転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 ティアマト。可愛いですよねえーただしそれと負けないほどにトラウマ量産機。


母に見せるもの

 「戻ったか銀狼! む・・・ふむ・・・少し時間をよこせ。話はそれからだ」

 

 

 賢王様にキングゥを放り投げてからとりあえず松明や魔術で明かりを確保しているウルクの中に戻れば皆様も戦闘態勢ですが情報からは崩れた場所も負傷者も少ない。

 

 

 英霊と女神たちが連携をとり数の有利をラフムに出せないようにしているのが功を奏しましたか。

 

 

 「お母さん! あ、あれが・・・ティアマト・・・マーリンが言っていた、人類悪を手にした女神なんですか!」

 

 

 「ええ。同時に、魔術王。いえ、ゲーティアが私達を見逃す理由でしょう。自分と同格かつ。原初の女神。大陸も神も生み出した大いなる女神。とんでもない相手です」

 

 

 「いよっ。藤丸、元。無事そうで良かった。流石にアイツラの前で銃を使えば型落ちしている分、飲み込まれなかったし」

 

 

 「大尉さんたちに助けてもらいました。でも・・・」

 

 

 「ケルト兵が可愛く見える武力に、大地を埋め尽くすラフムの波・・・あれは・・・絶望だ・・・」

 

 

 文字通り規模が違うと言える内容ですからねえ。しかも空を飛ぶラフムも数十匹ほど確認されているようですし。

 

 

 「全く、華奈の言葉がなければ私も死んでいたところだ。ゴルゴーンとティアマトをシンクロさせたうえで殺させることで私がかけていた生きている間は目覚めぬようにしていた夢の檻を解除するとはね・・・

 

 

 あの百獣母胎も感覚をシェアする際に手にしていたんだろう。化かしあいで一つ上をいかれていた。僕らが戦い、いずれゴルゴーンを倒せば必然あのティアマトの本来のほうが目覚める。そして・・・聖杯も使われて目が覚めた以上。あれはい続けるだけで強くなる化け物だ」

 

 

 「全く終末を具現化したらああなるってのを見せつけてきますねえ。ただまあ、死んだわけじゃない。終わったわけじゃない。ならまだ足掻ける。切れる手札は全部切って暴れましょう。でしょう? マーリン」

 

 

 「・・・・・・ああ! その通りだ。とりあえず、このウルクが無事であるのとまだティアマトは動きが鈍い。あれはまだ足が出来ていないか弱いんだろう。たとえ聖杯の魔力があっても原初の女神。その肉体を完全に作りきれる魔力を一気には出せない。

 

 

 その時間で何をするか。そこが勝敗を分けると思う」

 

 

 「ふむ。目覚めた後、復活した後だからまだ本調子じゃないと・・・いや、そのうえであれだし、大昔にあれの喉を切り裂いたマルドゥークってすごいやつなんだなあ・・・」

 

 

 多分多くの神々がいたんでしょうけど、それにしたってこの、マーリンの魔術で外を見ても迷宮要塞となったウルクの上で屯する、歩いているラフムだけでびっしり光の合間もないほどで、地面の至る所にラフムラフム。

 

 

 この物量をくぐり抜けるだけでも一苦労ですよええ。

 

 

 「急報! 北壁からゴルゴーンが復活! ウルクに向かってきているぞ!」

 

 

 「なっ! おいおい華奈! 仕留めてきたんじゃないのか!?」

 

 

 ふむ。思ったより早いですね。ストーム2の皆様も驚いていますが、私もたった数時間でこうなるとは。この状況の中での幸いです。

 

 

 「大尉様は対応できるようにしてください。マーリンも魔術は・・・厳しいですね。できればその力も備えてほしいですし。すいませんダ・ヴィンチちゃん。外のゴルゴーンに通信できますか?」

 

 

 『ああ、できるが、どうするんだい? 今更殺した相手からの説得を?』

 

 

 「そのまさかをします。はいはい早くしましょう。でないと賢王様の話が終わって即作戦会議ですよ。あと、多分霊基が違うはずなのでそこも計測を」

 

 

 『わかったよ・・・確かに、アヴェンジャーのクラスではなくランサークラスになっている?』

 

 

 通信が繋がり、外でラフムの群れを石化しまくっているゴルゴーン。いえ

 

 

 「アナ様。成長期が来てナイスボディーになりましたねえ。ふふふ。サイズを小さくして誘導に従ってくれますか?」

 

 

 『っ・・・華奈さん・・・わかるんですか・・・?』

 

 

 「ええ。おそらくはゴルゴーンを殺して落ちた後、貴女と未来の自分の肉体。同じ存在故に混ざり合って、その上でアナ様の人格を持ちつつ復活したのでしょう? その際に、ちょっと大きめの魔力と癒やしの力が糧となって」

 

 

 鮮血神殿。魔獣の生成工場であり女神のいた場所。爆破解体からの戦闘でガルバニズムに貯蓄されていた魔力。あれを使えばより確実にできると思いましたが、ふふふ。大成功。

 

 

 『その・・・正直信じられないとは思います。でも・・その・・・』

 

 

 「大丈夫です。なにせ本物のティアマトが復活したのでゴルゴーンであるとわかるのと、まあ、誘導された後に霊体化をして私達以外では姿を見せなければいいでしょう。

 

 

 ストーム2の皆さん。えーと・・・近くだと、8番の入口から誘導をお願いします。彼女がラフムを石にして入ってくるでしょうし、そもそも本気で暴れるならとっくに迷宮を壊そうとしているので」

 

 

 「おう! その言葉、信じるぞ」

 

