転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 ~カルデア~


 ロマニ「えええ・・・・一刻もたたない間に2000で3万のケルト兵とディルムッドと思われる英霊、フィン・マックールと思われる英霊を瞬殺・・・これが銀嶺隊とストーム1が合わさることの強さ・・・」


 シバにゃん「いやはや、滅茶苦茶ですね。ひたすらに攻撃特化の陣形とはいえ本来は3500騎いるうちの2000騎だけで敵本陣までぶち抜き一騎たりとも離脱者なし。シンプルな強さもですが兵法の基礎も忘れない。お義姉様は昔からこうだったので?」


 ロマニ「お、お義姉様?」


 シバにゃん「ん? ええ、だったロマニ様の姉のような方なら私にとってもお義姉様ですもの。ささ、紅茶はありますので喉の渇きも心配せずに教えてくださいませ」


 ロマニ「う、うーん。とは言っても、ここの前所長と一緒にいた時はそもそもそこまでの大規模な軍団戦はしなかったし、ローマで暴れはしたけど、フォローに回っていたからね。完全に銀嶺隊とカルデアの面々だけで暴れたのは本当に少ない」


 シバにゃん「つまりはまだまだあの部隊には引き出しがあり、しかもマシュさんやモードレッドさんもいることでさらにキレが上がると?」


 ロマニ「それは間違いないね。何せ今まで銀嶺隊は2人の部隊長を欠いたままだった。それは今もアヴァロンで生きていて英霊の座にはいないモードレッド。そしてマシュの中に宿る華奈の養子ギャラハッド。その二人がしっかりと揃い、アーサー王にストーム1や英霊たちがいる。きっとまたとんでもないことをしでかすよ」


 シバにゃん「なるほど。では私もお側で見させていただきますね? あ、職員の皆様にもスイーツの差し入れを持ってきますので」


 ロマニ「あ、助かるよ。今日のスイーツは華奈特製のバウムクーヘン。紅茶に合うからうれしいなあ」





 改めて銀嶺隊の軍容


 部隊総数 人 3500 魔獣(狼、猪、馬、ワイバーン) 3502


 隊長 華奈 500騎 役割 主攻、助攻、奇襲、強襲、遊撃、工兵、兵站管理


 部隊長 


 ダンカン隊 500騎 役割 主攻、助攻、強襲


 ヤマジ隊 500騎 役割 後方での作戦指揮、援軍配備、工兵、守備、兵站管理


 アンナ隊 502騎(2はワイバーンのレギアとイネンナ) 役割 魔術支援、遊撃、ヤマジ隊の補佐、増援、奇襲、兵站管理


 クラーク隊 500騎 役割 遊撃、支援、守備、助攻


 モードレッド隊 500騎 役割 支援、遊撃、強襲、助攻、魔術支援


 ギャラハッド(現在はマシュ)隊 500騎 役割 守備、部隊配置転換時の繋ぎ、工兵、助攻


物騒な話

 「ふぅー・・・・・んー肩慣らしにもなりやしない。全く油断した敵兵は魔獣のおやつですねえ」

 

 

 「あ、あんたたち何者なんだ・・・!」

 

 

 「通りすがりの英霊。あーサーヴァント・タイプと言えばわかりますか?」

 

 

 あの後結局しばらく下がって陣地を敷いてケルト兵の報復が来るかを待っていましたが20分待っても来なかったので野戦病院に戻ることに。

 

 

 で、機械兵があるほどに技術のあるここの軍隊。私たちの戦いの様子を見ていた人もいたようでして2000騎ちょいで3万の敵軍をほぼほぼ皆殺しにしたことに驚かれたりドン引きされたり、歓喜されたりで大騒ぎ。

 

 

 いやあ、私たちは弱い敵をしばきまわして油断していた英霊の首を狩っただけですけどもねえ。

 

 

 それよりもまず話したい人がいるので歓喜に沸く野戦病院の皆様にはうちの部隊に対応を任せておいてと。

 

 

 「少しフローレンス様に会ってきます。何というか、彼女が必要な気がしますので」

 

 

 「む? おう。それと先生。うちの軍医チームも動かしていいか?」

 

 

 「ええ。思ったより時間も空きましたし、どのみちすこし話し合いをします。その間に一人でも元気にさせてあげてください」

 

 

 モードレッド様に現場の対処を頼んでおき、私の方はフローレンス様のいるテントに。

 

