ハイスクールS×S  蒼天に羽ばたく翼   作:バルバトス諸島

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グレモリー眷属とシトリー眷属の見せ場です。

ウルズハントの端白星の真名がマルコシアスらしいのでこっちでも出してみようかと思ったらマルコシアス家が断絶してるので出しにくい件。

Count the eyecon!
現在、スペクターの使える眼魂は…
S.スペクター
1.ムサシ
3.ロビン
5.ビリーザキッド
7.ベンケイ
11.ツタンカーメン
13.フーディーニ


第48話 「ネクロム始動」

「くそっ!」

 

ゼノヴィアは舌打ちしながらもガンマイザーの攻撃を捌いていた。

 

数ある聖剣の中でもトップクラスと名高いデュランダルの使い手、それと生まれながらにして驚異的な聖剣との適合体質を持っていた彼女はデュランダルに絶対の自信を抱いていた。

 

『どんな悪魔や吸血鬼が相手だろうとこのデュランダルがあれば葬り去れる』

 

『この絶対的な力があれば主の剣であり続けることが出来る』

 

彼女はこの自信をデュランダルに乗せて振るい、数々の吸血鬼や魔物、悪魔を葬ってきた。

 

だがコカビエルとの戦いでは自分の力量不足のためコカビエルに通じず、さらには精神的に大きなショックを受け戦うどころでなくなってしまいその自信は揺らいだ。

 

しかし、つい最近までの修行でデュランダルを見つめ直し、威力向上に重きを置いた制御に励むことで揺らいだ自信は持ち直し、デュランダル使いとして尊敬するヴァスコ・ストラーダ猊下に一歩近づいたと思っていた。

 

だがしかし、現実はそう甘くはなかった。今こうして多彩な技を放つガンマイザー、そして無駄な被害を出してしまうためあまり大技を使えないという環境で彼女の持ち味は殺されてしまった。

 

「足元は滑るし飛べば雷に打たれる…!」

 

今、ガンマイザーを中心にして床が凍り付き足元が滑るため地に足を付けての戦闘は厳しいものになっている。だからと翼を生やして空中から攻撃を仕掛けようとすれば頭上から雷が降り注ぎ、大雨が寒さで体力を奪う。

 

そして頭上に展開する雲が動きを見せた。

 

ぽつぽつ。

 

雨ではない、ましてや雪でもない。

 

テニスボール並みの大きさの氷の塊が雨のようにとめどなく降り注いできた。

 

「なんだ!?痛いっ!?」

 

氷の塊が彼女の腕に直撃する。

 

「雹ですわ!ゼノヴィアちゃん、防御して!」

 

朱乃は咄嗟に防御魔方陣を展開して降り注ぐ雹を防ぎ始める。

それに応じてすぐさまゼノヴィアもデュランダルで防御する。

 

「ッ…!イタリアでもこんな大きさの雹は降らないぞ!」

 

雹は大きさによっては車を容易にへこませ、人の頭部に直撃すれば死傷者すら出すものである。

人間と比べて頑丈な悪魔といえど連続して直撃を受ければただでは済まない。

 

「きゃっ!」

 

魔方陣の防御範囲を抜けて雹の一つが朱乃の額をかすめる。

次第に雹の降る勢いが増していき、広げた翼が大きな雹に打たれていく。

 

「つっ!」

 

「ああっ!」

 

悪魔の翼にも痛覚神経は存在する。何度も雹の直撃を受け痛みと衝撃に耐えかねついには墜落した。

 

雹はなお、降り続ける。落下して隙を見せる二人目掛けて。

 

「しまっ…!」

 

「炎の聖魔剣よ!」

 

突然、猛炎を乗せた一太刀が二人目掛けて降る雹を一斉に払い溶かす。続けて幾つもの炎の斬撃が続く雹を溶かしつくしていく。

 

「風の聖魔剣!」

 

最後に烈風の刃が雲に向かって飛んでいき、戦場を上空から支配するガンマイザーの雲を一息にて吹き払った。

 

「これは…!」

 

突然の出来事に驚く二人の前に現れる男が一人。

 

「ごめん!待たせたね」

 

やや血が滲んだ端正な顔を見せる、現状唯一無二の聖魔剣の使い手、木場裕斗。

 

「木場、『騎士』なのに遅いぞ!」

 

頼もしい仲間の登場にニヤリと笑って見せるゼノヴィア。同じくガンマイザーに苦戦していた朱乃も希望にほおを緩めた。

 

「…随分手こずってるみたいだね」

 

「ええ、敵の放つ雷は私の『雷』と互角の威力…」

 

「奴の気象攻撃が厄介で接近戦に持ち込めん」

 

それぞれ状況を整理し、このメンバーで如何に攻め込むかを考え始める。

 

「…やむを得ませんわ」

 

