エクラと英雄達の日常   作:曇天もよう

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どうも、第2回目はフィヨルムとフェリシアの料理バトルです
FEH 要素ゼロですが、楽しんで言ってください!


エクラとフィヨルムとフェリシアと。

「…どうして私が…?」

 

「同じ氷を使う人だからですよ〜!敏腕メイドとして同じ氷を使う人には負けません〜!」

 

フィヨルムは正直に言って突然ふっかけられた勝負にどうしていいか分からないでいた。突然暗夜王国のメイドフェリシアが自分の元にやってくるやいなや、家事の勝負をしましょうと言ってきたのだ。

 

あまりに突然のことにいろいろと戸惑っているフィヨルムに同じく暗夜王国のバトラーであるジョーカーが声をかけてきた。

 

「はぁ、すまないが受けてやってくないか、フィヨルム姫。こいつがそう言って聞かないんだ。これで負けたらこいつが如何にダメか分かるだろうから受けて欲しいんだ。頼む、この通りだ」

 

ジョーカーはそう言うと腰を90度ほどに曲げて、とても丁寧な頼み方をしていた。フェリシアはエクラからジョーカーは主君であるカムイ以外に丁寧なことをしないと聞いていたため、とても驚いていた。

 

「そ、そんなことをされても……分かりました…。私で良ければお付き合いしますよ」

 

「じゃあ早速いきますよ〜!」

 

「ちょっ、ちょっと待ってください!どこに行くのですか…教えて…」

 

「行けば分かります〜!」

 

こうしてフィヨルムはフェリシアに無理矢理引っ張られてどこかへと連れていかれたのであった。

 

 

 

 

 

「着きました〜!じゃあ皆さんよろしくお願いします〜!」

 

特務機関のあるヴァイスブレイヴの厳かな扉をフェリシアが開けると、そこには二つの台が並んでおり、そしてその中央にはギュンター、エクラ、ラインハルトがいた。

 

フェリシアが入ってくるとすぐにギュンターが二人の元へ寄ってきて話をかけてくる。

 

「フェリシア、一国の王女様であられるフィヨルム姫を引っ張って来たのか?」

 

「そうですよ〜…はわわ!やってしまいました〜…」

 

「申し訳ございません、フィヨルム姫。様々なご無礼を同僚が犯してしまたようでごさいます。どうかこのご無礼をお許しいただきたい」

 

「私は気にしていませんので…」

 

「なんで俺も…?」

 

エクラもどうして連れてこられたのか分からず困惑しているような表情を浮かべていたが、それを見越したようにギュンターが説明を始める。

 

「私から今回の件について説明させていただきます。今回はこのフェリシアがこちら、フィヨルム姫に料理の勝負をすると言い出しましたことが発端でございます。なぜ料理勝負なのかは些か謎でございますが、どうしてもと言っておりましたので今回この場を設けたのでございます。ご理解いただけたでしょうか?」

 

「はい。理解できました」

 

「それでなんで俺が呼ばれたんだ?」

 

「今回の勝負に関して判定を付ける判定員としてエクラ殿をお呼びしたのでございます」

 

「…なるほど。分かった。ところでラインハルトはどうしてここに?」

 

エクラが後ろにいるラインハルトに声をかけると、ラインハルトは答え始める。

 

「私は今回エクラ様の守衛としてここに参上させていただいた次第でございます。何か城内で問題があった際に連絡を受け、エクラ様に早急に情報を伝える役割も兼ねております。ご理解いただけましたでしょうか?」

 

「なるほどな。分かった。それで早速料理に入るのか?」

 

「はい。早速入ってもらいます。あまり長い時間エクラ様を拘束していると先ほどラインハルト殿が言われましたように敵軍の進行があった際に問題が発生する可能性が高くなる可能性があります。今は戦渦が発生しておりますので、用心しておくに越したことはありません」

 

「俺は納得したが、フィヨルムもフェリシアも納得したのか?」

 

「はい〜!早速料理作りますよ〜!」

 

「私も納得しました。あまり料理に自信はありませんが頑張らせていただきます」

 

「では早速初めていただきましょう。料理に使う食材に関してはアルフォンス王子に提供していただいておりますので、ご自由にお使いくださいませ。器具についてもそちらの台に用意しておりますのでご自由にお使いください。その他足りないものがあれば私にお申し付けください」

 

「じゃあ、今から始めてくれ。制限時間は120分としておく」

 

ジョーカーが合図をすると早速二人は料理を作り出した。

フェリシアは最初から何を作るのか決めていたようで、すぐに料理に取り掛かり始めたが、フィヨルムは先ほど聞かされたばかりなので何を作ろうか悩んでいるようであった。

 

