転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 そろそろ一気に仕掛ける感じです


攻撃作戦

 「さて・・・早速作戦に関しても始めましょうか。エジソン様はああ言いましたが、実はケルト軍への攻撃プランはすでに組んでいます」

 

 

 「なにっ!?」

 

 

 「貴方が大統領の力と貴方の力で生産と物量、政務のプロならこっちは軍人の端くれ。いまケルトに喧嘩を売る戦力を総動員したうえでの戦術を考えていたので。エジソン様たちが協力をしてくれるのなら使えるもの。ですが」

 

 

 手合わせの終わった皆さんも一緒に議事堂に集め、現在のアメリカの戦線マップの立体映像を議事堂の大きな机の上に映し出す。

 

 

 「で、まあ・・・せっかくなので一応聞きますが・・・エジソン様。貴方は歴代大統領からもらっているのは、力だけで?」

 

 

 「う、うむ? そうだが・・・」

 

 

 「知識や経験・・・ユリシーズ・S・グラント大統領などの知識は?」

 

 

 「・・・・・・・申し訳ないがさっぱり」

 

 

 あふん。

 

 

 「お母さん!?」

 

 

 「おい。華奈よ大丈夫か? 突っ伏してしまったが」

 

 

 あはぁ・・・・・あー・・・しょうがない・・・しょうがないんですが。なるほど。あの名将の知識もあれば助かったんですがねえ・・・はぁー・・・

 

 

 「ふぅ・・・ま、まあ・・・しょうがないので話を進めましょう。まず、ケルト軍を叩き潰す作戦ですが、攻めと受けを分けます。おそらくケルトが領地を広げているのはこの特異点を崩壊させるため。なのでアメリカを守るための兵力と、攻め上がるための兵力。これを用意していかないといけないです。

 

 

 そういう意味では米を守るために物量でどうにか戦線を押し上げて守り抜いたエジソン様の行動は正解と言えます」

 

 

 「そ、そうか・・・! 私の行動の中にも、正解はあった・・・アメリカを守るためにあっていたのはあったのか・・・」

 

 

 実際、戦力を固めて動かせば片方は薄くなる。そこを突いて包囲されたり孤立させられれば意味ないですし。

 

 

 物量を用意したうえで質の高い兵器と戦士、将官を用意できればよかったんですが、まあそこはしょうがなし。

 

 

 「で、話を戻しまして。南北に兵力を分けて乾坤一擲の一撃を放り込む。敵の主戦力がぶつかって対応しないといけないほどの侵攻軍を起こして動き、その間ケルト兵で裏をかくような動きも封じる盾。それを用意するべきですね」

 

 

 「うむ。メイヴめも暗殺や奇襲への対応はしているはず。それなら正面からぶつかる方が良い。ここを叩けばあとは問題ないと思わせる攻め。そしてそれを躱したとしても守れる対処。ふむ・・・どう動かしていくべきか」

 

 

 「で、あれば私は残ります。守りなら自信はありますし、既にエジソン殿の領地に武器弾薬も輸送しております。どこから華奈殿たちが出向こうが対処はできるでしょう」

 

 

 「私も残るとしよう。老骨なのでじっくりと腰を据えて迎え撃つとしたいものでねえ」

 

 

 「では、私もだな。指揮官としては非才だが、まもりの陣地作成は頑張るよ」

 

 

 「夫が残るのなら私も。でも、姉上の進軍の際の露払いはしますので」

 

 

 残ると手を上げたのはジャック将軍、コーウェン将軍、ロット様、モルガン様のオークニー組。うん。まずこのメンバーは残ってくれる方が良い。モルガン様も強いですし守りならロット様たちは安心できる。

 

 

 「うーむ・・・私も武官ではない。兵力の強化と準備に努めたいので残る」

 

 

 「私も。荒事に関しては流石に厳しいし。それと、カルデアの方にちょっと話をしたいから」

 

 

 「アタシも。せっかくだしライブとかダンスの練習をしつつアメリカの拠点を作る。セイバーに負けないアイドルになるために時間はほしいし!」

 

 

 「んー・・・それならオレも残りますわ。トラップの作成とかをこの物量と道具を使えば守り切るのにはいいだろうし、とりあえず支援射撃もできるんで」

 