一人朱乃が悪魔の翼を広げて、飛び立つ。

 

「悔しいけどアザゼルの言う通りね、本当ならイッセー君の前で使おうと思っていたのに…」

 

幾度も顧問たるアザゼルから今の自分について厳しい言葉を投げられてきた。彼の言うことはもっともで、それを素直に受け入れない自分に問題があることはわかっている。だがそれでも、あの力を認めたくない。

 

しかしもし忌々しい自分の翼を受け入れてくれた彼の前でなら、こんな自分のことを好きだといい、尽くすべきだと決めた彼の前でなら鎖にがんじがらめになった今の自分でも一歩前に進めるのではないか。そう思ったからこそ、この技を編み出すことにしたのだ。

 

その言葉と同時に両手に滾らせる雷が変化を見せる。

 

「これを使う以上は、絶対に倒して見せますわ」

 

決して自分の力を受け入れたわけではない。今でもこの力に強い嫌悪感を感じる。

 

…だが、そのプライドで仲間を危機にさらすわけにはいかない。もしそれを知ればきっと彼も悲しむだろう。

だから今、ここで使う。

 

苛立ち交じりの絶対の決意に煌めく瞳がガンマイザーを射抜いた。

 

そっと手を掲げる。天を指す指がバチバチと放電し始める。いつもの雷がやや白みがかった色合いに変化した。

 

「これは雷じゃない…雷に堕天使の光が乗った雷光だ!」

 

これこそ朱乃の修行の成果、『雷光』。

自身に宿る堕天使の力…光力を十八番たる雷に乗せ、さらに威力を底上げした朱乃の新たな力。聖なる力を宿しているため悪魔や魔物には効果抜群だ。

 

「雷光よ!」

 

カッと稲光り、ガンマイザーに向かって真っすぐ雷光が伸びる。

ガンマイザーも即座に雷雲を生成し、雷条を飛ばしてぶつけた。

 

ただの『雷』とそれに上級堕天使の光力が付与された『雷光』の衝突。どちらが勝つかは明白だ。

 

雷光が一気に押し返し、ガンマイザーに直撃した。

 

バチバチガガガガガガ!!

 

流石のガンマイザーも強烈な雷の一撃に痺れ青と白の入り混じるボディが少し焦げ、動きがぎこちなくなる。

 

「攻めるなら今だね」

 

剣を構えなおす木場。そこにゼノヴィアがデュランダルを差し出す。

 

「木場、交代しようじゃないか」

 

その言葉と行動に、木場は得心のいったように笑う。

 

「…なるほど、あれを試すんだね」

 

頷く彼女、そして差し出されたデュランダルを受け取り構える。

 

木場はコカビエルが起こした反乱時、かつての仲間から抜き取り結晶化した因子を得て聖剣を扱えるようになった。聖剣の中でも高位のものであるエクスカリバーを扱えるほどのレベルに上げる因子、無論それはデュランダルも例外ではない。

 

しかしゼノヴィアが使った時ほど聖なるオーラの輝きや強さは発揮されない。その代わりにより安定性が高まった。

 

デュランダルと入れ替わるように今度はゼノヴィアの周囲にザッと二本の聖魔剣が出現する。

地面から突き出た聖魔剣の柄を握って引っこ抜き、その使い心地を確かめるように軽く振る。

 

サイズの大きいデュランダルを使う彼女に合わせて大振りなサイズの聖魔剣だ。

 

敵も何か仕掛けてくるのを察したのか周囲にいくつも雷雲、そして寒色の雲を生み出しオーラを蓄え始めた。

 

「行くよ、デュランダル・バース!!」

 

聖剣の解放とガンマイザーの攻撃はほぼ同時だった。

 

デュランダルの強大にして持ち主すら傷つけかねない程凶暴なオーラを帯びた聖魔剣が次々と、ガンマイザー目掛けて床から突き出していく。

 

ガンマイザーが生み出した雲から無数の雷撃、氷弾が放たれる。

 

聖魔剣の刃が氷弾を、雷撃を切り裂きながらもその領域を広げていく。デュランダルのオーラを付与された聖魔剣の解放を止めることはできず、ついに鋭く輝く刃がガンマイザーの胴を貫いた。

 

そこに悪魔の翼を生やしたゼノヴィアが急降下するように迫る。

 

「こいつも食らっておけ!!」

 

『騎士』の特性となるスピードを発揮し、生まれながらにして高レベルの聖剣の因子を使って聖なる力をより引き出した二振りの聖魔剣を振るい、すれ違いざまにガンマイザーを切り裂く。

 

過度のダメージを受け、胸に十字の切り傷と無数の聖魔剣に貫かれた跡を残したガンマイザーはとうとうその活動を停止し塵となって霧散した。

 

「やはり、私には二刀流が性に合うな」

 

