転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 前回のあらすじ


 ・華奈がエクストラクラス、ハジケリスト(見習い)を確保した


 ・華奈の中に二つのなにかが目を覚ます。


 ・賢王が笑い死んだ



 ~カルデア~


 ダ・ヴィンチちゃん「ぶふわははははははははは!! あーっはははは!! 尻尾も含めれば100メートルを超える母神の名前を名乗るギリシャ神話切手の魔獣で元女神をあんな形で対処って! なんだい無敵要塞ザイガスって!!」


 モルガン「っんっ・・・くくく。も、もうお姉様ったら・・・(すごい変化をしましたが、同時に何かを目覚めさせたようですね。ふふふ。どこまで自由なのですか)今度アイツには水晶コーラとちくわでもおごりましょうか」


 ホームズ「何なのだあれは! まるで理解できないぞ!」


 ナイチンゲール「戻ってきたら急いで精密検査ですね。全く・・・あんな効果を出すエキスなんて理解不能ですが解析しなければ」


 アルトリア(槍)「ガウェイン、そして姉上・・・あ、あんな形で女神をふっとばすなんて」


冥界旅行、ガールフレンドを連れて

 「おぉおお!! 女神イシュタル様が凱旋成されたぞ!」

 

 

 「何でも、あのカルデアの一行というメンバーが成し遂げたとか!」

 

 

 「北壁でティアマト神を退けたのも確かカルデアの銀狼と、その弟子のガウェインだとか!」

 

 

 「その方々を登用したギルガメッシュ王の采配は流石だ!」

 

 

 

 「「「ばんざーい! イシュタル神、ギルガメッシュ王ばんざーい!!」」」

 

 

 「うふふふ。良いわね良いわねこういうの! やっぱり私は祝福と感謝がなくっちゃ!」

 

 

 無事にイシュタルを仲間に引き入れてウルクに戻ると歓喜に湧く街、そしてイシュタルへの喝采。やっぱりウルクの民の、都市神だからこそ頼もしいんだろうなあ。

 

 

 「華奈の方も無事に勝利したようだね」

 

 

 『ああ、なんというかすごいやり方で勝利していたよ。とりあえず後で映像データは送るけど。それとこの凱旋に浸っている場合じゃない。急いでジグラットに向かってほしい、とんでもない事件が起きたんだ!』

 

 

 「お母さんは無事に勝ったというのに、この街も騒ぎはなさそうですが?」

 

 

 「ま、どーせあの金ピカが変なことしてしまったんでしょ。この歓声の後にアイツの失態を見て笑い飛ばせるなんて最高だし、さっさと行きましょ。ジグラットに私への捧げ物やシドゥリに管理をお願いしたいし」

 

 

 「この明るい勝報の中での緊急事態? いきましょう」

 

 

 なんというかカルデアとウルクでの温度差を不思議に思いつつ一応報告はするさいにジグラットには行くのでとりあえず向かうことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ハァアアアアアア!!? あ、あの金ピカが笑い死んだですって!? わたしも一応魔獣戦線は見ていたけど、見ていない間に何があったのよシドゥリ!!」

 

 

 「はい・・・その、北壁の方は一番戦線が激しくその分被害報告や連絡を逐一、詳細によこしていました。そしてその中でも今日はティアマト神、いえ、ゴルゴーンと闘うであろう日なので華奈殿に頼んでいつぞやに用意してもらった映像魔術をつないでここからでも北壁の戦線を直に見れるようにしたのです

 

 

 その・・・そこで華奈殿とガウェイン殿は大変荒唐無稽、かつ愉快すぎる戦闘でエルキドゥの姿を持つものにゴルゴーンを撃退。ウルクの兵士たちも怯えるほどの巨大な魔獣の女神をあんな形で追い返したものですから笑いすぎた王はそのまま眠りに・・・」

 

 

 「いやはや・・・なんというか実感がわかないのですが大変申し訳ありませんでした・・・」

 

 

 「いえ、これに関しては王が笑いすぎて途中で映像を切らずに最後まで見ていた落ち度もありますので華奈殿は気にせずに。むしろ昨日は大地を埋め尽くす魔獣の群れを殲滅し、今日は女神をも撃退。今やウルクの英雄です」

 

 

