転生愉悦部の徒然日記 作:零課
しかし、型月から固有結界が出る前にボーボボワールドと言う自分の世界を作るという奥義を作っていたボーボボの凄まじさは何なんでしょうかね。すごすぎる
コアトル「オー! 華奈~♡ お久しぶりデース! んーまさか円卓の騎士に、そしてあんな部下まで手にしてお姉さん嬉しいわ!」
華奈「うぶっ! うふふ。コアトル様もご健勝で。あれは私の部下が考えた作戦でしたが、藤丸様たちも含めて見事楽しめたようで。あ、それ」(刃で空を切る)
コアトル「あ・・・あれ? 同盟の結びが・・・消えた?」
華奈「ええ。私が斬りました。昔よりも剣技をましているのと、基本緩めの約定だけだったので念の為に。今からウルクの味方になるのであれば不安要素はないほうがいいでしょう?」
コアトル「そうね。相変わらず気が利くし、だからこそ。あなたの背中を見てきたマシュちゃんも、藤丸くんも素敵な子に育ったのでしょう。ふふふ。じゃあ、遠慮なくゴルゴーンを殴りに行く?」
華奈「いえ。その件に関してですが、出来れば、強制はしないでいいのでウル。エリドゥからウルクへ戻る。移動を希望する方を魔獣から守りつつ送ってくれれば」
コアトル「・・・なるほど。わかった。お姉さんに任せなさい。兵士の方はすぐに兵舎に移して配置を割り当てるようにしておくから」
華奈「私から賢王様に伝えておきます。あ、それとその御礼として。私特性のチョコケーキ1ホールと、コーヒーとか用意しているのでまずは一息ついてからでいいですからね? 神様への頼み事。私がマスターでもないのでこれくらいはさせてください。では。
あ、それとそちらの力の源の神具。ウチの部隊の借りている場所を簡易神社にしたのでそこに安置してくれれば」
「さて。華奈。いよいよゴルゴーンを討ちに行く。というのに僕とギルガメッシュ、アナ、ストーム1だけの話でいいのかい」
「ええ。そこについても私から話がしたいので」
藤丸様たちが見事フルパワーのままコアトル様、ジャガーマン様を仲間にしてくれたのでようやくわたしもストームも何の憂いもなくゴルゴーンをしばき回しに行けるというもの。
「おおよそ、魔眼についてか?」
「ええ。あの魔眼に対応できるのはレーダーと敵の空気、動きを予想して回避できるストーム、ハジケで対応可能な私。そしてアナ様の三人だけでしょう。それに、闘う場所は恐らく神殿。狭い場所に沢山の人がいても私とストームの攻撃の巻き添えになりかねない」
「えーと・・・はい。実際。戦線で見るストームチームの攻撃はどれも激しいので、たしかにそれを閉所で叩き込むのは、いささか危険すぎるかと・・・」
「まあ、今回の神殿破壊のための武器とか、対策用の武器、貫通効果があるからなあ。イシュタルとか、牛若丸のような機動力に長けている奴らはゴルゴーンの背後や側に回避したと思ったら貫通した弾丸に当たるとかありえないわけじゃない」
ただまあ、マシュ様以外はほぼ全員があの石化の魔眼をどうするか。そしてあの巨躯との戦いの経験の部類があるか? と言われればストームチームと私以外はほぼいないので必然最精鋭かつ最適な少数メンバーでの殴り込みと相成りました。
「それだけではないだろう? 銀狼。ゴルゴーンがティアマトと騙っていること。そことマーリンがなぜこうも傍目には怠惰なことをしているのかも踏まえて、我らに上奏をしに来たと見える」
「ええ。そのとおりです賢王様。マーリン。では、まず1つ。現在コアトル様に頼んで希望する方のみをウル、エリドゥの両市から移動させています。そのうえで、戦士の方々はすぐさま兵舎に連れてくるそうなので、その場で市民、戦士としての登録と割当をお願いしたいです」
「よかろう。シドゥリ。牛若丸と弁慶を護衛につけて準備を」
「ハッ」
「そしてふたつ目。マーリンにはいくつか頼みがあります」
「おや? 私にいくつも同時に頼むというのは珍しい。いいよ。お兄さんに言ってご覧」
もーこんなときでも軽いんですから。信頼の証と取りますけどね。今回のケースは。
「ではマーリンお兄さん。1つは、アナ様の魔眼、及び、ごまかしている魔力の開放をお願いしたいです。そしてもう一つは、私との視覚同調を」
「それはいいけど、ごめん。アルトリアの義姉からお兄さんはやっぱりサムい」
「はっ倒しますよこの夢魔どころか色情魔!」
「おおっとキミの性欲と才能は私を超えると思うけどねえ! まあまあ、それは置いておくとして、視覚同調?」