 

 大尉様たちが向かい、対応をしている間にキングゥが出てきました。胸の大穴はふさがり、血だらけだったのも綺麗サッパリ。ふむ・・・新たな炉心を。いいものを得ましたね。

 

 

 「華奈・・・だったな・・・・なんで、お前は、僕を助けた・・・?」

 

 

 「気まぐれ。でもありますが、同時に踏ん切りとけじめを付けさせるためでもあります」

 

 

 「けじめ・・・?」

 

 

 「ええ。私達。いえ、私とストームだけでも用意ができ次第ティアマトに喧嘩を売ります。この状況を生み出し、三女神同盟を作り、仕掛けたにも関わらず兄弟に裏切られたキングゥ。貴方はどうしたいです?」

 

 

 「僕は・・・・」

 

 

 「必要なら刃を交えた戦友として、喧嘩友達として手を貸しますよ。貴方個人にさほど恨みはないので」

 

 

 「華奈さん。あまりこの子をいじめないでください。時間がないのはわかりますけど」

 

 

 キングゥとジグラット前で話していたらある程度サイズを抑えたゴルゴーン。ではない。アナ様が。白い鎧? 衣装に変わり、花冠を腕輪のようにしつつ魔眼を隠すためのバイザーもセット。ふふふ。いい顔です。

 

 

 「おかあ・・・ゴルゴーン・・・貴女は、僕が裏切って・・・利用した・・・」

 

 

 「ええ。この体を、ゴルゴーンを死なせることで願いを成就しようとしたのはわかります。ですが、その中であっても確かにこの体への、ゴルゴーンへの敬意と愛はあった。だから、もういいのです我が子。キングゥ。今はゆっくり休みなさい。

 

 

 たとえ兵器の肉体でも、その心のあり方は争いのない共生を、新人類を望んだのですから。まあ、過激なやり方でしたけど」

 

 

 「っっ・・・~~~~・・・・!!!」

 

 

 親子で仲良く抱き合い、涙を流すキングゥ。それを撫でるアナ様。

 

 

 「用は済んだぞ銀狼! 嵐の勇者よ! ゴルゴーンも味方にしたのは見事。が、それよりもこの先の動きだ! 藤丸、元、マシュ、華奈、ストーム1! 貴様らさっさと来い!」

 

 

 賢王様の声が聞こえたので皆で急いで集合。さあ、一大博打と参りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて、まず現状報告だが・・・ウル、エリドゥの市民はみな惨殺された。玩具のように弄ばれ、観察しがてらねじ切られるなどな。そして、ウルクも当然狙われているが現在は被害もなく負傷者もない。

 

 

 ティアマトの生み出すあの黒泥。ケイオスタイドだが、あれもおそらくは触れればおのれの眷属にするであろう。あの津波も、銀狼が用意した5層の地面より深いくぼみと剣山の如き山の織りなす壁と谷。そして我の秘密兵器であるナピシュテムの牙でウルクの前で食い止めた。

 

 

 損傷もないゆえにこうして全兵力、戦士たちで穴熊を決めているわけだが・・・」

 

 

 「大変申し訳無い・・・イシュタル。グガランナを何処かになくしたようで、現状持ち得る最大級の戦力を欠いている状況なんだ」

 

 

 うん。そりゃあ、場の空気も沈むというもの。いや本当にねえ。グガランナがいればだいぶん楽になったんですけど。だからイシュタル様すごく気合い入れて殲滅しているし優しいのね・・・

 

 

 「そもそも、原初の女神で、且つ殺せずに封印していたという女神だ。マルドゥークの斧という再封印の鍵になりえるものはこのウルクの市内にあるが、グガランナという切り札がなければ難しいであろう。ケツァル・コアトルも投げることはできると言っていたが、警戒しているであろう斧。迎撃されて終わりかねん」

 

 

 『それに、だ。ティアマトは原初の母で、神々でも殺しきれなかった存在。恐らくだけど、あれは死という概念がないと思う。それがビーストとしてより強調されている。それに加えて我々すべての生命体の母である彼女は僕たちが生きているというのが彼女の存在を証明して、神として現れ続けると思う。

 

 

 例えあの本体を吹き飛ばしたとしても、信仰や認識がある限り。だからマルドゥークの斧を見せてもなお、ウル、エリドゥ市やキングゥへの攻撃や自由がある。要はあれでは死なないと思っているのかも。実際、神話でもそうだったし。

 

 

 だから・・・ようはこの地上にある生命がすべて死に絶えてようやく死を受け入れる、最後の生命になることでようやく普通の物理法則を受け入れるのかも』

 

 

 まあ、実際にそのとおりでしょうねえ。だからウルクへの攻撃をラフムに任せず、あくまで生命を殺すことだけに、それ以外は自由を持っている。まるで散歩ついでに近くの公園の遊具で遊んでいいというように。

 

 

 ただしまあ、生命が溢れている。存在するという地上はともかく。

 

 

 「なら、冥界。神々にすらも通用する。あらゆる力や宝物を持つイシュタル様でも抗えない絶対の権限を持つエレシュキガル様の冥界に叩き落として最後の命とするのはどうです? 私が送っていた玉ねぎたちを地上に避難させて、エレシュキガル様とニトクリス様のお二人でもし備えができれば?」

 

 

 「同じ考えになるか。やはりそうよなあ。エレシュキガル、ニトクリスよ!! 返事をしろ!」

 

 

 『五月蝿いわね! 女神の名を軽々しく呼ぶものではなくてよ!』

 

 

 『はい。ギルガメッシュ王。なにか御用ですか?』

 

