転生愉悦部の徒然日記 作:零課
アルトリア「うがぁああああ!! あ、ああああ、あの馬鹿ども! おそらく創作のガウェインか、平行世界の存在でしょうけどあんなことをして、根本から叩き直してやる! どいてくださいストーム1!」
ストーム1「下手にここ襲撃されたらマスター帰れないからここを離れるなって言っているだろーが! ぬがあー! パワードスケルトンと互角って!」
モードレッド「何やってんじゃ兄上!! 流石にそれはやっちゃいけねえ。騎士道にも、先生の教え的にもアウトだぞ! つーか、英霊だよな? 流石に本人だと私ショックだぞ!」
モルガン「あぁあああ・・・・・ええ・・・確か息子は第七特異点にいると言っていましたし、連絡は・・・うん、うん・・・本人じゃないから・・・並行世界。いやでも、愚息のこの馬鹿加減は・・・うぉおぉう・・・」
(連絡を取って本人確認はしたけどがっくりうなだれている)
イグレーヌ「」(魂抜けている)
ロット「なんてことだ・・・」
ロマニ「ナニコレ新手の地獄絵図?」
スカサハ「私に続いてまさかの師弟の愚行を見るということになれば、肉親が見ればこうもなろうよなあ・・・一応、コフィンへ出入りをさせないようルーンをかけておくか。メディア。手を貸せ」
メディア「はいはい。私もまあ・・・私の白歴史とか、イアソンのバカをもう一度見たら発狂するかも。カルナ、クー・フーリン、ジークフリート。警備は頼んだわ」
カルナ「うむ・・・しかし、まあ、そうなるな・・・」
クー・フーリン「ま、まあ・・・俺もアメリカでは複雑な心境だったし・・・気合い入れるかあ・・・」
ジークフリート「身内の暴走を見るのは、ああ・・・辛いものよな・・・・」
「追撃は振り切れたようですね・・・ふぅ・・・くぅ・・・」
「はぁー・・・聖抜ではなく聖罰。た、たちが悪いなんてものじゃないよ・・・」
「銀嶺隊の脚と華奈たちが暴れてくれないとここまで助けきれなかっただろうね」
無事にみんなで逃走を成功させて山の民の村に向かう道中。やっぱりというかあの銀嶺隊の足となる魔獣たちはものすごい速さで、人を乗せて走る動きも慣れたものだから難民のみんなを抱えての爆走でも疲れを見せずに騎士たちが見えなくなっても実に数時間走り通してくれた。
「はぁ・・・あの騎士さんが助けてくれなかったら私達は今頃・・・」
「我らの聖地へは戻れず、聖都は死のたまり場とは・・・」
「・・・・・ガウェイン卿・・・」
その中でマシュや難民のみんなはふさぎ込む、落ち込んでいる。当然だよ。アメリカではマシュにとっても育ての親や家族たちの温かさや領地での休憩に頼もしさを見たあとでこれを見るというのは。
「・・・藤丸君。マシュと一緒にいてあげて。私が警戒をしておくから」
「ありがとうございます。マシュ。大丈夫?」
「ありがとうございます先輩・・・。その、私の中のギャラハッドさんも色々と打ちひしがれているようで・・・私自身も、お母さんや、イグレーヌさん、モルガンさん達を見てきたあとにあれで色々と・・・兄弟子みたいな方でもありますし」
「そうだよね・・・ただ、あれをしようとしている理由を突き止めて、どうしていくかを考えよう。きっと、大変で辛いけど僕らがこの特異点でやることだし、少しは・・・助けるから」
「はい。ありがとうございます先輩。ただ、常に太陽のもとにあるガウェイン卿は力が3倍になるのもあるんですが、何よりお母さんの一番弟子。長くお母さんの剣術を見ている上に本人は剛剣の使い手ですが、その技術は一部あります。どうしていくか・・・」
シンプルに倒すべき相手としても厄介極まりないと・・・うーむ。
「しかし、山の民の村、私達を受け入れるのもだけど獅子王たちとどう戦ってくれるかよね」
「ですね。おそらくハサンの皆さんたちでしょうしアサシンの彼らは闇討ち、奇襲を得意としますが問題はあの聖都に入れるか」
「なにせまあ、かの騎士王と円卓の騎士の拠点となった白亜の城。その守りに関しても硬いはず。だからこそ今もああして聖罰という行為を行えているはず。とんだ難題を抱えそうだねこれは」
「まさか騎士がこのようなことをするとは思いませんでしたしね。ふぅー・・・どうしたものか・・・む・・・マスター。追手が来たようですわ。数は・・・500。方向からしておそらく外征にでも出ていた部隊のようです」
アンさんが見つけた方向に目を向ければたしかに遠くから土煙が上がってきている。地響きも聞こえてきてその光景に難民が慌てふためく。
「藤丸君。ここは喰い止めるために一当たりだけして離脱して難民のみんなを逃がすように動こう。山の民が先導してくれているからはぐれはしないはず」
「わかりました。マシュも・・・マシュ?」
「・・・あ、あの人は・・・!」
数に関しても、その戦闘を走る英霊であろう存在を見ておそらくギフト持ちの円卓の騎士の一人。紫色の髪に鋭い目、鎧に身を包んだ騎士を見てマシュが目を見開くもトリスタンやガウェインを見たときとは違う、わなわなと体を震わせてまるで怒りがこみ上げているようだ。
「先輩、オーダー了解しました! マシュ・キリエライトあの馬鹿騎士を抑えに行きます!」
「あ、ちょっ!?」
まさかの単騎突撃にしに行くマシュを見て驚く一同。最初にトリスタン達を見たときとは違ってなんか元気良すぎない!?