「ええ。マーリンほどの術者、剣術の使い手が動けないほどのなにかをしている。それは今このゴルゴーン討伐においても同じ。最初から私達とは別の存在を。あるいは私達が見ているけど見えていないものを相手していると思います。
私がゴルゴーンを倒すことで、例えば聖杯戦争のようにその魂がなにかのトリガーとなる場合、そちらの備えとなるものに当たるでしょう。だから、私達があのゴルゴーンを倒したら一目散に今の仕事を切り上げて、力を十全に回せるようにしてください。
相手を騙していると思っている術者ほど、側面から御しやすいものです」
基本内政やウルクでの勤務づとめでマシュ様たちはあんまり意識していないんでしょうけど、あのアルトリア様の師匠であり魔術者であり、千里眼の持ち主かつ夢魔の血を引く男。
火力ならモルガン様が上ですが立ち回りは未だマーリンが上。剣術なら私が格上ですが魔術関連は比べること自体がおこがましい。ブリテンでも総合力でダントツの戦士であり術者。
そのマーリンが今も気を抜かずになにかに力を向けている。というのは、ゴルゴーンも普通に数日前に起きているのでありえないですし・・・まあ、そういうことですよねえ。
「わかった。キミの言う通りにしておく」
「では最後に。ウルクの方に全戦力を集中。其の上で、もし膨大な魔力を持つ飛翔体を見れば迎撃しておく。それだけを兵士に、英霊に、女神の皆様に通達してくれれば。私からは以上です」
できる限りの備えはした。ウルクの城門は新しく。城郭は二倍の分厚さに。階段も三人横並びで歩けるようにしたし地下格納庫も用意した。
兵士たちは連日負傷者のみで死傷者なし。鍛えに鍛えて食も問題ない。
これ以上は蛇足であり、ここから挑む時間を伸ばすのは怠慢であり恐怖が勝りかねない。
「相わかった。では、ゆけ。銀狼、嵐の勇者。アナよ。ゴルゴーンの首。見事取って参れ!」
「「「ハハァ!!」」」
三人で拝手をしてジグラットを後にして、ストームにバゼラートをだしてもらい空からゴルゴーンのいる神殿を目指す。歩けば時間はかかるでしょうけど空なら数時間も立たずにあっという間です。
「マスター。いや、華奈。お前さん。一体何を心配しているんだ?」
空の旅。未だ戦塵渦巻く魔獣戦線を見下ろしつつ、花屋のおばあさまからもらった花冠を胸に下げたアナ様とお菓子を食べているとヘリのバゼラートを操縦中のストームから声がかかる。
「んー・・・そうですね。まず、今回の特異点に現れた神霊たちは。一人を除いてみな正体を明かすことを。いえ、別の名を騙ることをしませんでした。ただ、そのなかで名を二つもち、双方の能力。権能を持つ事ができているのがゴルゴーンです」
「おーあいつはすげえ。今も魔獣の群れを生み出しつつ、何かを待っているし、単体でも俺や華奈以外では数騎で束になってようやく相手できるかってほどだ」
そう。まさしくその通り。ギリシャ神話の中でもあれほどの魔獣はそうはいない。加えて。
「ですよね。ただ、魔獣を使わずとも、いえ。変にティアマトの名を持たずとも彼女の血は毒であり、生物を生み出せる能力がある。加えて魔性になる前には女神でもあるのでその器を引き上げるだけでもいい。
だというのに、わざわざティアマトの名を騙り、ご丁寧に権能までも持っている。そして三女神同盟が二つ落ちてなお動きを見せない。カルデアや、ウルクの民はゴルゴーンを倒せば終わりと思っているんでしょうけど、まーだ腑に落ちない。この同盟を砕くことや、この存在自体が目くらましだとしたら・・・!」
「華奈さん! 敵が迫ってきています!」
「キングゥだな! ちっ。少し手荒だが降りるぞ!」
キングゥが空を飛んで体当たりを仕掛けてきたので即座にヘリから離脱して着地。神殿からはおおよそ1キロほど。
あの武器を封じても、そのスピードや肉体は健在。武器を生み出す、使うシステムが封じられたのなら肉体で殴ると。要はまあ、ウチの250人将のテンシが使う、剣の切れ味が堕ちたときは刃を握って柄で殴る。とか、銃床でぶん殴るようなものですが悪くない。
「っと。ハジケの思考には馴染みましたか? キングゥ」
「最悪の気分だよ銀狼! お陰でまともな殺害行為も人類抹殺のための行動もできやしない! だが、だからといって母さんの前にお前を活かせるわけには行かない! そこのお前たちもな!」
キングゥはとにかく物量で勝負と言わんばかりに地面に手をついてなんでもいいからと生み出してきますが、それは包帯。
むぐっ! 絡みつく!
