転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 コアトルさんかわいいのでククルカンと一緒に是非是非イベントに出てほしいですね。今年の夏イベどうですか?


土木工事は国家の基礎

 「んー・・・どうでしたか? 賢王様」

 

 

 「まあ、変わらず。と言いたいがな・・・時が近いと見える。銀狼。そこで仕事を任せたい。今の貴様であればこの海岸からウルク郊外の畑の近くまでの大地。そこに防壁を作れるか?」

 

 

 「一応、二キロほどあるんですけどそこに防壁を。ふむ・・・大洪水でも防ぐんで?」

 

 

 「ふん。おおよそ予想はついているであろうに。今の貴様であればできるであろう?」

 

 

 本日、藤丸様たちがウル市に向かっている間私達は海と川の水質チェック。なのですがまあそれを終えて二人で海辺を見つつのんびり会話。

 

 

 やっぱり賢王様も同じ考えに至っていますか。そしてまあ、このウルクの、神代の時代かつ幾柱もの女神や神霊がいるし戦をしまくっている状況。そりゃあそこかしこに神秘に真エーテルに魔力まみれ。

 

 

 カルデアマスター組全員が所持しているミニガルバニズムで魔力はもうパンパンのギッチギチ。予備タンクも用意してもらっているくらいですし。まあ、お安い御用。

 

 

 「ええ。では5層で作り上げます。それと、1つご相談があります」

 

 

 「急にかしこまるな。その内容は何だ」

 

 

 「エリドゥにあると言われているマルドゥークの大斧。あれは出来ればゴルゴーンに使わずに、ウルクの側においておきたいのです」

 

 

 「・・・その意図は何だ?」

 

 

 「あのティアマトを打ち倒せる武器であれば、その魔力や頑丈さも指折り。神殿を破壊するだけならストームで事足りますし、備えに使う。ゴルゴーンが神殿からでてきたときにぶちのめすように使うのはどうでしょう?」

 

 

 後はまあいくつかの意図。例えば城門の蓋をする際にも使えたり魔力を引き出してイシュタル様たちのバックアップにも使えそうってこともあるんですけどね。

 

 

 「よかろう。では元、藤丸たちが成果を上げ次第そのように話しておこう。銀狼。その次は貴様が動く番だ。ぬかるなよ?」

 

 

 賢王様はそう言ってウチの軍馬メニエサップに乗ってぱっぱか。久しぶりに外に動いて一緒にハジけた戦いを石像としたのもあってごきげんですねえ。ふふふ。

 

 

 さてさて・・・じゃあ・・・・・・・ほっ!!

 

 

 『わぁお・・・華奈。とんでもないことをしたね。キミの魔力量が増えていること、回路の質もすごく頑丈になったとして、ガルバニズムシステムのバックアップがあってもこれはもはや権能レベルだよ?』

 

 

 大地を小規模な都市のギリギリまで許可を得たので深山で思い切りエビフ山から森の近くを覆うようにして一部は地面を陥没させて、その次はウルクの城壁を超えるほどの分厚い長城のような土壁。その次はまた深いくぼみと洗濯板というか、まるで剣山のように高低差が何十メートルもゆうにある地形を繰り返し海から守るように形成。

 

 

 「あっつつつ・・・い、いやいや・・・銀嶺隊の皆が食事や魔力、ここで呼吸をして魔力を取り込んでいるからこそですよ? それにわたしももうヘロヘロですよー」

 

 

 『しかし、こんな仕事をさせて賢王は何を・・・まあ、まさかとは思うけども、ここからまた魔獣が来るというのかな。もしくは大洪水か。

 

 

 このウルク、ギルガメッシュ叙事詩のはなしでもここで大洪水があったとされる話がある。それに備えているのか、あるいは北壁に目を向けている間に伏兵を警戒しているのか・・・』

 

 