 

 更にエジソン様、エレナ様、エリザ様、ロビン様の合計8人の英霊、神霊級の戦士が残ると。

 

 

 ふーむ・・・

 

 

 「エジソン様たちはカルデアから孔明様に頼んで防御陣地、罠の講義と動きを学んでの対応と、武器のアップグレードを。ロビン様はエジソン様の方に。ジャック様はウチの領地の人らも動員して守りの壁を分厚く、前線への兵器の用意と食料をたっぷりと。

 

 

 あとストーム。EMCと自走レールガンを用意しましょう。モルガン様。ウチの兵士と領民にありったけ食料を振る舞ってもらっていいです? すっごく魔力消費するすごいやつを用意するので」

 

 

 「了解。エアレイダーになって早速大尉らとエジソン等の領地に送っておく。戦力配分は?」

 

 

 「わかりました。アルトリア、モードレッド。手伝いなさい。数万人規模の食事の用意ですよ」

 

 

 「エジソン様等の方に2。モルガン様等の方に1の割合で。あ、それとアルトリア様とモードレッド様には攻めについてきてもらいますのでね。暴れてもらいますよ」

 

 

 食事の用意をしてもらう皆さんに手を振りつつ早速ズドンと来る魔力の消費に少しめまいがする。

 

 

 さ、流石にこの2つを数台用意するのは堪えますね・・・急いでみんなにご飯を取ってもらって魔力補給してもらわないと・・・

 

 

 「うーん・・・ねえ。華奈。守りの方だけど、私も残ったほうがいいかしら?」

 

 

 攻めの方を考えるべきかと思っていたらオルガマリー様の方も残るべきか? と首を傾げる。

 

 

 「ほほう。それはなぜ?」

 

 

 「私達にとっては何よりもまず特異点を崩壊させないこと。そこが大事だし、マスターが守りにもいたほうがいいのかなって」

 

 

 「なるほど。そしてエミヤ様は守りも上手ですし、武器弾薬の用意も簡単。ジャンヌ様も頼もしいですし。ええ、任せます。オルガマリー様も背中を支えるのなら遠慮なく攻め込めます」

 

 

 頭をぽんぽんとなでつつ、じゃあ次は残りのメンバーでどうやって攻め上がるかという作戦会議。

 

 

 私が考えていた戦術の内攻めのプラン。対クー・フーリン。とアルジュナの方も考えつつ話していき、夕方になる頃には明日に攻め上がるための配置準備で解散となりました。

 

 

 攻め上がる場所は南軍。その先鋒は私達銀嶺隊と、ストームチームとなりました。あ、そういえばさらに用意をしないといけないのが・・・・私、明日干からびていないように願うほかないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「全軍。揃いましたね。今日この戦いで、このアメリカを。私達ブリテン。イギリスから旅立って多くの人種を、民族を内包する私達の子孫たちの国を救いましょう。いざ、前進!」

 

 

 南軍、レジスタンス領地に集めた侵攻軍。私の号令で先陣をかける銀嶺隊。そして、こちらの動きを読んでいたであろう敵の先遣隊が襲ってくる。その数も、一つで数万規模。敵も本気ですか。

 

 

 でも、この数は、ひとまず周辺の数は気にしなくていい。

 

 

 「世界のテクスチャを繋ぎ止める錨であり神槍・・・それを魔術に落とし込んだこの一撃。お姉様の勝利の手向けに、露払いに使いましょう。ハァッ!!」

 

 

 背後で防陣を敷くモルガン様の放つロンゴミニアドをもした魔術の槍の一撃はそれだけでケルトの軍団数万の陣形にまるで何もなかなったかのような大穴をこじ開け、兵士たちを消し飛ばして素通りすることが余裕なほどの通り道を作ってくれる。

 

 

 「銀嶺隊。左右のケルト兵をぶっ殺しながらすり抜けますよ」

 

 

 「兵士たちよ。銃を構えよ! 敵が動揺している今の内に撃て!」

 

 

 「「「了解!」」」

 

 

 ラーマ様の号令でEDFの銃を撃ち、敵兵を撃破しながらまるで無人の野を駆け抜けるように走り抜ける私達南軍。

 

 

