転生愉悦部の徒然日記 作:零課
伊吹童子「あっははは!! いいわよ~華奈ちゃん! 流石ね♡ お姉さんますます好きになっちゃう♪」
ヴリトラ「おぉお・・・これも退けてしまうか。知恵と勇気、備えで切り抜ける。あぁあ・・・そうだ。これこそが人類よなあ。ロンドンの数倍の魔神柱と軍勢を退ける。あっぱれだ!」
ドレイク「なはははは! 最高の酒の肴だ。いいねいいね。ふんぞり返っている奴らをふっとばすのはいつ見ても爽快だよ!!」
黒ひげ「ほほう。作戦をねっていたとは・・・うーむ。暴力装置としての軍人と拙者たち海賊とは色々と近しいですが違いますなあ」
ジークフリート「ああ、カルナ。お前は見事成し遂げたんだな。俺も負けてられない」
「ふぅー・・・疲れましたね。銀嶺隊も一度休んでからまたカルデアに回すのでお待ちを」
「お疲れ様ですお姉様。ふふふ。大一番見事でした」
「いやー・・・いろんな敵詰め合わせでプライマーと戦った時を思い出すわ」
無事にアメリカから大量のお土産を持ってカルデアに帰還。既に来ているモルガン様にはもうツッコまないことにします。
「ふぅ・・・あー・・・と、とりあえずシャワーと仮眠、食事休憩を取ってからレポートを各自提出。その後に召喚を行います。ほ、本当にお疲れ様です。これでいいかしら? 華奈?」
「そうしましょう。いくら魔術で肉体が回復するとはいえ、気持ちを落ち着けたり休む時間は必須。私も荷物を片付けてから仮眠を取るので。モルガン様と一緒に軽食を作っておきますね?」
「有難うございますお母さん。私は聖杯をダ・ヴィンチちゃんに預けたあと、治療用のマシンの方で仮眠を取りつつ休んでおきます」
「では私がそばで仮眠を取りつつ機械を操作しましょう。ふふ。今回はローマ以上に敵の敵の質も、数も、移動距離も異常でしたからね」
アメリカを西から東に、北から南と大横断でしたからねえ。まったく。アルトリア様にマシュを任せていいでしょうし、私もシャワーを浴びて食事を・・・真面目にストーム&超火力マシン6台&領地召喚&銀嶺隊全員召喚等などの魔力を消費し続けるのはウチの領民や銀嶺帯が食事を摂ることで魔力補給で一部賄えると行っても流石に消耗と魔術回路が疲れますよぉ。
「ではー・・・うーん・・・チキンと、ポテトにレモン果汁を塗り込んだフライと、あっさり目ポトフ、メルルーサの甘煮でも作って仮眠を取りましょう。ところでイグレーヌ様は?」
「ああお母様はアヴァロンでジャックちゃんたちと一緒に畑仕事に戻ると。ふふ。ついでにお姉様の領内、屋敷の方で昔お姉様が作ってくれた絵本を持ち帰って読み聞かせているかと」
ああーそれはそれは。いずれアヴァロンにもうちの部隊で人手を回して畑仕事とか、子どもたちをもてなしてあげないとですね。しかし、私自作の絵本ですかあ・・・ガウェイン様からモードレッド様全員に読み聞かせましたねえ・・・あれが喜んでくれればいいのですけども。
「ハムハム・・・んふぅー・・・はぁ・・・ようやくカルデアに戻ったという実感が湧くわね・・・」
「兵士の皆さんと一緒にレーションとか、乾パンを食べる事が多かったし、温かい料理がしみる・・・砂埃を気にしないのもいい・・・はふぅ・・・」
「んむ。んー♪ お母さんの料理はいつでも美味しいです。エミヤさんの紅茶もすごく合いますし、あふあふ」
「しかし、私も召喚かあ。彼女を呼ぶのかい? 華奈」
一日をおいてとりあえずのレポートを出して夕食くらいの時間帯。流石にあの大陸横断と特異点の状況も相まって流石に朝からずっと書いてもようやくこの時間。いやー大変でしたねえ。まあ、昼下がりからは藤丸様のレポートの手伝いに時間がかかったんですけど。