 まあ、そう思いますよね。なにせティアマトの、母神、地母神が持つ権能を持つゴルゴーンがいますしゴルゴーンもティアマトと名乗っている。イシュタル様も現代の人間の一人を依り代に、そしてケツァル・コアトル様も自分の神性を乗り移した一人を器に出てきている。

 

 

 何らかの制限を持ってでてきている中賢王様と私の部員時代の記憶も相まっての想定は少し不安がりすぎているとも言えるかもしれない。

 

 

 「まあ、この時代、エジプトの方も含めて大規模な天変地異が起きていますからね。そこを対策したのでしょう。たとえ女神がすべて倒れても、その前になにかの仕掛けを及ぼしてもおかしくないです」

 

 

 『そういうことにしておこうか。実際、砂漠の中にある緑豊かな大地と牛の壁画などを見れば本当にこの時代は神代の神と人間の袂を分かつことを差し引いても大きな変動が起きたあたりだし』

 

 

 ダ・ヴィンチちゃんも深く突っ込まずに幸いです。とりあえず仕事も終えたので、賢王様の後を追う形で栗毛に乗せてもらいゆらゆら帰宅ですよー魔力も流石にもう銀嶺隊の維持以外では無理そうですし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「酒のあてに合うのは、やっぱり羊肉だろ!」

 

 

 「いやいや、鶏肉もいいぞおー? モキュモキュとクセのないあの触感は素晴らしい」

 

 

 「いやいやいや」

 

 

 「いやいやいや」

 

 

 「「なんだとぉ!」」

 

 

 「ならば食べ比べをしましょうか!」

 

 

 「「誰だアンタって・・・ぎ、銀狼殿!」」

 

 

 マンゴープリン、ケーキを食べて回復したので今度は最近食堂が忙しいらしく手伝いをしていたんですがそこでは兵士のお二人を中心に酒のあてに合うのはどの肉なのかという論争が。うーん。現代でもおかしの優劣で戦争が起きたりしますが、神代でもこうなるあたり人の好みの愛の強さは変わらないということか。

 

 

 「いやーふふふ。元気で大変よろしい! ということで皆で食べ比べはどうです? 皆さん銀一枚づつだして、その分で今からこの食堂で作る羊料理と鶏肉料理。そして私の用意するそれらで楽しく食べましょう。どうですー? 今皆でお金を出し合えばお得に三品食べられますよ」

 

 

 「いよっしゃ乗った!」

 

 

 「オレも!」

 

 

 「私も!」

 

 

 「アタシもやるわー!」

 

 

 ここの料理屋さんに来ていた皆がノリノリに乗ってきたので急いで厨房に駆け込んでいざ調理を開始。んー・・・うふふふ。さてさてーこれは一体どうしようか~?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「というわけで、そのまま甘いお酒にも合う料理も食べあいが始まり、麦酒には鶏肉と山羊チーズのサンドイッチと、ヤギ肉のスティックカット。塩を振った枝豆の三つそれぞれが素晴らしいと派閥が遊戯を深め合い、甘い果実酒はカカオやマンゴーを使ったバターケーキの改良版。新カクテルを生み出したらそのまま料理人たちも気合を入れまして。

 

 

 料理人たちの腕自慢。味比べ、食べ比べ品評会がウルク市全体を巻き込んだ祭りになっちゃいました」

 

 

 「貴様はいちいち騒ぎを大きくしなければ気がすまないのか!? ええい。なぜ我を呼ばなかった銀狼よ!!」

 

 

 「いやだって賢王様誘ったら『我は書類仕事で忙しい。後で昼飯はもらうゆえに報告の際にもってこい』って言っていたじゃないですか」

 

 

 「オノレぇ2時間前の我! なぜ千里眼で見なかった!」

 

 

 「王よ! 流石にそのために御身の千里眼を使うのはいかがなものかと!」

 

 

 まあまあシドゥリ様。あちらもなんか海での水質調査のハジケ以外でもなんか欲しかったようですし、しょうがないですよー

 