無数に咲き乱れる聖魔剣を背に、剣に付着した血を払うように二刀の聖魔剣を軽く振るった。

 

もっとも、ガンマイザーに流れる血などないが。

 

 

 

 

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グレモリー眷属が激闘を繰り広げるホテル最上階ホール。その一つ下の階のホールに出現した迸る雷の支配者、ガンマイザーエレクトリックと相対するのは元七十二柱シトリー家次期当主、ソーナ・シトリーと彼女率いる眷属たち。

 

眷属の一人一人の力は同期のグレモリー眷属と比べれば圧倒的に派手さに欠ける。が、眷属を率いるソーナの知力を活かした戦術特化のチーム構成であり、そのため連携は抜群であった。

 

火力でなく、連携でガンマイザーと渡り合うが敵の高速移動からの強力な雷撃、そして再び高速移動と言うヒットアンドアウェイ型戦法に翻弄され、押されつつあった。

 

そしてまた、ガンマイザーがバチっという音と光の瞬きを残して消える。

 

「またかよ!」

 

この繰り返しに匙が苛立つ。既に前面に立って攻撃するメンバーのほとんどは雷撃を受けダメージを負っている。

だがそれでも一歩も引かずに敵と戦っている。

 

全身の感覚を研ぎ澄まし、次に敵が出現する位置を探る。

 

バチッ。

 

「……そこだ!」

 

匙の叫びと同時に、ガンマイザーが電撃の迸る腕を伸ばし雷撃を放った。

 

「追憶の鏡《ミラー・アリス》!」

 

椿が手を前に突きだすと、大きな縦鏡が顕現する。シトリー眷属の『女王』たる駒王学園生徒会副会長森羅椿、彼女が所有するカウンター系神器『追憶の鏡』だ。

 

雷撃が鏡に直撃し、あっけなく鏡が砕け散る。しかし同時に強烈な衝撃波が割れた鏡から放たれガンマイザーを吹き飛ばす。

 

思わぬ反撃を受けたガンマイザーがカウンターのダメージで一時的に動きを止めた。

 

「今よ!」

 

椿の声に、三人が躍り出る。

 

「たああああっ!!」

 

『騎士』の巡巴柄、彼女の握る二刀の白刃が煌めき、ガンマイザーを流れるように切り裂く。

 

彼女が振るう刀はラファエルが与えた物。熾天使が与えたということから聖剣かと思いきやそうでもない。

彼女にはゼノヴィアや裕斗のように聖剣使いの因子はない。よってこの刀は聖剣、もとい聖刀の類ではないが伝説級の武器を創作することで有名な6つの武器職人の名家、『創星六華閃』が打った業物である。

 

普通ならうん百万はくだらないであろう刀を、ラファエルは自身のコネを利用してタダでこの刀をシトリー眷属に用意したのだ。

 

それを気に入った彼女はこの刀を『天武刀』と名付けている。

 

「そりゃっ!」

 

巡に続くのは『兵士』の仁村留々子。顔面に膝蹴りをかまし、さらに回し蹴りで猛追する。

 

彼女が修行で得た技はキックボクシング。体術を得意とする由良と区別化するためにあえてラファエルは彼女にこの技を習得するよう指示した。

 

「はあっ!」

 

今度は『戦車』の由良翼紗が籠手を装着した拳で殴りつける。

 

この籠手は神の子を見張る者の人工神器研究で生まれた試作品を副総督のシェムハザが今回の修行を機に専用の調整を施し、再利用したもの。

 

内蔵された魔力増幅装置が由良が近接戦にて拳に集中させた魔力を増幅し、拳打の威力を引き上げる。使い方次第では属性を付与した攻撃も可能で両腕を交差すれば籠手の魔力を共振、増幅させて魔力のシールドも発生させることもできる。

 

「喰らいなさい」

 

ソーナが魔力で炎や風の刃を生み出し、攻撃する。

 

彼女が本来得意とする水の魔力は雷を主体とするガンマイザーと相性が悪く使えずじまいで、本領を発揮することは出来ないが魔力操作の緻密性においてはリアスを上回るレベルであり上級悪魔の強力な魔力も相まって着実にダメージを与えることができていた。

 

しかし、それでも敵を倒す決定打には至らない。グレモリー眷属程の火力持ちがいれば状況はより好ましい方へ変わっていただろうが火力より戦略性を重視するチーム構成の弱点…戦略をゴリ押しで突破できるある程度の火力持ちには対応しきれないという点が彼女らを苦しめている。

 

ソーナが後方で結界魔方陣を組む『僧侶』の二人に声をかける。

 

「憐耶、桃!完成まであと何分ですか!?」

 

「1分半です!」

 