 

 冥界の鏡を持って連絡を開始すれば映像でお二人の姿も見えつつそれぞれいい反応を返してくれる。

 

 

 「ごめんねエレシュキガル。ニトクリス。どうしても大事な話があるんだ」

 

 

 『っ・・・こほん。ええ、良いでしょう。この冥界の女神エレシュキガルが聞き届けます。なんですか?』

 

 

 『同盟者。それにみなさんも。いえ。地上の状況を知れば私達にも意見をほしいのはわかりますが』

 

 

 ふたりともすぐさま顔を明るくして機嫌良く振る舞う様子に思わず皆で苦笑。

 

 

 「貴様らを呼んだのはほかでもない。現在地上に出現したティアマト神がウルクに向かっている。おおよそだが二日ほどで・・・」

 

 

 「王よ! ティアマト神の足がしっかりと地に着いたものと思われる報告が! ジャガーマンの計測では半日ほどでウルクに到着すると!」

 

 

 「なにぃ!? ええい! このタイミングで! わかったシドゥリ! 貴様は下がって良い! マーリンの魔術の支援に努めておけ!

 

 

 ・・・・そういうわけだ。後半日でティアマト神はウルクを滅ぼしに来る。が、地上では命がある限りやつは死なぬ。そこでだ。冥界の女主人。冥府の神の化身よ。貴様らにティアマト神の接待を頼もうと思ってな。ああ、それとその端で畑仕事をしている玉ねぎ共も引き上げさせておけ! 命なき世界であれば、そのイレギュラー共を放り出せばティアマト神は最後の命となる。冥界であれば、やつは殺せるのではないか?」

 

 

 いやひっどい報告が来ましたね。ますます持って用意の時間もなければ・・・うーん・・・

 

 

 でも、冥界落としの策はまさしくグッド。

 

 

 「は? 突然何を言っているのだわアナタ? 母さんを冥界に呼ぶ?」

 

 

 「そうだエレシュキガルよ。王の名のもとに命ずる! ウルク郊外に冥界の門を開け、ティアマト神を騙る災害の獣を地の底に繋ぎ留めよ! そしてニトクリスはその補佐だ! エレシュキガルの冥界の中にあって同格の強さを持てる貴様であれば容易いであろう!」

 

 

 『ふむ・・・たしかに。何でかは知りませんが、この冥界はウルクのほぼ全土に広がっていますし、私とエレシュキガルの力を合わせれば3時間ほどあれば問題なくできるでしょう』

 

 

 『あ、ちょっ! ウルク憎しでこっそり用意していたのがバレるわよニトクリス! ま、まあそういうわけだから、三時間あれば郊外まで広げるのは可能よ』

 

 

 「なんか、下手すればどの三女神よりも確実かつやばい手段を言わなかったか? エレシュキガル」

 

 

 「はい・・・都市丸ごとを冥界に落とすための準備とはいやはや・・・」

 

 

 「ふはははは! 後で話はあるがそれはそれとしてだ! これで殺す準備はできた。だが、肝心要の戦力がない。

 

 

 流石にあの巨体、EDFの武器で攻撃をしても再生力がまさる可能性もあれば、ラフム共が妨害を仕掛けてくるのは必然。そこを切り抜ける突破力。そしてティアマトを消耗させられるだけの火力がなければ話にならぬ・・・我のエアを用いたとしても、難しかろう」

 

 

 やはりそこに行き着きますよね。ティアマトにこれ以上速度を早めたとしても対処できるだけの、あの巨体、あの再生力とラフムの物量をねじ伏せられるだけのものが。

 

 

 グガランナならそれも出来た。大真面目に、イシュタル様とエレシュキガル様の二人が万全ならきっと出来た作戦も難航。・・・ではない。

 

 

 「それなら、私とストームが用意しましょう。切り札の1つを切ります」

 

 

 『その言葉を待っていたよ華奈! 準備は何時でも出来ている。だけど、問題はその魔力をどうするか。だ。あれはまさしく最高のもの。現状でティアマトにぶつけていけるものだ。しかし、その分消耗は激しいなんてもんじゃない』

 

 

 「そこも問題ないです。グガランナのいない穴は私が埋めます。そのうえで、頼みがあります。まずニトクリス様はあの玉ねぎ騎士団をウルクの冥界からここに出して今はお二人以外は霊だけに。

 

 

 そして、数分でいいです。私とストームを守ってください。このウルクの外に出て。決戦を挑みます」

 

 

 「そういうことだ。俺と、ダ・ヴィンチちゃん。プロフェッサーにニコラ・テスラ。そして、相棒の華奈で用意してきたものだ。多分、これが通らないのなら、もうウルクの全員で戦うほかない。そう言えるほどだ」

 

 

 ストームの言葉に、私の言葉に静まり返る。今まで秘密にしてきた切り札がティアマトに。あの巨体を誇るビーストに通用するというのだ。そりゃあ荒唐無稽とも言える。

 

 

 「フン。やるではないか。よかろう。どのみち滅ぶ定めであったであろうウルクをこうして守り抜いた策をだした戦士の切り札。この我が見届けてやろうではないか!」

 

 

 「ええ。先輩と元さんは危ないので後ろにいてほしいですが、私もお母さんとストーム1さんを守ります!」

 

 

 「僕は何も出来ないかもだけど、マシュと、コアトルに魔力を回して戦力になるよ」

 

 

 「私もだ。銃も一応持つが、ラフム相手では目くらまし程度だろうし乱発はしない」

 

 

