転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 スカサハさん登場。私は大好きなキャラですし華奈も美貌も技術も好ましい人ですがこの一点はマジでキレる部分がある。


ホワイトライオン ☓ 白猫 ◯

 「さて、改めて名乗るか。影の国の女王スカサハだ。今回はバカ弟子の件で流石に師匠として灸を据えようと思ってな。この一軍に勝手ながら参加させてもらう」

 

 

 「了解です。私は銀嶺隊隊長。円卓の騎士華奈です。よろしくお願いします。いやはや、しかし貴女ほどの戦士が来るとは」

 

 

 眼の前にいる全身タイツ。ワインレッドカラーの色で統一したような髪の毛と瞳、タイツ。そのスタイルと美貌に、大変見覚えのある朱槍。感じる気風も、なるほどあの戦士の師匠というのは納得です。

 

 

 「うげ! マジで師匠がいるのかよ・・・はぁー・・・」

 

 

 「ほう。こちらはまともな方のセタンタか。全く、腕は鈍っておらんだろうな」

 

 

 「問題ねーわ! ってか、師匠なら俺は愚か、どうせメイヴやなんか英霊の首でも持ってきたのか?」

 

 

 「いや、全く」

 

 

 「はぁ!? アンタほどの戦士がなんでだよ!」

 

 

 懐かしき師弟の再開・・・という感じではないですが・・・まあー・・・ですよねえ。色々とカルデアでも酒の席で愚痴をこぼしていましたし。

 

 

 そして、クー・フーリン様の発言には私も同意。私でもわかるほどの戦士がまさかの手ぶらで来るというのも。

 

 

 「腹立たしいが簡単な話よ。あちらにいるあの馬鹿弟子は私でも殺せぬほどの相手。しかもそばにはそこそこ腕のたつ弓兵もいてな。無駄死にするだけだっただろうよ」

 

 

 「スカサハ様がそう言わしめるほどですか・・・所感としては、どのような?」

 

 

 「あれは私の知るクー・フーリンであってクー・フーリンではない。眼の前でバカ面さらす此奴とは別物じゃ。メイヴめが聖杯に願ったのであろうよ。自分に並び立つほどの邪悪な王にしろと。

 

 

 その結果がおそらく戦士としてではなく王としてあるために不要なものを削ぎ落とし、そこに死の棘を纏い委ねた牙神。あるいは狂王。それがケルトの王になっているクー・フーリンだ」

 

 

 「死の棘を纏う・・・まさか」

 

 

 「ああ。死の棘。一本でも痛く手に余るような朱槍を千本も手にして魔獣、呪いの戦士とかした阿呆は哀れでみるに耐えんものだった」

 

 

 うわぁ・・・・つまりはあの朱槍。ゲイ・ボルグを基礎に全身をそれに関わるもので身を包んだ全身ハリネズミのようなもの。戦士というか魔獣というか。そう言わしめるのも納得です。

 

 

 「哀れな」

 

 

 「全く。しかしその代わりというべきだろうな。アレは私を超えていた。迷いのない馬鹿は強いと言うだろう?」

 

 

 「それは強いのではありません。ただ、人生を檻に封じ込めただけです。何と言う破綻。外に開かれない夢はただの妄執です」

 

 

 フローレンス様の言う通り。そしてそれは同時に短い付き合いですがクー・フーリン様の望むものか? と言われるとそうではない。

 

 

 多分、王として望んだ。というのは英霊の側面を呼び出して強化した。だけにはとどまりそうにないですね。

 

 

 「んじゃあまあ・・・俺の尻拭いってことで俺はその俺に? ぶつかるが、やっぱり俺を殺しても意味ないだろう?」

 

 

 「ああ、お前のけったいな姿を倒すだけでは意味がない。むしろ被害の範囲と実際に軍の指揮、音頭を取っているのはメイヴだ。あやつから聖杯を取り上げないと意味がない。

 

 

 かといって馬鹿弟子もメイヴも生前にゲッシュの制約やら恨みから奇襲、不意打ち、そういうのはされてきている。しかもまあ、なまじ時代が進んだこの特異点では知られているのもあって闇討ちもやりづらければ軍を砕いて進もうにも、指針を定めなければ逃げ回るか、罠を仕掛けてくるだろう」