ソーナに返事を返す『僧侶』の草下憐耶と花戒桃は二人の手を合わせて共同で捕縛魔方陣を組んでいる。

四大セラフが一人、ラファエル直伝で強力な効果をもたらす半面、まだ未熟であるが故に二人で組まなければならずある程度の時間を要する欠点を抱えていた。

 

攻撃を受けてきたガンマイザーがダメージから回復し、再び光の瞬きを残して消えた。

 

「まただ!」

 

次に現れたのはソーナの背後。

 

「させるか!」

 

反射的に動いた匙が左手の『黒い龍脈』からラインを伸ばし、攻撃を繰り出さんとしていたガンマイザーの腕に巻き付けた。

 

「へへっ捕まえたぜ…!」

 

匙がニヤリと笑む。ラインから力を吸い、接続されている間力が発動するのを妨害して高速移動できないようにした。

 

『…』

 

ガンマイザーがガッとラインを掴んだ。そして電撃を放つ。こちらが向こうによって縛られているということは

向こうもこっちを封じている間、それ以外の行動が著しく制限されるということ。

 

ラインを解除すればまた高速移動で逃げられる。結界を作る時間稼ぎをする好機が失われる。そうさせないために、匙は電撃を受けるしかなかった。

 

「ガアアアアアアッ!!」

 

電撃が匙の身を焼き、喉が裂けるような絶叫を上げる。

 

「い、今です……会長ォ!」

 

「…!」

 

匙の決死の覚悟。それを無駄にしないために、椿たちは猛攻撃を加えんとラインで動きを封じられたガンマイザーに迫る。ソーナもいくつも属性魔力を生み出し、攻撃する。

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

だがそれを黙って受けるガンマイザーではない。ラインでエネルギーを吸われ上手く力を発揮できないながらも無理矢理、強引に力を発動させ全身から放出する。

 

うまく制御されておらずやみくもに周囲を破壊するだけの電撃が放たれた。

 

「きゃああああっ!!」

 

焦げ跡だらけの石造りの床に倒れ伏していくシトリー眷属たち。もはや無事なのは後方で結界を作る花戒と草下だけだ。

 

「ガアアアアアア!!」

 

当然、ラインでつながる匙もこの攻撃をもろに受けることになる。ガンマイザーは次なる標的をあれだけの攻撃を受けまだ鬱陶しくもラインで動きを封じる匙一人に絞る。

 

力の制御が甘いながらも何度も電撃を放てばいやでも当たる。どれほど電撃に打たれようとも匙はラインの接続を解除しない。もし解放すれば、間違いなく後方で結界の生成で無防備を晒す『僧侶』二人組に狙いを定める。二人がやられればこいつを抑える手段がなくなり、この場でシトリー眷属は全滅する。

 

「やめなさい匙!このままではあなたが!!」

 

悲痛な叫びを上げるソーナ。それに歯を食いしばりながら匙が応えた。

 

「会長…!俺達には叶えたい夢がッ、あるじゃないですか…!」

 

ソーナが掲げる冥界に誰でも通えるレーティングゲームの学校を建てるという夢。

彼女はその夢を悪魔の上役たちを前にして堂々と言えるほどに誇りを持ち、何より叶えようという強い意志を持っている。

 

しかし貴族主義と実力主義が渦巻く今の悪魔社会ではそれを絵空事だと嘲笑う輩は多い。彼らはその学校が生まれることで自分たちの足元をすくいかねない下級悪魔、転生悪魔が育成され力をつけるのを恐れている。

 

だがもし、そんな滑稽な夢を掲げる者たちが伝説の赤龍帝、デュランダル使い、聖魔剣使いを倒したとしたら?

 

否が応でも上役たちはその実力を認めるだろう。それがきっと、夢の実現につながる第一歩になるはずだ。

 

「そのために兵藤たちを、グレモリー眷属を超えると決めた…!だったらッ…こんなところで足踏みしてなんていられない!!」

 

俺達は笑われるために夢を持ったのではない、本気で夢見てるんだ、叶えるんだ。

 

そのために、こんなところで負けるわけにはいかない!

 

同時に桃と憐耶が半ば叫ぶように言う。

 

「完成しました!」

 

「匙、離れなさい!!」

 

『僧侶』の二人が、結界魔術を放つ。匙も這う這うの体でラインを解除した。

その光がガンマイザーに触れたとたん、複雑な文字が描かれた光の縄に変化し硬く拘束した。

 

強力な結界魔術により、ガンマイザーの動きは完全に封じられた。

 

「ハァ…ハァ…」

 

息も絶え絶えに膝をつく匙にソーナがさっと駆け寄った。

 

「匙、よくやりましたね」

 

「はい…あれ、『黒い龍脈』が…」

 

匙の腕に巻かれた黒いトカゲ、神器『黒い龍脈』が今だ帯電したままでバチバチと電気を帯びているのである。

 