 なんというか、まさかの身内の心遣いと戦術によって王様が笑い死ぬというアホすぎる死因を聞いて僕らはあきれるというか理解がしばらく出来なかった。

 

 

 「え、えーと・・・そ、それで・・・この後のことはどうするつもりなんですか?」

 

 

 「今はご遺体を安置しており、時間をおいて葬儀を行うと私達で決めました。この勝報とイシュタル様の凱旋。ある程度熱を落とさないようにしつつ夜にでも・・・」

 

 

 「うーん。でも、あの王様がその程度で、いや死因にはなるだろうけどそれだけで死ぬかな? 真面目に華奈たちが来ていくらか仕事は楽になっているし、特に機能の方は魔獣戦線が落ち着いた分長く休めたはずだ」

 

 

 「他にもなにかの要因が重なって・・・ということですか?」

 

 

 「ふむ・・・たしかに最近の王は食事の余裕も湯浴みの時間も取れていましたし、笑いのショックだけで死ぬというのも・・・なくはないですが、少ないでしょう」

 

 

 「じゃあ、体力がなくなったときに何かによって賢王様の魂が抜き取られたとか?」

 

 

 何気ないかもだけど、病死でもないし傷でも死んでいないのなら、そうなのかなあとポロリとこぼしてみればシドゥリさんとマーリンが納得といったように驚く

 

 

 「ガルラ霊! そうです! 体力がなくなったものから魂を抜き取るあの霊ならあれほど笑い転げたギルガメッシュ王、気の緩み切った間に魂を抜くのはできるはず! ・・・・・その、私も華奈殿たちの戦いで笑っていましたから」

 

 

 「そうなると、冥界の神。そしてガルラ霊を扱いウルクに侵入できるものとなれば応えは明確。冥界の女主人エレシュキガルの仕業だろう。華奈のあの馬鹿騒ぎがきっかけだけどその間にとどめを刺したのかもね」

 

 

 「はぁ!? なんでアイツまで蘇っているのよ!」

 

 

 「と、というか三女神同盟にイシュタルさんは入っていないのですか!?」

 

 

 「え? そりゃそうよ。ただ一応ウルクに喧嘩ふっかけてはいたけども?」

 

 

 なんというか・・・破天荒過ぎる・・・それと、新たに出てきた女神の名前。エレシュキガル。話を聞くと、冥界の神様なのかな?

 

 

 「うーん・・・恐らくだけど、女神イシュタル。キミが英霊としてここに召喚された際に一緒に召喚されたのかも知れない。キミとエレシュキガルは恐らく繋がりの強さと、キミの依代になった少女の性格が愉快すぎたのだろうね。

 

 

 善悪ですっぱり2つに分けられるその何方かがイシュタルに。もう一つがエレシュキガルになった。本来なら神霊を英霊化して呼ぶこと事態がとんでもない行為だがそこはこのウルクの都市神と冥界神でありこの時代だから出来た偶然というべきか」

 

 

 「ふーむ・・・豊穣の女神であるイシュタル様は人間の生の母と言ってもいいです。で、冥界の女神エレシュキガルはその生命が消えたものを管理するもう一つの世界であり確かにつながるもの。切っても切れない関係ですし、それ故にこういう事が起こったのかも?

 

 

 で、まあマーリンやシドゥリ様の仮定が確かなら賢王様は恐らく冥界の檻に囚われていると」

 

 

 華奈さんも少し復活したようで水を飲んでから考えをまとめていく。

 

 

 「! それでしたらまだ間に合います! 王のご遺体は埋葬しておりません! 魂を冥界の檻から開放すれば王は再び目を覚ますかと!」

 

 

 「そのとおりだシドゥリ殿。まだまだ三女神同盟を討ち果たしておらず、これからというときに彼に退場されては困る。あと流石に身内の心遣いが死因というのは勘弁だ」

 

 

 「ぐはぁ!」

 

 

 「それなら、私が冥界に向かい賢王様を連れ戻してきます!」

 

 

 「私も。恐らく、冥界に行くのであれば私と同盟者が一番でしょう」

 

 

 「楽しそうな話をしているなあ。それなら、俺も一枚噛ませてくれないか」

 

 

 今度の行き先は冥界。それが決まったとなればメンバーもすぐに決まり、グリムリーパー隊長も来てくれてとスゴイことに。

 

 

