転生愉悦部の徒然日記 作:零課
「んむぅ・・・くふわぁ・・・・ほはぁ・・・ねむい・・・」
「おはようございます姉上。傷は大丈夫ですか?」
目を覚ませば、アルトリア様が香子様と一緒にご飯を持ってきて私の前でゆっくりとしている。ああー・・・そうだ。カルデアに戻って・・・あー・・・2日めでしたね・・・1日目は仮眠取って、レポート仕上げて無理矢理に一日寝て・・・
漸くもぎ取ったオフ。それと基本あの特異点暑い場所しかなかったので大真面目にこの涼しさが最高に快適すぎて・・・うふう・・
「ええ・・・フローレンス様の看病と治療でバッチリ。うふふ・・・今日のご飯は・・・んー豚肉の生姜焼き定食ですか。いいですねえ・・・・ではでは」
ラフなTシャツとバスパン姿ですがベッドから降りて三人で緩やかな朝食。んー美味しい・・・少しづつ目も冴えてきました
「そういえば、あの馬鹿騎士たちはどうしています?」
「大人しく与えられた部屋で大人しくしています。昨日までは母上や姉上、モードレッドをはじめとして皆から代わる代わる説教を受けていましたけど」
「あ、そういえば。えーと。武器の方も預かっていますけども、華奈さんからのお仕置きはどうするのかという声が」
暴走はしないと。まあ、聖槍を砕いてしまって今は私のいられる場所がカルデアである以上。決闘に負けた以上流石に言うことは聞きますか。カルデアに残っていた戦力を見て、あの決闘も決して無茶ぶりではなく殴り込みに来る戦力はあれくらいもあり得る可能性と捉えたでしょうし。
「ですか・・・くわ・・・じゃあ、後でそのお仕置きの内容発表と、今回繋いだ縁の方々を召喚しましょう。んふぅー・・・」
「まあ、お仕置きをするというのは良いですし、彼らにも、別の私にも酌量の余地はあるでしょう。けど、何をもって?」
不機嫌と心配と、いろいろな表情がまじりつつサラダを食べているアルトリア様。まあ、あの内容を聞いてしまえば暴走するのはわかる。けども。という感じですよねきっと。
ふふふ。まあ、厳しいですがひどい目には合わせませんよ。
「私達という人種には辛いものとだけ」
「華奈さんたち、騎士には辛い罰? そうそう。良ければ後で研究所・・・というよりは、プロフェッサー殿とエジソン殿たちが呼んでいたので、是非そちらにも後で」
「わかりました。流石にこれ以上動かないのは今のカルデアではサボりになりそうですしね。んっー・・・味噌汁美味しい・・・」
「姉上がこうして元気になりつつあって嬉しいです。本当に、もうひとりの私のせいでカルデアから動けないままずっと待つのは辛くて・・・」
心配をかけさせて申し訳ないですが、カルデアを疎かにしてしまうわけにはいかなかったですしねえ。真面目に変える場所がなくなるのは駄目。
「さてと・・・揃いましたね元獅子王の騎士と獅子王さん?」
モルガン様も呼んでとりあえずミーティングルームに呼びつけたバカ騎士ども。反省の色を見せているのがありありと分かりますが、まあ、そんな物を見せたところで罰が揺らぐわけもない。
「私一人のために銀嶺隊も、私の家族も切り捨てて挑んできた。全く・・・カルデアに来れるんですから協力を仰げば早々に第六特異点はオジマンディアス王から聖杯をもらうだけで良かったのに・・・そちらと神王の協力があれば半日で終り、すぐに第七特異点へ行けましたよ。
その時間で出来たこともあるでしょうに。この言葉の意味、わかりますよね?」
「「「「ハッ・・・・」」」」
「今回のように、我々で特異点を滅ぼす。第七特異点へ行く際もそういう人理を守る現地勢力への助けが早く出来た。けれど・・・我らのせいでそれも少し遅れた・・・」
その通り。と頷く。この騎士たちは言ってしまえば人理修復になるはずの行動をしたのに結局自分等で新たな問題の元凶となった。
解決をして、その後にカルデアと私を最初に連れ去ったように来てくれてコンタクトを取ってオジマンディアス王に相談をしてしまえばスルスルと済んだのを決闘騒ぎとその準備も含めてかかった時間。これは本来できた動きを考えるとあの特異点の問題を考えても惜しいと思う。
こっちのアルトリアも人の視点を戻しつつある分、今にも死にそうな顔をしていますが、まあ自害は許さない。私と、皆様と、漸く英霊として座で見ているであろうベディヴィエールが。
「まあ、過ぎたことなのと、アルトリア様のお陰で第七特異点はより古い時代と分かってそこの調査をカルデアが出来ているのでそこの分は良しとします。が、お仕置きはします。その内容は私が良しと言うまでカルデアの防衛戦力として尽力すること。
