転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 ウルクの勉強シーンを見て改めて色んな所への影響がありますよねえ。古代中国、インド、バビロニア、エジプト。どれもこれもがすごすぎる


バイト 午後の部

 「さて・・・午後の部は・・・浮気調査?」

 

 

 「えーと・・・そういうのは個人で行われるべきかと思いますが・・・」

 

 

 「はい。ですがこの依頼主のキッシナムゥ氏からで、この方は兵器舎の親方で半日は動けないのです。そしてそれが気になって仕事のノリが悪いので是非」

 

 

 シドゥリさんから渡された午後の依頼はまさかの浮気調査。午前は酪農的仕事で午後は興信所、もとい探偵みたいなことをするって・・・わからないものだなあー

 

 

 「では、間男の裁判のときにも備えた状況証拠なども備えておくべきですね。こちらで物的証拠も抑えますので」

 

 

 「ええ。裁判となれば証拠は必須。キッシナムゥ氏の証拠はそちらの兵器舎の方で、奥方の方と間男の証拠もしっかりと抑えたうえで解決しましょう!」

 

 

 「ほほう。それは面白そうだ。藤丸殿。マシュ殿。わたしもついて行ってよろしいですかな?」

 

 

 「牛若丸? あれ? 城壁の防御は?」

 

 

 元さんとニトクリスさんが気合の入っている返事を返し、しかも証拠も抑えるということでニッコリのシドゥリの側にヒョコっと姿を表す牛若丸。確か壁の防衛をシていたはずだけどなあ。

 

 

 「ああ、それは午前だけで午後は休憩をいただけたのですよ。華奈殿とストーム1、2殿に銀嶺隊が来てストーム3、ストーム4の装備を増やしたことで殲滅力や手数が増えたのでだいぶ守りが楽に。

 

 

 城壁からの援護射撃も大変豊富で城壁の下での守りが暇な時間ができるほどです」

 

 

 「拙僧もお手伝いしましょう。浮気調査は侮れませぬ。追い詰めた奥方や間男が魔性に転じて襲い来るなどよくある話。しかし拙僧の法力はこの異国の地でも淀みなく。無闇矢鱈と調伏してみせましょう!」

 

 

 「ああ、皆様このヌリカベの言うことは聞き流してもらって結構ですので」

 

 

 「いやいや、武蔵坊弁慶。日本で最も高名かつ武勇に優れた僧兵の方に牛若丸が来てくれるのは嬉しいですよ」

 

 

 「はい! ですが、お二人も仕事終わりの身。無理はしないでくださいね?」

 

 

 嬉しい援軍だけど、そっかあ、軽く人が魔性に変身することあるんだ・・・マシュもギャラハッドの記憶を見ているからか割と魔性への変身部分はスルーしているし。

 

 

 「・・・あの。私は今日は別用があるので同行は出来ません・・・」

 

 

 「確か花屋のおばあさんのお手伝いでしたよね。お店番を募集していたとか。どうかお気をつけて!」

 

 

 アナちゃんは頭を下げてでていく。あんな可愛い子がお店番をしてくれるんだし、売上が上がると良いなあ。

 

 

 「それでは参りましょう、奥方の尾行から始めましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「た・・・大変な事件でした・・・」

 

 

 「大変な事件でしたな・・・」

 

 

 「はい・・・まさか奥方が地下に住まう謎の種族で地上世界への進出を目論んでいたとは・・・」

 

 

 「しかも地下の郊外にあんな溶岩地帯と大空洞があったとは・・・一言で言い表せない大冒険だったよ・・・」

 

 

 「最後は銀狼殿も呼んで対応に当たりましたが・・・地底種族の皆さんのあの異常な怯えようは何だったのでしょうか?」

 

 

 「わからない・・・けど、同時にすごくきれいなものを見た気がする」

 

 

 夕暮れ、僕たちは帰路の中で今回の浮気調査の結果を話しながら歩いていた。まさかの地底に住まう種族、しかもまさかの溶岩地帯。高い戦闘力となんというか、未来のたぬ・・げふんげふん。猫型ロボットと小学生たちの映画を体験したような気持ちになった。

