ウルトララブライブ! 変えるぜ!運命 作:リドリアス
ルーブの初戦闘見てると、ナビありってこと考えてもまともに戦えてる辺りジードの初戦闘ってすごかったんだな、って思っちゃいますね。
さすが、最強の遺伝子
「おーい!」
「おはようございます、リク」
「おはよう!りっくん」
リクが音ノ木坂学院へ転入する日の朝、穂乃果達に言われた待ち合わせ場所にリクがたどり着くと、既に海未とことりがリクを待っていたが、いるはずの人物が1人だけいなかった…
「あれ?穂乃果は?」
リクたち4人組のリーダー的存在である元気の塊、高坂穂乃果の姿は見当たらなかった。
「穂乃果はまた寝坊ですよ…」
「まぁまぁ」
「相変わらず変わってないんだなぁ」
穂乃果の寝坊に呆れてる海未と、それを宥めることりの様子にリクは懐かしさを覚えつつ、3人は音ノ木坂学院へと登校していった。
その頃…
「見つけた!」
穂乃果はUTX高校の前で運命を変える出会いを起こしていた。穂乃果の目線の先の大画面には眩いまでの輝きを発している3人組のスクールアイドル、A-RISEが映し出されていた。
リクは新たな生徒手帳を受け取るために、理事長室の前にやってきていた。
が…
「でも!このまま何もしないわけには!」
「エリチ!」
大きな声で訴えかけている少女の声と、それを押し止めようとするもう1人の少女の声が理事長室の中から聴こえてきていた。
「朝からことりのお母さんも大変だなぁ。レム、理事長室の中で何があってるか分かるか?」
『理事長室では、音ノ木坂学院の生徒会長、絢瀬絵里と副会長の東條希が、理事長と今後の生徒会の活動方針について協議している模様です』
リクが秘密基地のAI、レムに状況を尋ねると、直ぐにライザーを通してレムから返事が返ってきた。
「そうか。なら、また出直そう」
『いえ、その必要は無いかと。リク、東條希があなたに気付きあなたを呼んでいます』
「リク君やな?待ってたんよ?入っておいでや」
レムがリクにそう伝えた直後、理事長室の扉が開き、胸の大きな紫の髪の少女が姿を現した。リクが促された通りに理事長室の中に入ると、背の高い金髪の少女と、理事長室の主であることりの母親がリクを出迎えた。
「リクくん、久しぶりね。こちらは絢瀬絵里さん、この学院の生徒会長よ。そして、今リクくんを出迎えたのが東條希さんで、東條さんは副会長よ」
「朝倉リクです、よろしくお願いします」
「よろしくね、朝倉くん。分からない事があったら私たちを頼りなさい」
「やろしくやで」
「リクくん、はい、どうぞ。これが音ノ木坂の生徒手帳よ。無くさないようにね」
リクは無事に生徒手帳を手に入れ、絢瀬絵里と東條希の2人と挨拶も交わし、穂乃果や海未、ことり、そして、リクの新たなクラスへと向かって行った。
リクが音ノ木坂の生徒達からかなりの目線を集めながらも新たなクラスへなんとか辿り着くと、既に穂乃果も席に座っていた。
が…
今日はどうやらトラブルの多い日らしい。
「おはよう、穂乃果」
「……」
「あれ…? おーい、穂乃果ぁ〜」
「……」
「なぁ、ことり。穂乃果と海未に何かあったのか? 穂乃果は涙目で落ち込んでるし、海未は海未で顔を隠したりキョロキョロしてるしなんか変じゃないか?」
あの穂乃果が放心状態になっており、リクが海未から状況を聞こうと海未を見ると、海未は海未で挙動不審な行動を取っていた。仕方なくリクはことりに状況説明を求めた。
「実はね海未ちゃん、穂乃果ちゃ…」
「いけませんことり!陸にあの事を話しては!絶対にダメです!」
「うぉっ!なぁ海未、何があったか教えて…」
「ダメなものはダメです!この話はこれで終わりです!」
今までの挙動不審ぶりが嘘のような俊敏さで海未がことりとリクを制したため、リクは幼なじみ2人に何があったか分からないまま、音ノ木坂生活一日目を過ごすことになった。