で、元様も呼んだのは今回契約してほしいメンバーで相性が良さそうな二人がいるのとシンプルに人数が多いので人数分担ってことですね。
「んー♪ この味、深み、旨味・・・これがカルデアのうどん・・・!! 私、ここに来れて幸せです!」
「ふーむ。おかわりと、七味と、ネギはどうです?」
「いただきますモルガン陛下!」
それとここにつれてきた武蔵様。生身の人間で大英雄級の戦闘能力とまさかの私とほぼ近い世界の放浪者。世界線ごと渡り歩く存在ですが、元様が一目惚れ。ついでに武蔵様も興味マシマシなのでカルデアに招き、モルガン様と私の剣技の合せ技で元様の存在が武蔵様をこの世界に繋ぎ止める楔にしておいてとりあえず食堂で料理を満喫。
モルガン様も自分の畑のネギと、うどんを美味しそうに食べる武蔵様に餌付けしつつ評価を聞いてにっこにこ。旅をしたい時、匿うときはアヴァロンにつれていけばいいのでありがたいことです。
「ふぅー・・・では、お腹も膨れたので行きましょうかあ」
私も食事を終えてとりあえず召喚室に。さてさて。誰から呼ぶべきか。
「では、まずはモルガン様。1騎だけでいいですね?」
「はい。これを触媒に」
最初はモルガン様が呼ぶことになり、指輪とティアラをおいて召喚のスイッチを入れて呼ばれる相手は当然この人。
「セイバークラスで参上した。ロット王だ。ふふふ。また会えたねマイハニー。一緒にカルデアを支えようじゃないか」
「あなた・・・ええ。お姉さまたちをみんなで支えましょう。そして、もう一度夫婦生活を・・・」
「はははは。もちろんだとも! 藤丸くんに所長さんもよろしくね。とはいえ、私の方は武人としては凡人だ。裏方や雑用で頑張るし、まあうまい具合に使ってくれ」
最初に来たのはロット様。早速モルガン様に結婚指輪とティアラを装着させて恋人握りでイチャイチャ。いやーナイスミドルと美女は絵になりますねえ。殺気飲んでいたカフェオレが激甘になりますよ無糖で飲んでいたのに。
もーマシュに藤丸様、オルガマリー様は顔を赤くして。これくらい毎日見ることになるのでなれてくださいよ?
早速ウチのオオカミたちに連れられてカルデア内を散策していく夫婦たちを見送り、今度はオルガマリー様の方。もらっておいたナイフをセットして召喚の準備を整えてスイッチオン。
「キャスタージェロニモだ。アメリカ以来だね。すぐに呼んでくれて嬉しいよ。私は非力な方だろうが、それでもできることはきっとある。どうかよろしく頼む」
「オルガマリーよ。マリーでも気楽に呼んで頂戴?」
「ふむ・・・では、マリー。お願いするよ」
呼ばれたのはジェロニモ様。この方は是非カルデアに必要な人材というのと、何よりこの方の知識はオルガマリー様にとてもいいものに動くはず。
「オルガマリー様。この方はとても優しく、人種も年齢も性別も問わず優しく接してくれる真の紳士。さらに言えばアメリカの魔術師、シャーマンであり武芸にも秀でる戦士。礼装にも色々とヒントや失われた魔術形態や精霊にまつわる知識も教えてもらえるでしょう。
ふふ。女磨きにも、魔術師としての先生としてもがんばってくださいね?」
「おや、では可能な限り私も教える限りを教えていく。まあ、その前にまずはここで直ぐにデキる仕事を教えてもらえるかな? 働いていかねばね」
「ふむ。じゃあ今は銀嶺隊が多く出ていないし、ちょっと掃除や図書室の雑務。あ、それと軽食あるから食べていけばいいわよ。華奈、藤丸、元。私は先に出ていくから、あとは頼んだわよ」
「はいはーい♪ さてさて、次は元様ですね。元様は特に今後騒がしくなる原因になるであろう存在を呼ぶので、手綱は握ってくださいよ」
「ふふふ。それはそれは。気合を入れないといけないね。じゃあ、行こうか」