 

 

 「ふむ。ならばまあ、まずあちらの目的はなんかやべーことになっているクー・フーリン様と自分の親衛隊たちで国盗りをしてアメリカをものにしようとしている。其の上でアメリカという国へ衝撃を与えるためのいい場所は・・・」

 

 

 「ワシントンだろうな。敵へ屈辱的衝撃と不安を与えるのなら敵の首都を抑えていくのが筋だ。加えてレジスタンスの間者からの情報でも兵士の出入り、出発点はそこが多かったという報告がある」

 

 

 ふむ。ジェロニモ様の情報と国盗りの方針的にもそうなるでしょうね。実際に戦争で印象的場所、首都、歴史的要地というのは取られるとショックが大きいもの。ただでさえ独立戦争をしていたこの時代で自分たちの足場を完全に奪われて、首都を敵が我が物顔で過ごしていれば心に来るというもの。

 

 

 「じゃあ、メイヴの方は私達でぶっ飛ばすとして、問題は圧倒的武力を持つクー・フーリン様。あそこには腕自慢を置きたいですし・・・」

 

 

 「はいはーい。沖田さんはどうです? 天才剣士ですし、いけますってー」

 

 

 「余も出向きたい。借りを返す。華奈殿等への音へ報いるための首級としても是非狙いたい」

 

 

 「俺も行くぜ。なんというか、色々と俺が行くほうがいいだろうさ」

 

 

 「レンジャーだと不安だが、フェンサー、エアレイダーなら行けると思うが、どうだろうか?」

 

 

 「わ、私も是非ラーマ様とご一緒に!」

 

 

 立候補してくれたのは沖田様、ラーマ夫妻、クー・フーリン様。ストームの5騎。ふむ・・・悪くはない。ですかね。多少なにかの変異があったとしてもクー・フーリン様の側面。動きの癖、攻撃の対応とかを考えればいるだけで違うでしょうし。ラーマ様も、シータ様と一緒にいれば手数が二倍以上。ストームもフェンサーで盾スピアなら・・・

 

 

 「では、ひとまず狂王クー・フーリンへの対応メンバーはそれにしましょう。ただ、それ以外でいた弓兵。そこが気になりますねスカサハ様。弓兵。名はわかりますか?」

 

 

 「うむ。名はアルジュナ。インド神話における英雄の一角じゃな」

 

 

 げ・・・カルナ様と並ぶインド叙事詩の大スター・・・あっちゃぁー・・・ただでさえ二騎に主力を当てようと考えていたのに・・・大真面目にエジソン王を抱き込んでカルナ様と当てておかないとあの弓矢でバカスか射たれるだけでもアメリカの民草が死んで特異点崩壊となりかねないですよ・・・

 

 

 『あ、アルジュナだって!? ラーマに並び比較されるほどのインドの大英雄だぞ!!? これに加えてさっきまではフェルグスがいた・・・ベオウルフは戦意喪失させたとはいえ、大真面目にこんなのばかりがいてよくアメリカは今まで無事だったよ』

 

 

 いやはや全く持ってその通り。相手が基本英霊を狩る以外は舐めプしていたか、国を作るために裏方で何かをしていたかとしか思えないほどのメンツですよええ。

 

 

 この中で残ったメンバーだと・・・信長様、モルガン様がいればまあ、どうにか・・・? でもできればモルガン様には仕事を振りたいんですよね。なのでカルナ様はほしい。

 

 

 「まあ、そこもおいおい考えます。ストーム2の皆様もいれば大丈夫でしょうし。ただそれはそれとして・・・・」

 

 

 「カカカっ。いやはや。とんでもない武の匂いを嗅ぎつければ麗しい女性がいるが、まさかかの影の国の門番とは。是非、神にまで上り詰めた武技、我が槍が届くか死合を申し込みたい!」

 

 

 「ゾクゾクするほどの気配・・・背筋が震えるほどです! 私も是非! 何年も、何百年も、千年以上も鍛え続けた技術を、その体を是非!」

 

 

 「うむ。大変弄り甲斐の有りそうなオモ・・・もとい戦士たちがいるな。ふむ・・・華奈よ。時間はあるか?」

 

 