 

 

 「はい。奥方の愛は本物でした。だからこそ地上世界を救った・・・」

 

 

 「今回は拙僧護衛だけでしたがこういうときにこそ僧侶としての説法もすべきでしたと反省するばかり」

 

 

 「元さんが記録してくれた映像データと、証拠、地図の場所も一応あるのでこれらを持ってギルガメッシュ王に話すべきですね・・・お母さんもあの後なにかするんでしたっけ?」

 

 

 「うん。地下世界の種族。しかも郊外とはいえウルク市の中にある。いつ気が変わって闘うとなったらあの戦闘力と人数を相手にするのはとてもつらい。

 

 

 だから情報を賢王に話して許可が取れた後に後で華奈とアルトリアたちでアヴァロンからユニヴァース世界の未開拓の星に移住させるように動くんだって」

 

 

 『やれやれ・・・古代都市郊外の地下にある謎の種族の大冒険からの愛の物語と宇宙への移民。本当にぶっ飛んでいる』

 

 

 「しかし、今回の件で異種族との交友や婚姻についての法律も一応整備しておくようにとギルガメッシュ王に進言しておきましょう。そのお土産もあればきっと上機嫌で受けてくれるでしょう」

 

 

 そう。この異種族間の恋愛と侵略云々。この話はこれで終わりではなく、この奥方相当に地底の種族の方では立場の高い人でもあったようで、ギルガメッシュ王に穏便に済ませてしかも地上世界への移住の話もだしてくれたお礼にと出された宝物の数々。

 

 

 お酒に金銀財宝。宝石と溶岩や地底の中で採掘されたそれはとても美しく、特に『パピロン』なるこの水色の宝石の輝きはスゴイものがある。

 

 

 「本当に見たことがないほどの輝き・・・素晴らしいものです」

 

 

 「へぇー? 良い宝石を持っているじゃないの。またあったわね?」

 

 

 皆でそれを眺めていると空から急にイシュタルが降りてくる。それにぎょっとして急いで僕らの前に出て臨戦態勢を整える牛若丸と弁慶。

 

 

 「何をしに来た女神イシュタル。またウルクへの無差別爆撃でもしに来たか?」

 

 

 「そんなんじゃないわよ。ただ、ちょーっと良い宝石がまたあったからそこの男に声をかけに来ただけ。あーえーと名前は何ていうんだっけ?」

 

 

 「元です。源 元」

 

 

 「なんと。元殿は源氏の末裔なのですかな!?」

 

 

 「い、いえいえ。たまたまです。たとえそうだとしても大真面目に遠戚も遠戚。箸にも棒にもかからないくらいの家系かと」

 

 

 元さんの名字に驚く中、イシュタルの方は前に会ったときのように臨戦態勢。というわけではなくすごく興味深げに元さんが持っている箱の中身、水色の宝石パピロンに目が言っているようだ。

 

 

 「そう。元。覚えておくわ。でね? この前の宝石に続いてこんな私でも見たことがないほどの美しい地底の宝石・・・地底はアイツがいるから下手に行けないのもあるけど、まあ、こんなにすごい宝石はウルクでも、いえあの馬鹿王でもそうそうお目にかかれないほどのもの。

 

 

 これを見つけてくれたんだし、元は私もここの都市女神で、更には美の女神。どう? 私の彩りの一つとして捧げないかしら? してくれたら日頃の無差別爆撃もちょっとは抑えるわよ?」

 

 

 「あの、出来れば爆撃自体を控えていただければ・・・」

 

 

 「あ、それは無理。三女神同盟としても聖杯狙っているし。で、どうするの? でなければ無理矢理にウルクを巻き込んでここで暴れてもいいわよ?」

 

 

 「いえいえ。女神イシュタル様に捧げます。どうぞ。地底の種族の方々でも最高と言わしめる宝石パピロン。是非お納めを」

 

