転生愉悦部の徒然日記 作:零課
(・ヮ・)「りょうちをだしてくれればぼくらもごはんをつくるです?」
(・ヮ・)「どうぐもでんりょくもよういするです」
(・ヮ・)「アヴァロンにおねがいするです」
(みんなイノシシや狼に乗ったり遊んでいる)
華奈「ほほう・・・じゃあ、甘味もつけましょうか。マシュ~ちょっと手伝ってくださいなー」
「さてさて、今回もまた多くの英霊が来てくれました。そして華奈さんのお陰でアヴァロンでの栄養豊富な野菜に、銀嶺領地も用意したので肉も水も潤沢。文字通りカルデアの食糧問題は解決しました」
ゲンドウスタイル? で手を組みつつ眼の前にいる清姫さん、頼光さん、エミヤさん、紫式部さん(勉強のため)らと相談をする。
「フランスから特異点で集めてきて魔術によって瞬間冷凍。腐敗をさせないおかげで肉や貝類はおろかエビ類ですらも問題なく食べられる。しかも米も麦も豊富。茶葉も華奈の備蓄で有に持つ」
「そうなると・・・やはりお酒や、調味料のたぐいでしょうか? もともと酒を飲む方は増えていますし、一応モリアーティさんがバーを開きましたが食事に合う酒。となると種類は違いますし、伊吹童子様にスカサハさんと酒をたくさん飲みますし・・・」
「ふぅむ。調理酒などはたくさんありましたねえ。でも、たしかに日本酒などは少なかったですし、そこの製造も頼んでみます?」
私玉藻的にもぜひぜひお込めは豊穣を願ったりとか神様っぽいこともできるのと、銀嶺領地はあの騎士王も魔女も、そしてラーマご夫妻も絶賛するデートスポットと言われる街! 神代の時代に人口数万を誇る一大城塞都市であり穀倉地帯。そこに恩を売れば色々と私のマスターとのデートにも・・・こほん。
しかし、やっぱりというか食料が足りてくればやっぱり消費が追いつかなる。供給が難しいのは調味料。塩、味噌、マヨネーズ、醤油、ケチャップはある程度用意できますが香辛料に日本酒などの調理酒が足りない。あと酒飲みが増えたせいでシンプルに消費が激しい・・・
「華奈さんに頼んでみましょう。アヴァロンの方でも仕入れてもらうそうですが、なにせトンチキ宇宙空間。調理酒も酒に使う米も不安がありますし・・・で、次は料理ですが・・・」
「焼けばいいでしょう?」
「色々できるが、手の込んだものは挑戦中だ」
「私も日本の料理しか・・・マスターの料理に負けてしまうのがごちそうを振る舞えないのが悲しく・・・」
「わ、私もあまり・・・一般的なのはできますが」
清姫さんは論外として、エミヤさんは頼もしい。だけどやっぱり日本文化、料理メイン。しかも昔の食文化からあまり進んでいない平安組にもうーんと首を傾けて茶を飲む。
そう。我らがカルデアキッチン。紅先生のヘルズキッチンを経験しているメンバーでも私以外はエミヤさん以外は戦力外。というか焦げやら精進料理ばかりで日本の外の皆様の口に合わせる事ができてない。カルデアに来たばかりというのもあるがレパートリーや調理技術は華奈さん、モルガンさん、イグレーヌさんらが圧倒的すぎるのだ。
眼の前で涙目になっている頼光さんも華奈さんに料理を振る舞えばお返しにと用意された洋菓子に食事に敗北を喫して影で落ち込んでいたほど。
「うぅー・・・ん・・・困りましたねえ。今度のシーフードフェアではピザも作りますので清姫さんにも問題ない。でもそれ以外海外の料理などをやりたいですが手の込んだ者はエミヤさん以外はあんまりですか・・・」
「できれば銀嶺隊がいればいいが、アメリカのように全軍出ていくときもあるし、やはり学んでいくべきだろうなあ。レシピ本などは図書館にないかね? 紫式部」
「はわっ! え、えっと基本物語や軍記物、恋愛本が多くて・・・あ、でも、華奈さんの書斎や、銀嶺隊の持ち物にあるかと」
やっぱりというか銀嶺隊が関わることになりますかあ。できれば華奈さんの負担を減らしたいですが、まあとりあえず学びにいいくべきでしょう。ついでに調味料についてもカルデアの畑に、銀嶺領、アヴァロンの方でも色々と相談をしたいですし。
「ほうほう。いわゆる洋風料理などを学んでいきたいと。あーうちの部隊はなんやかんやブリテンの兵士ですしねえ。そしてそのための香辛料や調味料を作りたいと。ふーむ。レシピ本は確か・・・」
創作活動が一区切りになり撫でられ待ちの狼やイノシシ、馬たちを撫でまくっていた華奈さんに私達が顔を出せばレシピ本を持ってきてくれるのだが、和、洋、中、アジアなどなどの各国のレシピを日本語でまとめたものがわんさか。
「まぁ。こんなに彩り豊かな・・・マスターの料理上手はこれで鍛えたのもあるのですね。母もがんばりますよ」
「ウチの領地向けに大量に刷っておいたので良ければ皆様にもどうぞ。ふふふ。それと、ふーむ・・・それなら私の方も頼みがありまして。実は私も飲みたいもの、おじ様。モリアーティ様ですね。のバーで使いたい酒があるんですがそれを作ってほしくて。その調整に関して手を貸してくれません?」
「うふふ。華奈さんの頼み、ますたぁに食堂のレパートリーが増えるのなら引き受けますよ。どんな頼み事です?」
あ、清姫さん抜け駆け。ま、まあいいでしょう。料理の腕なら私のほうが上ですし? そしてお酒とは?