 「ほほう。あの魔女。神槍を魔術に落とし込めるほどの実力者だったか・・・神霊、まつろわぬものたちの管理者たる血筋のみならず個人としても相当・・・ふふふ。カルデアに興味が湧くというものだ」

 

 

 スカサハ様も同行しつつ思わずモルガン様の力量にニッコリと笑顔。うーんこの・・・殺そうとしたら私も対処しないと・・・

 

 

 まあいい。今は先に進むだけ。エジソン様の用意したブースター付き機械兵に、生身の兵士たちを連れていけるための自動馬車、ヘルタースケルターの脚部キャタピラ換装式の機械化軍に牽引される兵士たちは銀嶺隊の脚についていけるほどの速さ。ワシントンまで夜まで休みなく走れる私達の魔獣等にも問題なくついていける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ショットガン部隊! スナイパー部隊! 撃て!」

 

 

 「いやっほー! 戦場でのヘリの強さ、歩兵からの恐怖の象徴をぶつけてしまいますよ!」

 

 

 「ワイバーンも、戦闘ヘリには叶わねえよなあ! そらそらぁ! あー農薬散布以外でこうして操るの初めてだけどすげえなこれ!」

 

 

 ワイバーン等空を飛ぶ魔獣はレジスタンスの対空部隊が対応し、エウロスに乗せたアルトリア様とモードレッド様が掃討。ケルト兵らにもアウトレンジからのバルカンにミサイルにレーザーとやりたい放題に仕掛けて一方的に殲滅。

 

 

 レギアとイネンナのワイバーンコンビも火の玉を吐いたり手榴弾を満載した袋を上空から落として爆撃するので数の差をものともせず、散々に打ちのめしたあとに銀嶺隊の突撃突破でぶち抜き、追撃の銃弾の雨あられが打ち据えてはケルト兵らを屠る。

 

 

 「に、しても数が多い・・・既に20万は始末したのでは?」

 

 

 「それだけ相手も本気ということだろう」

 

 

 「紛争でもここまでひどい物量戦はなかったぜ!」

 

 

 「全くだ。しかもこの気合。俺達の武器が上回っていなければと考えると恐ろしいな」

 

 

 ラーマ様とストーム2が会話をしつつ敵を倒しているとレジスタンスのベテラン斥候の方が急いで戻ってくる。うちの馬に乗れるので馬を預けていましたが、英霊に近しいレベルの腕前ですねえ。

 

 

 「華奈将軍。ラーマ指揮官。ご報告です。ここから20キロ先にケルトの特に大きな軍団を確認。指揮していたのは褐色の肌に純白の衣装。巨大な弓を持つサーヴァント。アルジュナと一致するかと思います」

 

 

 来ましたか。敵戦力の中でも特に気をつけなければいけない男が。

 

 

 同時に、作戦は第二弾階に移る状態になる。

 

 

 「カルナ様」

 

 

 「ああ。オレとやつは個人的にも、色々と因縁があるし、足止めはオレがやるべきだ。いや、是非やらせてもらいたい」

 

 

 「もちろんです。ただし、相手はケルト兵も多く従えている状態。お二人の戦いに巻き込まれるのを防ぎつつ、こちらを挟撃するように動かれても困るので、こっちも戦力を分けてカルナ様と同行させます。いいですね?」

 

 

 敵将の中でアルジュナがいた場合。まずアルジュナという遠距離攻撃をできる存在。そしてそばにいるケルト兵。カルナ様だけでアルジュナを足止めはできてもケルト兵をどう動かすかが問題。なにせまあ、数が揃えば武闘派の英霊でもある程度足止めできる戦士たちがわんさか。

 

 

 流石に背後を突かれるのは勘弁願いたいので。ここで戦力を分ける。

 

 

 「問題ない。勝利のために、オレが遠慮なく戦えるためにしてくれる配慮に感謝しかない。こちらから頼む」

 

 

 「了解です。では、銀嶺隊500! クラーク隊は李書文様、武蔵様の指揮下に入り、カルナ様に同行! アルトリア様とモードレッド様はうちの部隊をアルジュナの弓から守りつつ動いてもらいます!」

 

 

 「アメリカの兵士諸君の内5000はビリー、ジェロニモについて行きカルナについて行け! そして我らが本軍はアルジュナの部隊を相手せずにそのまますり抜けて前に進むぞ!」