 うん。そりゃあこの二人を中心にそりゃあ腕自慢たちと目をつけられた戦士たちを見てスカサハ様も戦士として教師? としての血が疼いたんでしょうね。

 

 

 「ええ。どうせ本格的に動くのはこのあとのエジソン王等との会談での成果次第で動くので。少し気合を入れたり、鍛錬をつけたり気負いなく戦える時間を過ごしてください」

 

 

 「ほほう。では少し見てやろう。ばか弟子に最新の英霊、そして盾に剣、銃と多くの戦士。楽しめそうだ」

 

 

 「ただですね?」

 

 

 頼りになるし特異点攻略のための情報をくれて協力もしてくれそうな様子。とはいえ、私としてはここを抑えておくべきものがある。

 

 

 「かつてのクー・フーリン様と、コンラ様のような、弟子たちを、親子を悲劇に合わせるような性根の腐ったことを一瞬でも考えれば、私が絶対に許しません・・・マシュ様と藤丸様たちを。人里の紡ぐ家族の縁を壊すのはだめですよ?」

 

 

 「う、うむ・・・そこは流石にわきまえておる。より強き戦士となるためにどちらかを食い物にしないと誓おう」

 

 

 「ならば良し。お願いしますねスカサハ様。影の国の女王であり門番。武技で人を超えたその手腕。頼りにしております」

 

 

 本気で殺気と怒気をぶつけて注意をしてから問題なさそうだったので私はオルガマリー様たちと一緒にそろそろつくであろうエジソン王らとの会談に。

 

 

 真面目にこっちに集中するためにもスカサハ様のこの行動とか、ついついなにか馬鹿をしないかが怖かったので安心ですよ・・・ただでさえ文官の仕事は現場仕事畑仕事以外は苦手なんですから集中できないと困る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて・・・偉大なるアメリカの王様エジソンに。彼を支えるレディ・エレナ。そして大いなる戦士カルナ。総出できてくれて感謝しよう」

 

 

 「御託はいい・・・くそ・・・貴様らが先ほどフェルグスを倒し、しかもケルトの偉大なる戦士、スカサハを招き入れたというのは事実なのか?」

 

 

 「ええ。ほら、あっちで朱槍が飛んでいるでしょう? あれはスカサハ様の槍です。あ、モルガン様が結界を張っているので流れ弾、槍は大丈夫かと」

 

 

 こうして迎えたエジソン王との二度目の談話。最初はこちらを招くはずが逆に招かれる側。いやはや、面白いものですよ。同時にここに来るまで大変でしたけど。

 

 

 というかストームたちもブレイザーにフラッシングスピアをバカバカ撃って・・・多分クー・フーリン対策の練習でしょうけど、ギンギンガンガン凄い音が響きまくる。お茶に鉄の味がしそうです。

 

 

 「ええ。そしてその上で言いましょう。私達にはすでにアメリカの、レジスタンスに所属する兵士たちを皆攻め込めるようにできるほどに鍛え上げ、武器も充実。そちらに渡せるだけのものも大量に用意しています。

 

 

 数、その数の質も全てが上。そして英霊もそれぞれに軍団分けできるほどには揃えました。もう、一歩踏み込むための用意はできている。あなたが聖杯を手放す覚悟があれば・・・ですがね? キング・エジソン」

 

 

 「ぐぐぅう・・・しかし・・・しかしだ。まず数でケルトに勝つにはこちらにも大量の兵士が・・・そして、その後の魔術王への対処もだな・・・」

 

 

 「その割にはずいぶんと非合理的な判断を、戦術も取りますねエジソン」

 

 

 「な、に・・・? 今、私を非合理と言ったのか・・・?」

 

 

 「そう言いましたが? 非合理な戦いぶりですね」

 

 

 「ええ・・・実際、そうだからこそお姉様の用意した布陣、武器で大きく変化をしてそちらも国を留守にするほどの余裕ができた。今まではできなかったでしょう?」

 

 

 「私は常に合理的である! この国とこの私は、論理から産み落とされたもの。非合理などあるはずが・・・!」

 

 

 「・・・・勝てない」

 

 

 モルガン様とフローレンス様の言葉に熱くなって反論をするエジソン王にするりと入り込む勝てないという言葉。これがまるで氷の壁のようにエジソン王の言葉を抑え込む。

 