「アン、援護射撃! エレナさんとダ・ヴィンチちゃんは藤丸くんを乗せて二人で援護を。私もスピンクスで後ろにつくのでお願いします!」
「りょーかい! なにかマシュの中のギャラハッドが抑えきれない感情でも湧いてしまったんだろうさ」
「大変ねまったく」
「む・・・な、あの大盾、も、もしや。いや、少女?」
「ガウェイン卿に続いて、一体何をしているんですかお父さんのバカ!!」
「な、なに!? ぐふっ!」
猛ダッシュで走ったマシュがジャンプしてライダーキックのように上空からのシールドバッシュで眼の前の騎士をお父さんと言いつつ馬から叩き落とし後ろの騎士まで巻き込んでの揉みくちゃ。
でもそのお陰で騎士たちの行軍の動きがそこで止まり足止めの初動としては悪くない形になった。
あと何やら相手の騎士が動揺しているのが響いているようでマシュ一人である程度止めているのが助かるのでその間にマシュに近づく相手にレイヴンで弾丸の雨をごちそうさせて対処。人じゃないとわかれば引き金も軽いよ!
「本当に! 円卓最高の騎士として円卓最強のお母さんと二枚看板となっていたのに、それに泥を塗るような真似を! しているんですか! ランスロット卿!」
「な、なぜそれを! 君は、いや、レディはギャラハッドなのか!」
「その方から力を借りているデミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトです! そして、華奈お母さんに育ててもらった、ギャラハッドさんと同じ養子みたいなものですよ!」
「な、なんと・・・・・! く、でも私は・・・ドハァッ!」
「私の娘にまで剣を向けますかランスロット様ぁ!! 生前からまるで反省していないようで!」
そういえばある意味特定の目的のためだけに生み出された、寿命が華奈さんがいなかったら短かった。血はつながっていないけど親子。という点でもマシュとギャラハッドは共通点が多いんだなあーと考えつつリロードしていたら華奈さんがハチと栗毛、頼光さんと武者さんを引き連れてドロップキックでランスロットをふっとばす。
「ほらほらー逃げないと馬の皆さん食べられちゃいますよーマシュ。無理はダメですよ。この人一応私以外では円卓最強格です。しかも今はギフトによって座から本人が降りている以上に強いです」
騎士たちを斬り殺しつつ軍馬たちに動物会話のスキルだろうか? とハチ達軍狼の威嚇に恐怖して騎士たちを振り落として逃げていく軍馬。落馬した奴らはすぐにアンさんと武者さんの弓で射抜かれ、僕やダ・ヴィンチちゃん。エレナさんの援護で対処。
「さ、逃げますよ。このくらいでちょうどいいです。これ以上付き合えば逆に増援が来かねないです」
「了解ですお母さん。皆さん。離脱しましょう!」
マシュと華奈さんの号令で急いで逃げて先に行っていた難民の皆さんと合流して撤退は成功。
途中で武者さんと自己紹介をして俵藤太さんとわかりこれまたビッグネームが来たとみんなで大喜び。
「こ、ここが山の民の村・・・・・!」
「これが不毛の地? 冗談でしょ」
「あはははは。まあまあ、実際数日前までは大変だったんですよここも」
無事に追撃を振り切って到着しました山の民の村。とはいっても、山脈の山陰に隠れるようにして点在する村ですが、それぞれの場所に大きなため池と食料庫、簡素ですが土塁、城壁としては機能する土壁で囲った場所はまあ、聖都に比べれば月とスッポンですが不毛とは言わせません。
「ははははは。これも華奈殿のお陰でして。何やら棒切による不思議な探知術で水源を掘り当てて土塁を作り、そしてそこの藤太殿による無限のお米。我らが山の民の救世主達によるものです」
「あ。トータに華奈。おかえりー! その子達が華奈の友達や家族? アタシは三蔵法師玄奘。三蔵ちゃんって呼んでね」
「よっ。いやー今回も大量に難民が来たな。こいつは賑やかになりそうだぜ。俺はアーラシュ。弓には自信があるぜ」
出迎えてくれる呪腕のハサン様に三蔵様、そしてアーラシュ様。