 満場一致で策を受け入れてくれるとは・・・ふふふ。嬉しいことを。それならと三時間後に決戦と決めて、ジャガーマン様、コアトル様、イシュタル様、アナ様、キングゥも護衛に着いてくれていざ決戦と相成りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「迫力がありますねえ・・・」

 

 

 「見渡す限り全て敵。何度も見てきたけど、ここまですし詰めレベルってのは、うん。そうそうないよなあ」

 

 

 迷宮の上の出口から出て、皆様に守ってもらいつつ見るラフムの群れがこちらを見つけて殺して遊ぼうと襲い来る。ひたすらにウルクを目指すティアマトの巨体。

 

 

 目に見えるすべてがティアマトとその子供の、眷属の存在という。世界を丸ごと敵にするようなこの威圧感。とんでもない。

 

 

 エアレイダーにクラスチェンジしているストームと、その武器を一部分けてもらった私。今からこの物量に喧嘩を売るのですかあ。燃えますね。

 

 

 「華奈さん! 貴方を信じはします! だけど、同時に聞かせてほしい。一体何をするの?」

 

 

 「そうよ。母さんと、その眷属のラフムに、何をするの?」

 

 

 コアトル様とイシュタル様がラフムを皆様と迎撃しつつも気になる様子。そりゃあそうですよね。

 

 

 「人類の持つ、最新の武力と可能性を見せます。さあ、行きますよ・・・隠蔽魔術解除。聖杯、起動!」

 

 

 「よし・・・この魔力なら、行けるぜ! 空爆プラン、戦闘爆撃機、及びルールオブ・ゴッド! 要請開始!」

 

 

 元獅子王のアルトリアから譲られた並行世界の聖杯戦争で手にした大変質の良い聖杯。そして、オジマンディアス様と一緒に太陽の陽と浄化の力で完全に清い器とした聖杯。この2つを同時に起動して膨大な魔力を回し始める。

 

 

 そして、この兵科エアレイダー。その役割はEDFにおける現場の部隊の指揮官であり、その権限と要請コードの種類に応じて空爆、機銃掃射、精密射撃から超強力なミサイルに衛星兵器によるレーザーの雨あられ、多種多様な戦闘用メカを呼び出せるという兵科。

 

 

 英霊なのでその攻撃を部分的に再現するのですが、それでもその範囲と火力はとんでもないもの。12の試練を使えるヘラクレスを召喚、維持できる魔力も一度本気で回せばあっという間に干からびるほどであり、その使用時間によるリロードシステム以外での大火力も敵をどれだけ倒したかというものによるので実は聖杯戦争では不向きな兵科。

 

 

 しかし、このどこを見ても敵だらけの状況でこの苛烈極まりない空爆プランを片っ端から尽きぬほどに叩き込めば? それを実現できる魔力があれば?

 

 

 「ハッハハハハハハハ!!! さあ、わたしもどんどん要請開始! あっちが大地を埋め尽くすというのなら、こっちは空からの爆撃銃撃、レーザー祭りです! いくらラフムを生み出そうが、そのたびにリスキルですよぉ!!」

 

 

 「空爆バンザイだ!!」

 

 

 『な、なんじゃこりゃー!!? ラフムの数がみるみる減って! いや、ティアマトも負け時とラフムを生み出すけど、これは・・・追いついていない!』

 

 

 「まだまだこんなものじゃないです! 作戦コード発令! 皆さん、浮上!」

 

 

 常に何かの爆撃が要請できるのでガンガン回してもはや常に爆撃の雨と機銃が降り注ぐ鉄の暴風、もしくは台風か神話の大洪水の再現か。ケイオスタイドも干上がりそうな熱と鉄と光のシャワーの中私の通信機で許可を出せばザバァ! とティアマトを小さく見えるほどのとんでもないほどの巨大で、長い潜水母艦。

 

 

 『こちら潜水母艦セイレーン艦長アン・ボニーと』

 

 

 『同じく潜水母艦セイレーン艦長メアリー・リード準備OK』

 

 

 『あーあー! こちら潜水母艦パンドラ艦長ティーチ! 何時でもいけますぞー!』

 

 

 『こちら潜水母艦パンドラ艦長ドレイク! はっははははは! 全く最高の舞台だねえ! 海賊冥利、船乗り冥利に尽きるってもんだ!』

 

 

 そう。EDFの作り出した方舟であり切り札。三隻の潜水母艦。アメリカでメイヴが見せた自身の宝具と魔神柱を合わせて規格外の召喚術を成し得たのを見て、ちょうどいいと思い合わせてみた合体宝具。

 

 

 『何が原初の女神、貴女の生み出した海で僕らは生きて、戦い自由に過ごした!』

 

 

 『まだ暴れよってのならお仕置きをしちゃいますぞー!』

 

 

 『世界の海を回ったアタシら、その上で無法の生き方を貫いた海賊の根性と生き様! 女神に見せつけてやるぞ!』

 

 

 『そうですわ! いいですね御三方!』

 

 

 『『『『潜水母艦三隻、同時攻撃開始ぃ!!』』』』

 

 

 チラン爆雷やレーザー砲、魚雷に機雷をぶち込みラフムを近寄らせず、爆雷がティアマトにあたり海から、空からの攻撃にラフムの数もラフムを守るもの以外は減りつつあり、こちらに集中攻撃をしてくるラフムも、更に背後からの熱線で焼かれていく。

 

 

 「フハハハハハハハハハ!! 何と言う爆撃! 攻撃! そして原初の海も越えていく船乗りに船であるか! なるほど銀狼殿、嵐の勇者! これは秘密にしたいというものだ。実に愉快であるぞ!」