そうして変化は起きた。

 

突然トカゲが金色の輝きを放ち、金色の鎧のようなパーツが装着されたのだ。

バチバチとガンマイザーが放つ電撃とは比べ物にならない神々しい輝きを放っている。

 

「なんだ…!?」

 

「雷、ヴリトラ…まさか」

 

この現象に一人、ソーナだけが得心が言ったという表情をする。

 

「…この神器に封じられている龍王ヴリトラは、インド神話の神インドラのヴァジュラの雷によって焼かれたと聞きます。もしかすると、その神雷が千々に散ったヴリトラの魂に残留していたのでしょう」

 

「ヴァジュラの雷…」

 

よくはわからないが、とんでもない神の力だということは匙にも理解できた。

そして確信した。

 

…こいつをぶつければ、間違いなく奴を倒せる。

 

そう思ってからの行動は早かった。力を振り絞りゆっくりと立ち上がる。

 

「匙?」

 

「会長…こいつは俺が倒します」

 

そう言う匙の、封じられたガンマイザーを睨む双眸に決意の光が揺らめく。

 

「まさか、匙!もうここまですれば十分です。それにその力は今のあなたには大きすぎます、下手に使えばあなたの命が…!」

 

匙が考えていることを察したソーナが慌てて引き留める。

 

ヴァジュラの雷を放ったインドラ…帝釈天は全勢力の神々の中でもトップクラスの実力者。一部とはいえそんなレベルの力を一下級悪魔が放てばタダで済まない。

 

「いいや、それじゃダメなんです。ここでこいつを倒せなきゃ俺達は兵藤たちを越えられない…!」

 

それは意地だった。自分が、主が掲げる夢。それを叶えるためにいかなる障壁だろうと乗り越えていく意地。それは覚悟とも呼べるもの。

 

同期の『兵士』なのに、自分以上の力を持ち好きな主との関係も何歩も先を行く一誠の姿が匙には眩しくて、羨ましくてしょうがなかった。

 

だから、この瞬間だけでもあいつを越えたい!

 

ソーナの制止を聞かず、歩みを進め始める匙。

 

「俺たちの夢は…!」

 

匙の気迫、何よりその左腕に宿した圧倒的なまでのオーラに危険を察知したガンマイザー。

この場を離れようと抵抗を始めるが、ラファエル仕込みの捕縛結界に身動き一つ取ることすらできない。

 

そうする間にも体力を振り絞り、一歩一歩、確かに距離を詰めていく。

 

ついには手が届く距離まで詰めた。バチバチとけたたましい音と光を神器が放ち始める。

 

「お前みたいな訳の分かんねえ奴にぶっ潰される程やわなもんじゃねえんだよォォォ!!」

 

裂帛の叫び、かの龍王を滅ぼした神雷を宿した右拳を振るい抜く。

 

インパクトの瞬間、けたたましい音を立ててヴァジュラの雷が炸裂。

 

くるめく雷光が視界を真っ白に真っ白に塗りつぶす。暴力的なまでの轟音が周囲の音全てを飲み込んだ。

 

光がやむとガンマイザーが立っていた所には何も残らなかった。ただただ、床が真っ黒に焦げていた。

 

「勝った…のか」

 

「や…やった!」

 

各々が強敵に勝利したという事実に歓喜する。

 

自分達の修行は無駄ではなかった、間違いなく自分たちは強くなっている。

 

普段は物静かな椿やソーナですら安堵の息を吐き、口の端を上げている。

 

皆が勝利に震えるなか、そうでない男が一人いた。

 

「が………」

 

大量の血を吐き散らし、ドッと力なく倒れ伏すのは匙。

仲間の異常にソーナたちは慌てて駆け寄る。

 

「匙?匙!?」

 

「しっかりしてください先輩!!」

 

「元ちゃん!」

 

心配そうにするメンバーの中には泣き顔を見せ始める者もいた。

だからこそ気付かなかった。

 

あれほどの威力の攻撃、周りで暴れる人形が気付かないわけがないことに。

 

近づく人形が、巨斧をソーナ目掛けて振り下ろした。

 

「…ッ!会長、危ないッ!!」

 

「!?」

 

いち早く気付いた椿の叫びでソーナが目を見開き、咄嗟に両腕を交差して防御の姿勢を取る。

 

だがソーナの頭までわずか5㎝というところで突如として人形は完全に動きを止めた。

 

人形が、天球儀に嵌められたリングのようなものが走る光のドームに包まれていた。

 

「…この結界、まさか!」

 

その結界を見て、ある人物の姿がシトリー眷属たちの脳裏によぎる。

 

「ええ、私です」

 

「ラファエルさん!!」

 

長いブロンドの髪をなびかせる大天使が安心させるように微笑んだ。

 