「あ、みなさんがカルデアの・・・キャッ!?」
「あ、ぐふっ!」
で、静謐のハサン様も迎えに来てくれたんですが、石に躓いて藤丸様と抱き合って倒れて、キス・・・しちゃいましたね。ファーストキス奪われちゃいましたかマシュ。ドンマイ☆
「あ、あの・・・先輩?」
「あ、あわわわわ・・・ど、どうしましょう・・・!」
「静謐! お前はよりによって恩人の知り合いになんてことを! そこのマスター殿! ご無事で!」
「え、あ。はい。なんか少しお菓子みたいなパチッとしましたけど」
静謐様は全身猛毒の文字通り生体兵器みたいな感じのハサンなんですがギャラハッドの毒耐性の加護がその毒を知育菓子の刺激程度に抑え込んで解毒していたようでまあ問題ない様子。
「う、うそ・・・私と触れ合っても問題ない方なんて・・・!」
で、まああっという間に一目惚れ。恋はハリケーンな展開にとマシュは先程までの山の村の感動から無意識のジェラシーに意識が移行。いやー青春ですねえ。癒やされます。
「ふぅ・・・いやはや、華奈殿。ウチのものが失礼を。そして、高名な武人やカルデアのマスターが来てくれたことは我らにとっても千人力。助かるばかりです」
「ささ、まずはお腹を満たしましょう。難民の皆さんももう安心よ! ご飯もたくさんあるから、おにぎりとかだけど水も塩も、おかずもあるから食べていってー!」
「本当に連れてくるとはな・・・百貌のハサンだ。貴様らの突撃隊長には助けられている。そして、我らが同胞、ハサンたちを幾度となく助けてもらった。ありがとう」
「いえいえ。しかし、この様子だと華奈はずっとここに?」
「ええ。三蔵殿、藤太殿と一緒にここに来てその日の食うものにも困っていた私達に恵みと助けをくれて、住まいもうまい具合に作りお陰でこの余裕があります」
「まあ、それはおいておきまして。ちょっと皆様に会わせたい方がいまして。申し訳ないですがアン様、アーラシュ様、藤太様で警備をお願いしていいでしょうか? 今回の件で私が山の翁様たちと繋がっているのが聖都にも割れたでしょう。いつ攻めてくるかもわかりませんし」
一息つきたいのは山々ですが相手がアルトリア様たちなら、聡い彼女たちならすぐに私の行動に気づいてここを探り当ててくる。
粛清騎士たちを思い切り叩いておいたので部隊の回復には時間が掛かるでしょうけど、それでも持って数日程度。私がオジマンディアス様と接触する前に動くとするべきか、それとも万全を期すために備えを重視するか。
どちらにせよ時間はない。獅子王たちの情報と、顔合わせ。そして私が動きたい方針を聞かせるためにも。
「っ・・・そうですね。お、ランスロット卿までいればもはやあの聖都、獅子王の存在が円卓の騎士の主アーサー王の可能性の一つであるのは間違いないでしょう。
あの方の戦略眼、戦術の鋭さなら早めに動かないと銀嶺隊の足で逃げて作った時間が無駄になるかも・・・マスター、申し訳ないですがもう少しだけ休憩は我慢してくれれば」
「いやいや、スピンクスに乗っていただけだし、金平糖も食べたしで大丈夫だよ」
「ふむ。では、母も警備に回りましょう。弓は扱えますし、手伝えることもあるはずです。エレナ殿。良ければ後で話を教えてもらっても?」
「問題ないわ。じゃあ、私とマスター、藤丸君にマシュ、華奈、ダ・ヴィンチちゃんの6人でその人たちに会いましょう?」
「うん。この数日の間に出会った人たちと出来事。そして、これからの作戦を聞くために」
賭けに近いないようですがまあ、どのみちこうなりそうなことですし、飲んでくださり感謝ばかり。とりあえず皆さんを連れて私が深山で作った岩造りの小さな家に。
「うーん・・・ハサンたちもいいものを使っている。これは・・・クルな・・・」
「うーん・・・うぅ・・・けほ・・・けふ・・・あ、華奈、殿・・・?」
そこではハシシをキメているヤク中探偵に、その煙で目が覚めて私に気づく隻腕が銀の腕になっている元同僚。
はぁー・・・・・・・