 

 「フローレンス様。一つ話をしたいのですが」

 

 

 「何の用です。私は今治療の準備に忙しく・・・」

 

 

 「その治療の件ですね。もっと言えば、この状況への根本的なものへの。どうです?」

 

 

 「・・・どの件での治療でしょうか?」

 

 

 「国と戦争」

 

 

 「分かりました。では話を聞きましょう」

 

 

 「私の方の軍医チームを動かして貴女のいない間も治療の手は休ませません。そちらの医療への技術や理解は全員理解していますので」

 

 

 流石、ここらへんは本人が学者としても名うての天才になれるほどの才女。すぐさま私の話を見抜きましたか。テントを出て話をする間もうちの軍医、衛生兵たちの治療の様子を見せてフローレンス様が話しても大丈夫というのを見せつつ。話に。

 

 

 「まあ、ざっくりといいましょう。フローレンス様。私たちと一緒に国の病を治すために私たちと来てください」

 

 

 「貴女は今も国の病といいましたが、それは戦争の事でいいのですか?」

 

 

 「ええ。今この国は戦争という病にかかり、そして国を支える国民達を失い、怪我をするという症状が起きています。フローレンス様はその怪我をした人たちを救うために献身していますが、はっきり言いましょうか。そんなことをしたとして、この戦争がいつ終わるか、どうやってしまえばいいかわかっていますか?」

 

 

 「・・・・・・・目の前の患者を助け続ければ、いつか・・・」

 

 

 「そのいつか、を待つよりも、一日でも早くこの戦争を終わらせて未来に生まれるであろう患者を生み出さないためにこの戦争を終わらせるために貴女が動くべきなのです。その手腕でかつてのクリミア戦争で野戦病院を用意して、女王陛下たちを動かせたその動きは感服しますし敬意を払います。

 

 

 しかし、それの同じことをしたとして今回も通用するとは限りません。敵はいまだ交渉の席につかず、今も猛威を振るう。その間お上同士の話し合いを待ちながら増え続ける患者をあなたの身一つで助けると? 前線の情報と、停戦、交渉、譲歩の話は入ってきていますか?」

 

 

 「いいえ、はっきり言って、常に戦線は苛烈であり、この野戦病院も何度転移したか。なるほど。つまりはそれ自体を止めるために私に看護師ではなく軍医、衛生兵としてより正式に軍に入れと」

 

 

 「そうです。フローレンス様。生前のように病院経営をしつつ上の采配を待つのではなく、貴女自身も動いてこの戦争を早く終わらせるために私たちとともに戦うことをお願いしたい。そして、目の前で行われている治療の腕と、先ほどケルト軍3万を屠ってきた強さを考えて判断を」

 

 

 生前の行いもまさしく苛烈。家柄や行動力、本人の才覚と努力も相まって一個人で成し遂げたものとは思えないもの。しかもあの時代に患者の個人情報の保護にも目を向けるというのはすさまじすぎる。だけどそれを今ここで、英霊ゆえの体力をもってしても変わることはないどころか悪化する。

 

 

 彼女もうすうす考えていた、感じていたんでしょうね。生前に経験した戦争とは違うもの。自分の治療の方針を変えないと、対処するべき対象を変えないとどうにもならない。と。

 

 

 しばらく。彼女にとっては大分考え込んだうえで彼女、もといフローレンス様は私の目を見て。

 

 

 「分かりました。貴女の部隊に入りましょう。そしてこの医療技術も、対応も素晴らしい。これからはドクターと呼ばせていただきます。それと、一応お名前を」

 

 

 「よろしくお願いしますフローレンス様。私は船坂華奈。気軽に華奈でも、ドクターでもお好きなように」

 

 

 互いに頭を下げて仲間になることを合意。うん。とりあえず現場の兵士たちからの信頼をもって、敵兵と英霊をしばきまわして、仲間に看護師の英霊を仲間に。初日でこれはいい感じです。

 

 

 「では、私がここを離れるに至って皆さんに引継ぎと治療法、対処への講義をしてきます。その間この野戦病院の警護、ドクターたちが動けない間患者の対応をお願いします」

 

 

 そういってすぐさまテントに戻り軍医、衛生兵たちを集めて話を始めるフローレンス様。数発弾丸が飛んで、地面を殴ったような音が聞こえたのは気のせいにしておきましょう。

 

