ウルトララブライブ! 変えるぜ!運命 作:リドリアス
今回は幼なじみ3人組とリクとの関係性も今後の布石となるように書いてみました!
今回は店長登場バージョンと登場しないバージョンで二種類作ってからどちらがいいか考えてからの投稿になったので、次回はもっと早く更新できると思います!
「穂乃果!穂乃果!起きてください!はやく!」
音ノ木坂学院廃校の知らせに衝撃を受け失神した後、穂乃果は保健室に運ばれ寝かされていたのだが、そんな穂乃果を海未は街中に響き渡っているサイレンと音ノ木坂の生徒の悲鳴をBGMに、全力でたたき起こしていた。
「う、うーん?海未ちゃんそんなに目を赤くしちゃってどうしちゃったの?」
「怪獣がこの街に現れたんです。そ、それで…」
「う、うん?これは夢?そうだよね!悪い夢を見ているんだよね!音ノ木坂がなくなったり、怪獣が現れたりなんて有り得ないもんね!うん!そうと決まればおやすみなさい!」
穂乃果は海未から発せられたこの世にいるはずのない生物である『怪獣』という単語を受け、音ノ木坂廃校も今の状況も全て悪い夢だと思い込み、再び夢の世界へ旅たとうとしていた。そんな穂乃果だったが次に海未が発した言葉で一気に覚醒し、ガバッと起き上がった。
「穂乃果!起きなさい!リクがどうなってもいいんですか!?」
「りっくんがどうかしたの!?っていうか、このサイレンと悲鳴は何!?」
「ようやく現実を認識しましたか。あちらの窓の外を見てください」
「え、何あれ!怪獣!? って、あっちはりっくんの通ってる学校が… な、い?」
「えぇ、怪獣がリクの学校も踏み潰してしまったんです…」
穂乃果は今起きてることが夢ではないと分かると恐ろしくてたまらなくなった。穂乃果の目線の先には鉄筋コンクリートでできた建物ですら簡単に踏み潰し、破壊していく、二足歩行の巨大な怪物が歩いていた。しかも、その怪物の周りをよく見ると、穂乃果、海未、ことりのもう1人の幼なじみ、「朝倉リク」が通っている学校が先程まで建ってあった場所から消えていたのだ。そして、その学校が建ってあった場所には瓦礫と炎が存在しているのが音ノ木坂の窓からも見て取れたのだ。
「りっくんと連絡は!?」
「先程からずっと電話をかけてるのですが…」
「そ、そんな… そういえば、ことりちゃんはどこ?」
「りくを探しにりくの学校へともう向かいました」
「私達もいこう!『ジッーとしててもどうにもならないよ』海未ちゃん!いくよ!」
「ちょっと待ってください穂乃果!」
穂乃果はそんな決め台詞をいうと、海未の腕をがっちりと掴み、何かを言おうとする海未を無視して2人で廊下へと駆け出した。
その頃、リクは逃げ惑う人々と一緒に街を破壊していく怪獣から必死に逃げていた。リクの学校が襲われた時、リクは持ち前の人間とは思えない身体能力のお陰で、窓から飛び降りて脱出するという荒業でなんとか生き延びれていた。けれど、リクの持ち物は今や瓦礫の中の一つとなっており、誰とも連絡もとれずニュースを見ることも出来ずにいた。そんな時、リクの目に避難している人々の流れとは逆行するように走っていく、リクにとってよく見慣れた音ノ木坂学院の制服を着た赤い髪の少女の姿が飛び込んできた。
「そっちは危ない!行っちゃダメだ」
「きゃっ!あなた誰!?あっちにはパパとママがいるの!行かなきゃいけないの!離して!」
「うわっ!?熱っ! あっ、まって!」
リクはその少女の腕をとっさに捕まえて静止させようとしたが、少女が力を込めてリクを振り払おうとした瞬間少女の手のひらから炎が射出され、リクは慌てて飛び退いた。そして、次の瞬間人混みの中に少女は紛れリクの視界から消えてしまった。
「りっくん!りっくん!」
リクが先程起きた出来事に気を取られてながら避難していると、リクのよく知る特徴的な声がリクを呼んであるのが微かに聞こえてきた。リクが急いで声のする方へと向かうと、地面から突如現れた《ダーク・ゾーン》と呼ばれる空間からことりがひょっこりと出現し、そのままリクに抱きついた。
「りっくん無事だったんだね!」
「僕は大丈夫だから、落ち着いてよ。それより、どうしてここに?」