 

 元さんは前に出てすぐに宝石箱を差し出し、それ以外にも金銀財宝の一部を譲渡。

 

 

 「うんうん。わかっているじゃないの貴方。名前も覚えたし、ついでに信者の一人とかんがえておくのもいいわね。それじゃ、わたしもそろそろ寝る時間だしまたね~」

 

 

 宝石をもらってホクホクのイシュタルはすぐにあの弓? 船? のようなものに乗ってすぐに何処かに飛んでいく。あれだけの宝物の中の一部だから対して痛くはないけど・・・パピロンはほとんど持っていかれちゃったなあ。なんだかもったいない。

 

 

 「女神イシュタル。追跡不能距離まで行きました・・・なんか、ひどい脅しを見たような気がします」

 

 

 「同感」

 

 

 「同盟者もすぐに宝石を差し出すのは正しいかもですがもう少しこう・・・葛藤というものをですね・・・」

 

 

 出来ればあれは欲しかったという顔のニトクリスさん。うん。空を思わせるようなきれいな宝石だし、ホルスの化身でもあるニトクリスさんはほしいよねえ。あとはまあ、元さんの顔が少しイシュタルに見惚れているようなのも嫌なのかな?

 

 

 やっぱりふたりとも出来ているよねえ。僕も・・・うーん・・・魅力的な女性が多いし、振り返ってもらえるよう頑張ろう。

 

 

 「イシュタルの爆撃の数が減るかも知れないという功績も伝えておくとして、ところでみなさんはウルクの中は徐々に知りつつありますが、外について。いわば現在の状況を知っていますか?

 

 

 同行してわかりましたが皆様の武力はなるほどいままでの旅を乗り越えるのも納得。いずれ王からの軍事作戦へも動かされると思いますし伝聞で良ければお教えしますが」

 

 

 「是非お願いします。外・・・となるとやっぱり?」

 

 

 「三女神同盟。ですよね。牛若丸さんと弁慶さんも午前は防衛に行っていた」

 

 

 「はい。現在このウルクを攻める女神は三柱あります。その三女神同盟がウルクの最大の脅威。北壁の魔獣戦線。南の死と戦士の密林。そして北東の山脈から飛来するイシュタルの無差別爆撃。現在ウルク市はこの三方向からそれぞれの侵略攻撃を受けています。

 

 

 北の魔獣戦線はレオニダス殿とストーム3、ストーム4が維持、いえむしろ安定しつつあります。南の密林の方は最初は頓痴気な薙刀を振るう戦士と、組術を好む女神が来ていたのですが、ストーム3のメンバーが対処。

 

 

 その後に華奈殿が来てから『オーウ。また懐かしい顔ぶれが。ではでは、そのイベントの日まで体を作っておきマース☆』などと言い残し現在はとんと侵略が途絶えている状態。やはり問題は北東。そして、安定しつつあるとはいえ北が一番の気がかりです」

 

 

 話を聞いて・・・やっぱり華奈さんの英霊の座にいる頃の縁とかが色々と広すぎてまさかの貢献をこのウルクでもしているのと、イシュタルの爆撃かあ。確か、ウルクの都市女神でもあるそうだし、一応勉強した中だと戦に関係する神性もあるのが厄介なのかなあ。

 

 

 「先ほども見えましたように女神イシュタルが乗るあれは天舟という神の乗り物らしく大空を自在に駆け回る。しかもその上弓としても機能するので文字通りの大弓を放つので威力も折り紙付き。当初はストーム4が対空攻撃をしていたのですが今はそれも届かぬ範囲からの攻撃をしてくるので被害のほどは魔獣戦線にお取りますがとにかく迷惑です」

 

 

 「総括すると一番被害が多くて目が話せないのは北の魔獣戦線。次にイシュタルの爆撃。そして南の密林は現在は動きがないと。うーん? やっぱり謎が多いのは、北になるんだねえ」

 

 