 

 

 『お、オジマンディアス王!? 特異点で去ったはずじゃ!?』

 

 

 「ふふふ。派手な合図でしょう? オジマンディアス様。少しお久しぶりです」

 

 

 「銀狼殿に頼まれて退去はせずにそのまま第七特異点で待っていたのよ! 黄金の! 勝手に助太刀しているだけだ。借りに思わず存分にあの女神を討ち果たすぞ!」

 

 

 闇夜の太陽船から放たれる黄金の光はラフムを燃やし尽くし、泥から砂、塵へと戻して行くほどの火力を縦横無尽に撃ちまくり、空爆乱舞に潜水空母の大連撃にこれが加わるというのは凄まじく、更にティアマトへのダメージも、彼女から生まれるラフムも片っ端から死んでいき身動きが取れないほど。

 

 

 「制空権を握ったな! 行くぞ、華奈! プロフェッサー! ダ・ヴィンチちゃん! ニコラ!」

 

 

 「もちろん! 要請開始!」

 

 

 『ああ! 要請のマーキング認識! 今すぐ輸送だ!』

 

 

 ストームと一緒に投げる色のついた煙の出る筒。それを投下したウルク郊外。ナピシュテム軒端より少し前の場所。

 

 

 そこに響くヘリの音。バラバラと、数機の巨大なヘリの音に皆が呆気にとられる。あるものはこんなのがあるかと驚き、そしてある者は本当にこれも用意したのかと理解が追いつかず、そしてある者は腹を抱えて笑う。

 

 

 人類が届く巨人の再現。人が星の空に旅立つときの魁。いずれ進化をしていけば宇宙をも滅ぼせるであろうほどの可能性を誇る機械の化け物。その雛形の雛形。

 

 

 二つの黒と、紅白の巨人がドシィイイーン!! と魔力障壁でケイオスタイドに浸されずに落下して着地。そこに私とストームが搭乗。

 

 

 「真ゲッター1改。戦闘システム起動!」

 

 

 「アーマメントバルガマーク2 バトルシステム起動!」

 

 

 「「さぁ! ぶつかり合いと行きましょう!(こうぜ)すべてのお母さん!」」

 

 

 私が真ゲッター1改、ストームがアーマメントバルガマーク2を起動させていざ戦闘開始。・・・同時に、私の体の奥底から感じる懐かしい感覚。真ゲッターに乗っていると言うだけではない。ええ。私の奥底に眠っていた。いえ、見ているだけにとどめていたやつを叩き起こした。

 

 

 あのハジケは。同時に人の可能性と見たのでしょうかね?

 

 

 「・・・ゲッター線。真ゲッター1改に投入!」

 

 

 『は!? 何だこの魔力量! ハジケているときは魔力の計測がシッチャカメッチャカになるけど、今度は真逆! まるで神霊、いや、この総量と質は・・・! っ! ティアマト。攻撃が来るぞ!』

 

 

 「aaaaaaaーーーー!」

 

 

 「カッパー砲。発射ぁ!」

 

 

 ティアマトの魔力砲撃とカッパー砲の激突は相殺。その間に私はマルドゥークの斧を掴み上げていく。

 

 

 「ゲッタートマホーク! マルドゥークの斧。いただきます! 同化吸収! 完成!」

 

 

 ハジケ融合とゲッターの合せ技! さあ、最新と最古の斧。科学の果てと神代の斧のコラボレーション!

 

 

 「はぁあああああっ!!」

 

 

 斧を思い切り袈裟懸けで斬りつければ肩から胸までざっくりと切りつけられるのだけど、それでも再生する。ティアマトの権能。不死性は健在。でも、確かに。

 

 

 「母さんが苦しんでいる! あの斧、あのロボのパワーなら殺せはしないけど、消耗はできる!! いやあの斧を振り回せるロボってなんなのよ!! つーかいま斧を取り込んで自分の武装にしたわよ!!?」

 

 

 「グガランナの穴を見事埋めてしまうとはな! ふはははははは!! 未来の人類の可能性を見せてくれるではないか勇者よ!」

 

 

 「す、すごい・・・ティアマト相手に全く怯まなかったのは、こういう備えを持っていたからなんですね!」

 

 

 「確かに神話や伝承では巨人とかはいるけど・・・今のティアマトと同じ100メートルサイズの巨大ロボを二つも用意するって」

 

 

 「ニャハハハハハ!! テスカン絶対面白がることしちゃってる! いやーこれにはタイガーも大爆笑!」

 

 

 「すっげー!」

 

 

 「aaaaaaaaaa!!!!」

 

 

 ティアマトも傷を塞いで、すぐに私に向かってきますけど、すぐにアーマメントバルガの踏み込んだビンタでふっとばし、反対の腕でアッパーカットで殴り持ち上げていく。その間に私も真ゲッターの腕にある刃で切りつけ、クルンと一回転しながら斧で殴り飛ばす。

 

 

 更にカッパー砲をぶち込んで追撃をしていいけばブスブスと焼け付く匂いが。ストーム1の特効スキルのオンパレードが乗っているせいでティアマト相手にも通用している。

 

 

 『追撃のチラン爆雷発射!』

 

 

 『ミサイル連射! いやーこれは滾るというもの』

 

 

 『ラフム共の駆除は任せな! あらゆる武器弾薬は尽きない!! あの二人の支援を絶やすんじゃないよろくでなし共!』

 

 

 潜水母艦の面々も支援も突き刺さり、ティアマトが立ち上がる間も砲撃でラフムもさほど動かせない。しかし、それならと別の指示が来たようで。

 