「当たりか! そのまま絞め殺す!」
「くっ・・・! このままでは、このままでは・・・・!」
『モンスターになっちゃったー!!?』
あ、アルトリア様。元獅子王のほうがモニターしています。モルガン様とダ・ヴィンチちゃんの方から許可を取ったのでしょうかね。
まあいいです。ならモンスターのままモンスターの攻撃!
「喰らえ! ピーリカピリララポポリカナイルミラクル!」
「っづううう!!?」
「いや絶対ミイラは魔法少女的な攻撃はしねえよ!? そこはアナちゃんに譲れ!」
「ぐわぁあああ!! 魔法の浄化が体にぃ!!」
『姉上ー!? 馬鹿なんですか! 馬鹿なんですか!!?』
「いよっしもとに戻った! さあストーム、アナ様。行きなさい! キングゥは私がしばいておくんで神殿発破解体の時間です!」
ちょっと痛かったけど無事にキングゥの拘束も解除! 今のうちなら私が戦えるし、急いで戦いを進めましょう。
「させるか!」
思い切り拳を振るうけど、テレフォンパンチで読みやすい。粗い。やはり武器としての振る舞い、動きに特化している分受けの戦いはできても、攻めに関しては武器を使うのが常なので神々の生み出した兵器にハジケというシステム障害をぶち込んだのは大正解ですねえ。
「花、の! と見せかけて鉄のアスカ組!!」
拳に合わせてカウンター気味に眉間に人差し指で突いて吹っ飛ばす。
「裁かれなさい。ハジケの御心のままに」
「神罰のつもりか? べつになに・・・何だこれは!?」
『なんか変な空間になって変な女の尻の上になったー!!?』
ここはハジケの世界とキングゥの思念、私が刺激で開いただけ。そこには数十メートルの朧の仮面を被った甲河アスカがスリングショット水着姿で四つん這いになっている色っぽいポーズをとっている。そこのおしりの上でキングゥは立っている。
「これは貴方の生み出した欲望と幻想」
「こ、これを僕が! 嘘だ! って増えた!」
仏像のような顔になっているアスカにノーマルなアスカに、あれ? ウルトラマンダイナまで?? 変身者がアスカ・シンだから? まあーいいや。
「そのうえでただただ私に攻撃をしていたように見えて踊っていただけに過ぎないです」
「いや踊っているのはコイツラだろ! なんでこの空間! 滅茶苦茶だ!」
「喰らいなさい。「変なやつの裁き!」ザ・鉄のアスカ組!!」
「ぐわぁあっああああああああ!!?!?」
ハジケた花吹雪と踊りのエネルギー波で見事吹っ飛ばし、全身ボロ雑巾のようにした後に空間を解除。
「ハジケの裁きと散りなさい」
「ぐ・・・く、くそ・・・これが・・・ハジケ・・・? っ・・・!」
再生もできないままに気絶したキングゥ。ふむ・・・? 傷を直したりとか、たとえそれなら、いやむしろハジケのエネルギーも流用すればできるはずですがそれもしない。聖杯とかでならゴリ押しもして血液からエキスのあまりを吐き出したりとかして、聖杯で自分の肉体を作って強制的にパージとメンテ。
部品の付替えもできるはずですがそれはしない・・・聖杯はゴルゴーンの方ですかね。
『あれがキングゥにしろ・・・姉上にしろ、メッチャクチャですね・・・固有結界を気楽に出せるって・・・』
「あれくらいは軽いものですハジケの力なら。さて、さっさと合流しますか」