 

 

 武蔵様と英霊の3騎。銀嶺隊のうち器用なクラーク隊と英霊のクラーク。そして最新武装を施した兵士5000足止めしつつカルナ様がアルジュナとぶつかる際に周りを始末するにはいいくらいでしょう。

 

 

 「イエス! サー! さあ、行くぞアメリカの男たちよ! 本軍を通すための盾となるぞ!」

 

 

 「それと、大尉様たちにはコンバットフレームの最新機に乗ってもらい抜けた穴を埋めてもらいます。ストーム。用意を。

 

 

 そして、李書文様、武蔵様」

 

 

 すぐさま軍を分けて行動に移る兵士たちを見つつストームにはコンバットフレームを用意してもらい、軍を分けて落ちてしまう機動力と火力の補充を頼みつつ、李書文様と武蔵様に声を掛ける。

 

 

 「お二人は必ずカルナ様たちと同行をせずとも構いません。もし私達が攻め上がる際に到着地点にクー・フーリンとメイヴがいない。もしくは・・・・まだ隠している英霊。ケルト側の英霊がこちらの守りの方に入るとわかればそっちを討ちに行っても構いません。

 

 

 遊撃隊として、判断はそちらに任せます」

 

 

 「うむ。委細承知。アメリカ側の戦士たちと散々に戦わせてもらった。このワガママに答えた礼として最善を尽くそう」

 

 

 「了解です♪ いやーカルデアに行きたいし、ちゃんと仕事はしていくので華奈さんたちもどうか武運を」

 

 

 「みなさんもご無事で」

 

 

 そう行って馬にまたがってかけていく二人。支援射撃のビリー様に、この土地のシャーマン、支援は豊富で戦士でもあるジェロニモ様。そしてスカサハ様も私も驚く腕前の李書文様に、成長の可能性を見せる武蔵様。

 

 

 このメンバーをカルナ様に預けて、私達も進む他ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「来たか、カルナ」

 

 

 「いついかなる時代とてお前の相手はオレしかいるまい」

 

 

 ケルト兵は指揮を任せたジェロニモとクラークに頼み、眼の前の男。アルジュナに全身全霊を傾ける。

 

 

 「聖杯戦争にサーヴァントとして召喚される度に、私は貴様の姿を探し続けたのだろう。正しき英霊としてあろうとしながら貴様の姿を探し求めては落胆したはずだ」

 

 

 オレも同じ気持ちだし、何より最大の相手、障害となるのはきっとアルジュナ。お前だろうと考えている。それは本当に因果、因縁。それ以上の深いものと思えるもので。今もこうして将軍という地位と役割をもらいつつも指揮の仕事も兵士を鼓舞する仕事も丸投げして、華奈には専用の作戦と部隊を分けてもらったくらいには。

 

 

 「・・・・・・こんな機会はおそらく、二度と巡り合うことはないのかもしれない」

 

 

 「・・・・・・・・」

 

 

 確かに。サーヴァント。英霊としてのめぐり合わせがこうしてあるだけでも奇跡。さらには互いに邪魔の入らないこの状況。奇跡を超えた奇跡というべきだろう。

 

 

 「お前がそこに立った時点で、他のすべてのものが優先事項から滑り落ちた。ではカルナ。続きを始めようか・・・」

 

 

 「そうだな・・・アルジュナ」

 

 

 ああ、お前も同じ気持ちなんだな。責務を投げ出してしまいながら。ケルトの将軍という立場を放棄してこの戦いに全身をなげうつ。それほどにオレを殺したい。戦いたいと。

 

 

 「オレもお前も癒えることのない宿痾に囚われているようだ」

 

 

 「そうだな。だからこそ・・・」

 

 

 「「それは歓喜」」

 

 

 そう。互いに互いが全力で決着を。勝負をつけたいと思う相手が同じ気持ちを持ち続けて、燃やし続けている。戦士として、因縁も何もかもを全力をぶつけ合える宿敵。こんな出会いは最高だとしか言いようがない。

 

 

 「聖杯に願うはずの願いが今叶った。世界を救うことに興味がない。滅ぶのならば滅ぶのだろう。しかし、貴様は救おうとする。この世界を」

 