 

 「彼らケルト兵は生まれてから死ぬまで戦いに明け暮れた生物です。この国の人間からはスタート地点から大きく引き離されている。ましてや彼らが敬う女王メイヴは聖杯を所持して無限とも言えるほどに戦士を生み出している。

 

 

 だから勝てない。勝てるはずがない。彼らには聖杯とメイヴという英霊の資源以外に必要なものがない。数で勝負するという発想がすでに間違いなのです」

 

 

 「私は一応お姉様から武人としての技術と、銀嶺隊が育つ様子を見てきました。一人の戦士を育てるための時間。練習用の武器。戦場に立つ覚悟。その兵士たちの食事に寝床。これらを用意していくのにそちらがどれだけ短縮し、機械や近代兵器、薬物によって即物的に兵士たちを用意しても、それはメイヴたちには及ばないでしょう。

 

 

 なにせ時間がかかる練兵を彼らはする必要がない。食事など気にする必要がない。戦闘、死への恐怖を恐れないようにする教育もしなくていい。最初から済んでいる状態で増殖させるから。

 

 

 それを上回り、対応できたのは華奈お姉様や夫たちが数の差を埋めるための守りを、より高い質を用意したからこそここまでこれたこと。物量勝負での押し切りではなく質量での乾坤一擲を狙った」

 

 

 「ですがあなたはそれを譲らなかった。いえ、その仕組みにおいては負けたくなかった」

 

 

 私のそばで数十年兵士を育てるさまを見てきて、女王としてその戦を見てきたモルガン様に、実際に戦場と政治をその目で見てきたフローレンス様。二人の言葉は重いもので、この会議の場の空気を完全に握っている。

 

 

 「何故なら・・・大量に生産する。より安価で良いものを作る。それが貴方の。トーマス・エジソンが誇る天才性だから。そして、その美学が貴方からその知性を奪っていった」

 

 

 「自分のホームグラウンドで、このアメリカで負けてなるものかと無意識のうちにムキになった。戦略はある程度あっても、そこにこだわるゆえに戦術研究も、対応策も数と鉄の暴風くらいで要塞も砦も、からくり一つすらない」

 

 

 「そんなふうに愚図愚図考えていたからそんな病に侵され、ドクター。華奈の行動力にあっという間に追い越されて立場が変わったのです。助力を頼む立場から願う立場に」

 

 

 「あっちゃぁー・・・」

 

 

 「・・・な、いや・・・ー・・・しかし、なんということか・・・否定、できぬ・・・」

 

 

 でしょうねえ。なんやかんやと言っても王の立場、色々と見る機会やその刺激と知識で自分の行動を孝もサラリと見抜かれれば、しかもプロの戦場の看護師、軍人らからの言葉。刺さるでしょうよ。

 

 

 というか話しとこうして見ただけでその状態を見抜けるフローレンス様。本当に病を見抜き、そして戦場であらゆる方面を見てきたその知性と経験。とんでもないですね。

 

 

 「たしかに私は生産力にこだわっていた。いずれ資源も尽きるというのに、最終的には勝つからいいのだ! などと・・・」

 

 

 「いやはや。それでたとえ勝ったとしても。だ。私から言わせてもらうとその間もメイヴは聖杯のリソースを使い続け、米を守るためのリソースは減り続ける。数という面でのゴリ押しは、自ら国を守るための聖杯というエネルギーを使い潰す速度を早めるだけだよ?」

 

 

 「うぐぅう・・・!」

 

 

 うん。ロット様の言う通り。どんなものにも。聖杯というものにも限りはある。無限、途方も無いほどに思えるエネルギーを持っていますがそれも有限なんですよ。聖杯の機能の凄さに、そこも失念していたのでしょう。

 

 

 「全くです。生産力だけ勝ってどうするというのです。そ、し、て! エジソン。あなたはライオンの頭を持っていたわけでもこの筋骨隆々の肉体も、力も持っていたわけではない! ならば、貴方をこうする何かがある。貴方以外の何かが貴方を「王」とするなにかが」

 

 

 「そもそも。それを。ええ。米を守るのなら国というよりも会社とかを作ったりしたほうが貴方の、エジソンという発明王のノウハウが活かせるはず。だというのにこの手腕・・・エジソン王。いえ、エジソン様。貴方。何を背負いましたか?」

