題名が1番手間取る。
「へっ...くしょいっ」
朝一番のくしゃみ頂きました。
あと2回ほど連発した後シーツを羽織ったままベッドから降りる。
冷たい床に足がついて背筋を寒気が走り思わず仰け反る。
冷え込むとは思っていたけどもこれ程寒くなるとは思わなかった。
やっぱり防寒対策しなきゃな。
白い謎生物の皮剥いでファーにでもしようか。
居たら肉ついでに試そう。
自分の体温で温くなったシーツをしぶしぶ手放して外に出る。
途中白い謎生物を仕留めて体毛が毛深い所を毟って暖かいか試したが、温かい以前に触り心地が絶望的に悪いの両足をもいで諦めた。
歩いているとお腹がすいてきたので手持ちのもぎたての片方の足を齧る。
そして重大な事に気づく。
ここの謎肉、燃費が猛烈に悪い。
人間1人で内蔵食べないで過ごしても1ヶ月は余裕で過ごせるのだけれども、両足3セットとアイアンメイデン1匹で人間2人分は胃袋に収まって翌日にお腹が減るとは。
謎肉は人肉より栄養が少ないんだろうか。
1日1回以上必ず食べるのはいいの。
ただ、ずっと白い謎生物とアイアンメイデンの肉じゃ絶対に飽きる。
新しい謎生物を求めて冒険するにも水と食料と寝床の揃ったここを離れるのも忍びない。
足も食べ終えた頃には足は庭を出ていて開けた所に1匹気色悪い紫の鱗をしたワニが開けた場所に鎮座していた。
うん、飽きはまだしばらく来なさそうだ。
自分には気づいておらずこちらに尻尾をを向けている。
持っていた足をもいだ断面が地面につかないように置いて、足元に転がる重くて卵に似た形をした瓦礫を両手で持つ。
そしてワニとの間合いを一気に詰めて尻尾にある飾りの付け根めがけて瓦礫の尖った方を思いっきり振り下ろし飾りを取る。
流石に気づけれたようでワニが咆哮をあげる。
手に持つ瓦礫をこちらに顔を向けようとするワニの横顔に向かって投げ捨てる。
もろに当たったようでワニが少し怯む。
怯んでいる間にさっき取った飾りを持ってワニの上に上り飾りを尻尾の付け根に突き立てる。
痛みで暴れるワニの背にしがみつきながら甲赫を一対出す。
甲赫の手を組ませて尻尾に刺さる飾りに向かって力いっぱい叩きつける。
切れ味の悪い両刃包丁を力で押して切る様にワニの尻尾を切り離す。
さっきの咆哮とは比べ物にならないくらいの大きな悲鳴をあげて暴れ回る。
ワニは私を背中から剥がす魂胆なのか壁に向かって走り出す。
壁に背中が衝突する寸前に跳び降りてワニの顔の前に立つ。
甲赫の左手を上顎、右手を下顎にかけて上顎から下顎を外す。決して顎関節症ではない。
ワニはまたも悲鳴をあげるが煩くない。
口から血と息が大量に出ただけで視界に変化はあっても耳に届く音は吐息とぼたぼたと滴り落ちる血の音だ。
いたぶり過ぎただろうかと思う。
楽にしてやろうと重い尾赫を出して近づくが、ワニの周りの空気が突然ピリピリしだす。
何かと思い3歩離れると同時にワニは電気を放電し始めた。
見るからに電圧が高い。
近づけば感電死待った無しだろう。
だが私の尾赫から放った鱗によりワニは最後の抵抗虚しく絶命した。
死体に近づいて鱗数枚と両前足を消える前に取り、外した下顎から舌を取り出す。
尻尾の切断面から垂れたのであろう大量の血痕を追って尻尾と飾りを回収する。
尻尾は持ちきれないので甲赫を使い、戦闘前に放置
した片足も同様に甲赫で持つ。
不意に視線を感じて振り返る。
あるのは消えていくワニの死体で他は白い謎生物だけ。
あ、目が合った。
喰ってやろうかとも思ったが荷物が増えるので無視。
両手いっぱいの食料でほくほく顔をして庭に戻り味見と称して尻尾を齧る。
白い謎生物に味は似ているけれどワニの方が味が濃くて噛みごたえ抜群。
顎が鍛えられそう。
水を飲もうと水辺に寄ると薄桃色の花びらが水面に浮いているのを見た。
もしやと思い見上げると離れ小島的な所に1本桜が咲いていた。
人の手入れがなくても咲く桜があるとは思わなかった。
こんな場所に四季がある事にも驚きだ。
なんで昨日は気づかなかったんだろう。
それとも咲いてなかったのだろうか。
手持ちの食材を置いて寝床に戻って未使用のシーツの埃を落として桜の前に戻ってくる。
地面に敷いてその上に座り桜を見ながら尻尾を齧る。
こういうの人間は花見っていうんだっけ。
なかなか減らない尻尾を見ながらふと思い出す。
なんであのワニは私が背中に乗ってる時に放電しなかったんだろう。
電圧によっては瞬殺だったろうに。
飾りが壊されて気が動転したんだろうかね。
にしても、尻尾減らないなぁ。
ウコンバサラはそのままワニ肉。
ワニって鶏肉と味が似てるらしいです。
主人公はマサラ人ではないので高電圧電流浴びれば召されます。
アドバイスや誤字脱字があれば報告してくれると有難いです。