ハジケのエネルギーを更にぶち込んだり、自分の心象と思えるものを見せたりで心身折ったはずなので追撃もないでしょう。急いで走っていけば、すでにC70爆弾をアナ様の持ち込み分を合わせて20個分をすでに神殿の中に外にとびっしり。
「お。華奈。ちょうど設置を終えた。後は・・・こいつを撃てば、神殿は粉微塵。神性もガタ落ちのはずだ」
「ようやく、ようやくですね・・・」
「ええ。ウルクの、この時代の人類すべての敵。ゴルゴーン。その力を削ぐ攻撃。始めましょう」
スイッチを手渡してくれるストームはジェノサイド砲を構えて、コクリと頷くと、神殿から離れつつ発射。
神殿から200メートルほど離れたところでアナ様と一緒に起爆スイッチをオン。空気が揺れてとんでもない爆風と爆音、そしてその後に更にジェノサイド砲の大爆発が神殿内でも起こり、あらゆる熱が神殿の付近で暴れまくる。
なにせまあ、あの超音速ミサイルテンペストの最上位モデルを超える一発の威力100万に、爆破半径は脅威の70メートルという個人携行火器とは思えないもの。それをストームの敵の拠点、神性、巨大特効などが刺さりまくったうえで狭い建物内でぶち込んでしまえばどうなるか。
「いやー・・・こいつはひどい」
「仕掛けたのは私達ですがね。ま、いきましょう」
「はい・・・というか、生きていますかね?」
直撃ではないので生きているでしょうねえ。それでシンでいるのなら前の戦いで殺せている。
まっ黒焦げの、肉の焼ける匂いを感じつつ鮮血神殿の奥地に行けば、そこも焦げまくりの中、広く巨大な場所。そして激怒しまくりのゴルゴーン。
「おのれぇ・・・良くも我が神殿を! こうもこうも邪魔立てしよって! 嵐の勇者に銀狼・・・な、何だその醜いサーヴァントは・・・! 悪寒が、悪寒がする・・・! キングゥ! どこだ、どこへいる! 私の神性が保てぬ!
理性が、理性が戻りそうだ・・・! あっぐああ・・・・!!」
アナ様を見てなにかえらく取り乱すゴルゴーン。もしや・・・
「ゴルゴーン・・・ティアマトの名を騙りすぎて変になっていますかね・・・? いや・・・これは」
「多分、拒否。何だと思う。アナ。お前さん。もしかして・・・」
「ええ。私はゴルゴーンがそうなるずっと前。まだ呪いに掛かる前の姿」
「なるほど・・・そりゃあ・・・体が、そして、いろいろな意味で見たくないと何かが拒むわ。ケリは。自分でしたいか?」
「はい。私はそのためにこの場所に! それだけでいいと思っていた私に多くの楽しいを、嬉しいを。笑顔と勇気を見せてくれたウルクの皆に、おばあさんに、貴方達のために、手を貸してください!」
ええ。それはもちろん。戦士としても少女としても、その思いは私も受け取ります。
「じゃあ、道は私が開きましょう。ストーム。もはやあのゴルゴーンは女神でもない。哀しき魔獣です。楽にしてあげましょう」
ハジケスタイルのジャケットをはおり、陽炎を抜いて準備オッケイ。
「知らぬ。知らぬ、知らぬ知らぬ知らぬ!! 貴様など私は知らない! 死ぬがいい怪物! その姿を二度と見せるでない!」
ゴルゴーンはそう言って巨大な爪と蛇の髪で襲いかかりますがストーム1はすでに兵装を変えていてバスターショットで爪と髪に早打ちをして吹き飛ばし、更に弾丸自体が炸裂していくことで更に押し返す。
「ぬぅっ!」
「なんの! 手鏡卓球バリア!」