 

 「無論だ。正しく生きようと願うものがいる限りオレは彼らを庇護し続ける。この力はそのために与えられたもの。我が父、我が生命がある限り日輪は不滅と知れ」

 

 

 こんなオレの願いのためにお膳立てをしてくれて、背中を押してくれる戦友も。オレを将軍として慕ってくれる兵士も。新しい友もいる。彼らが願う生き方を。世界を守るためにこの力がある。そしてそれをオレ自身がオレ自身のためだけに振るうことも快諾して、問題ないと理由も付けて送り出してくれた。

 

 

 そんな素晴らしき輩達のためにも、オレは世界を救うのだ。

 

 

 「だから私は滅ぼす側だ。貴様が善につくのなら私は悪につく。それでこそ対等だ。今度こそ・・・今度こそ対等のものとして、貴様の息の根を止めなければならない!」

 

 

 ビリビリと肌を刺すような殺気が体を襲う。ふむ・・・オレを殺すために。対等という立場にこだわり悪につく。行いをする。か・・・人を呪わば穴二つ。その行いの因果が巡ることがあるかもしれんな。

 

 

 「ふむ。それなら、腐れ縁だが付き合いは誰よりも長いのがオレ達だ。その縁に免じて、一つだけ約束しろ。オレを討ったときは本来の英霊としての責務を果たせ。その『炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)』で世界を救え。

 

 

 ・・・・・・言いたくはないがな。その手の仕事は貴様のほうが遥かに上手い」

 

 

 万が一に備え、オレがもし負けた場合。アルジュナは対等な立場にこだわってオレを倒す目的を果たしたのだからケルト側に着く義理も、悪に、滅ぼす側につく意味もない。むしろ神話の時代の住人とはいえ、その遠い遠い現代のインドの住人らも住むアメリカを救う。英霊としての義務を果たすのには問題ないだろうと頼んでおく。

 

 

 なにせまあ、イレギュラーはつきもの。動ける戦力は大いに越したことはないはずだし、オレなりの華奈やエジソン等へ残せる備えというやつだろう。

 

 

 「・・・いいだろう。だが決した後、それを敗北の理由にしないことだ」

 

 

 「まさか。敗北のために戦うことはない。この槍に誓って、この肉体に誓って。父と母に誓って、そして、戦友に誓って、勝利を奪う」

 

 

 既に遠く後ろに、本陣目掛けて駆けている華奈たちと協力すればアルジュナと同じ仕事はできるだろう。むしろ互いを知っているので連携は早いはず。アルジュナよ。あくまでも保険であって手を抜くことをお前相手にオレはできないし絶対にしない。

 

 

 「私も父と母、そして兄弟に勝利を誓おう。幾千と幾万もの月日を乗り越え、ようやくこの偶然を掴んだ! たとえ如何なる天魔といえども邪魔立てはさせぬ・・・!」

 

 

 あちらも安心したのだろう。すぐに戦意を高ぶらせ、魔力をみなぎらせていく。オレも魔力を高め、いざ戦いへの気力を最大限にしていく。

 

 

 「「行くぞ!!」」

 

 

 示し合わせたわけでもなく同時に、オレ達は戦いを始めた。互いに互いの役割を投げ出し、眼の前の男を殺すために。




 華奈がガックシする理由になった知識や経験をくれていなかった大統領。ユリシーズ・S・グラント アメリカの南北戦争にて北軍を勝利に導いた名将であり後の大統領。後世のアメリカの戦略やいろんなことに影響を与えた方。戦争時にはリンカーンの仕掛けた魔法のようなトラップをあわせて戦略面で負けずに大事な勝利を掴み取った怪物ですね。


 南軍を乾し殺すアナコンダ作戦という大規模な包囲作戦を始めとして陸軍出身かつ、海軍力も乏しい当時のアメリカでシーパワーにも着目して海軍と陸軍の連携。そのためなら運河も作ったり、兵站の拠点のために街を作るような規模で動かして戦争による特需を生み出す。無条件降伏をアメリカで初めて持ち出した人だったりと色々すごい。


 個人としては大統領で初めての回顧録を出版した人でアメリカの大統領の方がよく回顧録を出すようになったのもこの人が走りだとか。
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