 「げ、アンタたち本当に行くの? 勇気ありすぎない? 冥界よ冥界。どんな神性も強者も無力化する世界よ? あそこじゃエレシュキガルが絶対の法律。だってのにそれは流石に・・・!」

 

 

 「なぁに。元死神と呼ばれて生き残ったはてに守護神と呼ばれたんだ。ちょっと本来行くべきだった場所にいいくくらい大したことはない」

 

 

 「私とニトクリスで少し考えがあるのと、ストーム3の隊長がいるのなら問題ないはずです。そして、イシュタル。貴女はたしか一度冥界に行ったことがあるはず。案内してもらえますよね?」

 

 

 「ちょっ! 待ちなさい元! 私あそこで一度死んだのよ!? もうドゥムジもいないのに行くもんですかぁー!!」

 

 

 ギャーギャーと騒ぐイシュタルをストーム1と3で縛り上げて運び、いざ冥界下りへ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さーてと・・・ここがクタ市だ。今頃は王様の葬儀で大騒ぎだろうよ」

 

 

 「流石に笑い死にはあれだから過労死ってことにして華奈は警備に残したけど・・・いやあ、ほんと、今日はウルクの民にとっては忙しい一日だろうね・・・」

 

 

 パワードスケルトンのフルパワーでイシュタルを引きずって、合間合間に契約したんだから頑張れと皆で説得しつつようやく着いたクタ市。

 

 

 「はいは・・・流石に観念したわよ。それじゃあ、冥界に行くのは良いとして、行くのは私、元、ニトクリス、そしてストーム3隊長だけよ。マシュ、藤丸。アンタたちは絶対に残っていなさい」

 

 

 「え? 私達も行ったほうが良いのでは?」

 

 

 「あのね。流石にこの人数で行こうがいかないであろうが危険度は変わらない。それならリスクを減らして備えにおいておいた方が良いの。まだ三女神同盟は健在。なんで私をその一角と勘違いしたかはおいておくけど。

 

 

 とにかく冥界では下手に強い神霊を呼ぼうものならその神性がマイナスに働くし、冥界の7つの門もだけど罠も多い。カルデアで観測ができたり、もし私達全員が囚われた際はその痕跡を見て今度はマシュたちが挑むようにした方が良いの」

 

 

 なるほど。それだとたしかにニトクリスの場合は古代のファラオ故にあの備えがないと危ないし、そしてストーム3の体調は逆に科学と現代は愚か未来の英霊。逆に神性云々でのマイナスはないし、冥界、地下世界での戦いの経験もある。

 

 

 「まあ、とりあえずなその上でニトクリスを選んだのはおいておくとして、あの魔獣戦線の中で十名足らずで突っ込んで魔獣の群れを串刺しにしてきたストーム3の、未来の英霊がいるのは頼りになるはず。だから、この4名で挑むわよ。アンタたち、何かあれば私を守りなさいよ」

 

 

 「任せろ。死に場所を求め続けて来た。その上で生きて新たな道を得た。アイツに教えられた。冥界だろうと最高の盾になってやる」

 

 

 「頼もしいことです。マスターも礼装は大丈夫ですか?」

 

 

 「うん。バッチリ」

 

 

 「それじゃ、行くわよ! 思い切りここの大地をふっ飛ばして、冥界への道をこじ開けるから!」

 

 

 そう言ってイシュタルは空に上がり魔力を集めて空舟で矢を引き絞る・・・まてまてまて!

 

 

 「ま、マシュ宝具展開! ここら一体が吹き飛ぶぞ!」

 

 

 「うぇえっ!? りょ、りょうかいです!」

 

 

 マシュの宝具が展開するのとほぼ同時にイシュタルの放つ矢が大地を砕いて冥界への道を開かせ、そこにすぐさま飛び込みながら私とニトクリスを捕まえて飛び込むストーム3隊長。なんとも派手な冥界下りが幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さ、着いたわよ皆。ここが冥界!」

 

 

 「ほほう・・・これが・・・暗いが、足元が不安になるほどでもなし、ふむ。涼しい場所じゃないか」

 

 

 「やり方が豪快だねえイシュタル。一応羽織るものあるけど。もらう? ニトクリスも」

 

 

 「有り難く頂くわ」

 

 

 「感謝します。しかし・・・そこかしこに檻? 籠? のようなものに、魂が・・・」

 

 