 

 

 「・・・その通りだ。私の名はトーマス・アルバ・エジソン。そしてこのアメリカ合衆国の大統王・・・過去、現在、そして未来。この国の歴代大統領から力を与えられし者。何故なら、そのほうが合理的だからだ」

 

 

 「たとえ大統領をすべて呼ぼうともそれを各個撃破される可能性や、リソースの問題。そして何より国というシステム以外にも実働的かつ大量生産を可能とする。その逸話を持つケルトよりも新しい時代のこの国の、世界的知名度を持つ人物。エジソン様に力を集めてアメリカの代表としたと・・・」

 

 

 「そうだ・・・! 私は彼らにこの国を、アメリカの未来を託されたのだ!」

 

 

 それは同時にその人数の分だけアメリカという国への思い。もはやそれも一種の怨念や執念というほどのものになってしまい、エジソンを暴走に至らせた可能性も・・・ですか。

 

 

 だけど同時にそれは、英霊として、アメリカという国の成り立ちからして矛盾している。

 

 

 「それが貴方の病です。私達英霊は、まして世界のリーダー、警察と言っている時期さえもあったアメリカを。アメリカだけを救うというのは使命がある。

 

 

 更には、この国の過去から未来。様々な人種、民族から生まれ、それを内包するこの国はあらゆる国家との縁、切れない関係がある。エジソン。それは貴方にも。だからこそアメリカだけではなく世界を救うべきというのに、目をそらして自国だけ救おうとするから大統領の意思とのズレでエジソン。貴方は苦しむのです」

 

 

 エジソンの発明。というよりはそれを世間に広めるようにできた電球。あれには日本の竹が関わっていて、それ以降エジソンは日本に興味と好き? 見てみたい。という感情があったといいますし、それを無視して、彼の知的好奇心と世界を守りたいという英霊故に思うことを切り捨ててのこの判断。そりゃあ・・・そうなる。

 

 

 「そして、そんな狭窄的思考でしか物を見れないから同じ天才発明家としてニコラ・テスラに敗北するのです、貴方は」

 

 

 あ・・・・・そ、それは・・・

 

 

 「Gaohooooooooooo!!?」

 

 

 ああぁー・・・言っちゃったぁ・・・・・うん。ですよねえー実際今の電子機器やハイテク機材。ほぼほぼ彼の技術や発想が基盤ですし。なんというかすごい人に出せない声を出してもんどり打ってビクンビクンするエジソン。

 

 

 (一番重いの言っちゃったー!!!)

 

 

 (・・・手加減してほしかったがな・・・)

 

 

 『ハハハハハハハハハハハハ!! これは痛快愉快! あの悪鬼エジソンがド正論かつここまで惨めにのたうち回るとはな!! ああ、そうだろうさ。いつだって情けない失敗をして、このように被害を見ないふりしての失敗だ。そりゃあ堪えるだろう』

 

 

 で、まあそこに追い打ちをかけるように係るカルデアの通信と、この声。

 

 

 「GAFUU・・・ぬ、ぐぅ・・・まさかこの声は・・・!」

 

 

 『そう! 今しがた貴様よりも上と認められた大天才、ニコラ・テスラである! すでに私の方はカルデアに着任していてね。魔術王は愚か、あらゆる脅威と戦うためのプロジェクトにミス・華奈とマスターに任命され、異星の侵略者から戦い抜き武器を開発した天才プロフェッサー殿と一緒に日夜研究に励んでいるとも! ポンコツの貴様で大統領等の力を借りてこのような愚策しか出せないとはな。底が知れるぞ』

 

 

 「何っ!!? 異星の侵略者!? 魔術王すらも超えてそれを対応するだと!? すっとんきょうがほざくな!」

 

 

 「いえ、それも事実です。私の方ですでに万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチと人類最新の英雄。何度も地球外生命体による侵略を幅未勝利した英雄ストーム1。その相棒と言ってもいい先進科学研究、武器開発のエキスパートプロフェッサー、そして我が銀嶺隊で新武装開発。及び対処策を考えています」

 

 

 (まあ、半分は本当。残り半分のうち半分は嘘。ですけどね)

 

 