次の第七特異点へは誰一人として私との同行を赦しません。罪を、汚名を挽回、返上しようとして槍働きを望むとしてもそれをさせませんから」
そして私の用意した罰というのは私への護衛として特異点攻略への戦力として参加することを一切許さない。つまり私を守ろうとしていた騎士たちが自分のポカのせいでそれを果たさせないということ。
これを聞いて皆が驚いていますが、手を叩いて黙らせる。
「神の視点を得たせいで協力もせずに暴走をしまくった愚妹にカルデアを知って尚諫言も上奏もできない騎士たちがいても意味がないので。それよりも連携できる私の相棒や仲間たちと戦うほうがずっと良い。
ただ、わたしは頑固になるつもりはないので、もし危険な場合、必要なら頼りにします。カルデアに危険が起きた場合、そしてわたしからの協力要請があった場合はモルガン様に預けて保管してる武器のドアを解除するので。わたしからは以上です」
「姉上・・・まだ、やり直しの機会を・・・?」
「ふー・・・どんなに馬鹿をしようとも、平行世界であろうとも、アルトリア様は私の大事な妹で、そしてガウェイン、トリスタン、ランスロット、アグラヴェイン。ここにいない皆もわたしの大事な戦友であり仲間です。そこは絶対に変わりませんよ」
「そもそも、本当にお姉様が何も思わないならあの場で全員始末しているわよ。それだけ貴方達を大事に、やり直しの機会を与えたいと・・・」
「こーらモルガン様。それ以上はストップ。改めて武器の所持を禁じる術式の再チェックと、断食していたであろうここのメンツに食事をお願いします。私は私でまた所長様たちと英霊召喚に呼ばれていますので」
まったくモルガン様は。まあ、本人も言いたいこと言い切ってある程度は優しいのでしょうけども。罰を与えたのに少し嬉しそうな顔をして。
とりあえず、仕事はしっかりしてくれるのなら良いですけどね。去り際、聖槍を持っていた方のアルトリア様から並行世界で手にしたという聖杯を私に託してくれました。これはありがたいので、もらっておきましょう。
「お待たせしました。愚妹たちの方はモルガン様に武器を没収させて封印しているので問題ないでしょう」
「お疲れ様華奈。まあ、なんやかんや円卓の騎士たちがカルデアに来てくれるのは良いことだし、より警備が堅牢になったと思いましょう。それで、今回は4騎英霊を招くそうだけど、私には誰を?」
「うーん。知恵袋。ですかねえ」
召喚室にて各々の触媒を手にして来れば既に来ているオルガマリー様に藤丸様、元様がお出迎え。いやはや、前向きにあの人達を受け入れてくれているのが嬉しいですよ。
「そうなると・・・あの探偵を?」
「ええ。今回の一件のようにダ・ヴィンチちゃんが特異点に出向く可能性も鑑みるのと、やはり考察、推理のプロがいたほうがいいかなって」
「召喚の準備ができたよ華奈。さ、触媒を」
元様が準備をしてくれたので預かっていたパイプをセットしてスイッチオン。
「サーヴァント・ルーラーで招かれた。シャーロック・ホームズだ。君が私のマスター。ふむ。カルデアの所長かね? 一応武術も嗜んでいる。護衛もできるが、出来れば頭脳労働で使ってほしいものだ」
来てくれたのはまずホームズ様。これからカルデアの知恵袋、アイデアマンとしても動いてほしいですねえ。ふふふ。
「よろしく。私はオルガマリー。カルデアの所長よ。そしてもちろん頭脳労働を頼みたいわ。ウチの技術者たちも頭は良いけど、出来れば分担して無理なく動いてほしいし」
「ふむ。現場は華奈君たち、本陣はマスターが。そして後方の役割として・・・私は参謀といったところか。承った。それと、たしかここにはモリアーティもいるようだが?」
「今はバーで仕込みをしているかと。喧嘩はしないでくださいよ。皆さんの癒しなんですから」
「はははは。そうかそうか。では挨拶をしてくるのと、これから世話になる場所だ。見回りをしたいのだけどもマスター。是非同伴を頼んでも?」
「わかりました。それと、私の契約した英霊たちとも挨拶を。製造、開発に秀でている人達が多いから色々相談もできるはずよ」
そう言って二人は早速カルデアの散策に。慣れてきましたねえオルガマリー様。そして、早速騒がしく・・・後で見舞いに行きましょうか。
「では、次は藤丸様ですね。さてさて」
「多分、あの子だよねえ」
「まあ、間違いなく」
私達も予想はつきますが、とりあえず召喚陣のスイッチをオン。
「サーヴァント、アサシン。静謐のハサンです・・・マスター・・・お会いしたかった。そして、初代様に認められし方に、もうひとりの魔術師も。どうかお願いします」