「療養中に人のいる場所でヤクを決めているんじゃないですよ! 子どもの教育に悪い!!」
「ああ、これを取るんじゃないよ華奈君。全くワトソン君やハドソン夫人のように口うるさい。アイリーンのように鋭いがそこは問題だなあ・・・ふむ。子供というのはそこの少女かね?」
「そうですよ。そして黒髪の少年は藤丸さま。もー・・・ハサン様たちもおすそ分けしすぎですって。紹介します。ここの黒髪イケメンがシャーロック・ホームズ様。で、ブロンド髪の美青年がベディヴィエール様。円卓の騎士です」
「シャーロック・ホームズ! あの世界で最も有名な探偵が! わわ、私はマシュ・キリエライト! 華奈さんの義理の娘で、その、あの・・・大ファンです! ホームズさんの作品はたくさん読んでいるんです!」
マシュ様は多分ここ数日で一番の笑顔を見せてホームズ様に握手をしてサイン色紙はないかとスピンクスを探そうとしてフォウ様に呆れられる。残りのみなさんも同様に驚く。
『シャーロック・ホームズ! あの名探偵が!?』
『ゲェーッ! ホームズ! お前もマイ・ガールと出会ったのか!』
「む。モリアーティに、ドクターロマニか。全く信用できないコンビはほっとこう。話が進まないからね。ただし後でカルデアに来たあとはバリツを叩き込んでやろう。さ、体調は大丈夫かねベディヴィエール卿」
「は、はい・・・お陰で体も回復して・・・華奈殿。そして、マシュさんは・・・ああ。あの子の・・・皆さん。私は円卓の騎士ベディヴィエール。その・・・私から知っている獅子王・・・いえ、騎士王。我が王のことについて知ってほしくて皆さんを待っていました」
とある理由で荒事を連発するには問題がある。というかそれをすると下手すれば目的を果たす前に死にかねなかったので村の警備に押し込んでおいて休ませておいたのですが、漸く話せそうです。
「私の方も聞いていない内容ですので、それを聞いたうえで、その次に私の策を聞いてほしくて。あーそれと・・・静謐様はどうしたんで?」
ハシシを取り上げてから換気をして沸かした茶を持ってくれば外でソワソワと藤丸様を見ている静謐様も発見。
「あ、あの・・・護衛にと思いまして。アサシンですので色々できるかなあと」
「ふむ。ではまあ警備への差し入れということでこれを」
お茶とお菓子を差し入れということで渡しておき、全員にお茶と茶菓子を渡してからベディヴィエール様から語られる獅子王。いえ、並行世界のアルトリア様と、バカ弟子含めた円卓の騎士の行動を。
「・・・そんな、そんなことって・・・」
「抑止による銀嶺対主力、華奈さんも含めた死亡・・・それを基点に早まる円卓の騎士、ブリテンの崩壊・・・」
「酷い。そうとしかいえない・・・ただ、それで終わっていないんでしょう。ベディヴィエールさん」
「はぁー・・・私はちゃんと守りきって死んだのに残された者たちで同士討ちって・・・しかも英霊になっても再度これ・・・破門ものですねえ・・・頭痛い・・・というかおおよそが私のせいじゃないですか・・・」
「ええ。このあとは私の愚行によって、王を今の姿に変えてしまいました・・・」
聞かされた内容は私という異物、漂流者によるブリテン崩壊の時間を引き伸ばしたことによる抑止による抹殺。そして抑止直々にブリテンへ攻め込もうとしていたのを私が対処していたという話。まあ、それで私は死んじゃったのですがその後にみんなで同士討ちしてしまいおしまい。
ではなく、その際に聖槍ロンゴミニアドを握っていたアルトリア様はベディヴィエール様に聖剣を湖の乙女に、星の内海に還すことを三度も躊躇ってしまい(ダチ◯ウ倶楽部かとツッコミたかった)、その間にアルトリア様はおそらく聖槍の力で生きながらえ、生きたまま抑止力のもとでしばらくは英霊として聖杯を求めて戦いに身を投じていたと。
そのせいでベディヴィエール様はアルトリア様の遺骸も姿も見ることができず、聖剣の不老の加護によって1000年以上生きながらえているという生身の人間。それでも尚アルトリア様に聖剣を還すために生き続けていればマーリンによって並行世界に移動して私を探しているという情報を聞きこの特異点へとやってきたというから始末に負えない。というか泣きたい、お腹痛い・・・
