬ自室の光景があった。
綺麗に本が収められた本棚、解きかけの教材が置かれた勉強机。
外からは虫の声が聞こえてくる。
ふと兵藤の決闘を見ていたときのことを思い出した。
『ゲームの最後の時も、このパーティーの時もお前は部長を泣かせた!!お前を殴る理由はそれで十分だッ!!!』
『禁手』の効果が切れ、元の制服姿を晒す兵藤が拳を構える。
十字架を握る籠手に聖水をかけて能力を発動して聖なる力を倍増させる。
ライザーは戦いの最中、兵藤が籠手の力で倍増させた聖水をかけられ大ダメージを受けていた。
息も絶え絶えのライザーに渾身の拳打を打ち込んだ。
『紀伊国君、今の彼の姿こそ何かを守りたいという思いだ』
『守る…』
どれほど炎に焼かれようとも、殴られようとも一歩も引かなかったその姿。
その姿に会場の誰もが目を奪われている。
『ああ。ある意味、君が求める『答え』の一つかもしれない。その目に焼き付けておくといい』
「俺もあいつみたいに守れるのかな」
大切なものを、あいつのように一生懸命に守ることができるだろうか。
少しだが、俺はあいつの一生懸命な姿に憧れた。変態でバカなのにあいつは愚直で諦めない奴だ。俺もあいつのようにこの日常を…
「…喉が渇いたな」
そう言って扉を開けて、廊下に出る。
たまたま窓から外を眺めると家の駐車場に見知らぬ影を見かける。
「…なんだあれ」
気になる俺は階段を急いで下り、玄関を開けて確認しに駐車場に向かう。
涼し気な夜風が吹き付ける。
街灯が駐車場を照らし出し、その正体を明らかにした。
そこで見かけた影の正体は群青色のバイクだった。
フロントカウルには二本の角と随所に散りばめられた鎖の装飾。
俺はこのバイクを知っている。
「マシンフーディー……!」
それがこのバイクの名前。
特撮ドラマ『仮面ライダーゴースト』にて仮面ライダースペクターの愛車だったバイク。
「やっぱかっこいいな!」
ライダーのバイクなんて生で初めて見た。
その感動に夜なのに興奮した。
ちょっと乗ってみるかと思いバイクに跨がる。
「あ」
その時気づいてしまったのだ。自分が今大事なものを持っていないということに。
「俺、バイクの免許持ってない……」
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ここは悠達が暮らす世界から限りなく遠く限りなく近い空間にポツンと存在する部屋。
内装は一見ただの庶民的な家の物と変わらないように見えるが随所にはオーバーテクノロジーが使われており、その中に存在する部屋のいくつかは近未来的な内装を持っている。
そしてその部屋の一つに通ずるドアをサイバースーツを身にまとう青髪の少女が開ける。
「──様、只今帰還しました」
「──か、ご苦労じゃったな」
コンピューターと向き合って作業していた銀髪の少女が作業を中断し、顔を青髪の少女へと向ける。
「して、収穫は?」
「ありませんでした。申し訳ありません、私の力が及ばないばかりに……」
心苦しい表情で青髪の少女が詫びる。
「気にするな。悪いのはハズレの情報を掴んだ妾じゃ。元より簡単に見つかる代物ではないことくらい分かっておる」
立ち上がると部屋の中央にあるテーブルに移動し腰かける。
顎に手を当てて呟く。
「七枚全て、最低『憤怒』の一枚は破壊することがあやつの協力の条件……」
ティーポットを手に取りカップに紅茶を注ぎ、口をつける。
「全く、一体何処に隠したのじゃ。面倒なものを作ってくれたのう。旧魔王達め」
忌々し気に吐く。
「それにしても最近のあやつはどうにも急いている節があるな。まあ残り1年を切って1枚も見つからないのだから当然か」
ため息をついて続ける。
「じゃが妾達が真に仇なすべき敵はそれではないということを改めて教えるべきじゃな」
もうひとつのカップに少女が紅茶を注ぎ、それを青髪の少女が静かに口に運ぶ。
「──様、今日の夕飯は何ですか?」
「今日はパエリアじゃ、既にできておるから皿に盛りつけるといい」
そう言われた青髪の少女はややうれしそうな足取りでキッチンへと歩いていく。
「さて……」
残った銀髪の少女は宙にスクリーンを出現させ、操作するとある映像が流れる。
『カイガン!ニュートン!リンゴが落下!引き寄せまっか!』
『それっ』
『ぶっ潰れろォ!』
先日行われたグレモリー対フェニックスの一戦。
それを見ながら呟いた。
「紀伊国悠、おぬしはもう戦いから逃げることはできん。運命が、否が応でもおぬしを戦いへと誘うのじゃからな」
サーゼクスを書いているとだんだん穏やかな気分になってくる。
サーゼクスが渡した眼魂は一体何でしょうね?(棒)
ライザーとイッセーの戦いはカット。
特に介入するわけでもないので。
次回から第三章に入ります。
お待たせしました、戦士胎動編の最終章です。
悠の「答え」やヒロインを明かしたりと内容がてんこ盛りの章になっています。
お楽しみに!
「君は確か…」
メガネ使いは惹かれあう。
「僕はエクスカリバーを許さない」
騎士の復讐が始まる。
「戦え!紀伊国悠ッ!!」
少女の叱咤。
そして青年の覚悟。
「俺は…『仮面ライダースペクター』だ!!」
戦士胎動編 第三章 月光校庭のエクスカリバー