元様も問題なさそうなので触媒の帽子をおいて召喚陣のスイッチを入れてからいざスタート。召喚の勢いが収まり、出てくるのは。
「キャスターエレナ・ブラヴァツキーよ。あら。アメリカでお世話になった声の人? これはいいわね。これからもよろしく頼むわ」
「こちらこそ。レディ・エレナ。私はカルデアのマスター・・・の教師? 講師? をしているものです。色々と用意もできるので是非お願いします」
「あら。それなら早速だけどストーム1やプロフェッサーのことを知るためにも是非EDFのゲームを!」
「あーストップですエレナ様。まだ召喚が控えていますので。ね?」
鼻息荒く召喚早々に元様と召喚室を飛び出そうとするエレナ様を抑えつつ、次に大きな電球をことりと置いて召喚陣のスイッチをいれる。
「キャスターアルヴァ・トーマス・エジソンだ! うむぅ。ようやく来たぞカルデアに! 君が私のマスターだね? ぜひぜひ、我が直流によってこれからの未来もカルデアも最高のものにしてみせようではないか!」
アメリカの大統領のバフスタイルは変わらないようで、相変わらずのスーパーマン&ホワイトライオンな見た目のエジソン様が意気揚々とカルデアに参戦。その声の大きさとよく通るもので、目がより覚めます。
「お願いします。ミスター・エジソン。あ、それとカルデアの備品やEDFの開発の割振りは華奈とプロフェッサー、オルガマリーが責任者なのでそこは一言聞いてからにしてくださいね?」
「まあ基本的に資材と場所はある程度自由に使っていいですよ。で、そちらに関してはレンジャーとフェンサーの武装についての基礎研究、そこからの増産、強化などをできるかをお願いしたいですね。アレラもハイテク武装なのと、ウチの部隊に配備していきたいのでエジソン様の特技は助かるんですよね」
「うむうむ! 引き受けよう! それと、あのすっとんきょうはどうしているのだ?」
「プロフェッサー様と絶賛引きこもって研究に没頭中ですねえ。あちらはオルガマリー様と契約しているので、話はそちらに」
「了解した。ではマスター、エレナ君。早速カルデアの探索と」
「EDFの世界の異星人の研究ね! そのためにも徹夜でプレイするわよー!」
「はははは。できればお手柔らかにね?」
二人と一緒に召喚室を出ていく元様。いやあーあのゲームカルデア内で大人気ですし、テレビとか、ゲーム機足りますかねえ? 予備がなければ私の分を回しますかあ。海賊組がすごく上手で面白いですし仲良くできるかも?
さてさて次は藤丸様。こちらの方にはかなりガチのメンバーを呼んでもらいましょう。
「では、藤丸様。貴方には呼んでもらう英霊は二人。ですが、かなりの怪物ですのでね。ふふふ。ささ、どうぞ前に」
藤丸様も前に来てもらい、触媒の髪の毛? をおいてからスイッチオン。
「サーヴァント、カルナ。クラスはランサーだ。マスター。世界を救う旅路。俺も手を貸していく」
「カルナ。僕は藤丸。どうかよろしくね」
「ああ、よろしく頼むマスター。そして華奈。これからも頼むぞ」
「あらあら。ではでは、早速次の方も呼びましょう。少し気合が入っているので早速良い練習相手ではないでしょうか」
クスクスと笑いつつ、次は帯? を触媒に召喚陣のスイッチを入れていく。しかし出てきたのはまさかの槍を持つのではなく無手。そして赤い髪は白髪に。
「アサシン・李書文だ。若い頃の儂が世話になったようだが、ふむ。こちらの儂が呼ばれるとはな。まあ、何かの縁だ。これからもよろしく頼む」
おぉう。まさかの拳を極めた方であろう李書文。おじいちゃんスタイルのほうが来るとは。思わぬ形ですねえ。あちらもランサークラスの方での記憶があるようで不思議がっていますがまあ、それはそれとして血の気が多すぎる若い頃よりはこっちのほうがいいかも?