5分ほど食材とにらめっこをしながら悩んでいたフィヨルムだったが、どうやら決まったらしく、野菜やキノコを取るとまず丁寧に水洗いをして手際よく食材を切っていく。その手際の良さにジョーカーもギュンターも驚いていたが、フィヨルムは意に介さず料理を続けていく。

 

フィヨルムもフェリシアも鍋を取り出し、作っているようだが、何を作っているのかは未だ分からない。

 

何を二人が作るのか…それを楽しみに待ちながら時間が過ぎるのをエクラは待ったのだった。

 

 

 

 

「出来ました。皆様の元にお持ちしますのでお待ちください」

 

先にフィヨルムが完成したようで、鍋から白色のスープを掬い、各皿に盛っていく。

そして、盛り終わると、エクラ、ジョーカー、ギュンター、そしてラインハルトにも配った。

 

ギュンターやジョーカーはスープをスプーンで掬い、香りを嗅いで匂いを確認している。

エクラやラインハルトはスープですくってこそいなかったが、同じように匂いを嗅いでいた。

すると、クリームスープの良い匂いが漂って来た。

 

「こちらはニフル王国の伝統的なスープ料理になります。ニフル王国は一年のほとんどが雪に包まれています。そのため、こうした肉や魚を使わない保存食を使った料理が多いんです。今回は牛乳、きのこ、野菜を使ったスープを作ってみました。是非食べてみてください」

 

フィヨルムに促されたエクラたちは早速スープを口に運ぶ。

すると、口に牛乳のまろやかさが広がり、程よく解された野菜が噛むととろけるように消えてゆく。

 

あまりの想定外の美味しさにジョーカーは驚きを隠せずにいて、どのような作り方をしたのかフィヨルムに聞いていた。

フィヨルムはその詰め寄り方に、少々驚いていたが、作り方を実際に作りながら説明をしていた。

 

そして、ギュンターもその美味しさを噛み締めているようで、皆が美味しいと思ったのは間違いないようであった。

 

「私の料理は如何だったでしょうか…?」

 

フィヨルムはジョーカーに説明を終えるとエクラの元にやって来て味がどうであったか尋ねる。

 

「ああ、すごく美味しかった。こんなに美味しいスープは飲んだことがないな。フィヨルムがこんなに美味しい料理を作れるなんて知らなかったから驚いた。すごいな」

 

エクラは正直に思った感想をフィヨルムに伝える。するとフィヨルムはとても嬉しそうに頷いたのであった。

 

「で、できましたよ〜!」

 

そんなフィヨルムの料理に皆が舌鼓をうっているときにフェリシアからも料理が完成したと伝えられる。

 

ジョーカーとギュンターはフィヨルムの料理を机に置き、フェリシアの料理が来るのを待つ。

 

そしてらフェリシアの料理がやって来たのだが、フェリシアを除くこの部屋にいる人たちは料理が机に置かれた瞬間にはっきりと分かった。これはやばい…と。

 

フィヨルムと同じようにスープを作ったようではあるのだが、変な匂いが漂っており、頭がそれを体内に入れるのを本能的に拒否しているようであった。

 

「ふふん!今回は自信作です〜!さあ!皆さん食べちゃっていいんですよ〜!」

 

フェリシアは自信満々そうにしているが、正直に言ってこれを食べたくないというのが本音であった。

隣の二人を横目で見てみると、ジョーカーは『どうしたらこんな料理ができるのか!?』とフェリシアに問い詰めていて、ギュンターは頭を抱えて絶望しているようであった。

 

しかし当のフェリシアは失敗していることにも気づいていないようであった。

 

「……エクラ様…ギュンター殿、フィヨルム姫、セシリア将軍が呼んでいます。ここで戻ることとしましょう。何かあったのかもしれません」

 

あまりにひどい顔をしていたエクラとギュンター、フィヨルムを見かねたラインハルトはここから退出することを提案してきた。3人はラインハルトに従い、部屋を出ることにしたのだった。

 

その際、ジョーカーか『俺も連れて行け!』と嘆いていたが、全員が聞こえなかったふりをしていたのだった。

 

 

翌日、体調を崩し、ジョーカーの能力は大きく低下することになってしまったと聞き、エクラはあそこで機転を利かせてくれたラインハルトに感謝しないといけないなと思うのであった。

 

 




フィヨルムの作った料理は、ロシア料理に実際に存在するものです。

フィヨルムは真面目で家事とかできそう(勝手に思ってる)
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