 

 「ラフムがウル、エリドゥ。いえ、全土からお母さん、ストーム1さんにめがけてきます!」

 

 

 『恐らくさらなる物量で動きを封じる気だ! 皆! 気を引くだけでも良い! 支援を!』

 

 

 「問題ないわ! 行って来い嵐の戦士に太陽の騎士よ! 守る必要がなくなったのなら貴様らはこもる必要はいらないわ!」

 

 

 「ストーム2! 行くぞぉ!」

 

 

 「「「おぉ!」」」

 

 

 「ストーム3! アイツラの盾となれ!」

 

 

 「「「ウォオオオ!!」」」

 

 

 「ストーム4! 空の戦いでは無敵と見せつけるぞ!」

 

 

 「「「フーアー!!」」」

 

 

 「先生! ストーム1殿! 微力ながら助力します!」

 

 

 ケイオスタイドに飛び込んでかけてくるストームチームに、ガウェイン様。魔力障壁でケイオスタイドに浸らないようにしつつもラフムの背中を穿ち、焼き殺し、破壊、切り砕く。

 

 

 これなら雑魚どもに気を向かないで良い!

 

 

 『いやいやいや! あの敵の波と、巨大ロボに巨神の戦いの中に飛び込むの!? 無茶・・・ティ、ティアマトが翼を生成! 爆撃祭りがなくなったから一度空に逃げる気だ!』

 

 

 「バトルウィング! 空の戦いは・・・竜馬様相手にも互角なんですよ私は!! 落ちろ!」

 

 

 空に飛ぼうとしたティアマトは私と真ゲッター1の背中に黒い翼を、バトルウィングをだして空に先回りして斧で翼を切り捨て、勢いそのままに回し蹴りでケイオスタイドに叩き落とす。

 

 

 「ストーム!」

 

 

 「おうよ華奈! パワー全開!」

 

 

 落ちたティアマトが立ち上がる前に前後でティアマトに走り込みながらアーマメントバルガはクレーンの頃の機能の名残でグルンと上半身をそのまま一回転。ロボゆえにできる回転で振り抜く拳と、ゲッターの拳でティアマトの喉に叩きつける。

 

 

 「「クロスインパクト!!!」」

 

 

 「グゥレイトぉ!! こんな豪快で派手なツープラトンを見せるなんて! しかもあの神相手に! ンー! ストーム1、華奈さん!! どっちも最高よ! イケイケ~~!!」

 

 

 「aーー・・・・・・・・aaaaaaa・・・!!!」

 

 

 『ティアマトダウンしたぞ! しかも、この乱戦の中でストームチーム、ガウェインは問題なく戦闘を続けているぞ! いやいや! なんで!?』

 

 

 クロスボンバーでは角に当たるので拳で前後から叩きつける攻撃。喉に叩きつければ不死でも効くでしょう! 傷ではないので再生、逆行でも意識が飛ぶでしょうに!

 

 

 そしてラフムの方は私達の戦闘の余波。動く際に踏みつけて死ぬんですが、それでもまだまだウルク全土にいたラフムは多い。ティアマトも一応生み出してはいますが。それでもそれの中で元気に戦闘を続けているのがストームチームとガウェイン様。

 

 

 「はっ! 敵の波に攻撃の雨あられ、そんなものは何百回も味わってきた! そんな戦場だらけだったんでな!」

 

 

 「たった2体の巨大ロボに巨神一柱程度。それの十倍を超える巨大怪獣とバルガたちの戦いを何度も経験してきた。天地全てから敵が来るなど当たり前」

 

 

 「その中でストーム1に付き合ってきたのが俺達だ! この程度の戦いで弱音を吐くほど嵐の戦士の称号は伊達じゃない!!」

 

 

 「先生と一緒に幻想種との戦いも何度もしてきた。このくらいの滅茶苦茶さ、想定して動けなければ一番弟子の名折れです!」

 

 

 「「流石、私(俺)の最高の戦友、仲間です(だ)!」」

 

 

 これくらいはやってくれると信じていましたよ。だからこそ。遠慮せずにティアマトに攻撃を叩き込める!

 

 

 「エネルギー開放! ゲッタービィームっっ!!」

 

 

 「もういっちょカッパー砲!! お代わりも持っていけぇ!!」

 

 

 「はははははは!! まさか人類悪相手にこの暴れっぷりとは! どこまでも愉快痛快というもの! エレシュキガル、ニトクリス! 神罰機構と冥界の拡張はもう出来ているか!」

 

 

 『問題ありません。今の戦闘区域に何時でも落とせます』

 

 

 『行けるわよギルガメッシュ!』

 

 

 「おい華奈! ストーム1! 完全に用意ができたようだ! さっさとティアマトを突き落とせ!」

 

 

 賢王様の通信が入り、いよいよフィニッシュに持っていけるとのお達しが。なら。

 

 

 「おっしゃ! あれをやるぞ! どらぁ! そんで、もういっちょ!」

 

 

 まずはストームが両手を合わせた打ち下ろしの一撃でティアマトをケイオスタイドに叩きつける。その後にすかさず両腕でのWアッパーで打ち上げ、上にふっとばされたティアマトの足をガッチリそのままホールド。元はクレーン。その掴む力は大したものです。

 

 

 そしてわたしも真ゲッター1を飛翔。そこから勢いをつけてのラリアットでティアマトを高さと勢いをつけてケイオスタイド。いえ地面をぶち抜いてそのまま冥界にご案内。

 

 

 「「ギガンティックボンバー!!」」

 

 