「藤丸です。よろしくお願いします李書文さん」
「若い頃のお前にはアメリカで世話になった。これからもこの若きマスターを支えていこうじゃないか」
「ふむ・・・では、軽く互いに技を教えたりしつつ我らの運用方法を考えてもらうとしようではないか。マスター。体でも動かさぬか?」
「お願いします李書文先生。カルナ!」
ニコリとやさしい好々爺の笑みを浮かべて三人でシミュレーションルームで訓練をする様子。ふふふ。元気なようで何よりです。あ、マシュ様にも一応連絡を入れておいてと・・・
そして最後に残ったのは私だけ。今回呼ぶ英霊は私も多いですしねえ。
まずは・・・一番重たいこの弓と、大剣をセットして・・・と・・・ふぅ・・・筋力増加の指輪をつけてないと大変ですねえこれ。そしてスイッチポン。
「セイバー・ラーマ。此度は召喚してくれて感謝するぞ華奈殿。改めてよろしく頼む」
「アーチャー・シータ。ラーマ様と一緒にこれからもお役立ちできるよう頑張ります。どうかカルデアにおいてくだされば」
ラーマ様とシータ様ご夫妻も無事にカルデアに召喚完了。うんうん。無事に座へも届く呪いの排除は問題なさそうですねえ。ふふふ。いやはや、ふたりとも無事そうで良かったです。
「もちろんお願いします。でも、夫婦仲良く過ごしてくださいね。ここでは風聞も気にせず私達の仲間であり友達ですからね。あーそうですねえ。シータ様にはできればカルデアのキッチンを回していく人材がほしいので二人でデートついでに食堂で料理を味わってくださいませ」
「ふふふ。わかった。とはいえ、戦うときはすぐに呼んでくれ。余とシータは華奈殿に返しきれないほどの恩があるのでな」
「はい! 最高の料理を皆さんに振る舞えるよう頑張ります!」
御夫婦揃って腕を組んでカルデアの探索に行くのを見届け、次は医療カバンをセットして召喚の準備をして開始。
「サーヴァント・バーサーカーフローレンス・ナイチンゲールです。ドクター。これからはこの施設の殺菌、消毒、衛生に関してはおまかせくださいませ」
フローレンス様も無事に召喚完了。ふふふ。優しい笑顔を見せてくれて嬉しいですね。
「ではでは。早速ですがフローレンス様は最初に行ってもらいたい場所があります。カルデアの医療チーム。ロマニ様が現在トップに立っていて、補助にシバ様がいます。そこでここの医療設備や道具を見て、研修を受けたうえで治療チームとして平時は動いてもらいます。
必要なら問答無用で現地に行きますがいいですね?」
「もちろんです。世界を侵す病を治し、特異点を修復するためにも全身全霊を尽くしましょう」
「ではではお願いします。それと、私はドクターではなく名前で。友達として気楽にしてくださいな」
「・・・では、華奈。頼みましたよ。ふふふ・・・」
一度柔らかく微笑んだあとにすぐにきりりと表情を引き締めてすぐに医療チームの場所を聞いて出ていくフローレンス様。医療に従事するものの負担は知っているので私といるときくらいは気楽にしておいてほしいですよ。ロマニ様は・・・まあ、サボり癖が多いのでたまに怒らないとだめですけどね。
さてさて。次。というよりは最後の召喚はクー・フーリン様とほぼ同じ朱槍をセットしてから召喚陣のスイッチを入れていく。
「ランサー・スカサハである。無事に私を呼んでくれたな華奈。ふふふ。華奈とその部下、皆鍛えがいがあるし馬鹿弟子もアメリカでは言わなかったが、腕が鈍っていたのでな。灸をすえる意味でも鍛える意味でもこれて嬉しいよ」
「私もです。貴女のような戦力は助かりますし、これからもどうかお願いします」
「ああ。こうして変な状況だがあらゆる時代の英傑たちと共に並び戦えるのは幸いだ。そして・・・華奈よ。お前は特に気になる相手だ。その剣技。是非じっくり見せてもらうぞ?」
ふむ・・・私の概念切りのことでしょうか? たしかにこれはある程度なら呪いやそういう見えないものもぶった切れますしねえ。ケルトの方でも多分見ない技術でウキウキしているのかも?