最初から仮面を外している状態の静謐のハサン様が藤丸様のサーヴァントとして参戦。まあ、毒という武器と、ハサンという超一流の暗殺者。真面目に裏方や情報収集、工作としてはこれ以上ない人材ですしね。善き哉善き哉。
「よろしく。わっ。どうしたの?」
「いえ・・・ああ、本当に私と触れても大丈夫なマスター・・・・・護衛も、側にもどうかいさせてくれれば」
握手を求める藤丸様の手を握ってニギニギと両手で何度も握り、その感触を味わう静謐様。いやあ。ほんと、人との触れ合いも出来ない人生だったんでしょうけども、本当に人肌と、藤丸様を求めちゃうんでしょうね。
ん・・・ウチのドM250人将がわざと触れて毒プレイを楽しんだり、オカマ250人将が嫌いじゃないわ! って言ってくれそうですし、そういう意味でも後で会わせてあげましょうか。
「ま、まあそれならこのカルデアを案内していくよ。それに僕と契約してくれている英霊の皆の紹介もしたいし。いっしょにね」
「はい。お願いしますねマスター」
仲良くでていく二人を見送り、私と元様だけが残る。
「ではでは、次は元様ですね。触媒の方は?」
「もちろん。しっかりと」
「キャスターが多いですしここで神代の異系の魔術を使えるの方は良いことですねえ。ではでは」
金の腕輪。多分18金ですかね? をセットしてスイッチオン。
「キャスター・ニトクリス。参上しました。ちゃんと私をカルデアに招きましたね。同盟者。そして、お世話になります銀狼殿。未熟とはいえわたしもファラオ。その神威も、実力も存分に振るいましょう」
ニトクリス様も無事に参戦。いやあ、これで元様のもとには色とりどりのキャスターが。しかも皆個性と強みで支援に関しては超一級品ですし、バックアップとして助かります。
「こちらこそ。貴女様の実力は頼もしい限りですし。まあ、今は元様にもてなされておくと良いでしょう」
「ニトクリス。では同盟者としてまず私達の拠点の紹介とエスコート。それと食堂でもてなしを。途中、狼や馬、猪に小人? もいますが華奈の部隊の子たちなので気にせず」
「むしろ仲間には人懐っこいですよー」
「良き態度です元。そして感謝します銀狼殿。案内を頼みますよ。いつかオジマンディアス様を招く際にもわたしが知っておくべきなので」
満足気にピコピコとアホ毛っぽい礼装? を揺らしつつ元の後ろをついていくニトクリス様。お二人もお似合いですし、うーん。元様のハーレムが形成されるか、藤丸様のハーレムが完成するか。銀嶺隊で今度賭けてみましょうかねえ。あ、ストームチームも呼んで。
さてさて、最後はわたし。預かっていた錫杖をセットしてスイッチオン。
「キャスター玄奘三蔵。ここに参上! あ、華奈ちゃん。獅子王の戦いはお疲れ様! わたしもこれからは助けていくし、一緒に頑張ろうね」
明るい笑顔でニコニコと微笑んでくれる三蔵様。うふふふ。ありがたい。そして、同時に頼みたいこともあるので是非是非。
「ええ。それとなんですが三蔵様。1つここで頼みたいことがありまして」
「ん? なになに?」
「私の部隊、銀嶺隊は多神教というか、まあいろんな神々を信仰すれば、同時に仏教や神道、八百万信仰。東洋の宗教にも興味がありますし、カルデアにもアジアの人は多いです。その方々への説法や教え、お悩みを聞いてあげたりなどをしてくれると嬉しいのですがどうですか?」
「え!? サーヴァントとしての戦い以外にも私のやりたいことをしていいの!?」
「鍛錬ももちろんですし、魚や鶏肉もありますし、あと、私の方で仏教に関する研究の本。後日本の仏像の画像もありますよ」
私は八百万信仰で基本いろんな神様ウェルカム。皆でお茶飲みましょーってスタンスなのと日本出身が家族に多いのでついつい買っていたんですよねえ。
「ありがとう華奈ちゃん! 大好き!!」
「わぷぶっ!」
まあ、今の状況だと戦闘のために呼ばれたと思っていた三蔵様も嬉しいようで私にダイブして抱きついてくる。胸が心地よい。うーん煩悩増えちゃ~う。
「うふふ。まあまあ。とりあえず、私達もカルデアを散策しましょうか。とりあえず食堂、図書室、鍛錬、シミュレーションルーム、お風呂場。ここらへんをしっかりと。あ、それと私のマイルームも図書室と直通なので」
「いいわね! それじゃあ、早速ゴーゴー!」
三蔵様と一緒に渡しも散策をしつつ挨拶と備品で必要なものがないかを聞き出しつつ歩いて行けば皆様から沢山お菓子をもらいました。いやー、そこまで心配せずともいいのに。
華奈完全にオフモード。まあこの特異点で三回も血だらけになって、激闘して、胃痛案件を抱えたりで忙しかったのでだいぶ疲労がたっぷり