 「ですね。一番激しく動き血を血で洗う戦いをしているのは北壁。ここをどうにかしないと・・・」

 

 

 「それもだけど、女神たちは同盟を組んでまでなんでウルクを攻めるんだろう。聖杯とかを狙っているとか?」

 

 

 『可能性はある。霊草探索を終えたあとのギルガメッシュなら特異点の聖杯を持っていてもおかしくはないし、そうでなくても原初の王。聖杯やそれに近しいものなんてそれこそ腐るほどあるだろうし、それの奪取が目的だろう』

 

 

 それほどの財貨を持っているのかギルガメッシュ王。うーん・・・本当に華奈さんや誰もが最強の王の一人というのは、この特異点で女神の侵攻を受け止めているのは納得なんだろうなあ。

 

 

 「ああ、ウルクの大杯ですね。わたしも見せびらかさ・・失敬。見せていただきました。あれはたしかに途方も無いほどに膨大な魔力がこもった杯。女神であれ人間であれ英霊であれ、あれを手にすれば誰だろうと王になるのは容易いでしょう。

 

 

 女神たちはウルクを滅ぼしあの杯を手にしたあとに思うままに作り変えるために狙っているのでは?」

 

 

 「そうなると・・・神代を永遠に続かせるために一から人類創造をやり直すとか?」

 

 

 ウルクの神々における人間が自分たちにとっての代えのきく従者だとしたら。それくらいはしそうだし、女神と戦っている今のウルク市民をどうにかしたあと・・・・うん。自分の意に沿わない。認めない人を粛清、抹殺していた獅子王の例もあるし・・・ありえない話じゃないよね。

 

 

 『ウルクの大杯? ギルガメッシュ王はそういったのかい? 牛若丸君』

 

 

 ロマニの疑問のところはそこなんだ? ・・・ん? いや、たしかに? 魔術王絡みの聖杯じゃなくて、ウルクの大杯。あれ? 魔術王が特異点を作り出すために用意した聖杯じゃなくてウルクのもの?

 

 

 「ええ。そんな名前をつけてはしゃいでいましたね」

 

 

 牛若丸の話を聞きつつ、ちょっと話がわからなくなってきた。もしかして、女神たちが聖杯を求めてはいる。だけど、それはこの特異点を作り出した聖杯ではなくギルガメッシュ王が最初から持っているかも知れない聖杯。

 

 

 じゃあ、魔術王が用意した聖杯は別の何処かにある? どういうことだろうと楽しく話しつつ、とりあえずギルガメッシュ王に映像記録付きで今回の浮気調査の一部始終をしっかりと報告。

 

 

 なんでそうなった! しかし大儀である! ということで今回は大量のお金と労いを。あと、宝物もしっかりと収めてくれた。宝石のパピロンと地底の水で作られて地底湖で熟成させた酒も大変気に入ってくれたようですっごく上機嫌だったなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よっせ、よっせ。ふぅー・・・川の掃除もしっかりとしないと良い泥が作れないですねえ。こら、泥遊びは後でですよー」

 

 

 ウルクのレンガから粘土板、建材まで何でもござれな万能建材粘土。その泥を採取するには川辺が一番ですが、やはり川なので生活のゴミの一部や流木に落ち葉などが混ざるのは御愛嬌。

 

 

 ざるを用意してきれいに濾してから粘土づくりの大きな箱に入れては加工場へ皆で輸送。

 

 

 ウチの魔獣たちも泥遊びからの川遊びをしたいようですがそこは仕事が終わってからと念を押す。いやあーすっごくきれいでおいしい水に良い泥ですからね。遊ぶだけで魔力を吸収して強くなれそうなので気持ちはわかります。

 

 

 ただまあ、泥をこす、作業をする際には地面にいる虫や、川の中に棲む生物たちも混ざるのでそれも逃がしているんですが、それを目当てにやってくる水鳥や森の鳥もいる様子。

 

 

 「うーん。ねえねえ。あの鳥たちを捕まえて飯にするために、罠を仕掛けていいですか?」

 

 