 豪快としか言いようのない冥界への到着を果たした私達だが、そこはまるで一面の檻が槍のように、あるいは鍾乳洞のようにあり、ニトクリスはその中身をすぐに見抜いていた。

 

 

 二人に用意していた銀嶺隊特性のローブをかぶせてあげつつ、ストーム3の隊長は周囲を警戒しつつも、経験してきた場所に比べると問題ないと言いつつ、装備のチェックをしている。ありがたい。

 

 

 「あれはエレシュキガルの槍檻。あれに囚われれば最後その魂は決して地上に帰れない。・・・なんでここまで数を増やして、管理しているのかはわからないけど・・・アイツ、死者の国でも作るのかしら?

 

 

 とりあえずあの細い未知の崖の上にある7つの門を超えて行けばエレシュキガルの神殿がある。そこにアイツはいるわ」

 

 

 「なるほど。それじゃあ、まずはその最初の門に行ってみるとしよう」

 

 

 「ええ。第一の門。そこに行けばこの冥界のルールが分かるしね。行くしかないわ」

 

 

 「敵の様子も見られないしな。とはいえ、ここは俺のような英霊はまだしも、元のような生者には危険極まりない。警戒を緩めずに行こう」

 

 

 4人で少し歩いていけば目の前にある巨大な石造りの門。そこから声が響いてくる。

 

 

 「答えよ、答えよ。冥界に落ちた生者よ。その魂の在り方を答えよ」

 

 

 「二択の質問が来るわよ元。冥界の門は善悪の魂を問う。公正にして理性の門。善も悪も等価値ではある。ただそれを選ぶ人間の価値が変わるだけ。だから、どっちが正解ってことはないわ。ぶっちゃけどっちを選んでも嫌がらせの試練が始まるから楽な方と思える方を選ぶのが正解かしら」

 

 

 なるほど。試練ではあるけども、何方かといえばここに来た人間の在り方を見定めるマークシート形式の質問票に応える感じなのかな?

 

 

 「では、罪深きもの元に問う」

 

 

 (はぁ? 名指しだぁ?)

 

 

 (名指し、ですか?)

 

 

 「美の基準は千差万別のようであり絶対なり。黒は白に勝り大地は天に勝つ。であれば・・・エレシュキガルとイシュタル。美しいのは何方なりや?」

 

 

 「「ええー・・・?」」

 

 

 「ちょっと待ったー!! 前と違うわよそれー!?」

 

 

 「エレシュキガル」

 

 

 「第一問から裏切られたー!!? い、いや違うわ頭脳戦よね! そ、そうよね。エレシュキガルを持ち上げておけば試練の敵が弱くなるものね!」

 

 

 うん。それの気持ちが高いし、多分依代となった話の関係が本当なら同じくらい美人だけど、ここは言わぬが花、沈黙は金だ。

 

 

 「BーUーZーAーMーAー よーろーしーいー!」

 

 

 なにかクイズ番組のような音とともに声がいい評価とイシュタルへの侮蔑を放ち、ゴーストが襲い来る。

 

 

 「よろしいのに敵は来るのか・・・まあいい。相手してやろう」

 

 

 このあと、ストーム3だけでどうにかなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うわぁーガルラ霊相手でもこの動きかあ。流石、ずっと北壁で暴れ続けた守護神の一人ね。しかしまあ・・・こんな問いかけばかりじゃないわよね流石に・・・」

 

 

 『いやいや、それはないよ。天と地の女神だから基準の物差しとして良いんだろう』

 

 

 ロマニさんなだめてくれてありがとう。それと、地上と陸続きなこの神代の環境が味方したのかな。カルデアの方でも通信ができるほどには安定しているようなのがありがたい。万が一でもデータを下に藤丸くんたちが動けるし。

 

 

 「さて・・・次はこの門を通らないといけないのよね」

 

 

 「ふむ。何の問題もない。英霊の俺でも良いのだから、元にお嬢さんがた二人も行けると思うぞ」

 

 

 「ありがとう。ストーム3。うん。わたしも問題ないね」

 

 

 「ではわたしも・・・」

 

 

 「ありがとう。ストーム3、元。それじゃ・・・」

 

 

 「「キャッ!!?」」

 

 

 わたしとストーム3が通り、無事なのを見てニトクリスとイシュタルも門をくぐっていく。しかし、そのときに二人の悲鳴が上がる。

 