魔眼を放つけど今度は私が手鏡をラケットに持ち替えて魔眼の光と光線、熱線を打ち返して乱反射させて尻尾や胴体に当てて動きを少しだけにぶらせる。
「小癪な!」
「豹尾! アナ様!」
「はい! やぁあっ!」
猫の尻尾をグルンと丸めたような斬撃を飛ばしてアナ様の盾、攻撃を牽制しつつその鎖鎌でゴルゴーンの腕を切り着け、鎖で首あたりの髪に絡めて一気に接近。
同じ存在。同じ魔眼持ち故に石化の魔眼も効かない。そして、恐らくその鎌は自分とゴルゴーンの、詰まるメデューサの死因たるものでしょう。
「や、やめろ! 来るな来るな!」
しかし、ゴルゴーンはアナ様をひどく拒絶。いや恐怖をしているようで手足を振り乱し、尾をそこら中に波打たせまくるせいでひどい状況に。
「ぬぉっ! やべえ、このままじゃ崩落もあり得るぞ!」
「一気に決める他ないです!」
「おうさ! じゃあ、こいつを喰らいやがれ! ぬぉおおお!!」
神殿の周りにヒビが入っていくのを見て流石にヤバそうと判断。ストームも補助武装でかんしゃく玉を放り込み、バスターショットとプラネット・スナイパーカノンをぶっ放してとにかく強烈な一撃を叩き込んでいくことに重視していくストーム。
「ぐぁああっあああ!! が、がぁあ・・・! ま、まだだ! 貴様らなぞ、このティアマトに! 敵うわけが」
「ええい! やかましい! 哀しき死を迎えたものへの鎮魂、そしてこのウルクの功績を持って天よ。我に力を!」
ウルクでの功績とこの神殿に連れ去られてであろう、魔獣の素材にされていたであろうもの等へ焼香をしつつ天へ祈りを捧げる。
『あ、あの!? この状況で一体何を!』
「オッケー!」
『なんですこの声! え、何かが落ちて・・・!』
私の声を聞いて天の声が授けてくれた。私の前に落ちてくれたのは私の顔の倍はある巨大な棘付き鉄球二つを長い鎖で繋いだ一種の鎖分銅。
なるほどこれは・・・行ける!
「喰らいなさいゴルゴーン! 蹴鞠! ハジケ真拳! 猛る大自然とウルクの恵み!!」
蹴鞠でゴルゴーンの腹に陽炎を突き刺し、両手で回転を付けたトゲ鉄球での連撃。
『「「大自然も恵みも全く感じられない技が出たーー!!!」」』
でも効果は抜群! 陽炎の反対側の土手っ腹と顔面にめり込ませて、そのまま体を捻って鉄球の片方を持ってもう片方の鉄球は鎖で再度ゴルゴーンの首に巻き付けていく。
「アナ様。せーの!」
「はいっ!」
「はい。チーズってなぁ!!」
「がグアゥツアグッぎゃあぁああああああああ!!!?」
顔面にバスターショットの連撃と、プラネット・スナイパーカノンで胸の片方を撃ち抜いてくれたストームですが、全身血だるま、顔の方も美貌が思い浮かべられないほどにしたというのに・・・まだ傷が再生していく。
いやいやいや・・・嘘でしょう!? ヴォーティガーン様の闇のブレスも打ち消せる程には魔、闇への特攻持ちの陽炎を突き刺しているのにまだ不死性をこれ程に維持できるんですか!
「嘘だろ・・・流石にこのコンボで死なねえのか!!」
「がフッ・・・ぐ・・・ぶべ・・当然だ。この程度で私を倒せるものか! 私は原初の女神ティアマト! ティアマト、ティアマト・・・の筈だ! だから、だから代わりに私は復讐を・・!」
はず? 代わりに? ああー・・・なるほど。ここでも。うん・・・いやはや・・・真タチの悪い・・・でも、ここで排除をしなければ特異点攻略も出来ない・・・!