 「おお、そいつは良いね。南に出来た森やこの前のマンゴー騒動もあってたらふく太った鳥が多い。捕まえれば晩飯の一品が増えそうだ。銀狼殿の舞台のお陰でここの作業効率もかなり早くなって仕事の目安も超えて明日も楽できそうなくらいだし、一つやろうか」

 

 

 現場監督殿の許可もいただけたの早速シンプルな鳥かご、後用意したよくしなる竹を曲げて地面に楔を刺してしならせたまま抑えて、周辺に餌となるマンゴーの皮に種、虫などをおいておく。

 

 

 そこに集まってきた鳥たちの隙をついて支え棒の紐を引いて籠で鳥たちを捕まえたり、楔を外して勢いよくしなった竹が元に戻ろうとする力で鳥たちを打ちのめして動けない間に捕獲。

 

 

 「いやっほー! 臨時収入だー! これでカミさんにちょっといいものあげられぜー!」

 

 

 「おほー! いいねいいね。こいつは今日も満腹だぜ!」

 

 

 喜ぶウルクの皆さんに現場監督殿。

 

 

 とはいえ、流石に連続でするとあちらも警戒するのでポイントを変え、時間をおいて仕事の合間、一息入れる時間で作業をすることしばらく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・ということで偶然捕まえました金のうんこをするガチョウでございます」

 

 

 「そこは金の卵ではないのか銀狼よ! たしかに目の前で排泄しているそれは黄金だが!」

 

 

 鳥かごにかかっていたガチョウの中になんでかいた童話からでてきたような金のうんこをするガチョウ。あまりにスゴイものなのでこの捕獲の機会を与えてくれた現場監督殿の功績ということで持ってきたんですがギルガメッシュ王はそりゃあツッコむ。

 

 

 「えーと。私の動物会話で聞いた話だと『だってここバビロンじゃん?』とのことでして」

 

 

 「ここはバビロニアでウルクだ戯けぇ!! どこぞの毒婦の空中神殿のある場所ではないわ! ええい! しかし貴重なものでありたしかに我の宝物庫で飼うには値する・・・献上品を受け取ろう。そして粘土採掘の監督バーニュイにも後で銀貨30枚を取らせておくと約束する銀狼。貴様にも後で銀嶺隊含めて報奨を送る」

 

 

 「有り難く」

 

 

 王のペットとなるのを理解したのかきりりとした顔になるガチョウ。うーん。いい生活はするでしょうし頑張ってうんこするんですよー。私としては普通のガチョウのほうがうんこで肥料も火薬も作れるので良かったですが。

 

 

 「あ、そうそう。藤丸様、マシュ、元様、ニトクリス様、弁慶様に牛若丸様でのあの浮気地底探検の件ですが、あの地底種族の皆様は私の方で預かるということでよろしいですか?」

 

 

 「ああ、あんな頓痴気で愉快な冒険劇を見せてくれたうえで危険分子も引き取るというのは任せる。それとそれ以外で温泉も作ったと聞いたが銀狼?」

 

 

 「はい。溶岩地帯の直ぐ側にあった地下水の場所をエイヤッと斬撃で切りつけてみれば温泉が湧きまして。効能は疲労回復に美肌。そして混浴すれば寿命が伸びる」

 

 

 いやーあれは良いものでした。湯加減もよいのでギルガメッシュ王が入った後。一番風呂を頂戴した後は一般でも使用できるように広く開拓したいんですよね。湯量も申し分ないほどですし、早速温泉卵も作っているので。

 

 

 「は、はあ・・・? 混浴すれば寿命が伸びるなど、そんな珍説聞いたことがないですが」

 

 

 「ぐだぐだアホアホ言ってんじゃないですよシドゥリ様! 混浴すれば寿命が伸びるっていう湯なんですよぉーゥ!!」

 

 

 「そうだシドゥリ! とうりょ・・・ではない。銀狼がそういうのだからそうであろう! 供をしろ! 一番風呂と冷えた牛乳、温泉卵は我とシドゥリでいただくぞ!」

 