 

 「だ、大丈夫ふたりとも・・・あれ? 外套は?」

 

 

 「え? あれ? 嘘! 落として・・・ない。なくなってるー!?」

 

 

 「な、同盟者からの贈り物を!」

 

 

 なにか起きたかと思えばダメージはないし体には異常はなさそう。だけど、それ以外。寒さ対策にと渡した外套がなくなっていたのだ。

 

 

 そして目の前に現れる霊が語りだす。

 

 

 「そうよ。イシュタル。そしてもうひとりの神霊に近しい英霊ですが二人の外套は私が没収しました。かつて冥界下りに失敗したイシュタル。その神話の事実がある限りその呪いは逃げられない。かつて奪った7つの宝物。そのかわりに今回はその外套を。次回は宝に変わるものとして貴方達に負債を。魔力を7分の1奪います」

 

 

 「な、待ってくださいエレシュキガル! 私は今冥界下りをしたばかりであり失敗したこともなければ挑んだのも初めてです!」

 

 

 「貴女は確かにそう。だけどイシュタルと近しい天空の神の神性を持つ英霊よ。貴女もまた冥界の神の対策の権限内に触れるもの。故にイシュタルと同じ裁定を下しました。これから貴方達は門をくぐるたびに小さくなる。

 

 

 その恐怖を超えて尚、7つの門を超えていければ私が冥界の女主人としてもてなしましょう。では・・・」

 

 

 そう言って霊は消えていった。

 

 

 ふむ・・・ニトクリスの方はやっぱり天空の神、ホルスの側面が足を引っ張るか・・・なら・・・

 

 

 「ニトクリス。ここはあれを試そう」

 

 

 「はい。同盟者。お願いします」

 

 

 『? 元君。一体何をする気なのかな?』

 

 

 華奈、メディア、モルガンにスカサハ、ストーム1、ダ・ヴィンチちゃんたちと相談してニトクリスと決めた、こういう異界にも挑む際に使えそうだと無理言って用意してもらった切り札を使うべきだろう。

 

 

 「礼装起動、ニトクリス、クラスチェンジ! その姿は神罰の執行者、天を統べ、冥府女王の在り方であれ! ニトクリス・オルタ!」

 

 

 礼装を起動させてニトクリスの霊基が変わる。ニトクリスは本人も言っているが天空の神ホルスの化身。そして復讐を持って佞臣たちを殺し、王朝の正当性を保ち後世に託したファラオ。

 

 

 だけど、その宝具はなんでかアヌビス神の、冥界の鏡を使うもので、冥界の神の特性もあると考えていた。生前の行いから手にしたものだろうけども、その側面を。冥界でもなおも怒りを持ちつつも冷静に振るえる神罰の執行者にして冥府の女王。

 

 

 そして、成長したニトクリスのもしもの可能性を併せ持つ姿も、きっとあるはず。ホルスの化身としての可能性に届いた彼女なら。

 

 

 魔力の奔流が終わり、光が収まればそこには紫と金の長髪は白いものに。瞳も金色に変わり、装いも違うものへと変化。

 

 

 「クラスチェンジ終了・・・そして成功です。同盟者。ふふふ・・・これならこの冥界。エレシュキガルの庭であろうとも我が力、宝物を奪われることなくストーム3と一緒に同盟者を守りましょう」

 

 

 「ああ、よろしくニトクリス・オルタ。その姿もきれいだよ」

 

 

 「ほぉーう。ストーム1と似たようなことをできるとは。しかも・・・」

 

 

 「はぁあああああ!!? ちょっ! 私と同じ天空神のあり方をある程度残しつつ冥界神としての、しかも神罰の執行者としての力を出すですって!? 文字通り神霊クラスじゃないのよ!」

 

 

 「ふふふ。やっぱり。之なら冥界下りもある程度安全に行ける確率がましたかな? じゃあ、いざ第二の門へ!」




 ニトクリス・オルタ登場。ただこれはかなり強引なクラスチェンジ、ストーム1の用に仕様や逸話があるわけではないので何度もポンポンは使えず、一度クラスチェンジすると1日クールダウンをはさんで、再度礼装で元のクラスに戻すという手順を踏まないとキャスタークラスのニトクリスに戻れないです。くっそ手間。
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