 「な、何なのだわー!!? 赤い悪魔がお母さんをぶちのめしながら冥界にはいってきた!?」

 

 

 「銀狼殿! あれがストーム1の切り札か!」

 

 

 「え!? あれが!? いやいやいや!! 英霊でこれをするってやりたい放題の滅茶苦茶じゃない!!」

 

 

 なんか驚いているお二人はさておいて、とりあえずトマホークをティアマトの土手っ腹に突き刺して楔に。

 

 

 「よいよい! 見事冥界落とし達成である! 逃さぬように重しをせねばなあ・・・冥土への土産だ! 『光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)!!!』」

 

 

 私が退避するのと同時にオジマンディアス様の宝具が、特大のピラミッドがティアマトの背中に激突して圧倒的質量に流石にダメージを受ける。

 

 

 「この体が覚えている。これを成さねばならないと。ならば、それに僕は応えるまで! 我が肉体、天の鎖として今ティアマトを冥界に繋ぎ止めよう!」

 

 

 キングゥは自身を巨大な鎖に変化してティアマトの両手足を拘束。

 

 

 「さあ、我が槍、神罰よ! 侵入者に最大の裁きを! 最高出力!」

 

 

 「冥府の神罰を母なる神に下しましょう『美しき我が冥府、その道を開け(ネフェルゥ・スエン・アヌビス)!!』はああぁああ・・・・!!」

 

 

 赤と青の雷と神罰がティアマトを打ちのめす。冥界では不死性が失われ、更には生み出すケイオスタイドも、陸も、海の方も、そしてティアマトが冥界も我が領地と使用と侵食していたものすべてが美しい花が咲き誇って権能が止まる。

 

 

 「ふふふ。ここまでお膳立てされたんだ。これくらいはしないとね。ケイオスタイドが命を生み出す泥、海というのならその生み出す生命を無害なものにする。花の魔術師の面目躍如さ」

 

 

 「マーリンさん! いつの間に冥界に!?」

 

 

 「こっそり今しがた。そして、もうひとりすごい戦士もいるよ」

 

 

 ロマニの側にいた老人。いえ。その方はゆっくりと花畑となったケイオスタイドの中で赤と青の神罰をくらいもがくティアマトの前に一歩一歩と歩を進めていく。そのたびに青い炎が身を包み、正体が明かされていく。

 

 

 「災害の獣よ。人類から生じた悪よ。回帰を望んだその慈愛こそが汝を排斥した根底なり」

 

 

 「AaaaaaaA!!!! AaaAaaaaーー!!!!」

 

 

 初代山の翁様。オジマンディアス様同様、陰ながらこの特異点でティアマトとの戦いに備えていた冠位の暗殺者。その存在に。明確に感じる死の存在に、未知の感覚に恐れおののくティアマト。しかし、魔力を吐き出そうにも、私とストームの度重なる攻撃によるダメージ。

 

 

 海賊組の潜水母艦三隻による攻撃。そして、オジマンディアス様の宝具にニトクリス様、エレシュキガル様の二人での冥界の最大の神罰と宝具の攻撃、ケイオスタイドも封じ込まれ、もはや権能も手札も封じられた中歩むその死の権化と言っていいほどの武技と隠密を極めた超越者。

 

 

 「冠位など我には不要なれど、今この一刀に最強の証を宿さん。我が名はハサン・サッバーハ。幽谷の淵より暗き死を馳走に参ったものだ」

 

 

 そう言って振るう絶技。そのひとふりでティアマトの額が割れ、でてきた聖杯を手にした翁様。

 

 

 「銀狼。貴様が持っておけ。さて・・・」

 

 

 『ティアマトの霊基パターンが変化! ビーストの格が落ちて神霊級に! そして、死の概念が付与された! 行ける! 行けるぞ皆!』

 

 

 「あ、エレシュキガル。ニトクリス。そして翁。離れようか。とんでもないのが来るよ?」

 

 

 「え? え? え?」

 

 

 「・・・急ぎましょう。嫌な予感は確かに」

 

 

 マーリンが急いで二人を連れて奥に。この距離と、二人の冥府の化身。冠位のマーリンと、元冠位担った翁様なら問題ないですかね? バリアも張れそうですし。

 

 

 「さあ! 大一番です! 皆さん本気でいきましょう!!」

 

 

 「すでに迷宮での守りなど不要! 我が声を聞けウルクの民よ! ティアマトに永遠の眠りを! 恨みなく、ウルクに女神に我らが決意をぶつけるが良い! 全門開錠!!」

 

 

 「エネルギーフルチャージ完了! 再装填オッケイ!」

 

 

 「我が姉弟よ、ゆくぞ! 冥府の神の二人もだ! 更に出力をあげよ! そして清き太陽の騎士! 女神よ! 我が力を持って更にその輝きを持て! 今、このウルクには4つの太陽があると!」

 

 

 「今回はすこーしアレンジを加えます! 私は蛇! 私は炎!」

 

 

 「母が二度と子を手に掛けることがないように、このウルクの外に出ないように、終わらせましょう・・・!」

 

 

 「よぉーし! この攻撃! 少しでも確実なものにするために、託されたこれを使うべきだ!」

 

 

 『『『『チラン爆雷! テンペスト装填完了! 目標、ティアマト!!』』』』

 

 

 「貴女の愛があったからこそ今の人類がある。そして、私の母親たちに先生との出会いもあるのでしょう。だから・・・ここでもう傷つけ合うのは終わりにしましょう! 聖剣開放! 太陽の写し身! かの女神に温かな眠りを!!」

 

 