 

 おっと思わず強い言葉が。まあ良いです。王への休暇、癒やしとシドゥリ様にもご褒美を与えられたようで何よりですし。

 

 

 「は、はい失礼しました華奈殿。そして光栄の至りです王よ」

 

 

 「あ、お風呂のマナーと食事の楽しみ方は温泉の入口のそばに粘土板をおいているのでそれを見てくださいね? では、これを渡して・・・お風呂で見てくれれば。私達はもう人仕事してきますよー」

 

 

 「うむ。ではな。銀狼」

 

 

 映像を繋げられる魔術道具を渡してから私は一度ジグラットを退出。さーて時間もいい感じですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さーぁ! 7時だよ!」

 

 

 「「「「全員集合~!!」」」」

 

 

 さあ、ウルクに麦酒に、美味しいお肉があれば、魔術で光も用意できるのなら娯楽もやらないとですよねえ! というわけで始まりました銀嶺隊軍楽隊、娯楽の部隊を呼んでの開演でーす!

 

 

 「ワハハハ!! なんじゃこら!」

 

 

 「いいぞいいぞー! あーらちょっとやりすぎぃ! ぶわはははっはは!!」

 

 

 仕事と飯だけでも満ち足りるほどの素晴らしい場所。でもせっかくなら皆で気楽に笑いあえる時間があってこそ! それに、私達のアピールと元気のプレゼントはこれだけじゃない!

 

 

 「う、美味い! 美味すぎる! 何だこの味・・・調理方法は!?」

 

 

 「ケーキがフワッフワで濃密で甘くて・・・はぁああ・・・・マンゴージュースも滑らか・・・プリンも最高♡ ミルクの味わいも素敵だわ♡」

 

 

 そう。たしかに食材の、素材の良さは文字通り神代のこの時代のものはすべてが現代の最高級品以上のものでしょう。

 

 

 でも、それを調理する技術や工夫の歴史は現代のほうが遥かに上! 調味料や調理技術に知識の広さ。それは明確にこの時代を上回るもの!

 

 

 さあー甘味もお酒の工夫も、お肉もおつまみもどんどん食べましょう! 楽しく騒ぎ、夜も少しの時間ですが英気をより濃密に味わって明日も元気に行くんですよ。これが銀嶺流です。

 

 

 「キンキンに冷えた麦酒と焼鳥セットいかがっすかー! タレ、塩、香草の三つお好きなものからどうぞ~!」

 

 

 「超濃厚! 果実と牛乳を混ぜたフルーツ牛乳もあるぞー! 子どもたちはこっちもいいぜー! 暑さも仕事の疲れも吹っ飛ばせー!」

 

 

 「はふ・・あむ。美味しい! すっごいです・・・これが銀嶺隊の・・・料理・・・あ、おかわりもいいですか?」

 

 

 アナ様も目をキラキラさせて花屋のおばあさまと一緒に楽しくご飯を食べつつ私達のコントやギャグに笑ってもくれます。魔獣戦線をネタに笑い飛ばす皮肉のあるものもあるあるネタとして笑ってくれたりでいい感じ。

 

 

 この光景もギルガメッシュ王とシドゥリ様に通信魔術で映像と音声も伝えていますし、笑いがウケなくてもこの民草の笑顔は元気になるものでしょう。ふふふ。さぁさ。どんどんいってみよー




 ちなみに浮気調査の依頼に関しては最初華奈がする予定でしたが急遽変更しました。あとケツァルと華奈は某ご機嫌王のときに部員として会っている縁がある感じです。あとシンプルに現代最新の人間の力を見せつけたストーム3を認めているので侵攻は抑えめ。


 現代のほうが体の動かし方や料理への研究や技術は秀でているのは華奈も受肉してからの生活で実感しているのと、だからこそその技術をウルクで使います。これにはエミヤに頼光、玉藻たちも良いなーと思っているかも?


 次回、華奈もはっちゃける。
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