そういってしばらく話をしてから出ていくと数分後にはクー・フーリン様の悲鳴がカルデア中に響いた。ああー・・・南無。
「ふむふむ・・・糸に酸や電流!? 実際の生物での進化の方向と、蜘蛛という生物の多様性・・・! インベーダーも有効活用するのね。これは興味深いわ・・・!」
「おぉ・・・なるほど。頭部パーツからは遠距離のプラズマキャノンに近、中距離はレーザーのシャワーで制圧。脚部パーツは付け足しがしやすいアタッチメントとすることで市街地に潜伏しやすい対地スタイル。もしくは脚を長くして山やビルを一跨ぎして悪路をものともしない。ふーむ・・・興味深い」
「私はほぼ船が出ていないのは残念ですが、思うままに市民も街も気にせず暴れまわれるのが爽快ですわ」
「ボクはいろんな兵器を使えるのがいいね。軍人時代でも基本武器が変わらなかったけどこれは色々使えてワクワクするよ」
「私はフェンサーのあのブレード? がきになる。元さん。次、次はあれを使って一緒にやりましょうよ!」
「はいはい。アン、メアリー。次は私と武蔵に代わってもらっていい?」
元様たちは早速歴代地球防衛軍シリーズから4,1をプレイしてみんなでご満悦。ふふふ。エジソン様もニコラ様と喧嘩したようですが、なんとかなってよかったです。
「あの色男にもようやく男の英霊が来て安心ね。そのままハーレムになりそうだったし」
「ふふふ。魅力的ですからね元様は。あ、メディア様。例の礼装。フラム様との研究はどうでしたか?」
「ん? ええ。もう少し微調整をしたらできると思うわ。レイシフト適正を100%にしてしまえる専用礼装。華奈たちのデータ、藤丸くんのデータに所長のデータでようやく前線に出られるかもって感じね」
ふぅむ。それなら問題ないですか。あの人もしきりに前線に出たい、私の役に立ちたいとまあぼやいていましたし、これで色々と気苦労の種が一つ消えればいいのですけども。
「あ、じゃあメディア様。お礼と言ってはなんですが、モルガン様もそちらに礼装や使えそうな道具の素材諸々を都合してくれるので、よければ気兼ねなくもらってくださいね?」
「え、それってつまりアヴァロン・・・妖精や星の内海、神代の時代からの道具や素材をそのまま貰えるのよね!?」
「ええ。あとあちらは宇宙にも行けるようなのでそれの素材も? 今はちょっと畑仕事をしているようですがうちの部隊を送っているので、作業が終わればすぐに来るでしょうし話はその際にでも。ふふふ。失礼しました」
~カルデア・男湯~
カルナ「アステリオス様。頭を洗ってよろしいですか?」
アステリオス「う? いい、よ」
ストーム1「あ、そっかあ。アステリオスは神代の時代の牛と人の。王族の血を引く子だもんね。インド勢からすればまさしく神様の御使いかあ」
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「ふむふむ・・・! アメリカ大陸で行われたケルトとアメリカ、インドの神話合戦! そしてそこにカルデアの助力! 今回の話も大変興味深いですね!」
「あはは。そう言ってくだされば嬉しいですよ」
私も作業を終えて香子様に今回の特異点での話や情報を話して、香子様はそれに刺激を受けているのか目を見開いて筆を走らせる。興奮冷めやらぬという感じで目を輝かせていますがまあ、戦話なんて遠い話の香子様にしてみれば大陸を走り回る大戦争なんて源平合戦みたいなものですしそりゃあ戦記物としてもワクワクしますかねえ。
「しかし、神話の、文字通り規格外の力すらも大駒の一つになり、その力も運用を間違えれば最強も倒れる。いやはやとんでもない・・・」