「いえ。貴方はただの怪物です。ゴルゴーン。英雄殺し、人を殺しはしましたがその復讐は決して島の外に出ることはなかった。もうこれ以上、復讐に動くのは終わりにしましょう。十分すぎます」
「やめろ、やめろ! クルな! 私のそばに来るな!! 私を見るな! 私を・・・私ぉ!!」
「・・・良いのですか?」
「ええ・・・華奈さん。貴女の弟子と、銀嶺隊のお陰で、この数日が最高の宝物でした。そしてストーム1。貴方は・・・私の知る限り。最高の英雄ですよ」
ニッコリと。胸に下げていた花冠よりも美しい笑顔でアナ様は私達に笑顔を向けて、ゴルゴーンの心臓にその鎌の切っ先を突き刺した。不死殺しの、自分を殺した武器での攻撃はゴルゴーンの不死性を奪い、そのダメージが直に来る。
再生もできず、私の陽炎に力を奪われてしまい神殿は崩壊。私は陽炎を抜き、神殿に、ゴルゴーンとアナ様の二人を奈落へ落とすように合いた大穴に手を合わせてからストームと一緒に鮮血神殿を脱出した。
一雫の、希望を大穴に放り込んで。
「無事、ゴルゴーンは撃破・・・したが・・・」
「ええ。聖杯はなかった。この様子だとキングゥが持っていた? でも再生や。ハジケ故のダメージカットにも使いませんでしたし・・・うーん。もしかして効きすぎてそっちにも使えなかったから聖杯の反応を隠していた?」
崩落した神殿を見つつ、聖杯の反応がなかったことに首を傾げる。キングゥはたしかにまだ武器の、彼の兵器のシステムに齟齬をきたしていましたが肉体スペックはすごかった。それは炉心が、彼の機能の他の部分は生きているということと同じなのに、それも出来ない。
「うーん・・・多分、変なことが置きないように必要最低限の機能以外はオフにしていたとか?」
「なるほど・・・っておい! そのキングゥだ! そして・・・なんだありゃ!?」
「キシシシシシシシ!! 狩リダ! 可哀ソウ! 情ケナイ! ダカラ、面白イ!」
「ニゲた! ニゲた! 自分ダケ旧式ダッテワカラナイ、ステられる、キングゥ!!」
「くそっ、! クソぉお・・・!! この世界には・・・僕への・・・愛も・・・・なに、も・・・!」
けったいな大きな口と歯が特徴的ないびつすぎる、純粋な悪意を無邪気に振りまいて血だらけのキングゥを殺す。いや、嬲り殺しにしようとしている生命体。かすれかけているかの王の旅路でも、コイツラは見るだけで吐き気がする・・・!
「ハジケ真拳 通りすがりのティーガー!!」
ということで戦車を召喚してそのままラフムにドーン! そのまま主砲発射! ストーム1も援護射撃をしてくれたのでとりあえず数匹のラフムはそのまま消滅。
「アルトリア! ウルクの様子はどうなっていますか!! 急いで報告を!!」
『あ、姉上! 異常事態です! ペルシア湾の海が突如黒く変貌! そこから無数の、いえ、最低でも5億の異形の生物の群れが発生! もはやイナゴのようです!! そして、そこに向かう英霊級の大きな存在が聖杯を・・・!』
「ウルクは対処できませんでしたか・・・!! いえ、わざと迂回したか? エビフ山、そこのルートからなら・・・」
「な、なんで僕を助けた銀狼・・・」
「敵の身内で殺し合い仲間割れは結構ですがね、簡単に味方を切り捨てるようなクソ野郎は殺したくなるので。それに・・・聖杯。目的は果たしたようですが見事にまあ切り捨てられたようで。旧式、旧い人間と言っておきながら、貴方もそのくくりで捨てられる・・・
そこまで、今の時代の存在を拒むのですね。あのティアマトは・・・」
「お前・・・そこまで・・・・! ああ・・・もういい。好きにすれば良い。こんな欠陥品。生きる場所も目的ももう失った・・・」
キングゥを戦車の上からストームがエアレイダーにクラスチェンジして対空ミサイルを多めに積んだバゼラートの後部座席に乗せていく。
「じゃあ、一緒に行きましょうか。どうせ死ぬのなら、ちょっとその間寄り道でも」
『か、華奈さん! 藤丸です。華奈さんの防御プランが成功しています! ウルク市の城郭すべてを包む特大級の迷宮をアステリオスを呼んで固めて、そこにマーリンの幻術で、あーあのラフム? たちを誘導するための大魔術をウルクの巫女、神官たちで補佐してしまうことで一部を撹乱。城郭、迷宮は一切傷はない!
はいってきた一部をストーム3のシールドとパワードスケルトンのパワーと硬さで押し返しつつ貫通機能付きのブラストホール・スピアで何匹も一気に貫通。ストーム4は迷宮の壁の中を反射する雷撃兵装と粒子砲バルカンを3人一組で交互に攻撃してラフムを一方的に、今も負傷者を出さないでいる。
ストーム2はプラネット・ブレイザーとMA10Eを使って的確に対応。設置武器の方もすごい勢いで対処している。スレイド銀嶺隊、ガウェイン、牛若丸、弁慶、ジャガーマン、レオニダスのみんなは小部隊に分かれて全員がEDFの武装や魔力をフルで使って戦っているから負傷者ゼロ!