「よく頑張ってくれました。階下にいた人形は全て停止させました、後は私に任せてください」

 

そう言ってさっと手を宙にかざす。

すると温かみを感じる金色の光が生まれ、ソーナたちの下へ飛んでいった。

優しい光が傷にしみわたり、一瞬にして傷の跡を消した。

 

彼女はこの驚異的な治癒能力で何百、何千という天使、悪魔祓い、信徒たちを救ってきた。その功績を以て天使長ミカエルは彼女に四大セラフ、ラファエルの座を与えたのだ。

 

「…この傀儡、『創造』のですね」

 

そして彼女の力は治癒能力だけではない。

バッと両手を掲げ、眩い光力を解き放つ。

 

「『黄道天球儀』!」

 

その一声と共に、会場で暴れる全ての人形が一瞬にして一体一体彼女の結界に囚われた。

 

一度囚われたが最後と言われる程強固な彼女の防御結界は捕縛にも転用することができ、多くの敵対する悪魔や堕天使を悩ませてきたものだった。強固故に内側からの破壊、脱出は不可能と言われている。

 

敵の捕縛を刹那の内に終えたラファエルに嗚咽を漏らすような泣き顔で仁村が懇願する。

 

「ラファエルさま!匙を…匙を助けてください!」

 

「わかっています」

 

人形たちを結界で閉じ込めて早々に倒れ伏す匙の下に駆け寄るラファエル。

匙の胸に両手を添えて、暖かな金色の光を放つ。

 

「…」

 

如何に治癒で名をはせたラファエルと言えど寿命を削るほどのダメージを追った者の治療は予断を許さない。

真に迫った表情で治癒の力を注ぎ込むラファエル。その甲斐あって匙の荒い呼吸も落ち着きを見せ始めた。

 

「あまり無茶が過ぎると、ソーナが悲しみますよ」

 

大天使が小さくそう呟いたことを知る者は誰もいない。

 

 

 

 

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「ふっ!」

 

「凛!やめろ!!」

 

俺の制止を聞かずに凛は攻撃を仕掛けてくる。

次々と繰り出される拳を後退しながらいなす。

 

いなしながらも伝わる拳の威力に顔を歪める。

 

「俺がわからないのか!?」

 

「……」

 

俺の言葉に何も返さず、攻撃の手を緩めない。

 

どうして凛がこんなことを…!?あいつはこんなことをするような奴じゃなかったのに!あいつは優しくて、まぶしくて、それで…!

 

「がっ!」

 

次から次へと続く衝撃の出来事に狼狽し、冷静さを失った俺に一発拳が入る。

その威力にずざざと後退する。

 

「…そうか、転生して体が変わったから!」

 

魂は今まで通りだが、その器はこの世界の人間の物。仮に今変身解除してもあいつにはわからないだろう。

…ここは凛を無力化するしかないのか!

 

拳を握りしめるがふと思いとどまってしまう。

 

「っ…!」

 

自分の妹に手を上げるなど、兄として最低で失格だ。

 

だがどういう理由があるのか知らないがむこうは本気で俺を殺すつもりのようだ。やらなければこっちがやられる。

 

…業が深いな、俺。

 

「痛いけど我慢してくれよ…!」

 

大人しくさせて、しっかり言い聞かせるしかないか!

 

即座に飛び出し、一気に距離を詰める。

 

しかし向こうは防御の姿勢も、回避する動作の一切を見せない。

むしろ両腕を広げて、俺の攻撃を受け入れるかのようだ。

 

そのまま俺の拳がネクロムの腹に打たれる。

 

「っ!?」

 

おかしい。

 

確かに攻撃が当たった。なのに手ごたえが全くない。

 

…違う、俺の拳があいつの腹に沈み込んでる。その周囲が、緑色の液状のようなものに変化している。

 

「『液状化』…この状態に一切の直接攻撃は通用せん」

 

そうだった…!今まで動揺していたせいで完全に忘れていた!

 

動揺する俺に構わず、膝撃ちをかました。

 

「ぐっ!」

 

続く回し蹴り、飛ばされた俺は木に叩きつけられる。

 

「が…」

 

「さて…」

 

凛は次なる一手に動く。

オウダーから俺の使うガンガンハンドを白と緑色にし、ガジェットを合体するコネクター部が眼魂を入れるソケットに変更された武器、『ガンガンキャッチャー』を召喚した。

 

(それも使えるのかよ…!)

 

原作では登場時には使えず、アランがサンゾウのお供との修行をこなすことでシステムによるロック解除されてようやく使用可能になった代物。

 

続けて俺から奪ったノブナガ眼魂をソケットに装填する。

 

〔DAIKAIGANN!〕

 

スライド変形させて銃モードにすると、砲口に紫色の光が宿り周囲に無数のガンガンキャッチャーの幻影が出現した。

 

普段は自分が使ってたからわからなかったが敵にするとこうも恐ろしいもんだな、ノブナガ眼魂!