 

 「代わりと言ってはなんですがウルクの料理人全員と考案した麦酒に合うおつまみフルコースと麦酒に合う果汁を混ぜたカクテルを用意したのでお仕事終わりにすぐに食べられるようわたしが容易と温めの器具を用意しておきますが?」

 

 

 「フハハハ!! なるほど気が利くではないか銀狼!」

 

 

 「シドゥリ様にも甘いカクテルと果実酒。そして新作のフルーツミックスバターケーキにプリン。カカオドリンクなどなどがありますがどうでしょうか」

 

 

 「まあ! ぜひぜひいただきます! しかし、その代金は大丈夫なんで?」

 

 

 「? いえー別に銀はもう余るほどありますし、わたしから皆様のために頑張るお二人へのプレゼント。献上品ですから」

 

 

 ブリテン時代に常に大量の国家予算の一部レベルを一領地、戦の戦利品で回収しまくって支援に当てていたときに比べれば安いものですよこんなの!

 

 

 まあ、そういうわけでとりあえず頑張ってるお上の方々にも癒やしは必要だよねってことで。

 

 

 「では有り難く・・・ふふふ。これはなんともかぐわしい香りが・・・」

 

 

 「シドゥリ。急いで仕事を終わらせるぞ。こいつの料理はウルクの料理人を超える。今食わねば機会を失いかねんくらいには」

 

 

 「では、ぜひ!」

 

 

 「ふふふ。ではでは。生活陽魔術で保温、保冷をしておいてと・・・私は一度現場の視察に行ってくるので、仕事が終わり湯浴みの時間になる際は近くの鐘を鳴らしてくださいね?」

 

 

 今日のお二人の気合の入りように皆さん空気が違うのと、スイーツを求めて巫女の皆様にせがまれましたが、うーん。まあ、奢るのもいいですか。えーと案内をしてと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よーし。そこだーまずは形を整えるために削って、補修用の粘土を塗ってからおいていくぞ」

 

 

 「やれやれ。まさかレンガ積み職人の研修になるとは思わなかったぜ」

 

 

 「まあまあ、かの英国首相チャーチルもレンガ積み、組みのプロ資格があったようだし馬鹿にできない仕事だ。頑張ろう」

 

 

 「そうですよーレンガや石の組み、積み重ねの技術はまさしく城の基礎であり強さに直結するものですから」

 

 

 ストーム、2の皆さんで一緒にウルクの城壁修理と補修。点検作業へ。今日は魔獣戦線にいかなくていいの? ということですが代わりにストーム3,4(4は隊長以外のメンバー)とガウェイン様がいてくれるので問題ない。

 

 

 あれ以来ゴルゴーンもキングゥもいないことも相まって銀嶺隊たちと十分に防げているようでそのうちに城壁、内部の仕事をしておくことに注力したようです。

 

 

 だからこそレオニダス様や牛若丸様たちは練兵に力を入れており、とにかくこの城を強く、固く。人々の癒やしと活力を養うことをしている。

 

 

 「そういえば、華奈。アステリオスのあの謎解き、迷路の粘土板や活劇。大人気だぞ。ウルクの母子でゴールを目指したり、返ってきた兵士の家族で話題だとか」

 

 

 「迷路の絵本、謎解きはいい刺激のようだぜ。全く大将の相棒はおもしれえの考えるもんだ」

 

 

 「うふふ。いえいえ。あの子が以前アメリカでわたしてくれたラビリンスマップを見て思っていたのを出来てよかったです。

 

 

 子どもたちも仕事はできますが無理にさせすぎず、娯楽もある方がいいですし」

 

 

 「楽しめる時間が多いほうが不安を感じなくて済むし、人の笑顔が糧になるこのウルクの民なら一緒に遊べるやつはいいかもなー」

 

 

 いやー嬉しいですねえ。粘土板もうちの部隊で粘土を多めに取れるようにしていたのでこういう娯楽にも回せることが出来たからこそですし、やはり豊かさは娯楽を広める基盤にもなるというもの。