アメリカでやっていたちびノブ隊と兵士たちの連携もあってウルクの皆も戦えるから問題ないです!』
ふむ。藤丸様の報告ではアメリカでケルト兵相手にした城塞、砦を丸ごとアステリオス様の迷宮に組み込んで市民を避難。兵士たちはラビリンスマップを元に閉所で兵器の質、ちびノブ隊に魔獣、銀嶺隊での連携。『銃火器の、閉所でも火力を問題なくだしつつ、複数の武器を同時使用できる』という性質を用いた多方向、弾丸の雨を持っての迎撃術は問題ないと。いやーなにか大異変があったらメモを読んでねと置いておいた甲斐があります。
マーリンの幻術もティアマトに使うのを止めてフルで使えるし、ずっとウルクの市内をふらついていた間にどうせ結界や幻術を使う際の術式を組んでいたんでしょうね。ラフムを入口に誘導、兵士たちの休憩や入れ替えの余裕を作るために多分草原の草や、ウルクの城外の木々とか、放棄した市、建物を人と思って遊んでいるでしょうかね。
ここに関してはアイツラが感覚を共有している分、誰かが幻術にかかっても楽しいことをしてると思えば娯楽が優先されておかしいのに気づかない。直そうにも術がわからないから掘っておくしかないし、そのうちに次が幻術に。とできる。
「よろしい。女神の皆様の状態に、現在のティアマト・・・ビースト、ティアマトの方はどうです?」
『通信変わります。マシュです。お母さん。現在ケツァル・コアトルさんにイシュタルさんはそれぞれ迷宮の入口の1つに陣取ってラフムを迎撃。ものともしていません。そしてティアマトですが・・・全長100メートル以上。ケツァル・コアトルさんでも倒せないと言うほどでして・・・
正直な話・・・・・今はこのラフムの群れを捌くだけで精一杯です・・・』
なるほど。之は凄まじい。私は森の木々や、バビロニアの城壁のせいで見えないですが空と空気がまるで違う。大地が哭いているような感じもする。
うん。時代が変わる。神代の時代が変わりつつあった頃とは真逆の感覚。なるほど・・・
「だ、そうですがストーム。いけますか?」
「やるしかねえだろー? それにまあ、星間航行は愚かワープくらいお茶の子さいさいの奴らとは何度も相手してきたし、相手が5億でもその発生の元凶が目の前にいるってんだ。気持ちは楽なもんだよ」
「ですね。切り札を切りますか。とりあえずそれはそれとして病人をウルクへ連れていきましょう。ついでに作戦会議もしたいですし。
マシュ。今から戻るのでアステリオス様のマップでストームチームがいる場所を教えて下さい。合流しつつ対応しますんで。それと、カルデアの方に『作戦コマンド「S」「P」「E」』を発令と伝えてください」
『え? あ、は、はい・・・』
「それだけいえば伝わるんで。じゃ、行きますか。いざウルクへ!」
「おう! 異星の神様は見たが、今度は原初の女神! 暴れてやるぜ!」
バゼラートに乗り込んでわたしも対空ミサイルを用意してからキングゥをシートベルトで縛り上げていざ発進。
隣で「敵うはずがない!」「魔術王も、神々も母さん相手に敵わないのにお前たちが!」とかうるさいのでげんこつ落として気絶させてからラフムの群れを切り抜けてバゼラートはC爆付けての自爆で群れをふっ飛ばして迷宮の中のウルクの中に帰還。
さぁて・・・・・・ここからが真の戦い。本番ってことですね!!!
次回、華奈の切り札が切られます。最初期からずっと用意していた備えの1つと、変な発想が暴れると思いますよー
ちなみにアメリカでも見せた城塞、砦をアステリオスの迷宮で包んで避難と狭い場所で誘い殺すというプランはウルク以外でも古代の城塞都市、拠点を守る際のプランに良いかなーと考えて華奈が考えていたものの1つです。テストして実績が出たのでウルクでも使用。そこに賢王やウルクの民のサポートを得たグランドキャスターマーリンの幻術もおまけ付き。