「実は私、あまーい赤ワインを作ってほしくて。渋みも少ないやつで。それを炭酸で割って飲むお酒がすごく好きで。日本以外では見られなくて中々手に入れず。おやつといっしょに一献ほしいんですけどねえ。酒造、カクテル関連はまだ勉強中で。お願いしていいです?」
「甘い・・・ワインというと果実酒でしょうか? 渋みも少ない・・・口噛み酒でしょうか?」
「い、いえいえ。頼光様違います。多分華奈さんが言うのは「赤玉パ◯チ」というお酒でしょう。甘いお酒が好きなんですね」
ほほう。そういえば東京でサワー系を飲んだときにあったような? そう思っていたらサンプルを持ってくる。ああー見ましたねこれ。たしかにこれはいいものです。
「これ、甘さがすごいのでチョコレートの中に入れたりとか酒のあるお菓子とかにも使えるので是非是非。あ、それと畑の模様替えはクー・フーリン様とオルガマリー様に私から話を通してハーブ、スパイス関連を作るようにしておきます。
で、出来ればお菓子のレパートリーも増やしてほしいのですが、それにあたって意見と、ある人をおすすめしたくて」
ふむ。華奈さんの提案ですし、それに対する提案もすごく得。ふふふ。これをマスターに自慢すれば尻尾をもふもふさせつつアプローチもできるかも? いよっし良妻ポイント獲得!
このあとすぐに銀嶺隊による畑の模様替えと前に植えていた野菜はアヴァロン、アヴァロンに召喚した銀嶺領地に植え直してもらいました。
「いいこと。お菓子作りにおいて必要なのは完成までは絶対にアレンジをしない。分量通り、レシピ通りを徹底すること。やるにしても完成後にまず試食をして、その後にちょっとした甘味を足すだけにすること。錬金術、製薬と同じものよ」
「まあ、メディア殿がこのようなお菓子上手とは。ふふふ、是非是非参考にさせてもらいます」
「むぅ・・・焼きを早めるのはむしろ焦がす・・・と。蒸しよりも大事なのですね・・・」
華奈さんが紹介した人材はメディアさん。そしてその道具作成などのノウハウでしっかりきっちりレシピ通り、分量通りにテキパキとできていくお菓子の数々。そしてカラフルな見た目に甘い香りで私達は感嘆の声が上がります。
うぅーむ・・・道具の使い方一つ見てもなるほど。魔女という職業はそういうのにもタケているのですねえ。
「で、砂糖に関しては今ある甜菜以外にもサトウキビとかは結構使いやすいし、果汁とも合わせやすいからそこも利用していくのよ。で、逆に私も是非みんなに日本食を教えてほしいのよ。ボウヤに教えてもらっていたけど落し蓋とか、裏ごしとか、色々と教えてほしいのよ。日本料理難しいのよ」
「ほう。それはいいが、メディアも花嫁修業か?」
「それ以上言えば怒るわよボウヤ。まあ、今のマスターもいい男だけどタイプじゃないし。それに趣味の合間に私も料理の腕を磨くのもいいかもって思ったのよ。最近はカルデアも鉄臭いし、癒やしはあるから幅を増やそうと」
「ああ、狼は馬は多いですが獣臭はしないし、武器製造とかで色々その仕事が増えたと・・・」
「ええ、それにマスターのレイシフト適性の道具を作るためにここ数日徹夜してね・・・食の癒やしがほしいのよ・・・」
大真面目にここにいる英霊の中の魔女の中では一番器用かつ道具作成に優れ、聖杯戦争で現代生活も知っているオールマイティーなキャスターですしねえ。モルガンさんもすごいですがあっちは戦闘と魔術はとんでもないですが道具作成はメディアさんが勝ちますし。
で、EDFの武器作成もエジソンさんたちが来て銀嶺帯への配備も進んでいる以上硝煙と鉄と機械油に触れるので癒やしがほしいと。
動物たち以外の癒やしもまあわかります。
「というか、逆に洋食くらいでよければ今から私とボウヤで振る舞って食べて、見て覚えるのもいいんじゃないかしら? とりあえずいくつかやるから試食係研勉強していきなさい」
このあとみんなで料理をいくつも作りすごい大量の料理ができましたがセット料理で出せばあっという間にさばけていきましたし、定期的にメディアさんが厨房にも顔を出すようになりました。
