初心者提督と電の奮闘記 0 作:Hayato Izumiゆっくり
ポタリポタリと冷たい雨が俺の体を打ち付ける
ここは自宅のマンションの屋上だ。
俺は今から飛び降り自殺をするつもりだ。理由なんて無い。ただこの世界に飽きただけだ。
「ふぅ。そろそろ行くか。」深呼吸を一度して
俺は一歩ずつ前へ歩み進める。恐怖なんてない
そして俺は空へと身を投げる。
俺の体は重力にしたがって地面へ落下していく。そして体に強い衝撃とグシャリと嫌な音と共に俺の意識は無くなっていった。
「・・・・く」「・・・とく」誰かの声が聞こえる俺は死ねなかったのか? 疑問に思いながらゆっくりと目を開けてみる。するとそこには
メガネを掛けた少女?が立っている。
「提督!やっと目が覚めましたか。今日は提督の着任当日なんですからしっかりとしてください!」
「提督って誰だ?それに君の名前はなんなんだ?」
俺は少女に疑問をぶつける。すると少女はムッとした顔をしてこう続けた。
「私は大淀型軽巡洋艦大淀です。提督、あなたには深海凄艦と戦うために艦娘の指揮をして頂きます。先ほども説明しましたよ?」
「何を言っているんだ?だって俺はマンションから自殺を・・・・」俺が少女に言い返そうとするとそれを遮り
「まだ寝ぼけているんですか?まぁいいです。この中から1人をお選びください。提督の秘書になる艦娘です。」
〈吹雪型1番艦 吹雪〉
〈吹雪型5番艦 叢雲〉
〈綾波型9番 漣〉
〈暁型4番艦 電〉
〈白露型6番艦 五月雨〉
写真入りの書類を渡され俺はそこでここが何処なのか確信を持てた。艦これの世界だった。
電の書類に印鑑を押すとノック音が聞こえた。
「提督。貴方が選んだ最初の艦娘が着任しました。貴方はこれから艦娘と共に戦って行きます。彼女達を大切にしてあげてくださいね。」
大淀がそう言い終わると扉が開いた。
「暁型4番艦 電只今着任しました。司令官さんよろしくお願いします。」
「電だね。よろしく。これから一緒に頑張って行こう。」
「はい!電も頑張っていくのです!」
少し恥ずかしそうに答えた電を見て俺は絶対この子を守ると決めたのだった。
「司令官さんまずは戦力の強化なのです!燃料・鋼材・弾薬・ボーキサイトを使って新しい子を迎えるのです!今は着任したばかりなので最低のオール30で建造をするのです!」
「わかった妖精さんに連絡を入れといてくれ。」
「分かったのです!」
「司令官さん健造時間は20分なのです!」
「分かった。それじゃあそれまで雑談でもしていようか。」
「了解なのです!」
そんなこんなで始まった俺の提督ライフ。
これから起こる困難の数々を知るよしもなかった。