 「え!? ちょ、それって、つまりマハトマに関係することや、超古代文明などに関しても・・・!」

 

 

 「それどころか未来も、それ以外にもいろいろな情報を、武器を用意しようと動き、そのためにニコラ・テスラ様をお呼びしました。彼は魔術王が相手でもともに戦うだろうと思いまして。なにせ地球を割れると豪語するほどの男。怯むことはないでしょうしねって」

 

 

 というか、真面目にかなり人里焼却に近しいことをしようとしてきた侵略者を最低2回以上は退けているんですよねえ・・・あのときの私のポケットにあってよかったメモリーカード。

 

 

 そして異星の侵略者という話や、人類最新の英雄。そこにニコラ・テスラと有名どころが集って研究となればそりゃあ知識欲も、英霊として戦う姿に嫉妬もしちゃうわけでして先程までのショックはどこへやら。

 

 

 「ぐむぅむ・・・・・うぐぐぐぐぅううううう・・・ぐぎぃ・・・認める・・・フローレンス・ナイチンゲール。そしてオークニーの王、王女、そして騎士よ・・・私は歴代の王たちから力を託され、それでも合理的に勝利できないという事実を導き出し・・・

 

 

 道を・・・ちょっと・・・ちょっと間違えた・・・」

 

 

 「「ちょっと・・・? ちょっと・・・」」

 

 

 「まあいいでしょう。間違いを認め、病と認めた。病気を癒すには大事なこと。貴方はようやくスタート地点に戻れたのです」

 

 

 後ろでニコラ様がうるさく茶々を入れまくって流石にまたエジソン様が頑固になりそうなんで通信をぶった切っておく。流石にこの独白は・・・記録はされて後々ネタにされるんでしょうけど、それでも自分で進んでくれる機会を蔑ろにはできないですし・・・

 

 

 「そうか・・・ここまで市民たちに犠牲と重圧を敷いてようやくスタート地点か・・・これは厳しい・・・厳しいな・・・実際、私はどうすればいいのか・・・」

 

 

 「ふぅ・・・頼ればいいのです。レジスタンスも英霊も、市民も私の領民も。みんなみんなで協力すればいいのです。

 

 

 人種も年齢も関係なくチャンスが有り、受け入れてくれる人種のサラダボウルなのがアメリカ。そこで大輪の花を咲かせたのがエジソン様。貴方です。次のチャレンジに挑む際は、私達と動く。そもそも、そのために今日はこうしてきたのでしょう?」

 

 

 「そうです。ミスタ・エジソン。ここには英霊が。あらゆる時代の戦士が、考えが、それぞれが持つ偉大な功績や技量を、武勇を持つ戦士たちがいます。彼らと一緒になって動けば貴方の知識は必ず輝くでしょう」

 

 

 みんなからの励ましと、実際問題物量のぶつかり合いでここまで持ちこたえているのはすごい話。それはひとえにエジソン様の特技が国規模で動かせるという荒業をこなしたからこそですしねえ。

 

 

 「・・・わかった・・・繁栄の世界の夢! ここに復活! 諸君。今まで迷惑をかけた。そしてこれからもどうかこの世界を、この戦争に勝利をするために協力をお願いしたい! 今この時点で、私の持つ権限はすべてオルガマリー所長に全部譲渡する!

 

 

 私にはない発想を、行動を。指針を示し、ともに、今度は一緒に戦ってほしい!」

 

 

 「もちろんです。エジソン。カルデアは貴方の判断を。心を歓迎します。これからもお願いしますね」

 

 

 「ふふふ。オルガマリー様も臨時副大統領兼工場長ですかあ。出世しましたねえ」

 

 

 「なぬ! 君があの銃火器を生み出した工場の主なのかね!? そ、それは是非今後のためにも教えてほしく・・・」

 

 

 「エジソン。そっちよりもまずこれからの戦略でしょう?」

 

 

 「ようやく、本来の彼らしくなったということか。霧が晴れたな」

 

 

 ですねえ。はぁー・・・これで西部と南部は協力できる。一つの軍として動かせます。いやあ・・・嬉しいぃ~




 ほんとケルト側の戦力がやばすぎますよねアメリカ。そりゃけるとも英霊以外は基本舐めプみたいな動きしますわ
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