カルデアキッチンの人材も増えてきましたし、これはいいことです。
あと、このあと華奈さんの知り合いでアヴァロンにいるという蜘蛛の魔獣に自前の糸で作った布で作ってくれたカルデア調理班のためのエプロンを譲ってくださいました。あの・・・これ・・・私が見てきた中でも最上級ランクの布ですよ。十分に礼装としても使えますし。
ほんと、モルガンさんたちがカルデアとアヴァロンを行き来することでだいぶ物資が潤沢になりましたねえ。オルガマリーさんも目を白黒していましたし。
「ふふふ。ゲームもできるバーにするとは思い切りましたねえおじ様。いやー・・・ワインサイダーとドライフルーツ。甘味がしみます・・・♡」
「ビール以外での炭酸を味わってみたが興味深いネ。カクテルづくりにもだがサワー系も増やしてみるよ。それとゲームはエルメロイ君の提案でねえ。ほら、最近はアーマー◯・コア? とか、そういうバーでも合いそうな雰囲気のゲームが多いそうじゃないか。
だからせっかくだしと思ってねえ。騒がしくなれば防音の魔術と仕切りを作って静かな時間を用意できるし。私としても楽しんでいるよ」
「うふふ。いいじゃない。娯楽に酒と楽しめるのは多いに越したことないわ。にしてもこのカクテル甘くて美味しい~お酒と甘味同時に飲んでいる気分♪」
カルデアキッチン、料理研究会の話で甘みが多く作られるようになったり、スパイスが増えたのでお酒にあうおつまみ、酒の種類が増えたので私もモリアーティおじ様のカクテルを伊吹童子様と一緒に味わいつつドライフルーツやナッツ、それ以外では何を出すかの意見交換とついでに飲み会をしています。
いやーこのオルガマリー様のお気に入りチョイスのドライフルーツ。いい趣味をしているのも相まって本当にカクテルに合う。
「このドライフルーツは所長様のでしょうけど、ビールはシバ様からです?」
「そうだねえ。中東、エジプトあたりの自慢のビールです! ってことでこちらに売り込んできて、物がいいからすこーし卸してみたんだよ。今はそこに果実や甘みを増やすように調整したり、栄養価が豊富だから職員等の夜食のあてにどうかなって」
「んー・・・ぷふ・・・確かに。あとはビール酵母を使った味付けをするナッツ類もあるのでそっちの開発もしましょうか。沖縄とかの料理類が多分バーの空気や匂いを損なわずに濃い味なのでお酒に合うかも。えーと・・・これですね。あちらのお酒の酵母を使用したナッツなんですが」
エジプトや砂漠などの地域のビール。というか基本ビールは歴史的にも栄養補給の面が強かったですし、シバ様の卸すビールもそっち方面が強いんでしょうねえ。ならこれはどうだろうかと日本で見つけたビール酵母を使ったお菓子を一つ。
「・・・ホウ。これはいいね。普通の塩を降ったナッツよりも味わい深く塩味も効いている。作り方がわかれば是非是非出してほしいくらいだよ。アルコールは飛ばしてあるんだろう?」
「ん~この濃さだとジュースにも合いそう。マシュちゃんとか藤丸君の口にも合うんじゃないかしら?」
おお、好評ですね。ふふふ。やはり調理技術や工夫は現代だって負けていないです。
「ええ。ノンアルですよ。なので神代の時代のビールを使った栄養たっぷり豆菓子とビールで体に元気をって感じで」
「私も元気が出るし華奈ちゃんだいすきよー♡」
「うわっぷふ。もーふふふ。私も好きですよ。ささ、これ以外にも一口サイズにしたイカの姿フライとか、海鮮風味の豆菓子。チョコクッキーなど机を汚さない美味しいものを用意しましたし試食、試飲会をしましょう」
伊吹童子様の豊満な胸に息をつまらせかけつつも、どうにか三人で和気あいあいと意見を出しつつバーにだすおつまみの種類を絞っていき、残りの方は食堂やバーで提供。
したんですが、そこに海賊組と武蔵様たちが音頭を取ってあっという間に酒盛り会場に早変わり。いやー・・・翌日の二日酔いが心配です。神代と楽園の酒も多数で、英霊の作った、しかもモノ作りに伝承、逸話のある私達の作ったものですから英霊ゆえの食での影響も出そうですし。
華奈は多忙すぎて参加していませんが定期的に厨房に手を貸します。