 

 「銀嶺隊。治療チームは軍医の皆さんがいない間にサクッと魔術や治療薬を用いて手当てを! そしてアンナ様の魔術部隊はここ一辺の野戦病院の浄化術式を。私達からもお礼と筋を通す意味でも」

 

 

 「了解したわ」

 

 

 アンナ様の魔術部隊も動き、みるみる負傷兵たちが復帰していくのを見つつとりあえずサンドイッチでも作るかなあーと考えていると。

 

 

 「やれやれ。英霊をしばきまわし、軍を叩きつぶしたという大戦果を聞いてまさかと思ったけど、同時に納得。円卓の騎士。しかもその中でも最強格じゃないの」

 

 

 サンドイッチを作りつつ待っているとケルト軍の来た方向とは逆。つまりは大統王のいる陣地から来た使い・・・いえ、この魔力と風貌は英霊ですか。アメシストを思わせる髪をボブカットくらいに伸ばし、瞳もアメシスト色。黒を基調に赤を入れた超ミニスカ、ノースリーブに萌え袖のスレンダー少女。うーん・・・可愛い。そして背後にはアメリカンスタイルなヘルタースケルターな機械兵が数機? 数人。

 

 

 何より、特濃で強い気配を放つのは白髪の髪を少しオシャレに伸ばし、金の槍に防具。黒い服? をつけた色男。胸にある宝珠が少し気になるけど、何よりこの強さは戦闘態勢は愚か警戒もさしていないのに私たち全員が察知してしまうほど。

 

 

 間違いなく英霊の中でも武力で飛びぬけた存在ですね。

 

 

 「どなたさまです? お昼ご飯でしたらちゃんと並んでもらいに来てくださいね?」

 

 

 「あ、私はサーモンサンド・・じゃなくて! 私は大統王のご意見番をしている英霊よ。で、今回はここずっとじりじりと押されている中での大勝利を聞いて勝報に対する労いと感謝。そしてその戦力や作戦を聞きに来たんだけど。

 

 

 円卓の狼。その速度と火力は比類なきもの。個性派をまとめ上げて自身も怪物と言わしめたカナ。貴女と会えるとはね」

 

 

 うわっちゃ。私の存在もうばれちゃった。早すぎません?

 

 

 「えーと。あたりですけど、まさかこうも早くばれちゃうとは」

 

 

 「騎士の格好をして、美しい銀髪に美貌、騎士なのに刀を腰に下げている。更にはその銀の狼を彫り込んだ鎧に青い狼の旗。流石に見る人が見れば一目瞭然よ」

 

 

 「ですかぁー・・・で、その上で勧誘でもしようって腹積もりです?」

 

 

 「そうね。単刀直入に言えばそうよ。その戦力を活かしてケルト軍を蹴散らしてほしいのと、出来ればフローレンスを連れて行かないでほしいの」

 

 

 『そうはいってもなあ。既にこっちは話しを決めているし』

 

 

 「失礼。そちらの意見も分かります。ただ、それでもナイチンゲールさんは私たちのもとに来て特異点解決に動くつもりです。そちらの迷惑にはならないようにしますのでナイチンゲールさんはこちらにいさせてほしいのです」

 

 

 目的は勧誘と知って、正直手間が省けたと考えるか増えたと考えるか。ケルト軍はぶっ潰すべき対象なのは分かる。で、残りのレジスタンスと大統王の内一つから、しかも側近らしい人が来ている。アメリカで王様になっているという変わり種の正体を見極めるべきか、それともあれよあれよとこの国の組織に入れられて雁字搦めになるか。

 

 

 私の縮地は知られていない以上少数だけで顔出しをしてから抜け出すときは一気に。というのもできるんですが・・・うーん。

 

 

 「まあ、ちゃんと互いに話を通しているのは分かるわ。あの子早々話を聞くタイプじゃないからその上で行動を共にできるよう説得したというのはそれだけ筋が通っているのでしょうね。その上で、国として、特異点を守りつつケルト軍の進撃を阻むためにも頼んでいるの」

 

 

 「ごちゃごちゃうるさいわねえ。勝手に出てきて、今まで負けっぱなしの負け犬が勝ち馬に乗ろうとしている割には図々しいんじゃないの?」

 

 