無数の銃口が一斉に自分に向けられるのは中々迫力があるし、何よりビビる。

 

ノブナガ眼魂がない今、あの手数に対応できる眼魂は一つしかない。

 

〔カイガン!ビリーザキッド!百発百中!ズキューン!バキューン!〕

 

すぐさまビリーザキッド魂にゴーストチェンジし、飛来したバットクロックとガンガンセイバーガンモードを握り『アイコンタクト』する。

 

〔ダイカイガン!〕

 

こちらも二丁の銃に霊力を込める。

 

互いに銃口を向け、霊力の充填が完了するのを待つ。

 

トリガーを引くのは、コンマの差で凛が先だった。

 

〔OMEGA FINISH!〕

 

〔オメガシュート!〕

 

両者の銃が一斉に火を噴き、激しくぶつかり合う。

 

ノブナガの能力を発動しての一斉掃射をビリーザキッドの早撃ち、連射で迎え撃つ。

 

霊力同士でぶつかってできた閃光の中をかいくぐって、一発の霊力弾が真っすぐ飛来した。

 

「がっ…!?」

 

直撃、しかも当たり所が悪く胸に強烈な衝撃を受け心臓が苦しくなる。幸いにもそれが最後の一発だったらしくそれ以降の攻撃は来なかった。相手の眼前で思わず膝をつく。

 

…ダメか。

 

純粋な性能差か、それとも向こうの実力が上だったのか。

 

だが理由がどうあれ、今こうして地に這いつくばっているのは俺だ。

 

悔しさと悲しさで胸がいっぱいになる。

 

「終いだ」

 

残酷にもそう告げ、オウダー本体を起き上がらせ、叩くようにアクションスイッチを押した。

 

〔DESTROY!〕

 

音声が鳴り、オウダーは必殺待機状態に入る。

 

〔DAITENGAN!NECROM!〕

 

さらにスイッチを押すと同時に凄まじい量の若葉のような緑色の霊力が右脚に蓄積され始める。

その量は明らかに俺がダイカイガンで引き出す量を大幅に上回っている。

 

数々の実戦を経て鋭くなりつつある俺の勘が告げている。

 

あれを喰らえばただでは済まない。

 

「くそっ…!!」

 

拳を地面に叩きつける。

さっきの一撃を凌げなかった俺に、明らかにそれ以上の威力を持つであろうあの技を防ぐ手立てはない。

 

どうして、どうして凛が俺の命を狙おうとする?なんで俺が実の妹に殺されなければならない?あんなに仲が良かったのに。そう思っていたのは俺だけだったのか?

 

ここで俺の道は終わるのか。…いや、これが報いだ。あの時、自分に与えられた力に喜ぶばかりでいかなる理由があろうとも一つの命を消した俺の、末路。

 

そう思うと涙がこぼれてくる。俺に相応しい末路だ、あんなに俺を仲間だといい信じてくれる兵藤たちに秘密を作り、嘘をついてきた奴に相応しい。

 

もう俺の心は砕かれてしまった。力が出ない。死に別れた妹と最悪の再会を果たし、さらにはその妹こそ俺の命を狙う者だったというあまりに残酷すぎる状況、俺の心に氷の如く冷たい絶望が巣くう。

 

神器は人の思いを動力源にして駆動する。それは戦闘などで強い意志を持てば基礎スペック以上の力を発揮することだが裏を返せば精神的に大きなショックを受け、マイナスの方面に心が向いてしまった場合スペック以下の力を出してしまうことだ、最悪神器自体が発動しないこともある。

 

「運命のあるがままに、ここで果てるがいい」

 

心が折れ、うなだれる間にも凛は一息にて跳躍、強烈な霊力を纏った飛び蹴りを喰らわす。

 

〔OMEGAULORDE〕

 

躱す気力すらわかず、渾身の一撃が俺の胸に叩き込まれた。

 

「ガフゥアッ!!」

 

霊力の炸裂、爆発が大きく俺を吹き飛ばす。

何度も何度も地面を横転し、ついには木に強く頭を打ちつけた。

 

「がっ…ハァ…ハァ…ハ……」

 

〔オヤスミー〕

 

変身が解除され、自分の胸にでかでかと刻まれた傷が露出した。

目を背ける程に肉が弾け、血がどくどくと流れ止まらない。

 

失血と衝撃で意識は急速に沈みつつある。

 

「俺は…ゆう…が…だぞ……」

 

「……」

 

そう言ってもうんともすんとも言わず、凛はただただ俺を見下ろすのみ。

 

「どうし……て…り…ん……」

 

思い出に縋るような、か細い声を残して意識は完全に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふふっ」

 