「そして、私もマーリンから聞いているので確実ではありませんがおそらく今の円卓の騎士たちは華奈殿を求め、魔術王から守るために強引に連れ込もうとしている状態。その際にあの聖罰は不明ですが・・・その騒ぎを収め、そして華奈殿の特異点攻略のために助けになれればと思い、皆さまを待っていました。
この銀椀、模造品ですがアガートラムは聖剣を携えており、聖剣を王にお還しするためにも微力ながらお手伝いを・・・あの、華奈殿・・・?」
「お、お腹が痛いです・・・なんですかねえ・・・はぁー・・・私のせいでこうなったと・・・いやもう・・・もう・・・漸く実感してきてきついです・・・」
「え、えっと・・・あの・・・その、はい・・・この世界でも貴女に迷惑をかけるのが、負担を増やすのは本当に申し訳ありません・・・」
『もうね・・・惨いとしかいえないよ僕は・・・多分・・・抑止のせいで君たちのいた世界では華奈君の存在は抹消されてしまい英霊の座にすら登録できなかったんだろう。だから、自分の世界での抑止との契約を断ち切ってこの世界であの獅子王は華奈を求めてきた。
それに加えてベディヴィエールも忠誠で1000年以上もひたすらに生き続けて・・・世界は円卓の騎士に恨みでもあるというのかい? ここの世界でも華奈は緩やかにブリテンの国を崩壊させてあとに託すしかなかったっていうのに・・・』
「それだけ抑止、いや、人類史の中ではブリテン、いや騎士王の物語の終焉と神代の終わりの最後たるあの土地のタイミングを引き伸ばすのは許せなかったのだろうさ。それをどうこう出来た華奈君の行動は私達くらいしか知らないがまさしくとんでもない偉業を成し遂げていた。しかしそれを手荒く壊した結果があれと」
「はぁー・・・絶対に獅子王は私がどうにかしますので、処分も受けるので本当にしばらくは私と一緒に行動をお願いします皆様」
『いいえ、処分もなにもないわ華奈。ここの貴女も、ベディヴィエールのいた世界の貴女も人のために、まつろわぬものたちのためにも全身全霊で献身と愛を振りまいていたもの。責任は一切ない。
でも、円卓の狼としてこの特異点を終わらせるものとして貴方は適任。所長命令として無事に解決してきなさい。いいこと』
ああ・・・オルガマリー様の優しさが身にしみる・・・昔なら絶対ヒステリック起こして解決しろと喚いていたでしょうに・・・・はぁ・・・そして同時に、この事情を知れば私の考えが成功しそうなのも皮肉すぎるというか・・・うぅう・・・
「ありがとうございますオルガマリー様。では・・・出来ればですがイグレーヌ様やアルトリア様たちに無理やり気分転換も兼ねてアヴァロンに召喚している私の領地の収穫の一部、ほんの一部でいいのでそれをここに送ってくれれば・・・食料の彩りを増やして皆さんをもてなしたいので・・・」
『わかったわ。頼んでおく』
「それと・・・ふぅ・・・私の考えというか、まあ此処から先どうやって愚妹とバカ弟子と馬鹿たちを倒すかですが・・・まあ、決闘方式でカタを付けようかな。と思います。私を餌にして」
漸く山の民の村に。ここからはだいぶサクサク。
華奈自身はまあみんな守れて遺産も用意して死ねたのは軍人ですししょうがないよねー、むしろいいかあ。くらいの考えですがその後の同士討ちとここでも迷惑の原因になっているのが胃痛ポイント。ゴッフ所長がカルデアスがこの異聞帯創設問題の元凶とわかったくらいの大ダメージ。薄々感じてはいたけど突きつけられればきつい。
ホームズから見た華奈は「副官、側近、補佐として文句のつけようがない軍人」でワトソン君ポイント。「諫言は言うし、食事も用意したり住まいを用意する女性」でハドソン夫人ポイント。「鋭い視点や行動、ときに思わぬ手を打つ」というところでアイリーンポイントを華奈につけています。ポイントが貯まると華奈を助手扱いしかねない。