 「そうじゃのぉ。話を聞くにしても、ちぃーとこちらの言い分も聞いてもらわんとなあ? 後ろの用心棒らが頼りなんじゃろうが、暴力だけで通すのならケルト軍と変わらんぞ?」

 

 

 『ストップストップ!! 暴力反対! そちらのレディも、オルタ君も信長君も抑えて抑えて! 行動力ある女性の英霊の皆がそろうとあっという間に修羅場だなあ! 華奈もどう・・・あ、いや考えていいから暴れないで! 君が一番やばいんだった!』

 

 

 後で覚えていなさいロマニ様。で、まあ、うん。既に沖田様が背後から不意打ちの構えで私に合図を求めていますし、銀嶺隊も既に臨戦態勢。唯一現代人のストームチームと藤丸様、マシュ様は冷静ですがこのふっ賭けには皆暴れようとしているのがありあり。

 

 

 「ー・・・・作戦ターイム!」

 

 

 「・・・認めるっ!!」

 

 

 タイムをもらいとりあえず少し離れたところでみんなを集める。銀嶺隊の皆の分のサンドイッチを作りつつ。

 

 

 「でー・・・どうしましょうか?」

 

 

 「私としては反対です。何というか、ネロ陛下のような方とは違うせいかギャラハッドさんがやめておけと言っているようで」

 

 

 「私も反対ね。いきなり上から物を言うけど、どうせ自分よりも後ろの取り巻きたちで脅すだけでしょう? それよりはとりあえずもう一つのレジスタンスの集まりを見てみたいわね。二大大国に挟まれながらうまい具合にしているやつが気になる」

 

 

 「わしは・・・折衷案じゃな。出来れば大統王とやらの顔を拝んで見極めた後にどう動くかを見たい。ただ全員ではいかん。一部だけで。な」

 

 

 「僕は賛成。一応色々話を聞けるかもしれないし」

 

 

 「俺はどっちでもいいぜ」

 

 

 「俺は信長と同じ意見だ」

 

 

 「私は賛成ですねえ。あちらに協力するついでに資金や武器を引き出せれば楽に戦えるのでは?」

 

 

 「うーん・・・組織のバックアップは必要よねえ・・・ただ、かといって素直に受けるべきかどうか・・・」

 

 

 みんなであーだこーだと聞けばうまい具合に敵を砕きたいではあるけど、かといって大統王に頼り過ぎず、でもどんな奴か見てみたい。最初からいきなりああいう接触なのもあってちょっと不信感が出ていますね皆さん。

 

 

 ふむ・・・で、この中で一番いいのは・・・信長様の意見。私も同意見ですし、なら。

 

 

 「じゃあ、こういうのはどうです? 折衷案で大統王に会いに行きます。まずは話を。と。ただしそれは私とストームと藤丸様。カルデアのマスター二人、そして銀嶺隊の隊長とその英霊が行くので飲んでもらえるかと。

 

 

 で、私たちが出向いている間は皆さんに前線でケルト軍を対処しつつ、レジスタンスたちの情報を集める。一応協力はしますよーって姿勢を示すために前線にいる兵士たちと協力しつつ」

 

 

 「ふむ・・・姉上とストームなら問題ないとは思いますし。そうしますか」

 

 

 「ただ、何かあれば俺たちに行ってくれよ! 先生に何かあったらここに来た意味がねえ!」

 

 

 『意見はまとまったようだね。とりあえず、その意見でいいかを聞いてみようか』

 

 

 ロマニ様の言葉が作戦タイムが終わり、意見もこれでいいかとなったのでお開き。サンドイッチを栗毛にあげて撫でた後に女性の方に。

 

 

 「ひとまず、私の部隊と戦士たちは前線においてケルト軍の攻撃を凌ぎ、そちらの軍を助けます。その間に私と、藤丸様のカルデアのマスター2名、そして一応の護衛としてストームを一人の計三人でついていく。ということはできないですか?」

 

 

 「ふむ・・・・うーん・・・できればフローレンスやほかの子たちも合わせたいけど・・・」

 

 

 「エレナ。今は欲を張るな。どうせすぐに分かることだ。条件を飲もう」

 

 

 しばらく相談を重ね。私たちの意見を飲む形でエレナ様は私たちを大統王のもとに連れていくことに。ふぅ。よかったよかった。




 真面目にエレナとエジソンってほんと初見で見抜けって無理ですよね。
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