「ねぇ、りっくんは海未ちゃんの事かわいいと思う?」
放課後、海未はホームルームが終わるなり逃げるように弓道部へと向かい、穂乃果はふらふらとどこかへと消えていったため、リクはことりに学校案内を頼んでいたのだが、中庭に差し掛かったところでことりはリクに唐突にそう問いかけてきた。
「どうしたんだ?いきなり。 それより、今あっちでなにか倒れた音してなかった…?」
「してなかったと思うよ!」
ことりは笑ってはいたが、その雰囲気や視線でリクの逃走を許さなかった。普段は幼なじみ4人組の中で最も温厚なことりだが、ごく稀に見せる何かをやりとげる決意をした時の目でリクのことを見ていた。
「それならさ、海未ちゃんがスクールアイドルになって歌って踊ってる姿思い浮かべてみて。どう?」
「スクールアイドル?海未が?」
「うん!」
ことりに言われた通りにリクが頭の中で思い浮かばせた、海未がスクールアイドルとして歌って踊ってる姿はとてもキラキラとして楽しそうにしているものだった。
「スクールアイドルやってる海未、かわいいと思うぞ」
「だってよ?海未ちゃん!」
「え!?海未!? 」
リクの言葉を聞くと、ことりは満面の笑みを浮かべなながら振り向き、先ほどリクが音を聞いた場所に向かって呼びかけた。
「……」
「あれれ?海未ちゃ〜ん?」
「来ないでください!今はダメです!」
最初は返事がなかったが、ことりが再び呼びかけると海未の恥ずかしがってる様な慌ててる様な声が建物の影から返ってきた。
リクとことりが駆け寄ると、弓道部の格好で一人でうずくまっている海未がそこにはいた。
「いつから私がここにいるって気がついていたんですか、ことり?」
海未はジト目になりながらことりに問いかけた。
「始めから、かな?」
「えっ、まじで!? ってことり!それなら、なんでさっきあんなこと聞いたんだよ!」
「海未ちゃん、アイドルに興味あるんでしょ?」
ことりはリクの質問に答える代わりに、海未に問いかけた。
「う、うぅぅ… 穂乃果とリクのせいです… 穂乃果が私たちでスクールアイドルをやりたいとか言うからです… リクがかわいいなんて言うからです… だいたいいつもそうです。昔、あんな危険な木登りをしたのも穂乃果のせいです。陸も陸で私の気持ちも知らないで…」
海未は最後は小声になっていき聞こえなくなったが、今までの鬱憤を晴らすかのように語っていった。
「でも、海未ちゃん。後悔したことある?」
ことりのこの問いに海未に笑顔がもどっていった。そして、逆にことりに質問を返した。
「ことりはやるのですか?」
「うん、私はやってみようかな。りっくんも手伝ってくれるよね?」
「うん!僕も手伝うよ」
「陸、私にアイドルが出来ると思いますか?」
「海未なら、みんななら、できるさ! さぁ、立って」
「ありがとうございます、陸。さぁ、みんなで穂乃果を探しに行きましょう!」
海未は、陸の差し出した手を取り立ち上がった。そして、全員で今回の騒動の原因であり、今ここにいない穂乃果を探しに向かった。
そして、ついに…
「あっ、あれ!」
『痛たた… くぅー』
陸の指さした先には、校舎の裏のひっそりとしたところで何度も転びながらも1人でダンスの練習をしている穂乃果がいた。
「穂乃果!」
「ほのかちゃん!」
「海未ちゃん!ことりちゃん!りっくん!どうして?」
穂乃果は今朝、喧嘩をしてしまったばかりの海未に、ことりや陸までもが一斉に走り寄ってくる姿に嬉しく思いながらも困惑した。
「一人で練習してても意味がありませんよ。やるならみんなでやらないと」
「海未ちゃん!」
海未の微笑みながら差し出された手と、優しい声に穂乃果は今日一番の笑顔を浮かべるのだった。
次回はあのツンデレなお姫様の回です!