眼下で無様にもぐったりと横たわる悠を見て、凛は小さく笑う。

 

「こんなことがあるとはな…なるほど、今回はそううまくいかないかもしれないな」

 

足元に無造作に転がる多くの眼魂。それらを一つ一つ拾い集めていく。

 

「その傷ならもう助かるまい。…だが、念には念を入れておくか」

 

その手に緑色と黄色の混ざったオーラを纏わせる。

 

体を消し飛ばし、悪魔の駒で転生できないようにする。

 

オーラを発射しようとしたまさにその瞬間。

 

〔ファンキーショット!ロケット!〕

 

「!?」

 

森の木々を合間を縫って、ロケット状のオーラが飛んできた。

反射的にオーラの標的を弾丸に変えて、迎撃する。

 

「誰だ?」

 

すぐさま辺りを見渡し、攻撃を放った敵を探す。

 

だがその敵は自ら姿を現した。

 

ゆっくりと歩を進め、近づくのは上半身の至る所に歯車が装着された戦士。

黒いアンダースーツの上を右半身に白、左にターコイズブルーの歯車がついた装甲が覆っている。

 

人間の機械技術の発展とは違うベクトルで進歩してきた文明を持つ冥界にそぐわない、機械と言う要素を全面に押し出した謎の戦士の登場に凛は警戒と驚きを隠せなかった。

 

「その男を殺されると困るのでな」

 

謎の戦士はまるで工場設備のような装飾がついた剣銃を構えなおす。

 

「それに、お前を看過しておくわけにもいかんようじゃ」

 




サブキャラの集い in cafe パート6

話題はアーシアから一誠へと移る。

「最近さ、イッセーの奴凄くねえか?」

「確かに、最近は凄いを通り越して困惑するレベルね」

5人は4月からの一誠の大きな変化を思い返す。

「英語がペラペラになるし、一年の時と比べると筋肉もついてきたし、そして何より周りに美少女が!!」

4月のある日を境に、一誠は何の前触れもなく英語をネイティブスピーカーの如く流ちょうに話すようになった。聞けば塾に通っているわけでもないし、ましてや海外に言った経験もない。この5人を含めたクラスメイトは度肝を抜かされたものだった。

ちなみに天王寺達はつい最近一誠の家が大規模に増築され、オカ研の女子たちが住むようになったことは知らない。

「三年のリアスお姉さまとアーシアちゃんがホームステイしてるって話やな、ほんまに羨ましいわぁ…」

学園中の生徒のあこがれの的であるリアス・グレモリー先輩が一誠の家にホームステイしている事実は彼らの周辺の人物にのみ知れ渡っている。もし学園中の皆が知っていたら、おそらく一誠はこの世に既に存在しなかったかもしれない。

「なあ知ってるか?あいつの最近の弁当、アーシアちゃんとリアスお姉さまが作ってるんだってよ」

「へえ、アーシアは料理スキルを磨き始めたのね。…綾瀬っちもアーシアに習ったら?」

意味ありげな目線を綾瀬に向ける藍華。ため息交じりに綾瀬は返す。

「私の前で料理の話は止めて…」

「あはは…」

二人のやり取りを見て苦笑いする飛鳥。
彼の脳裏には一年前、綾瀬の手作り弁当を口にし10分ほど意識が吹っ飛んだあの事件の光景が浮かんでいる。丁度その時居合わせた悠も試しにと口にしたところ同じような現象に見舞われ、それ以来綾瀬の手料理には気を付けようと強い忌避感を持ってしまうようになった。

「…なあ、イッセーはどうしてオカ研に入れたんだろうな?」

「別ベクトルだけど、有名人と言う意味ではオカ研のメンバーと同じだからじゃない?」

「じゃあ俺達だって入れるんじゃないか!?」

藍華の何となくな答えに松田の心に変に火がついてしまう。それは元浜にも飛び火し。

「そうだな松田、今からでも兵藤に掛け合って…」

「あんたらマジで学園中の生徒に殺されかねないからやめときなさい」

ジト目…というよりはガチめの心配そうな表情で突っ込む藍華だった。






これを書くにあたってシトリー眷属の強化案を色々考えました。
ソーナと椿は現状そこまで強化する必要がないので特にないです。

シトリー眷属は後に人工神器をもらえるのでその時に活きる強化にしたいと思いまして、仁村はキックボクシング、巡は新しい刀をゲット、僧侶二人組はラファエルに補助関係を相当しごかれました。

そして何気に匙が超強化。ただし現状は寿命を削り体力の消耗も半端なさ過ぎて一発で意識が飛ぶレベルなので当分は使い物になりません。モチーフは…電気を受けて強化したライダーと言えばわかるでしょうか。

そしてギャスパー。すまんな、うまく出番を入れられなかったよ…。

次回 「赤・龍・覚・醒」
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