もしも光が見えたなら。
僕は生まれた時から目が見えない。色がわからない、形も、人の顔も、わかるはずがない。目が見えてる人の考えも分からない自分とは違いすぎるから。学校ではいじめられた、人は自分のことを分かろうともしてくれない、いや、自分が分かろうとしないだけなのかもしれない。そんな僕にも友達がいなかったわけではない、幼なじみが1人いた。名前は佐藤真白、サトウマシロという。顔も見たことがない彼女はそれはそれは優しくしてくた、理由は今でも分からないが。でも彼女は僕の目になってくれた、とてもそれが自分には嬉かった。まわりは彼女のことを可愛いとよく言っている。でも自分には可愛いが分からない。悲しいことだとも思うがもうそんなことにはもう慣れた。
「ん........あ、もう7時か。」
目覚まし時計が鳴っている、毎朝7にセットいてある。僕はこの瞬間が嫌いだった。
「君はこの世界が好きかい?」
「ん.......耳鳴りか」どこからか声が。
「もしも光を見ることができるとしたらなんでも出来るかい?」
耳鳴りは僕に問う。
「そんなことが出来るならなんでもやるさ」
その時は考えてもいなかった、自分がこの世界の創造者になるなんて。
「ん........朝か、夢だったのか?」
「ん.........目が痛い、まぶしい、のか?」
色が見えた、形が見えた、光が見えた。その瞬間涙がこみ上げてきた。
「刀自くん、はーやーくー」
「ああ、うん、わかったよ今いく」
俺の名前は田中刀自タナカトシという。いつものように真白が俺を呼んでいる。真白は普通高校、俺は特別支援学校にかよっていた。恐る恐る家とドアを開ける。 その瞬間時間が止まったように。
「どうだい?光は、綺麗かい?」
耳鳴りは問う。
「ああ、これが光か、想像以上だよ」
「君はこの世界、正確には特異点FY-Sz07の支配者になったんだよ」
「特異点?何言ってるんだ?」
「君たちの言葉で言うとパラレルワールドってやつ」
「うん、いやまて、待ってくれ」
「世界ってのはね、無数に存在するわけだ」
「無数に?」
「うん、ほぼ無限だねー」
「お前はいったい何者なんだ?」
「今はまだ伝えられないな」
「まだ、まあいいや。知ったところでな」
「あ、それとね、君は考えるだけでこの世界を変えれるんだよ」
「考えるだけ、」
「うん、どんな願いも叶う。でもね、出来るだけこの世界を大切にして欲しい。」
「俺はこの世界に干渉しようとは思っていないよ」
「だってこの世界を好きになったばかりなんだから」
読んで頂きありがとうございます。アドバイス等あれば是非お願いします。