「りっくんを探しに来たんだよ。りっくんの学校が壊されて、電話にもでないんだから… 私も海未ちゃんも…」
途中から途切れ途切れになっていくことりの説明を聞きながら、リクは街を壊しながら夕日を背に遠ざかっていく怪獣をただ見つめているしかなかった。
その後、穂乃果と海未の2人とは連絡もとれ、海未の涙ながらの小言タイムがありつつも、無事を確かめ合うことが出来たのだが、怪獣の歩いた道のりに沿って街が瓦礫と炎によって分断されているために、4人は再会できずにいた。また、リクの去年から住みこんで働いているスーパー『銀河マーケット』も怪獣によって壊され、ことりの家にも瓦礫と炎によって行くことが出来なくなっており、りくとことりは近くの森の中にある天文台へとやってきていた。
「僕、赤ちゃんの頃ここで保護されたんだ。赤ちゃんのなき声がするって通報があったって」
「りっくんのお父さんとお母さんどんな人だったんだろうかな」
2人がそんな話をしながら、野宿の準備をすすめていると赤い光を放ちながらリクに近づいてくる一つの球体が現れた。
「なんだこれ? 痛てっ!刺された」
「『Bの因子』、確認。基地をスリープモードから通常モードへ移行します」
「うわぁ」
リクが興味本位で球体に触れてみると、球体がリクの指をさしてしまった。そして驚くことりをよそに銀色の円柱系の物体が青白い光とともに現れた。
「権限が上書きされました。マスター、エレベーターにお乗り下さい」
「海未? 聴こえるの僕だけ?聴こえる?」
「私にも海未ちゃんの声、聴こえるよ」
「お乗り下さい」
謎の球体から発せられる海未の声に驚いている2人に向かって、謎の球体はリクに目の前のエレベーターに乗るように促した。
「到着まで残り30秒」
青い光に包まれながら下へ下へとエレベーターが進んでいく中、謎の球体はそう告げてきた。
「あなたは?」
「この下にある基地の『報告管理システム』、声だけの存在です」
「その声は?海未ちゃんを知ってるの?」
「はい、知ってます。この声は彼女の音声データをもとに作られています」
目的地に到着しエレベーターの扉が開くと、自分達のした質問に対する球体からの答えに驚いている二人の目の前に、銀色の台が置かれ、その後にはリクを刺した球体より一回り大きな黄色の球体がつるされた、銀色の壁に囲まれている空間が現れた。リクを刺した球体は、リク達を案内するかのように部屋に進んだ後、銀色の台の上に着陸し活動を停止した。そして、それと同時に黄色の球体が命を吹き込まれたかのように光を発しはじめ、海未の声で語りかけ始めた。
「ここは天文台地下500メートルに位置する中央司令室です。この基地はマスター、あなたに譲渡されました。」
「僕のこと誰かと勘違いしてる」
「誤認ではありません。すでにDNA検査も完了しております。お渡しするものがあります。フュージョンライズ用マシン、『ライザー』です」
黄色の球体がそう言うと、台の上に手のひらより小さなカプセル4個と、それを収納する容器、握力計のような形の赤い物体、そして、カプセルの直径とほぼ同じ大きさの穴が二つ空いた黒い物体が現れた。
「りっくん!まって…」
「僕にくれるの?なんで?」
「これはあなたの運命です。『ライザー』を使用することであなたは本来の姿に戻り、力を行使することが出来るでしょう」
リクはことりの静止を聞かずに恐る恐る赤い物体を手に取って、黄色の球体に問いかけた。
「例えばさ… 本来の姿に戻ったとしてピアノを持ち上げることは出来る?」
「可能です」
「ダンプカーは?」
「可能です」
「じゃあ… 怪獣は?」
「可能です」
「よし、分かった!これの使い方教えて!」
「りっくん、何するの!?」
「怪獣を止めるんだ!」
「無理だよ!」
「出来ます」
「そんなの嘘だよ!」
リクは球体からの答えを聞くと決意を固め、球体に『ライザー』の使い方を教えるよう頼んだ。そして、そんなリクを止めようとすることりに向かって、球体は衝撃的な事実を告げるのだった。
「嘘ではありません。なぜならマスターはウルトラマンの遺伝子を受け継いでいますから」
最近、ゼロ以外のウルトラマンをどの回で登場させ、どんな活躍をしてもらおうかと考えていますが、これがかなり楽しいです(笑)