「それは同時に情報や知識は単騎で最強であってもやりようによっては対処できるということですね。うふふ。香子様ももし筆が乗ればこれをモデルになにか話を書いてもいいかもですよ?」
「ふーむ・・・それも興味深いですが、まずはラーマ様とシータ様のお話を今度は教えていただきたく!」
あ、やっぱりそっちですかあ。まあ、熱い恋のものがたりで、時代を超えて英霊になってようやく繋がれた愛の物語。香子様にはビンビンのギンギンになる話ですよねえ。
「うーん。そこは是非ご本人様たちに。今度ラーマ様たちからハヌマーンブランドのバナナでパウンドケーキと銀嶺のはちみつでドリンクを作るのでそれを報酬に取材をしたほうが」
「只今戻りましたお姉様」
「おや、おかえりなさいませモルガン様。収穫は無事できましたか?」
じゃがいもの収穫を終えたツナギ姿のモルガン様が汗をかきつつカバンを持って部屋に入ってくる。いやはや、うちの部隊1000名と1000匹を回しましたがいい感じに終わったようで。
「予定よりもずっと早くサイズ別選別も倉庫への収納もできまして。それと同時に懐かしい絵本があったのでメディアさんへのお礼の素材といっしょに。どうです?」
そう言ってモルガン様が出した絵本は私の絵柄ではなくイグレーヌ様の絵柄で描かれている絵本。タイトルは「始まりの妖精たち」ああーこれは懐かしい。ふふふ。私が絵本をガウェイン様等の教育や寝物語にと作っていたのに刺激を受けてイグレーヌ様と妖精のみんなで話を聞いて作り出した絵本でしたねえ。
「あらー懐かしい。ふふふ。確か、白い巨人。セファールについて関わる話でしたっけ? いやはや、アヴァロンに一度お邪魔したときに当時の妖精さんたちから色々聞きましたっけ~」
「ええ。魔術できれいに保存していたのですがせっかくですのでどうかなって。一応現代でも魔術界隈では有名でしょうけど、本人? 等の証言を元に作った資料としても」
「じゃーコピーを早速して・・・・おわぁ!?」
「はぁああ・・・!! 一万四千年前の歴史に妖精!? そ、それはとんでもない。ぜひぜひ私に読み聞かせを・・・はわゃあぁああ!!? 」
懐かしい絵本をパラパラめくりつつコピーでも作ろうかと思っていたら急に開かれるドア。うーん私の部屋のドアのロック。少し固くするべきでしょうか?
「ちょちょちょちょ!!? それ、神創兵器にも関する話だからね!? 何さらっととんでもない資料を持ってきているのモルガン陛下!?」
「え? いえ、私の妹もその部下も息子もその武器を湖の妖精から受け取っていますし、私やお母様はそれに連なる神霊の血が入っていますし。知り合いでもおかしくないでしょう? ましてや華奈お姉様はその妖精や獣たちをアヴァロンや星の内海に送ってくれた巫女の代理人であり剣士。知らないほうがおかしいのでは?」
ロマニ様にシバ様も驚いていますが、まあ、そうなんですよね。ある意味私達そういう歴史に近しい存在と関係があるので割とこういう話は寝物語に軽く話していたのでちょっと麻痺していましたが。
「ふふふ。では、軽く読み聞かせをしましょうか? 軽い息抜きにでも」
シバ様とロマニ様に座布団を敷き、モルガン様はシャワーを浴びて急いで戻ってきて、香子様はお茶とまんじゅうを持ってきて人数分配って準備よし。
ではでは、話していきましょうか。昔話。絵本で綴られたブリテンの大昔を。
ということで大量召喚。
そして次回はこの世界線でのセファールと妖精とヌンノスの物語。華奈のボイスイメージは井上喜久子さんなのでその声でゆったりと聞くイメージで考えてくだされば。