廃墟の通路奥の庭っぽい所でそれはいた。
地面から生えるアイアンメイデンが。
近くを歩くとよくわかんない火の玉的な物を飛ばしてぶつけてくるし、近寄れば針で串刺しにされる。
いや、貫通どころか刺さりもせずに折れるんだけどもね。
それにしてもアイアンメイデンって中に入れた人を串刺しのする筈なのに、じぶんから串刺しにするってどういう事よ。
ちなみにあのアイアンメイデンちょっぴり苦味がある植物みたいな味。
食感はいいけど好みでない。
周りの殻みたいなのも中身も同じ味だったけどやはり地面から生えてるから植物なのだろうか。
それともゾウリムシの親戚みたいな生物だろうか。
口の中に残る後味を消すために近くの水場で水を飲む。
沸騰させて消毒すべきなんだろうけど生憎鍋も火もない。
それに、火の起こし方も知らない。
どこかに都合よくマッチとか落ちてたりしないだろうかね。
ちらちら地面を見て火が起こせそうな物は無いか探すがあるわけも無いので、大人しく火起こしを諦めて庭っぽい所を出る。
通路を出ると辺りは茜色に染まっていた。
謎生物乱獲の為にそんなに時間を費やしていたとは。
拠点になりそうな場所を探す予定が丸潰れである。
雨は降りそうにないけど夜は随分と冷え込みそうな廃墟だ。
風に吹かれたたら絶対風邪を引くに違いない。
風をしのげる場所を探し来た道を引き返す。
庭のアイアンメイデンが多数生えてる場所にはいかず、振り向いて建物の中に入れないか試みる。
壁を伝って行くが扉の様なものは見当たらない。そんな都合よく行くわけも無いか。
はぁ、と一つため息をついて甲赫を一対出す。
庭に続く通路から見て左側の石タイルの敷かれていない、雑草だか木だかよく分からない植物が大量に生えた薮に入る。
薮や木で石タイルの道から見えずらい場所を探しながら壁を伝って庭を仕切る壁の近くで止まる。
うん、端っこだし薮だらけで入口作っても発見されにくそう。
入口部分にする場所の蔦を手で引きちぎり地面に埋める。
そしてスタンバイしていた甲赫で壁に穴を開ける。
最初は削って穴の開けようかと思ったが時間がかかりそうだったので拳1発で開けた。崩れない様に今度補強せねば。
開けたてほやほやの入口を潜り中へ入る。
入る時につっかえてしまい、甲赫をしまっていなかった事を思い出した。
「危ない、危ない。
作った途端に崩れるのは絶対に避けたい。
崩れないのが1番だけれどもね。」
甲赫をしまって改めて入ると建物の中のロッカー室の様な部屋に出た。
まずは軽く探索して寝床になりそうな場所を探すためロッカー室を出て廊下に出て部屋をひとつひとつ確認する。
鍵がかかった部屋は蹴破って入る。
鍵を廃墟で発見できる自身も無いし、仮に見つけてもその鍵が会わない可能性の方が高い。
そしてロッカー室から左に3つの部屋に仮眠室らしき部屋を見つけた。
二段ベッドが2つ置かれてる以外何も無い。
外の状況が見たいが残念ながら窓も無い。
二段ベッドの1階の部分にダイブする。
随分と使われなかったのか大量の埃が舞う。
朝起きて早々自分の埃を落とすのは嫌なので一旦降りて、ベッドにかかっている私がぐしゃぐしゃにしたシーツと枕を取り、廊下に出てはたいて埃を出す。
十分に埃が落ちたらベッドに枕を置いて再び横になりシーツを自分にかける。
まぶたが重い。このまま目をと閉じたらすぐ寝てしまいそうだ。
少しだけ抵抗してみたが勝てるはずも無いので諦めて睡魔に身を委ねた。
コクーンメイデンはピーマン。
次回から本格的にアラガミをむしゃむしゃしていく予定。
タイトルで被害者ばらさない方がいいですかね?
アドバイスとか誤字脱字あれば報告してくれると有難いです。