 「母さん・・・ええ。二度目になるけど、それでも今の人類を、貴女が生み出した土台を崩させないためにも、過去の愛を無駄にしないためにも! ここで打ち込んであげる最大出力!」

 

 

 「ああ、もう! いいわよ! これで確実に! 出力オーバーロード! 発熱神殿、行くわよ!」

 

 

 「天地すべてからの愛、人の進んできた歩みをぶつけましょう! 第三宝具同時開帳! これが、私の全力ーーー!!!」

 

 

 今できる最大火力を冥界の大穴にめがけて全員がぶっ放す用意をしていく。それはまさしく超特大。相手からすればまさしく滅びの光。同時に、かつて愛してくれた母親への自分たちなりの手向けの光。

 

 

 「ストナァアア!!! サーンシャインッッッッ!!!!」

 

 

 「王の号砲(メラム・ディンギル)!!!」

 

 

 「カッパー砲! フルバースト!!!」

 

 

 「太陽に焼かれるが良い! 闇夜の太陽船(メセケテット) フルパワーだっ!!」

 

 

 「分身ですが、威力は抜群! 炎、神をも焼き尽くせ(シウ・コアトル)!!!」

 

 

 「女神の抱擁(カレス・オブ・ザ・メドゥーサ)!!」

 

 

 「ジェノサイド砲。一斉発射ぁ!」

 

 

 『『『『全砲門、全武装! 発射!!』』』』

 

 

 「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)っっ!!!」

 

 

 「山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)!!!」

 

 

 「霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)!」

 

 

 「この同時攻撃は初めてですが・・・ええ! 永劫の獅身獣(ワァフ・スフィンクス)!!」

 

 

 その攻撃は、一瞬無音となって目の前が真っ白になったと思えば、ドワォ!!! と大きな音と衝撃を伴い冥府は愚か深淵まで貫いていそうなほどの大火力。穴にぶち込んだこと。その穴が冥界なのでエレシュキガル様がうまい具合に冥界に被害は出さないようにバリアを張ったようですが、その行き場をなくしたエネルギーは天へと一直線へと立ち上る。

 

 

 とてつもない巨大なキノコ雲。地上に現れた太陽の如き明るさと熱は、ケイオスタイドに侵されていた黒い海、花をふっ飛ばしていつもの青い海に。暗雲をふっ飛ばし、黒い空はいつもの優しい青空と太陽の輝きが。

 

 

 『ビースト・・・ティアマト、完全消失。ラフムも全滅。反応が完全にない・・・海の方も同様・・・・・勝ったんだ! 僕たちが、カルデアと、ウルクの皆で、見事原初の女神を討伐出来たんだ!!』

 

 

 ロマニ様のその言葉にみなさんが歓喜の声を。そして。

 

 

 「ウルクの民よ! そしてこの戦いに参加した勇者、戦士、女神たちよ! 戦いは決した! 原初の女神との訣別をこれをもって成した!! 勝鬨をあげい!」

 

 

 賢王様のその言葉でウルクの民は皆が喜び、抱き合い、その勝利を、あの恐怖を乗り越えたことにむせび泣いた。

 

 

 覚悟を決めつつも、恐怖や試練が絶え間なく襲い来るこの神代の魔獣戦線。女神、人類悪。その全てから、ウルクの民と私達は戦い抜いたことを味わえたんです。その勝利を祝うように、ケイオスタイドのエネルギーを吸って咲き乱れていた花びらがまるでやまない雨のように美しく私達に舞い散っていました。




 華奈の切り札 対巨人、巨神、巨獣対策人形戦闘メカ『真ゲッター1改』第一話の時点で早乙女研究所でゲッターに乗っていた経験もあるくらいには信頼も得ていたので設計図を頭に叩き込んでおいてカルデアで最初期から建造を進めておりました。設計図や工夫を覚えるのはプロフェッサーというとんでもない例がいるのでこれくらいはできるよねって。


 仕様としてはブラックゲッター同様の合体分離ができないですがパワーは元のモデルと同格。


 あと、華奈も竜馬レベルにはゲッターに愛されていましたが首領パッチエキスをぶち込んだ際に覚醒した感じです。これに関しては初代翁と一緒にエレシュキガルの女神同盟の約定とネルガルの悪意を切り剥がした後にそれの覚醒も言及していたり。


 切り札その2 『アーマメントバルガマーク2』エアレイダーで要請できる人形巨大クレーンを元に大改造した背中の大砲から放たれるカッパー砲を更に強化。頑丈さ、敏捷性、パワーもすべてお仕上げたのでジプシー・デンジャーくらいには動けるように。


 ダ・ヴィンチちゃんと銀嶺隊員、プロフェッサーにニコラで真ゲッター1改と一緒に第六章が終わる頃に完成。最終調整を終えて見事ティアマトと戦い抜く。




 切り札その3 『潜水母艦セイレーン、パンドラ、エピメテウス』EDF5~9に登場した三隻の潜水母艦。全長1キロで大量の弾薬に超兵器のみならず地球再生のためにあらゆる物資や植物の種や遺伝子も保管していたというまさしく人類最新の方舟。


 アメリカでメイヴが自身の宝具と魔神柱をコラボして28柱の魔神柱を呼び出しているのに着想を得て船乗りの海賊達の船を呼び出す宝具や逸話に結びつけて召喚。ただしあまりにサイズがやばすぎるので基本的に特異点で使える場所は限られるかも。とは華奈の感想。



 とりあえず平安京、地獄曼荼羅がただの新ゲになる。女性の頼光に異星から来た神々の戦士に使徒。そして真ゲッター。
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