 

 

 それとまあ。ウチの魔獣たちも受け入れてもらっているので今はそこかしこでお使いや子どもたちや大人ともボールで遊んだりなでてもらったりお菓子をもらったりとで仲良くしているのも嬉しい。

 

 

 戦の方もローテーションを崩さずとも大丈夫ですし疲労もないので、多分生前なら太る子たちがで始めて不退転マシーンにでも突っ込むところだったかも。

 

 

 まあ、同時に思うのは

 

 

 「戦時の中でどうにか安定した状況を維持できているのはいいことですよ。大真面目にここ数日の間は三女神同盟が攻めてきてから始めてきた平穏平和と言っているほどですし」

 

 

 「戦いは続いているが、負傷者だけで済んでいるのはウルクの兵士の強さにレオニダスの練兵技術に牛若丸の戦術。俺達の支援もあるが、あの城壁の上からの援護射撃が軌道に乗ってきたのも大きいだろう」

 

 

 「俺達の武器ならあの巨大な城壁の上からなら狙いたい放題だからな。外す心配もねえ」

 

 

 スナイパーライフルやショットガン、バズーカでの連射は効くでしょうし、それに加えてのストームチーム全体の底上げ。ブレイザーもあれば広い戦域もカバーできるというもの。

 

 

 城壁からなら移動もラクラクですし射線を少し動かせばそれだけで広く支援できますし。

 

 

 「ただ・・・本当にこれで終わりか? という気持ちもある・・・」

 

 

 「大尉? そいつはどういう」

 

 

 「同意見だな」

 

 

 ほほう。大尉様とストームは感じていますか。

 

 

 「その気持はなんでです?」

 

 

 「いやな。相手は人類を滅ぼそうとしている女神や、そういうのを集めたわけだろう? だと言うのにエレシュキガルは守るためで、イシュタルもそう。やり方はどうであれ。そして、南の女神の方は華奈のことを聞けば引き下がり待つほど。

 

 

 なんというか、ゴルゴーン以外は基本与し易いと思える相手。本気で人類を滅ぼそうとしている相手がゴルゴーン以外に何かを用意していないのかが不思議でなあ・・・」

 

 

 さすが歴戦の戦士。本気で人類を滅ぼそうとしていたプライマーの殺意を直に浴びて戦っていた大尉様はこの違和感を感じ取りますか。楽観する。もう少しだと考えきらずに何かを想定している。

 

 

 「多分賢王も同じ考えなんだろう。まだなにかある。だから一気に戦線を押し上げずに守りの備えを怠らない。そう思うんだ」

 

 

 「考えすぎじゃねえのか? タイムマシンみたいなものがありゃあ別だが、そんなのもあるわけじゃないし」

 

 

 「でもまあ、そういう考えはあっていいものだ。油断せずに常に先手を撃てるのなら打つ。備えや武器を用意していけるのならそれに越したことはない」

 

 

 「ええ。相手がわざと魔獣と人の被害が増えたところでそれらを触媒に何かをしてきてもおかしくないですしね。勝って兜の緒を締めよ。備えは怠るのは怖いですよー」

 

 

 皆でワイワイ話しつつ城壁の補修工事を終えて、一息ついて翌日の昼。

 

 

 藤丸様たちが見事ケツァル・コアトル様を仲間に引き込むことに成功したとの一報が。しかも弱体化をさせずにフルパワーのままで。

 

 

 うんうん。これは素晴らしい!

 

 

 わたしもストームも最後の備えをしつつ、とりあえず一度ケツァル・コアトル様と会いつつ、同盟の約定を切り捨てる用意をしておかないと。

 

 

 もう一息で決戦です。




 次回、ゴルゴーンに殴り込み。なお、キングゥはエキスが抜けていない様子。泥人形だからね。深く混ざればね。
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